2020/10/12 のログ
ご案内:「遺跡群」にマルレーネさんが現れました。
■マルレーネ >
「………それらしいところがありましたね。」
小さく吐息を漏らしながら、ゆっくりと廃墟となった遺跡を歩く女が一人。
この遺跡群の説明を受けてから、一度は来てみたいと思っていた。
過去、旅をしていた時を感じさせるその遺跡群の中を、ゆっくりと歩む修道女。
「………大体こういう遺跡は、過去の神殿の廃墟だったりするのです、けれど。」
その手には長い棍。 そして修道服の下は鎖でできた鎧。
がっちりと、昔から使っていた完全防備。
■マルレーネ >
懐かしい道具の代用品をしっかりそろえて、久々の遺跡探索。
「……これ、本当便利ですよねー。」
懐中電灯でぱ、っと周囲を照らしながら、遺跡の中に入り込む。
遺跡の周囲は明るかったが、中はすっかり暗く。
それでいて、誰も使っていなかった割に、埃っぽくは無い。
「………祭壇。 祭壇らしい場所があるといいんですが。」
歩く。目的は遺跡に隠された道具などではなく、朽ち果てた、打ち捨てられた祭壇。
遥か彼方、異世界で祈りを捧げられたと"感じられる"場所。
それを、一人で静かに探し回る。
■マルレーネ >
「………ここですね。」
古びた祭壇。
おそらく火が焚かれていたであろう場所や、たくさんの何かが座っていたであろう石の長椅子。
もう誰も使っていない。 どんな信仰も残っていない。 それでいて静謐な場所。
その中央に棍を置いて、その前に座す。
目を閉じて、心を無にして、祈りを捧げる。
今日の目的は、"武器の調達"だ。
■マルレーネ >
祈る。
彼女の祈りは届くことは無いけれど。
他の信仰が何もない場所で、ただの純粋な祈りを捧げていく。
長柄の棍を"聖別"して、特別なものであるという認識を作り上げていく。
それが"特別なもの"であるという認識を持つ。
特別なものであればあるほど。
祈りが届いていると信じれば信じるほど。
その棍にかかる魔術は強さを増していく。
これは何でもない、自分自身の認識を塗り替えていく作業。
ただひたすらに、祈りを続けて。
捧げて。
捧げ続けて。
人を打ち殺すための棍を、強化していく。
ご案内:「遺跡群」からマルレーネさんが去りました。