2020/07/12 のログ
ご案内:「青垣山」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
「やー…久しぶりに騒いじゃったな…」

こんな深夜に家に帰るのも久しぶりかも、と自宅である青垣山中腹の道場へと向かう

怪異も住まうこんな山を毎日上り下りしているのだから、ハイスペックもうなずけるもの、といったお姉ちゃん

ご案内:「青垣山」にモノ・クロさんが現れました。
モノ・クロ > ひっそり、こっそりとついていくモノ。
周囲に居る何かが怯えているのがわかる。

結構強いのかな、お姉ちゃん。

伊都波 凛霞 >  
「──……と」

ずっとついてきてるなあ…と、足を止める
気配は感じているけれど、それがナニカまではわからない

ただ、それは山に入ってからじゃない、
むしろ山に入ってからは、周囲の小さな怪異の気配が遠のいていく

つまり、そんな何か
懇親会会場からの帰りなのだ、なんとなく冊子はついた

振り向いて

「ねえ、どうしてついてくるの?」

そう声をかける

モノ・クロ > 「…あー、えっと。えいんへりあるさん、見失っちゃって。それで…」
なぜか、子供が言い訳するように。

「それで、凛お姉さんについてきちゃった」

伊都波 凛霞 >  
「あっ、君……」

そう、エインヘリヤルという少女について、懇親会に来ていた少女
…そして、それ以前に深夜の校舎で出会っていた

「ええー…ついてきちゃったの?
 どうしようかな……」

夜の青垣山は、結構危ない場所だ
…辺りの気配を感じる限りは、大丈夫かもしれないけれど

モノ・クロ > 「ここ、初めてきた。ここに住んでるの?」
近づきながら、問う。ここが住処だというのなら、何かあっても、『また会いに行けるから』。

伊都波 凛霞 >  
「う、うん…一応ね…家があるから…」

近づく少女には、やや軽快
この少女が触れた途端に雪兎が調子を崩したことには、一応後から可能性に気づいたから

「一人で帰すわけには…いかないよね」

小さくため息をついて、下山を決意
後で家には帰りはもっと遅くなると連絡を入れておこう

モノ・クロ > 「んー…帰るって言っても、家ないんだよね」
どこかに定住しているわけじゃない。気付けばどこかにいて、気付けば日が過ぎているのだ。

住処なんてわからない。

伊都波 凛霞 >  
「…じゃあ、いつもはどこにいるの?」

純粋な疑問
住む場所がないなんて、思ってもいないから

モノ・クロ > 「わかんない。いつもは落第街にいるけど…」
嘘をついている様子はない。

伊都波 凛霞 >  
困った、これはどうしよう
迷子の迷子の子猫ちゃん…みたいな歌を思い出す
落第街に置いてくるわけにもいくまい

「手がかりは…あの人くらいかー…」

エリンヘリヤル…名前は知っていた
確か特異調とかいう委員会の特別顧問だ
ただ、すぐに連絡が取れるかどうかは怪しいところだろう

さすがの凛霞もうーん、と悩んでしまう

モノ・クロ > 「えいんへりあるさんとも最近知り合った程度だし…いつもは『クロ』に任せてるから…」
一緒に考え込む。

「凛お姉さんの家行くのは…難しいよね…」
一応、自分の身の上はわかっているつもりだ。

伊都波 凛霞 >  
「私の家は、絶対ダメ」

はっきりとそう告げる
妹もいる、何より…父様がいる

父は完璧超人なんて持て囃される自分に稽古をつける、古流武術・伊都波の現継承者だ
数多の怪異を単身滅ぼしてきた、やべー人なのだ
そも、彼がなぜこんな山の中に自宅を建てたのか…というのも怪異相手の実戦ができるからという理由である

「君は、人間じゃあない…んだよね?」

以前見かけた状態とはまるで違う雰囲気
何か聞けることもあるかもしれない、と近寄って、そう問いかけてみる

モノ・クロ > 「どうなんだろ。自分じゃよくわかんなくなってきたんだよね。クロは「お前は人間だ」って言うけど。」
自分のことなのに、あんまり興味がなさそうに。

自分が何者かであることが重要でないかのように。

「問題は、『私がどう在るか』だよね…クロ、結構因縁つけてるみたいだし」

伊都波 凛霞 >  
「さっきも言ってたね」

近くまでいくと、しゃがみこんで、見上げるように

「クロ…っていうのが、以前私に深夜の学校で会った子…であってる?」

別の存在だというのなら、雰囲気が違っていて当たり前だ

「じゃあ、君のことはなんて呼ぼう?」

モノ・クロ > 「そうそう、あの殺意剥き出しの、これね」
手袋を外して、ぐ、ぱ、と呪紋で出来た手を指し示す。

「私?私はモノっていうの。そういえば凛お姉さんの名前もちゃんと聞いてなかった気がする。教えてくれる?」

伊都波 凛霞 >  
「モノちゃんね。私は、伊都波 凛霞。
 それと聞きたいのは……」

じ、と手袋を外した少女の手に視線を向けて

「君に触れると、何かが起こるんだよね?」

モノ・クロ > 「うん。これ、クロは呪いって言ってるけど、本当は違うの。『私が味わったことのある感覚を共有する』だけなの。気持ちいいこととか、痛い事とか。ほんと、それだけ。触ってみる?」
手を差し出してみる。自分から触る気は無いようだ。

伊都波 凛霞 >  
「やめとく」

クスっと笑っって、お断り
雪兎の調子悪くなった姿を見ているし

「呪いっていうよりも此処でいう異能みたいなものに思えるね…。
 うーん、とりあえずどうしよっか…家には連れていけないし……」

モノ・クロ > 「コレ自体はクロと一緒になって出来るようになったことだけどねー。色々便利なの、これ。自由に動かせるし」
手の形を崩して、うにょうにょと触手のように動かしてみる。

地味に楽しそう。

伊都波 凛霞 >  
「うわーぁ」

うにょうにょする様子を見て思わず声が漏れる
無邪気だけれど、確かに怪異として見て良さそうだ
ますます家には連れていけない、どころか自宅近くだと察知されかねない、父に

「楽しそうなところ悪いんだけど、此処にはいないほうがいいと思うなあ…
 私についてくるのも、やめたほうが…」

モノ・クロ > 「えー、楽しそうなのに」
残念そうに。

「それより、私も凛お姉さんのこと、知りたいな―。ここのみんな、怖がってるし。ここで結構殺したりしてるの?」
落第街の常識がそうさせているのか。そんな質問を投げ飛ばしてきた。

伊都波 凛霞 >  
「私はそんなにはしてないよ。
 この辺りは特に私の家に近いから、人に危害を加えるのはもうあんまりいないんじゃないかな…
 …今日はもうよる遅いし、また今度、ね?」

昔は結構いたというような言い回し
もっと知りたい、と述べるモノに、言い聞かせるようにそう言葉を向ける

モノ・クロ > 「えー…そんなぁ。せっかく『自分と同じ匂いがする人』と出会えたのに。もっとお話しよーよ」
覗き込むようにして、話そうと、近づく。
一人にしてほしくないと、呪紋が走る髪がざわめいて、囲もうとする。

伊都波 凛霞 >  
「…ごめんね」

髪と同じ焦げ茶色の瞳が、やや哀しげに細められる

そのまま、軽々と数メートルの跳躍
…音もなく、髪の囲いの範囲外へと着地する

「我儘は聞けない」

ドレスだとやや動きにくいが、このくらいの運動能力は発揮できる

モノ・クロ > 「………はっ、鬼ごっこ!」
独自解釈。どうやら逃がすつもりはないらしい。

「鬼ごっこなら得意だよ!」
しゅる、と木の枝に呪紋を伸ばし、まるでターザンのように飛んでくる。

伊都波 凛霞 >  
「違うんだけどなー!」

苦笑する
深夜の青垣山で鬼ごっこなんて、さすがにやったこともない

「しょうがない、諦めてもらうには逃げ切るしかないのかなー…」

ドレスの胸元から指先に3つのプラスチック製らしい玉を取り出す

ボン!炸裂音と共にかなりの広範囲に白煙が立ち込め、視界が閉ざされてゆく

モノ・クロ > 「わお!」
そのまま、煙の中に突っ込む。
「よっと」
着地して、もう邪魔だと言わんばかりに衣服を脱いでいく。
そして、足の呪紋を地面に這わせ、広げる。すごい速さで、網を張る家のように。

呪紋を踏めば、それを掴んで、一気に引き込むという作戦だ。

伊都波 凛霞 >  
とりあえず見失うことには成功させた
となればその後に選ぶ行動は

視覚に頼らない全方位、聴覚に頼る、ヤマカン、といったところか
平面移動よりも多角的な移動のほうが索敵にはかかりにくい、というのが鉄板
なるべく音を立てないように、木の幹をトン、トンと跳ねるように移動して、太い木の枝の上で様子を見る

うっかり枝に引っ掛けてドレスを破ったりしないよーに

モノ・クロ > 「んー…」
罠に引っかからない。自分と同じ移動方法かな?だとしたら…

呪紋を引っ込めて、再度枝に呪紋を引っ掛け、飛ぶ。

上に。

ぐぁ、と反動をつけて空高く。

これなら、俯瞰して凛お姉さんを見つけられる。

伊都波 凛霞 >  
さて、気配を見失わないようにして、残った2つの煙幕玉
一つは真上の幹に、もう一つは少し遠くに向けて、投擲
ボン、ボン、と炸薬の音が2回響く

うまくだまされてくれないかなー、と新しく白煙が発生した反対側へ、移動開始──

モノ・クロ > 「…………」
違う。あの新しい煙には、『動き』がない。

そっちじゃない。

観察しているうちに、高度が失われ、落下していく。
適当な枝にまた呪紋を引っ掛け、振り子のように、また空高く。

「見つけた」
煙が出た反対側に、凛お姉さんの姿を認める。

まだ上空だから、手は出せない。

伊都波 凛霞 >  
「……と」

背中に視線を感じる。振り向きはせず、山の岩肌を跳ねるようにして、移動
疾い、カモシカかなにかのようだ

「(煙の動きを見たのかな、なかなか冷静だね)」

移動するルートは、山を下山するもの
自宅である道場からは離れるルートだ

モノ・クロ > 「…んー。」
あの岩肌ではさっきみたいに跳べない。下に降りれば追いかけきれないかもしれない。

だったら降りなきゃいっか。

ぶわ、と。腕の呪紋を、まるで翼のように広げる。
そして、まるで、鳥のように。
凛お姉さんに向かって、滑空し始めた。

伊都波 凛霞 >  
僅かな風切音
チラ、と後ろを確認…随分と器用だ
やろうと思えば色々なことができるんだろうなー、と思いながら

「ねー、そろそろおいかけっこ、私の勝ちでいいんじゃない?」

そう声をかけつつ、やや移動の速度をアップ
まだまだ出るぞこのエンジンは、そう言いたげだ

モノ・クロ > 「まだまだー。勝ち誇るにはまだ早いよー。」
未だ上空で滑空を続けるモノ。
そう、滑空しているだけ。高度を維持して追いかけているだけだ。
ばさり、と。
羽ばたいて、高度を上げる。追いかけながら、少しづつ。

虎視眈々と、狙っている。

伊都波 凛霞 >  
「(うーん、藪に飛び込めば簡単なんだけどなぁ)」

借り物のドレスを傷つけたり汚すわけにもいかない
しょうがない、と覚悟を決めて

「このままじゃ終わんないだろうし…っと」

きゅっ、と一際大きな岩の上で、静止。向き直る

「時間決めよ。あと1分。
 その間に触れなかったら私の勝ち、どう?」

モノ・クロ > 「わかった。一分ね」
了承したのか、翼を縮める。
モノの姿が次第に大きくなる。

速度を乗せて、降下してきている。

伊都波 凛霞 >  
「そ、一分。服はノーカウント。
 鬼ごっこだからね、タッチできたら終わり。
 時間切れは私の勝ち」

わかりやすくていいね、と

「じゃ、はじめるよ。いーち…───」

言わばに降り立ったまま、軽く足回りをトントン、と具合を確かめつつ、カウントアップ、開始だ

モノ・クロ > 「………」
しゅるしゅると。自分の前方に呪紋を円錐状に集め、空気抵抗を少なくする。
その姿はまるでロケットのようで。

一直線に、凛お姉さんに向かってくる。

たどり着くまで、5秒程度か。

伊都波 凛霞 >  
「2、3、4──5」

着弾、の瞬間にはサイドステップ、最小の動きで直線軌道のそれを躱す

岩肌が点在する、ちょっとした開けた場所
夏にはキャンプなどするのも良さそうな場所だ

「6、7、8──…」

カウントは続く

モノ・クロ > 「よっ」
ぶわっ、と。円錐に固めていた呪紋が一気に拡散する。
まるで、網を張るかのように。
空気抵抗を強めてエアブレーキの作用をさせつつ、避けることを許さず、かつ着地の衝撃を緩衝させる、一石三鳥の行動。
最小の動きでは、逃げられないだろう。

伊都波 凛霞 >  
「え」

直接触りに来るかと思えば、それは予想外
暗器が色々あれば切り抜けられたかなあ、なんて思いつつ
諦め完了

「あーあ…麓まで降りれば良かった」

といってももう、麓も目前だ
常世の町々の夜の明かりが、背後に目を向ければ見えるだろう

モノ・クロ > 「つっかまえへぶっ!」
勢いを殺しきれず、岩肌に足を引っ掛けゴロゴロと落ちていく。

それでも網という呪紋は、凛お姉さんをしっかり捕まえていた。
一応モノも配慮しているのか、呪いは微弱だ。耐性があるなら、耐えられるだろう。

『生理的嫌悪感』

伊都波 凛霞 >  
「っわ…大丈夫?」

なわけないか、と追いかけようとして…

「──……」

じわりと感じるモノに眉を顰める
もう何年も怪異を相手にしているからわかる
精神汚染や、それと似た類の何か──耐えないレベルのものでは、ないけれど

ゆっくりと、網から逃れながら、斜面を転がっていったモノを追いかける

モノ・クロ > 「あいたたたた…へへ、私の勝ち!」
ひっくり返ったまま、ピースサイン。
目立った傷も無く、とりあえず無事なようだ。

伊都波 凛霞 >  
「はいはい…私の負けー…かぜひくよ?」

怪異は風邪を引くのだろうか、わからないけれど……
引っ張って起こそうと、手を伸ばす

「もう時間も遅いからやっぱり私は帰らないと。
 また、次にあった時に遊んであげるからさ」

モノ・クロ > 「んー…じゃあ、一個だけ!一個だけお願い!」
そう言って、せがむ。

「ぎゅー、ってしていい?」

伊都波 凛霞 >  
「パーティ会場でも行ってたね、それ」

苦笑する

「どうしてそんなに、そうしたいの?」

理由を聞いてみよう

モノ・クロ > 「…その。こうなってから。誰にも、触れられなくて。」
触っても呪紋か、もう冷たくなったのか、どちらかでしか無くて。
それ以外も暴力ばっかり。それはそれで、好きではあるんだけど。

「そう、それだけ。」

伊都波 凛霞 >  
「いいよ」

笑顔で、そう答えろ

「おいでー?」

両手を拡げ、迎えるように

モノ・クロ > 「ん」
そう言って、抱きしめる。呪紋は、できるだけ抑えて。

暖かい。
久しく、味わっていなかった、優しい暖かさ。

そして、凛霞の異能を通して、記憶の断片が流れ込む。
捨てられたこと。
慰み物にされていたこと。
四肢を落とされ、物扱いされていたこと。
第三者に、クロと無理矢理融合させられて、クロに身を明け渡した事。

そして、それら全てに、嫌悪感なく、慈愛の心で皆に接していたということ。

伊都波 凛霞 >  
ぎゅ、とモノを抱きしめる
呪詛のようなものが、染み込むのを感じる
けれど怪異を相手どる自分は、この程度なら大丈夫──耐えられる

キン──……
意図せず、異能が発動した
こんなことは珍しいけれど、何か、働きかけるものがあったのかもしれない

記憶の断片、その中身は…凄惨なものだった

「そっか…」
「独りだったんだね」
「こうやって、誰かに触れたかったんだね」
「誰にも、伝えられなかったんだね───」

脳裏に鮮明に浮かぶそれらに触れると、自然と涙が流れる
こんなことを、誰がわかってあげられるというんだろう

モノ・クロ > 「え?」
きょとん、と。見上げる。
触れたかったのはそうだが、別に一人だったわけじゃない。
クロもいたし、それ以前も私と接する人は何人も、何人もいた。
みんな私にかまってくれて、みんな私を『使って』、『良く』なってくれた。
最初はしんどかったけど、あとの方は慣れて、四肢を落とされたときも気持ちが良かった。

モノには、凛お姉さんの涙の理由がわからなかった。

伊都波 凛霞 >  
「……───」

そう、感性が違う
それらの受け取り方も、感情も

「…ごめん、なんでもない」

手で自身の涙を拭う
ただただ、不憫だった

「…もう、いいのかな?」

そっと抱き締めていた手を、解く

モノ・クロ > 「うん、ありがと。凛お姉さん」
呪紋を、元に戻す。
多分、今の。私のことを読んだのかな?
良いなぁ。

もっと、知ってほしい。
でも、流石に今日はやめておこう。もう遅いし。
だから。

「次会ったら、また遊ぼうね!」
そう言って、手を振って、立ち去ろうとする。

伊都波 凛霞 >  
「あ…待って」

去ろうとするモノを呼び止める

「…わざとじゃなかったんだ、けど。
 ……君の過去、見ちゃった。…ごめんね」

律儀といえば律儀すぎたかもしれない
けれど黙っているのは、なんだか心苦しくて

「うん…それだけ。
 またね、モノちゃん…クロちゃんも」

その後は、笑みを浮かべて、手を振った

モノ・クロ > 「うん、そんな気はした。だからね。」
振り返って。顔の包帯を取る。

見つめる。

「次は、もっと知ってほしいなぁ。いっぱい、いっぱい。全身で、感じてほしいなぁ。だから、次も、『遊んで』ね?」
無邪気で、不気味な笑みを浮かべて、背を向ける。

あぁ、楽しみだ。

ご案内:「青垣山」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「青垣山」からモノ・クロさんが去りました。
ご案内:「青垣山 廃神社」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「・・・・」
自分が無力でも、それでも、誰かを守れるならと思っていた
しかし、昨日の山本殿の声が頭によぎる

「某は、少しは成長したのでござろうか」
拳を握りしめ、廃神社に一人の大男があぐらをかいて座っている

持流 童男 > 「・・・・確約できるならか・・・」
そうつぶやく。
迷った、回答になんと返事をすればいいかわからなかった。

「・・・なんでまた某は迷ってるでござるか」
「胸を晴れるヒーローになるっていったのでござろうが」

歯を食いしばりながらも、

「・・・あの時、はっきりとできる!!と言って、弱音を吐いている。山本殿を、他の参加者に嫌われてでも、本気で殴って。目を覚まさせてやれば・・・!」

過ぎたことだと分かっている。しかし。あの時、即答できなかった自分自身に対して不甲斐なさを思う。

「不甲斐ない・・って思うだけじゃいけねぇでござるよね」
地面をしっかりとして、拳で叩き、立ち上がる。

「昨日は泣いた。そして今日は悔いた」
「だったら次は何をするか。」

持流 童男 > 「次は間違わないためにどうするかでござるよね。」

そう言いつつ考えつつも、どう行動するか考えて
「ヒーローはいつだって、全力全開でござるからな」

そう言いつつも目には、光が宿っていく

持流 童男 > 「悪に墜ちても、人外になってまでも、異形になってまでも、助けたい奴がいるでござる」
しっかりと覚悟を持った

その瞬間、ベルトが反応する。

<ヘルゲート・・・・オープン>
地獄が開いたかのような低い声
<ヒーローゲート!・・・オープン!>
温かい太陽のような高い声

「なんかなったでござるな・・?」
「気になるので、黄泉の穴方面で変身するでござるか」
いいつつも青垣山を降りていく

ご案内:「青垣山 廃神社」から持流 童男さんが去りました。