2020/07/25 のログ
ご案内:「開拓村」にセレネさんが現れました。
セレネ > 「――。」

転移荒野の一画、人が住まう村にこの蒸し暑い中フードローブを纏い
村のあちこちを眺めながら歩く。
ただの興味、ただの観察。
学園側とは違いどちらかといえば自然溢れる田舎のような雰囲気か。
代わり、治安もそれなりだろうから警戒するに越した事はないのだろうが。
冷気護符のお陰で汗一つかかず歩けるのは有難い。
でなければ己はとっくに倒れていたに違いないから。

セレネ > 蒸し暑さは軽減出来ても、肌が焼けるのは勘弁したい。
木陰へと一時避難すれば小さく息を吐いて。

まともな設備もない中、逞しくも生きている人々には恐れ入る。
逆に言えば、学園で馴染めなかった者が此方で活動しているとも言えるのかもしれないが。
視界に入るのは酒場や宿屋。
様々な人種、人では無い者も出入りしている。
時折己をチラリと見る者も見受けられるが声をかけてくるような物好きは居ないようだ。

セレネ > 所謂便利な都会暮らしに慣れている己は、こういった自然溢れる場は
新鮮さを感じるものの。住もうとは一切思わないな。
何せ苦手なものが多過ぎる。

だからこうやって眺めているだけで充分。
ただあまりに長く居過ぎると新しい住民かと思われるかもしれないから程々にしておかねばなるまい。
元より怪しさ倍増の見た目をしているのだし。

セレネ > 一通りの観察を終えれば長居は無用だと木陰を出、
消していた双翼を生やしてから飛び去ろう。

次は何処へ向かおうか。
空から地上を眺めながら考えた。

ご案内:「開拓村」からセレネさんが去りました。