2020/07/15 のログ
ご案内:「青垣山」にモノ・クロさんが現れました。
■モノ・クロ > 「~♪」
ハイキング気分で、山を登る。
今日はお姉さんに会えるかな?
ご案内:「青垣山」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
「あれ」
夕暮れ時
今日は風紀委員としての活動もそこそこに帰路へ
自宅のある青垣山の麓から、いつもどおりのコースで歩いていると…
見覚えのある姿だ
■モノ・クロ > 「あ、凛お姉さんだ!」
凛霞の姿を認め、手をふる。
この山道でほぼ全裸だ。呪紋があるから大丈夫なのだろうか?
■伊都波 凛霞 >
声をかけられる
雰囲気的には…モノちゃんのほうだろう
「はい、こんにちわ」
放課後の帰り道で怪異に出くわす日常もある
ひらひらと手を振って挨拶を交わす
■モノ・クロ > 「あ、挨拶忘れてた。こんにちは!あれ、こんばんは?どっちだろ」
こんなコトで疑問を呈する。
思考はまだまだ子供なのだろう。
■伊都波 凛霞 >
「夕方だしねえ。どっちでもいいと思うよお」
へらっと笑いつつ歩みを進めて
ほどなくすぐ近くまでいくだろう
「今日はどうしたの?」
■モノ・クロ > 「遊びたいなと思って!凛お姉さん家教えてくれなかったから会えるかどうか賭けだったんだけど」
それでも嬉しそうに。その様子は子供にしか見えない。呪紋さえなければ。
■伊都波 凛霞 >
「遊び?うーん…あんまり長くは遊べないけど」
ちら、と視線を山の向こう側、落ちはじめる太陽へと向けて
家は…教えられない。怪異に対しては文字通り何一つを許さない家だ
「それでよければだけど、何する?」
首をかしげる
山道の途中、できる遊びなんて限られているけど
■モノ・クロ > 「んー…どんな遊びがあるかな?かくれんぼとか…そういえばお姉ちゃん強そうだし、戦うっていうのもありかも!」
子供のようにはしゃぎながら、提案する。
子供のようでありながら、怪異として戦いを身を置くようになって、それを遊びと勘違いしているのだろうか?
■伊都波 凛霞 >
「戦う…戦いたいの?」
山肌には隠れるところは多いようで少ないだろうし
その後に続いた言葉に意外そうな表情を浮かべる
「ンー…どれくらいやっていいかわかんないからなあ…」
やや困ったように頬を掻く
さすがに怪異を滅するくらいの勢いでやるわけにもいかず…
■モノ・クロ > 「大丈夫、そんな簡単に死んだりしないから!」
謎の説得力。四肢を無くしてそれで自信があるのだろうか。
「お姉さんとは絡んでみたかったんだよね」
しゅるしゅると、呪紋を揺らしながら。もうその気らしい。
■伊都波 凛霞 >
「あんまり好きじゃないんだけどなあ…」
苦笑する
戦うための力と技はあっても、好んでそれをやる性格ではない
といいつつも、目の前の少女はもうやる気満々で…
「じゃあ、勝ち負けのルールだけ決めよ」
遊びだというのなら、最低限のルールは必要だ
■モノ・クロ > 「んー…じゃあ、気絶させたら勝ち、でいい?」
と提案してみる。こういうルールを決めたり、等はあまり慣れていないようだ。
■伊都波 凛霞 >
「そこまでいっちゃったら"遊び"じゃないかな」
さて、とはいえどうしようかと
目の前の少女の耐久性なんかもよくわからない
わかりやすいのは…
「じゃあ、どっちかが『降参』するまででどう?」
■モノ・クロ > 「ん、わかった」
了承する。
「じゃあ、始めるね」
しゅるしゅると、呪紋を広げていく。まずは様子見。
■伊都波 凛霞 >
「(さて…とはいったものの…)」
身につけている、隠している暗器はどれも殺傷能力の高いもの
となれば直接的な打撃か組技か……
考えている間にも少しずつ拡がる、モノの呪紋
凛霞にとって山肌の足場の悪さはハンデにはならない
軽くステップを踏んで、呪紋の回避できるポイントを見極めてゆく
■モノ・クロ > 「おー」
軽い身のこなし。『前も見た』、足場を物ともしない足取り。
だから、それを見越して、偏差を入れながら。
槍のように、呪紋を突き出す。
■伊都波 凛霞 >
「よっ」
突き出された槍のような形状の呪紋を余裕を持って避ける
明らかにそれを"視て"から避けの動作に入っていた
反射能力と、それについてくる身体能力も相当の高さが伺えるだろう
「器用に色々カタチを変えるんだね。
でもそれじゃあ、私には当たらないかな…?」
そういって笑みを浮かべて、余裕を見せた
■モノ・クロ > 「すごいすごい!初見で避けられたの初めて!」
はしゃぐように言う。
「じゃあ、次はこれ!」
先程の槍の呪紋を引っ込める。
それをどんどん膨らませて、自分の体の3倍ほどの大きさの、棒を作り上げる。
「えいっ!」
それを振り上げて、凛お姉さんめがけて振り下ろした。
■伊都波 凛霞 >
真っ直ぐに振り下ろされる、呪紋の棒
直線的な動き、いなすのは簡単だが──横へと飛んで、交わす
怪異の繰り出す攻撃、触れるだけで影響がないとも限らない
そして、逃げてばかりというのは、彼女の言う遊びにはなりえないだろう
横に飛びつつ、群生しているオオオナモミ(ひっつき虫)を3つほど収穫
そのまま横っ飛びに、モノ目掛け投げつける
怪我をするほではないにしろ
高速で投擲すればそれなりに当たると痛い
ついでにちくちくする
■モノ・クロ > 「ん?」
ぺしり、と。呪紋が飛んできたものを払う。なんだろこれ。種?
考えが読めず、場所の移動を始めるモノ。あれ、爆発物じゃないよね???
種の方を警戒していて、結構無防備に見える。
■伊都波 凛霞 >
投擲したオナモミは呪紋に払われた
あれは能動的な防御行動なのか、それとも自動で反応しているのか、判別がつきにくい
場所を移動、しはじめたのを見ればそれまで横方向ばかりの移動をしていた凛霞が前傾姿勢に力を貯める
動く、ということは=隙が出来るということ
呪紋が巡らされていない、死角となるポイントのみを瞬時に選択し、音もなく──音もなく、一気にその距離を詰めた
「やっ──!!」
無防備ならばそのまま入身──その首元、そして腰を払うようにして、投げ飛ばす
所謂、変則的な四方投げだ
■モノ・クロ > 「何あれ…へあっ!?」
いきなり、視界がぐるりと回転する。
「ぅおう!」
受け身も知らないモノは危うく頭を打ちかける…ところで、呪紋が刻まれた髪が蠢き、地面を掴む。
「しゅた!」
一回転して、見事着地。
そして、投げる際に少しでも触れたのであれば、想像も絶するほど気色の悪い感覚が、触れた部分を這うだろう。
■伊都波 凛霞 >
「──………っ」
少女の身体に触れた、その一瞬
それだけで触れた両手からは悍ましい程の生理的嫌悪感
やや眉を顰めるも、我慢できないほどのものではない──
「(とはいえ、どうしたものかなー……)」
近寄ってなにかする、以外の攻撃手段がなさすぎる上にこの有様である
他の手段は、どれもかなりの殺傷能力を有してしまう
無理もない、怪異を抹殺・消滅させるための装備ばかりなのだから
と、そんな時にふと、あれがあったなと気づく
するりと制服のスカートの裾から躍り出たのは、見た目オートマチックのハンドガン
これは風紀委員の装備、つまりは違反学生を無力化させるための非殺傷武器だ
■モノ・クロ > 「わぁ、物騒」
それを見て、はしゃいでいる。落第街でみたものとは少し違う気もするが。
本来であればわざと喰らってあげるんだけど、これは遊び。ちゃんと避けないとね!
凛お姉さんを中心に、時計回りに走り始める。顔も向けず、呪紋を手から地面に伸ばしながら。
ぎょろり、と。黒く塗りつぶされた右の顔についた赤い目が、凛お姉さんを…というより、そのハンドガンを捉える。
■伊都波 凛霞 >
「見た目はね」
物騒、と言われれば再び苦笑
さて…走り出したのは的を散らすためだけではないようだ
その手から、呪紋を地面に伸ばしているのを見逃さない
「それ、私が消えちゃっても続ける?」
ボン!
言うが早いか、炸薬の音が響く
凛霞の足元からは白煙がアガリ、風がそれを浚うまでの僅かな時間
凛霞の姿は、こつ然とその場から消えている
──『爆ぜ空蝉』
音を殺しその身を一瞬で移動したように見せる無足瞬転の技
炸薬による相手の視線誘導と死角への移動によってあたかも消えたかのように錯覚させる
そんな、技
■モノ・クロ > 「あれ?」
見失った。どこに言ったんだろ。
広げた呪紋に引っかかっている様子もない。
「よっ」
走る勢いをそのままに、跳ねる。
そのまま、脚の呪紋を伸ばし、伸ばし、上空へ。
まるで蛇が上から見下ろすように。
■伊都波 凛霞 >
「こっち」
木々を音もなく蹴りながら、移動しているのは上空にいる少女の背後
背中に銃口を当てる、そんな感覚を与えながらそう声をかける
パスン
乾いた小さな音と共に極小さな針が、少女の背中へと打ち込まれる
それはほんの少しチクリとした程度の、衝撃、ただし──
次の瞬間には、人間が受ければ四肢の筋肉は弛緩し、数刻の間麻痺させられるだろう電流が流される──
■モノ・クロ > 「んぉ?」
振り返る。背中になんか刺さってる。
「おお!?」
ばりり、と。体に電流が流される。
あ、これ気持ちいいかも。
そんな事を思いながら、動かなくなった体の代わりに呪紋を動かして、凛お姉さんを捉える。
凛お姉さん、感じてくれてるかなぁ?
よほど強い耐性でもなければ、『痛み分け』で同じ感覚に陥っているだろう。
■伊都波 凛霞 >
怪異の少女には、元々手足と呼べるものがない
たとえあったとしても人間と同じ構造をしているとも限らない
故にテイザーガンでの一撃は、威力偵察
身体は麻痺しているまでも、呪紋はまた別のモノとして動かせるらしい
それがわかれば十分と──
キュンッ
鋭い金属音と共に、空中にいる凛霞の身体が高速で地上へと引っ張られてゆく
背の高い木にワイヤーでも仕掛けていたか、捉えようと迫る呪紋を潜り抜け、一瞬で距離を離せば…
「──よし、降参!。
これ以上は、ヒドいことしか出来なくなっちゃう」
少女は遊びだと言った
遊びは、そんなところまでやるものではない
そして勝利に拘るものでも、ない
太い木の幹に着地した凛霞は更に上にいる、少女を見上げて
「私の負け」
そう、宣言した
■モノ・クロ > 「…えー」
ものすごく残念そうに。
「納得いかなーい」
駄々を捏ねるように。
「こっち、何も出来てないのに――――」
そして、しゅっと、呪紋を凛お姉さんと自分の間にある枝に伸ばして。
「勝ち逃げなんで卑怯だよ」
呪紋を引っ張り、凛お姉さんに向かって急速接近してきた。
■伊都波 凛霞 >
「私の負けなんだってば」
困ったように眉を下げる
「この先やってもモノちゃんには何もできないからね。
駄々捏ねると遊んであげられなくなっちゃうよ?」
こちらに向かってくる少女を回避しようとはせず、そう告げる
…にしても随分と厄介な怪異に見初められたもの
変に関わりを深くすると、きっと良くないことが起こる
なにせ自分は、怪異を殺して回る側なのだから
■モノ・クロ > 「むぅーっ!」
しゅた、と眼の前に立って、頬を膨らませる。ルールはルール。ちゃんと従うようだ。
「手段はあるのにどーしてー!」
それでもやっぱり納得がいかないようだ。ぶんぶんと、両手を振るように呪紋を振っている。
■伊都波 凛霞 >
「キミを殺しちゃうことになるから」
返答は、淡としたもの
どこか冷たさも感じる、表情にも、いつもの柔和な笑みは見られない
この姿もまた、伊都波凛霞の本当の顔の一つだ
怪異を相手どっての"殺す"は、命を奪うことではない
その存在を、完全に残滓の残さず、滅すること
だから、じゃれ合いで済ませるにはここまでなのだ
「遊びたかったらまた今度。
別の遊びを考えようね」
悪意なき悪を挫く手は、凛霞にはない
例えそれが怪異であっても、可能ならば手を下したくはない──
■モノ・クロ > 「……わかった。じゃあ、『遊ばない』」
目の前のそれが、どより、と。よくない雰囲気を纏いだす。
呪紋の黒が、光沢もない、光を吸い取る漆黒に。
広げていた呪紋もかき集めて、ドス黒く。
「本気で行くから、本気で抵抗してよね!」
手を伸ばす。ドス黒いその手は、呪いの塊だ。先程触れてしまったものの、何倍も圧縮された。
触れればただでは済まないだろう。
■伊都波 凛霞 >
「……」
遊ばない、と宣言する少女
やや哀しげに、その眼を細めた
目の前の少女は、怪異たる少女は遊びたいわけではなかった
意思の疎通は──難しいんじゃないかな、と
そう思ってはいたけれど、言葉が、感情が一応通じたから、それに縋ってしまった
伸ばされる手
ドス黒い、その手に首を掴まれる
抵抗は、全くしなかった
■モノ・クロ > ずるり、と。容赦なく体に呪紋が広げられていく。
先程の比ではない、『死にたくなるほどの嫌悪感』と、『昇天しそうになるほどの快楽』が、同時に流れ込んでくる。
過去にそういう嫌悪感、快楽を味わったことがあれば、それについて想起させるかもしれない。
抵抗しなければ、そのまま全身を呑み込んでいくだろう。
■伊都波 凛霞 >
「っ……ぅ───!!」
まるで感情自体に浸食されるような、悍ましい感覚
額に、頬に、脂汗が伝い、呼吸も荒く…顔からは、少しずつ血の気が失せてゆく
───が
「…気が、済んだ、ら、…山を降りるんだよ…?」
全身を貫くような快楽も、命を断ってしまいたくなる程の嫌悪感も
凛霞の尋常でない、ある意味でもっとも人間離れしたと言えるやもしれない精神力
それによって"耐えられていた"
■モノ・クロ > 「もっともっと、『私』を感じて?」
全身包んで、それでも足りないと。呪紋で出来た手を使って、血の気の失せている凛お姉さんの頬に手を添える。
「ん、む」
そして、そのままキスをした。抵抗がないならそのまま舌を突き入れ、体の中まで呪紋で冒して行くだろう。
■伊都波 凛霞 >
「──………っ」
唇を重ねられ、体の中までも、侵されてゆく
僅かにその身体を震わせ、それでもまだ、耐える
ただただ、その侵食に耐えていた
気を抜けば、すぐにでも感覚の波に拐われ二度と戻ってはこれない
そんな予感を感じつつも、震える身体で、ただただ怪異の行為を受け止めている
■モノ・クロ > 「えへへ、気に入っちゃった」
唇を離して、告げる。ここまで耐えれた人は初めて。
「じゃあ、山、降りるね。『凛お姉さんも一緒に』」
そう言って、ひょい、と。軽々と凛霞を持ち上げる。
抵抗がなければこのまま攫われてしまうだろう。
■伊都波 凛霞 >
「は……、っぅ……」
限界は、そう遠くなかった
はっきりと感じるのは、身の危険
──が、抵抗するにも最早憔悴状態に近い
抵抗は…むなしくもできずに──
■モノ・クロ > 「おっもちかえりー!」
はしゃぐように、人とは思えない速さで、山を駆け下りていく。
そうして、最近手に入れた部屋に連れ込まれるだろう。
ご案内:「青垣山」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「青垣山」からモノ・クロさんが去りました。