2020/04/08 のログ
ご案内:「青垣山」に烏丸秀さんが現れました。
烏丸秀 > 青垣山の山頂付近にある廃寺。
ようやく到着した男は、近くの岩へと腰掛けた。

「やれやれ……アウトドアは趣味じゃないな」

車で登ってくる道もなく、仕方なく歩いてきたが、疲れた。
扇子でパタパタと自分の顔を仰ぎながら、寺を見回す。

「…………」

烏丸秀 > こんな場所まで来た理由は一つ。
凛霞の足跡を追って出て来た場所だからだ。

とはいえ、彼女の内情までは全然分からない。
出て来た事といえば……

「……鬼の伝説、ねぇ」

青垣山の鬼の伝説。
出て来たのは、そんな都市伝説じみたもの。
鬼退治にでも来たのだろうか。

瓦礫を踏み分け、寺の中へと入る。

「……うわ」

烏丸秀 > 寺の中にあったのは、凄まじいまでの痕跡。
何かの爪痕と、暴れたような建物の傷。

「鬼、かぁ」

怪力乱神語るべからず、とは言うが。
異能まみれのこんな山奥ならば、何かがあってもおかしくはない。

烏丸秀 > 「…………」

軽く調べるが、特に何かが見つかるわけでもない。
鬼のような怪物の痕跡はあるが、鬼自身は見つからない。
さて、凛霞はこんな場所に何をしに来たのか。

「――人の生死に意味などなく、興味も持たない。それが鬼」

烏丸秀 > 凛霞が鬼と出会ったのなら。
さて、何を目的としたのか。

退治したのか?
力を取り込んだのか?
それとも……

「…………」

鬼は居た。
それは分かる。
この場所のこの所業、まさに「鬼」の仕業だろう。

ではなぜ、凛霞は鬼と……?

烏丸秀 > 「さて。これ以上はボクの手には負えないかな」

ただひとつ。
鬼の存在だけを確信しながら。

烏丸秀はゆっくりと山を下りた

ご案内:「青垣山」から烏丸秀さんが去りました。