2020/08/08 のログ
ご案内:「転移荒野」にパンプさんが現れました。
パンプ > ………?

(転移荒野の荒れた地面には不自然なほどに青々しく茂る草木とぽつんと一本だけ生えた樹木。その根本で周りの様子を確認している魔物が一匹いた。大きな一つ目をあちらこちらへと彷徨わせ、知っている景色ではないことに少しうろたえているようにも見える。)

パンプ > ………!………!?

(傍に生えている樹木も生息していた森のものでもないし、下に生える草も全然しらないもの。一体これはどういうことなのか、群れの仲間はどこへいったのかと動揺し始める。もしも、ここで外敵に遭遇してしまったらなどと考えてしまい、慌てて樹木の上へと登ろうと蔦を伸ばし始める。)

パンプ > ………。

(伸ばした蔦を樹木に絡みつかせて緩やかに登っていき、やがて枝の先端へと到達すると其処から逆さまにぶら下がるような体勢になる。先ほどよりも大分高い位置での視界だが、群れの仲間は見えない。遠くの方に点々と湖やら草原が見えるが、期待しているものとは違う。)

パンプ > ………!!

(あちらこちらへ忙しなく眼を向けていたところ、遠くに動くものが見えた。ひょっとしたらと注視してみると、どうやら四つ足の生き物のようだった。この時点で群れの仲間ではないのが確定したので、さっさと視線を逸らしたのだが向こうも此方に気付いたらしく、駆けてくるのが見える。)

パンプ > …!!!

(群れの仲間が居ない状況でどうすればと思考している間に四つ足の生き物が真下へと到着してしまった。見る限り、狼のような魔物に見える。大方、木になる果実だと思っているのだろう狼がやかましく吠えてきては、噛みつこうと飛び跳ねる。だが、それで食われてやるほど優しくはないと蔦を伸ばして狼を叩こうと応戦する。)

パンプ > (伸ばした蔦を大振りに振って狼を追い払おうとするが飛び跳ねているせいで中々当たらない。それどころか、伸ばした蔦を噛まれて傷ついてしまう始末。)

………。

(噛み痕の付いた蔦を見つめてから狼へと視線を向ける。よく考えたら、ここまで届かないのだから下手に手を出さない方が良いのではないかと思い始めたのか、蔦を引っ込めて様子を見ることにした。)

パンプ > (その後、懸命に飛び跳ねて噛みつこうとしてくる狼だったが、どうやっても届かないと諦めたのか立ち去っていった。それと口を開けて舌を垂らして見送る。蔦を噛まれたことへとせめての仕返しのつもりだった。)

………?

(漸く落ち着いたと口を閉じてから再度周りを見回す。そして、物凄く遠くにだが良く分からない何かがあるのが見えた。)

パンプ > ………。

(ここに留まっていても群れの仲間に合流はできないだろうし、さきほどのような外敵に襲われる可能性もある。なにより良く分からない何かに興味を惹かれた。ゆっくりと地面へと降りると、その方角へと進み始めていくのだった。)

ご案内:「転移荒野」からパンプさんが去りました。