2020/12/08 のログ
石蒜 > 手の内が尽きれば死ぬ、それが死合いというものである。生存が第一であるこの流派、技は曲芸じみたものから真面目な剣術まで様々取り揃えてある。
「死んでないじゃん!へーきへーき!」
石が一瞬で蒸発する熱量、そんなもの展開してる方が殺意に溢れているのだが、石蒜は指摘もしなければ止めもしない。だって楽しいから、死が急速に迫る時最も生を実感出来る。

子供の仕返しのようなテンションでその熱量が迫りくる。そのまま受ければ塵も残さず消滅するだろう。
身を低くして、掴みかかる腕を寸前で躱す。おくれ毛が燃え尽き、タンパク質の焼ける臭いが鼻を突く。
「あっははははぁっ!!」
笑いながら斥力の盾を肩に集中させ、腕を伸ばしたことで空いた胸めがけて飛び上がりながら体当たり。

飛び上がった勢いのまま右手の刀を前方、迦具楽の背後へと投げる。地面に刃が突き刺さると同時に、成長した剣との絆の異能を発動させ、その地点へ瞬間移動する。
「迦具楽もさー、大概じゃんねー、石蒜これお気に入りだったのにー。」
直接触れては居ないが、伝播する熱でジャンパーのファーと肩が大きく焦げていた。笑いながら脱ぎ捨て、刀を構える。

迦具楽 >  
「おっぶ――!」

 体当たりをモロに受けて仰け反った。
 胸が潰れて息が漏れる。
 突進した勢いもあって、肋骨がへし折れるような衝撃だった。

 やはり友人は強く、巧みだ。
 即死級の熱量を見せてからの突撃は、普通の人間なら大きく避けるものだろう。
 それを、友人はあまつさえカウンターまで決めて来たのだ。

 殺し合いなら、今のやり取りで迦具楽は死んでいたに違いない。
 友人の強さはそれだけのもので、うっかり本気で戦いたくなってしまう。
 が、これはあくまで遊びの一つだ。
 ムキになったらそれまでである。
 もちろん、勝ち負けがある以上負けるつもりもないけれど。

「――げほ、けほっ。
 ごめんごめん、後でちゃんと、直すからさ」

 胸を押さえて咽ながら、友人へ振り返る。
 呼吸を整えながら、手袋に迦具楽の一部を、流体エネルギーをしみこませて、変性させる。
 『創造(クリエイト)』の応用で、手持ちの品を強化する『改造(アップデート)』だ。

 柔らかな素材だった手袋は、柔軟性をそのままにその強度を鋼鉄じみたものに変えて。
 握った拳からは小さなトゲが幾つも生えた。
 殺すのではなく、相手を傷つけるための武器に変わる。

「血が出たら負け、だもんね。
 こんなもんでいいかな」

 鋭いトゲ付きの改造手袋。
 掠れば肌を引っ掻き、血を滲ませるには十分だろう。
 直撃しても、トゲの大きさから命にはかかわらない。
 凄まじく痛いだろうが。

「それじゃ――」

 両腕をボクサーのように構えて、まっすぐ駆けだす。
 間合いは刀のある相手の方が長い。
 刀の間合いに入る瞬間に制動を掛けて、そこからは間合いをはかる様に足を運ぶ。

 強引に先制したいのは山々なのだが、リーチの差はいかんともしがたい。
 なら、先ほどの友人の動きから学ぶべきだろう。
 相手の動きをよく見て、反撃の機会を狙うのだ。
 

石蒜 > 手の長い暴力、それが迦具楽を表す言葉だろう。熱と爆発という破壊に特化した能力をあの手この手でこちらに叩きつけてくる。
少しでも判断を誤れば掴まり、それで終わり。文字通り終わりだ、全身を焼き尽くされ、恋人候補と友人を自らの手で殺してしまい、呆然とする迦具楽が残されるだろう。
自分とサヤのためにも、迦具楽のためにも一瞬たりとも気が抜けない。
そしてそれが、自分の命を危険に晒す行為がどこまでも石蒜を昂揚させる。

「約束だよー?サヤにバレたら怒られるから終わったらすぐね。」
服を粗末にしたことも、迦具楽とうっかり死ぬぐらい遊んだこともサヤにバレたらまずい。
サヤの精神が寝ている間に決着をつけて後始末もしなければならないのだ。

「うわー、そういうのありー?そっちもずるっこじゃん。」
手袋が変化してとても気持ちよさそうなものになれば、頬が更に釣り上がる。
負けてもいいから思い切り食らってみたいと嗜虐精神が首をもたげる。だが負けたくはないしまだ終わらせたくない。

刀の間合い一寸外で距離を測る迦具楽にこの『遊び』が始まって初めて石蒜が構える。刀の切っ先を背後に伸ばし、左手は親指と人差し指の指先を合わせて指を弾く準備のような。脇構えに似た変則的なもの。

「気持ちいいの食らって警戒しちゃう?あは、じゃあこっちから!」
素早く一歩詰め寄り、刀を振り上げる。切っ先で目元を狙って小石と土を跳ね上げながらの斬撃が迦具楽を襲う。峰打ちでも切っ先ならば肌を割き血を流させるのに十分だ。
跳ね上げた土を左右に避ければそちらに刃を向かわせ、後ろに避けるならばほんの僅かだけ握力を緩めて握る位置をずらし間合いを延長させて当てるつもりだ。

迦具楽 >  
 そう、実はこの命がけの遊び、大事な恋人候補には秘密なのである。
 バレたらきっと、二人そろって怒られる事になるだろう。
 まあでも多分、後でバレるような気はしている。

 さて、勝負である以上、負けるつもりはなく、負けられない。
 これがただの狩りや殺し合いならともかく、勝敗があるのなら、迦具楽は負けられなかった。
 負けるのは辛く、苦しく――心が折れそうになるから。

 だからこそ、以前なら飛び込んでいただろう相手の間合いにも、慎重に対峙する。
 それは幸か不幸か、今回に限って言えば、幸いだっただろう。

「――っ」

 目つぶしと同時の斬撃。
 横に避けても、後ろに避けても、迦具楽にとっては何一つ状況が好転しない攻撃。
 であれば、進むべきは一つ、前のみ。

「――罰ゲーム」

 斬撃に合わせて、一歩前に踏み込む。
 同時に、右手を打ち下ろして刀に叩き落す。
 そして顔面に土や小石を受けつつ、さらに一歩、間合いの内に踏み込みながら。

「負けたらなんでも一つ、言う事を聞く」

 入り込んだ土で激痛を訴える目は、役に立たない。
 涙を滲ませながら、石蒜の匂いと熱を頼りに狙いを定めて。

「なんてどうかな」

 真っすぐに、左のストレートを突き出していく。
 

石蒜 > 「あはっ!」
踏み込んできた、目潰しをまともに受けながら。

「いいよ、でも。」
刀を弾き落とす膂力は凄まじく、右手は痺れて使い物にならない。

「石蒜、負ける気ないから。」
迫りくる左拳に首を捻りながら左手の指が弾かれる。4年の間に目覚めた人刃一刀流の極意の一つ、弾仭。不可視の刃が指から放たれる。

振り抜かれた拳のトゲが頬を掠め小さな血の雫を作った直後、幅2mの横薙ぎの刃を迦具楽が避けられなければ、顔面に棒で殴られたような衝撃が襲いかかることだろう。

迦具楽 >  
「い゛――っ!?」

 視界が潰されて、しかも一度防御と攻撃を両立させた後だ。
 指先の動きなんて見えるはずもなく、不可視の攻撃なんて避けられるはずもない。
 まともに衝撃を受ければ、肌の表面が裂けて血がにじむ。
 そして、バランスを崩してそのまま横転するようにすっ転んだ。

「ぃ――ったぁい!」

 目も痛ければ、頭も痛い。
 打ち据えられた場所もそうだが、側頭部を襲った衝撃で、頭の奥がぐらぐらと揺れている。
 眼と頭を押さえながら、バタバタと地面の上を転がって悶えていた。

「あーもー、これ完全に切れてるよね?
 血ぃ出てる?
 私の負けー?」

 目を擦りながら――余計に痛かったので、また両手で押さえて蹲り。
 拳が掠めていた事も、目が塞がっているのでわかっていないようだ。
 迦具楽は地面に転がりながら、両目を押さえて小さく丸くなっている。
 

石蒜 > 「すごいでしょ、石蒜の奥の手見た?あ、見えてないか。大丈夫ー?」
目潰しから顔面をぶん殴られてすっ転び、どう見ても大丈夫じゃなさそうに転がった友人をそばにしゃがみこんで撫でてやる。

「んー、一瞬だけど迦具楽の方が早かったからなー、血の量だと石蒜の勝ちだからどっちかなー。」
頬の血を指で拭って舐め取りながら考えていると、酷く底冷えのする声が石蒜の口から響いた。

サヤ > 「さぁ、どちらの勝ちでしょうね?」
石蒜 > 「あ、やばっ!」
と慌てて口を塞ぐが、時既に遅し。

「迦具楽、ごめんね。」
小さい声で謝罪。

迦具楽 >  
「見えなかったー!
 見たかったー!
 全然大丈夫じゃなーい―!」

 じたばたと、友人に撫でられながら足をバタつかせて。
 しかし、拳が当たっていたらしい事が聞こえれば、飛び起きる。

「えっ当たってたの!?
 それじゃあ――げっ」

 速かったなら私の勝ち――と主張しようとして、聞こえた声。
 慌てて、目に入ったゴミを熱で焼却しつつ。
 今度は痛みと乾燥で止まらなくなった涙をあふれさせながら、友人を見上げた。
 

サヤ > 「石蒜と楽しく遊んでいただいてありがとうございますね、迦具楽さん。」
目を開いた迦具楽の前には、白い肌、にこやかな笑顔。石蒜ではなくサヤがそこに居た。

「今石蒜の記憶を覗いています、どういうことか説明していただけますか?」
柔らかな、だが有無を言わさない重圧を込めた声。

迦具楽 >  
「さ、さや」

 怖い。
 いつもは大好きな笑顔がとても怖かった。

「え、えーと、石蒜がどうしても遊びたいって言うから、仕方なくー」

 目を泳がせながら、目を逸らす。
 目の前の彼女からは、とっても『怒っています』という気配が伝わってきていた。
 変な冷や汗が噴き出てくるようだ。
 

サヤ > 「なるほど、なるほど。『遊んで』いたんですね。」
笑顔を貼り付けたまま、とん、とん、とこめかみに指を置いて目を閉じる。
内面で石蒜からも事情を聞いているのだ。

「質問ですが、迦具楽さんにとって『遊び』というのは、石が蒸発する温度で掴みかかることや、骨が砕ける速度で石を投げつけることですか?最初に殺し合いにならないようにと決めていたようですが、これで殺し合いではない、と?」
じい、っと目を見つめる。鳶色の瞳が瞬きもせず迦具楽の赤い瞳を見つめる。

「もう……当たってたらどうするつもりだったんですか……どちらかが死んだらどうするんですか………。あなたが死ぬのも、あなたに殺されるのも、嫌ですよ……。」
唇を噛んで、感情を抑えこむ、それでも声が震えた。

迦具楽 >  
「あ、あはは――ごめんなさい」

 返す言葉もない。
 彼女が怒っているのもあるが、悲しんでも――恐れてもいるのが分かるから。
 言い逃れする事はせずに、正座をして、手をついて、頭を下げて謝った。
 

サヤ > 「私も、ごめんなさい。あなたの顔に傷をつけてしまいました。」
同じように、だが静謐な空気すら漂うほど堂に入った所作で正座し、手をついて、頭を下げた。

迦具楽が顔を上げるのを待ってから
「迦具楽さんは手加減を誤っただけですから、これは単純な誤ちです。
 ですが石蒜は死の危険を理解した上で楽しんでいた、これはより悪質です。
 よって、誘ったことも合わせて石蒜により重い責任がありますし、私の管理不行き届きもあります、お許し下さい。
 それと、私から見ても今の勝負迦具楽さんの勝ちでした、どうぞ、石蒜に何でもお申し付けください。無論、私にでも結構です。」
ぎゅっと握られた手が白い肌を更に白くする。怒りの矛先は今度は自分に向けられていた。
石蒜の口車に乗って午睡など取らなければ、きちんと起きて監視していれば、迦具楽に土下座などさせる事態にならなかった。

迦具楽 >  
「え、ええ、ちょっとまったまった!
 なんでサヤが謝るの!」

 顔を上げれば、過失の割合まで数え始める。
 しかし、悪いのは誘った石蒜と、応じた迦具楽だ。
 彼女に責任があるわけじゃない。
 
 いくら同じ体を使っているからとはいえ、間違いや失敗まで負う必要はないはずだ。
 石蒜は石蒜、彼女は彼女だし、そうでなくちゃいけない。

「悪いのは私と石蒜だよ、サヤが謝らなくちゃいけない事なんてないって。
 だからそんな、責任を感じたりしないでよ。
 ほら、そんな強く握ったら怪我しちゃうよ!」

 狼狽えながらも、慌てて、手袋を元に戻しながら彼女の手に触れる。
 もはや勝敗とかはどうでもよかった。
 彼女にこんな想いをさせてしまった時点で、迦具楽の負けなのだ。
 

サヤ > 「怪我をしてるのは迦具楽さんじゃないですか、申し訳ありません、石蒜が勝手な真似を……。」
迦具楽の側頭部の切れた部分に触れないように手を添えようとする。

「すみません、でも、怖くて……最初に、一瞬石蒜がかがむのが遅かったら、私は死んでいました。最後の一撃を石蒜が加減を間違えていたら迦具楽さんは死んでいました……。
 全てが終わるかもしれなかった時に、私は眠っていた……それが、不甲斐なくて……。」
触れてきた手を強く握る。手袋越しに、短く切り揃えられた爪が食い込むのがわかるほど強く握る手は、怒りと恐怖に震えていた。

「生きてますよね…私も、あなたも………良かった………良かった………。」
祈るように俯き、迦具楽の肩に顔を埋めて、良かったと繰り返す。

迦具楽 >  
「それは、ほら、お互い様ってやつで――ああもう、こんなのすぐ治るから大丈夫!」

 そんな言葉は気休めにもならない。
 彼女は大事な全てを失ってしまうかもしれなかった、そういう恐怖を味わっているのだ。
 痛い位に握り返される手に、胸が苦しくなった。

「ごめん――生きてる、ちゃんと生きてるよ。
 ごめんねサヤ、怖い思いさせて、ほんとごめん」

 俯いた彼女の頭に手を回して、優しく抱く。
 不甲斐ないのは自分の方だ。
 軽い気持ちでいたばかりに、彼女に怖い思いをさせてしまったのだから。

「ほら、ね、生きてる、大丈夫だからさ。
 お願い、顔上げて?
 なんでもするから、ね、そんな自分を責めないで」

 大切にしたい相手なのに、また傷つけてしまった。
 こんな時にどうしたらいいのかわからない。
 わたわたと、狼狽えながら、必死で彼女を慰めようとしている。
 

サヤ > 「………じゃあ…もっと……抱きしめて、ください……。ここに居るって…生きてるって、実感させてください………。
 そしたら……きっと、落ち着きますから………。」
蚊の鳴くような声で、だが確かに意志を伝える。恐怖を取り除いて欲しい、何事もなかったと確かめさせて欲しい。

迦具楽 >  
「そんなの、サヤが望むんならいつだって――」

 両手を回して、優しく、けれど力強く抱きしめる。
 寒空の下でも体温が伝わるくらいに、しっかりと抱きしめて。

「私もサヤも、ちゃんと生きてるよ。
 だから、大丈夫、大丈夫だから」

 胸がぎゅっと締め付けられる。
 今更ながら、なんて浅はかな事をしてしまったんだろうと、後悔で泣き出しそうだった。
 

サヤ > 「ありがとう、ございます………。」
おずおずとサヤの手が迦具楽の背中に回される。


どれほど抱き合っていただろう、日が更に傾き、寒風が夜の冷気を帯び始めた頃、ようやくサヤが顔を上げた。
「すみません、取り乱してしまって。帰って、お夕飯、作りましょうね。」
赤く充血した目で笑う。迦具楽のコートの肩口に残された濡れた痕が、サヤの想いを物語っていた。

首を巡らせて位置を探る、微かに見え始めた星の位置でおおよその場所はわかった。
「随分遠くまで来たんですね。石蒜、久しぶりに迦具楽さんと遊べるから、はしゃいじゃったみたいです。
 あの、もうこんなことはしないで欲しいんですけど…。普通の遊び、ゲームとか、そういうのなら、付き合ってあげてください。
 私ほどじゃないですけど、あの子も迦具楽さんのこと好きですから、私ほどじゃないですけど…。」
名残惜しげに腕をほどき、立ち上がる。膝に付いた土を、迦具楽の分も払った。

迦具楽 >  
「――うん、帰ろう」

 肩口に染みた重みが、ずっしりと迦具楽の胸を押しつぶす。
 彼女に二度と、こんな思いをさせたくない。
 そんなふうに想うには、十分な後悔だった。

「わかってる、今度は安全な事で遊ぶよ。
 ふふ、サヤはほんとに私が好きだなあ。
 こんなロクデナシ、いつ愛想をつかしたっていいんだからね」

 彼女が土を払ってくれるなら、迦具楽は彼女の頬に手を当てて、そっと目元を拭おう。
 悲しませない、泣かせたくないと思っていたのに泣かせてしまった。
 その事実に、胸がずきずきと痛んだ。
 

サヤ > 温かい手が涙を拭う。こういうことをするから、もっと好きになってしまう、ずるい。
「迦具楽さんは、優しい人です。本当にろくでなしなら、こんな寒い中私を抱きしめてなんてくれません。
 そんな風に、心を痛めたりしません。
 今回は少し間違っただけです、それで愛想を尽かすぐらいなら最初から好きになりません。
 あなたが嫌だって言うまで、離れませんから。」
もう一度、腫れぼったい目で笑うと、強引な運転で足回りが土埃に塗れてしまった自転車へ向かう。恐らく、二人一緒に。
そして、来た時は違い、ゆっくりとした運転で家路につくことだろう。

迦具楽 >  
(サヤはずるいな)

 こんなに一途に、健気に想われてしまったら、どうして好きにならずにいられるだろう。
 迦具楽は、サヤを愛しく思っている。
 それは、もう動かしようのない事実だった。

 この、重く苦しい胸の痛みが何よりの証明だ。
 もちろん、まだそれを伝える事はしないけれど。

「嫌だなんて、言わないよ。
 でも私、すぐふらふらしちゃうからさ。
 ちゃんと、しっかり捕まえててよね」

 二人寄り添うように帰った家路は、寒空の下でも少しだけ暖かかった。
 

ご案内:「転移荒野」から迦具楽さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」から石蒜さんが去りました。