2022/12/08 のログ
ご案内:「転移荒野 月の湖」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 今宵は今年最後の満月。コールドムーン。
冷えた空にはっきりと浮かぶ、星々と月を蒼が眺めて。
『良い月ね。』
紡ぐ言葉は異国の言葉。
世界が違えど、国が違えど、月の輝きは殆ど変わらないようだ。
満ちる月の魔力を纏えば、肌に刺さる寒さも遮断できる。
寒さには強いとはいえ、器が不調になれば誰が心配するかは明白。
ふわり、風に乗るのはローズの甘い香。
己が人の子ではない証。
■セレネ > 満月の夜は機嫌が良くなる。
小さな鼻歌を歌いながら、緩やかに身体を左右に揺らす。
紡がれる鼻歌はこの世界のものではない。
揺れる度たなびく月色が冷たくも柔らかな光を弾き、
水面がそれを反射する。
空に浮かぶ月と、今の己なら果たしてどちらが美しいだろうか。
…なんて、そんな馬鹿な疑問を浮かばせる。
――答えてくれる人物など此処には居ないのに。
良いのは見目だけで、内面は酷く醜い事は自身がよく知っている。
ふぅ、と吐く息もうっすら白んでいるようだ。
それ程まで、陽が落ちた時間は冷える。
■セレネ > 静かな時間を過ごしている間、クリスマスまでの予定を考える。
今年もシュトーレンを作るつもりだ。
贈る相手は夜色の彼女に世話焼き少女、赤髪の弟子に黄緑髪の彼。
彼に関しては主に手土産として持って帰って欲しいだけだが。
…あとは、彼らに贈るクリスマスプレゼント。
今度の休日に百貨店や常世渋谷で探さねば。
『何を贈ろうかしらね…。』
気分が落ち込みがちな季節でも、多少なりマシに過ごせているのは彼らのお陰。
あまり長居はするつもりはないが、もう暫くは月の下で月光浴をすることと。
ご案内:「転移荒野 月の湖」からセレネさんが去りました。