2021/06/17 のログ
ご案内:「青垣山」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
常世島の『梅雨』もそろそろ終わりの今日この頃。
青垣山の川辺にて、美奈穂はお仕事なのです。
お仕事と言っても、争い事の間に立って立ち会うだけなのですが。

「50戦で25対25ですわね・・」

右側のお隣におられる、和装の方に確認です。
静かに頷かれた恰幅のいい・・うさぎさん、お髭が長くて長い耳が垂れたお爺ちゃんうさぎ。
こくりと黙って頷かれます。
左側のどでんとお腹の突き出たお爺ちゃん蛙さんは「げこげこっ」と解説してくださいます。
――美奈穂、蛙語判りません。
でもなんとなくですが、親切に教えてくださっているようなので、ふむふむと頷くのです。

今日は最終場所だそうです。
その見届けとして美奈穂はお仕事で御呼ばれしているだけなのです。
そう、今やられているのは第88回常世初夏大場所。
今年の夏を占う大一番・・だそうです。
河童さん主催のこの毎年行われている大相撲大会。
美奈穂がのんびりしておりますように、邪な催しではありません。
武道を教えてくださっている大天狗先生なんかも立ち会っております。

幣美奈穂 >  
「がんばれ~、げんばってくださいませ~」

ちなみに、一般的な相撲もルールあやふやな美奈穂です。
妖怪相撲のルールなんてとんと判らないので、応援しているだけです。
勝った方に「おめでとうございますわ」とスルメを渡しお祝い申し上げ。
負けた方に「来年は頑張ってくださいませ」と昆布を渡し激励するお役目です。

なんでこんな仕事を風紀委員が・・となのですが。
よく判りません。お願いが来たから引き受けただけです。
祭祀局の方々もおられますし。

「次は・・蛙さんとウサギさんの取り組みですわね」

うん、取り組み表を見てもよく判りません。
たぶん、「なんとか山」や「なんとか海」、「なんとか関」と書かれているのでしょうが。
美奈穂の目には皆さんの手形がペタンとされているようにしか見えないのです。
ただ、その手形が片方は蛙さん、もう片方がうさぎさんなので判っているだけです。
横綱は水かきが付いている人形なので、これは河童さんなのでしょう。

蛙さんもウサギさんも、脚に自信があるのです。
ふむふむ・・外国人・・外国妖怪枠とかあるのでしょうか?
お馬さんやバッタさんなんかも強いのではないでしょうか?
あっ、二本足で立たないとダメなのですね・・。
いろいろとため(?)になります。

幣美奈穂 >  
・・バッタの改造人間枠はありますの?
あっ、最近は新人が出てこないと・・なるほどなのです。
お猿さんは技巧派が多いのですね・・。

おっと、取り組み。
何度か仕切り直し。
皆さま、ぎりぎり、時間いっぱいとされるまでどーんといかないのですね。
え?、あれは番宣のため?
収録時間や放映時間に合わせてるのですか?
美奈穂はテレビとか見ないので気付かなかったのですが、ケーブルテレビで放映もしているそうです。
な、なんとなくですがびっくりです。
すっかり常世島に根付いているのですね!

おっと、蛙さんボディープレス!
手が付いちゃったけどいいのですか?
ふむふむ、古代相撲だからOKと。
素手だったらだいたいOKなんですかー。

今日は美奈穂立ち会いなので、血が流れたり大怪我するのはNGと。
いつもよりマイルド。
その分、パワー勝負が多いそうです。
うさぎさん、おめでとうございます。

幣美奈穂 >  
終盤に近付くほど、参加する方の体格がとてもよくなっています。
今、リングに上がった蛙さんなんて見上げるほどです。
すごいですわねー。
何を食べてあんなにおっきくなったのかしら?
それに相対するのは・・普通サイズのウサギさん。
だ、大丈夫なのですか、あれ?。

でも結果は、うさぎさんの小手返しからの押さえ込み10カウント!
おー、凄いです!
あっ、因幡老子のお弟子さんでしたか。
おめでとうございます。

大一番は、河童さん同士。
河童さんは別に予選があるそうです。
そこで勝ち抜いてきた河童さんが舞台に。
おーっと、青河童さん。行司さんが横向いた隙に酒瓶で殴り掛かりました!
あれ、OKなのですか?
え?、行司さんが見てないからOKなのですかー。

七転八倒な戦いの末、勝ったのは緑河童さん。
かぱぱー。お疲れ様です。
来年もまたよろしくお願いいたします。
曲がり胡瓜を3本ずつお渡ししまして、初夏の大相撲大会は終了するのでした。

ご案内:「青垣山」から幣美奈穂さんが去りました。