2019/05/06 のログ
ご案内:「廃神社」に佐藤重斗さんが現れました。
■佐藤重斗 > 高山トレーニングを知っているだろうか。
酸素が薄い場所で運動することで心肺機能を高めるというアレだ。
「…ハァ………ハァ………。」
今、俺はその真っ最中である。
赤い怪物についての協力関係を結んで2日。相方から特に新しい情報はない。こちらも探ってみようかと思ったが自分の情報収集能力が低すぎて断念。
そんな訳で進展があるまで少しでも自分の能力を上げようとしているのだが…。
「………キッツ…。」
自身の凡庸さ加減に嫌になる。
ただの基礎トレーニングでこれだ。戦闘用のトレーニングをここでやったら倒れるのではないだろうか?
まぁ倒れたら倒れただ。始めよう。
■佐藤重斗 > 仮想の敵を妄想し、シミュレーションする。
走って、転がって、跳んで、撃つ。
呼吸が乱れる。心臓がうるさい。吐き気がする。さらに付け加えて全身がヒリヒリ痛い。
でも…続ける。才能のある人達と違って遅くて手探りの一歩だけど、進む。
足を動かし、手を働かせ、それ以上に頭を使う。
戦略を組み立て実行し失敗する。圧倒的に実力が足りない。
「ハァ…ハァ…ハァ………あっ!?」
負けた。妄想の敵に。
…ていうかこういうのって普通ギリギリ勝てる敵を考えるんじゃないの?俺ってこんなに自分に厳しかったっけ…?
オレ、ドエム、チガウ。
内心でふざけながら汗を拭う。
■佐藤重斗 > 赤い怪物。
そいつは強いのだろうか。複数なのだろうか。怖いのだろうか。
疑問は尽きない。
もし、俺一人で出会ってしまったとして勝てるだろうか…?
いや勝てるかどうかじゃない。勝つ。
決意を新たに次のメニューをするために立ち上がり、赤い汗を拭う。
「…ん?赤い汗?」
完全に血じゃないですかやだー。
模擬戦で受けた傷(半分は自爆)が開いたようだ。
ま、まぁこの位なら大丈夫だろう。別にどれも深い傷じゃないし…。
楽観思考のまま訓練を続ける。