2020/10/12 のログ
ご案内:「遺跡群」にマルレーネさんが現れました。
マルレーネ >  
「………それらしいところがありましたね。」

小さく吐息を漏らしながら、ゆっくりと廃墟となった遺跡を歩く女が一人。
この遺跡群の説明を受けてから、一度は来てみたいと思っていた。
過去、旅をしていた時を感じさせるその遺跡群の中を、ゆっくりと歩む修道女。

「………大体こういう遺跡は、過去の神殿の廃墟だったりするのです、けれど。」

その手には長い棍。 そして修道服の下は鎖でできた鎧。
がっちりと、昔から使っていた完全防備。
 

マルレーネ >  
懐かしい道具の代用品をしっかりそろえて、久々の遺跡探索。

「……これ、本当便利ですよねー。」

懐中電灯でぱ、っと周囲を照らしながら、遺跡の中に入り込む。
遺跡の周囲は明るかったが、中はすっかり暗く。
それでいて、誰も使っていなかった割に、埃っぽくは無い。

「………祭壇。 祭壇らしい場所があるといいんですが。」

歩く。目的は遺跡に隠された道具などではなく、朽ち果てた、打ち捨てられた祭壇。
遥か彼方、異世界で祈りを捧げられたと"感じられる"場所。

それを、一人で静かに探し回る。
 

マルレーネ >  
「………ここですね。」

古びた祭壇。
おそらく火が焚かれていたであろう場所や、たくさんの何かが座っていたであろう石の長椅子。
もう誰も使っていない。 どんな信仰も残っていない。 それでいて静謐な場所。

その中央に棍を置いて、その前に座す。
目を閉じて、心を無にして、祈りを捧げる。


今日の目的は、"武器の調達"だ。
 

マルレーネ >  
祈る。

彼女の祈りは届くことは無いけれど。

他の信仰が何もない場所で、ただの純粋な祈りを捧げていく。

長柄の棍を"聖別"して、特別なものであるという認識を作り上げていく。


それが"特別なもの"であるという認識を持つ。
特別なものであればあるほど。
祈りが届いていると信じれば信じるほど。
その棍にかかる魔術は強さを増していく。
これは何でもない、自分自身の認識を塗り替えていく作業。

ただひたすらに、祈りを続けて。
捧げて。
捧げ続けて。

人を打ち殺すための棍を、強化していく。
 

ご案内:「遺跡群」からマルレーネさんが去りました。