2020/07/09 のログ
ご案内:「転移荒野」にセレネさんが現れました。
セレネ > 背に淡く光る双翼を生やし、時折強くはためかせ空を駆ける。
地上では異世界から来た魔物や様々な動物相手に己の力を如何なく発揮している学園の生徒であろう人影もちらほら見受けられた。

地上の脅威は己にとっては然したる問題ではないが、
此処には己と同じく空を飛べる生き物も居るという事。
追いかけられでもしたら堪ったものではない。

少し休息を取ろうと湖の傍へと降り立った。
…生物の気配は水生生物くらいのものだから、恐らく大丈夫だとは思うけれど。

セレネ > 「飛べるって便利ね。」

異国の言葉で一人ごちる。
翼は折り畳んでいつでも飛べるようにしておいて。
湖の中を覗くと魚らしき生き物や亀や蛙のような生き物の存在が確認出来て、
こういった環境でも上手く適応して生きているのだなと感じた。
残念ながら生物の種類については疎いので、どの生き物がどういったものなのかまでは判別は出来ないが。

セレネ > 己は他の生徒達とは違って、自身の訓練や腕試しに来た訳でもなく。
ただの空中散歩である。
折角飛べる翼があるというに、飛ぶ機会がないと方法すら忘れてしまいそうだから。
流石に街中で大空へ舞う事なんて出来ないし、下手するとバレるし。
だから此処ならば大丈夫だろうと踏んでやってきたという顛末。

文字通りの羽を伸ばす事も出来そうだから、危険が及ばない範囲でのびのび出来ると思う。
覗き込んでいた湖から少し離れると
深く息を吸って吐いた。

草木の匂いと水の匂いが鼻腔を通る。
久しく感じていなかった感覚だ。

セレネ > 「あー、帰りたい…。」

もう何度目かのホームシック。
来た当初よりかは周りの人の優しさもあって寂しさも薄れているのだけど
やはり一人だとどうにも思い出してしまう。
いっそのこと己も学校に泊まってしまえば良いのではなんて思いもしたが。
…研究室の室長が困惑しそうなのでやめておこう。
というか多分寝る場所がなさそう。

フードの下の目が悲し気に揺れる。

セレネ > …ま、そろそろ休憩も終わりにして。
スマホを取り出して時刻を確認。
遅くなる前にそろそろ行くか。

バサリと翼を大きく広げ、風を孕んではためかせると共、
地を蹴って跳躍。空へと羽根を舞いながら飛ぶ。
さて、次はどこまで行こうかな。
考えを巡らせながらとりあえずは気の向くままに羽搏いていこう。

ご案内:「転移荒野」からセレネさんが去りました。