2021/11/16 のログ
ご案内:「青垣山 廃神社」に狭間在処さんが現れました。
■狭間在処 > あれから、ほぼ丸一日――時間間隔は定かでは無いが――山をあちこち彷徨った結果。
偶然、とある廃神社を見つけてそこで一夜を明かす事になった。
荒れ果てた境内や倒れた鳥居。神社を見るのは初めてではあるけれど。
『此処』に在るべき神様などは居ないのだろうな、と思う程度に神性さは感じられない。
「……ん。」
僅かに声を漏らしつつ、ゆっくりと目を開く。境内の一角にて目を閉じて座り込んでいた身を起こす。
(……さて、睡眠は取れたが。ここからどうしたものか。)
相変わらず、迷ったというかこの山の空気に慣れない。
軽く体のあちこちを解しながら、改めて廃神社を見渡す。
(…神の社…も、こうなると物悲しいものだな。)
まさか神社というものを見れる日が来るとは思わなかった。
…が、人生初のそれがこんな形となるとは。
■狭間在処 > 神聖さはとうに感じられないとはいえ、偽物の怪異である身ではやはり微妙に居心地の悪さは感じる。
とはいえ、実際には此処で一夜を明かした訳でそこまで嫌悪するものではない。
打ち捨てられたであろうとはいえ、矢張り初めて見る物だから相応の好奇心や興味はある。
起きてから暫くは、一通り神社の敷地を回って色々と眺めたり触れたりしていた。
(…世間から忘れられた場所…あるいは、存在しない扱いの場所、か)
まるで落第街のようだ。あそこも表向きは存在しない扱いになっている筈だから。
…しかし、現状、移動手段が徒歩しかないので本当に戻るには時間が掛かりそうだ。
(…流石に『四凶』に乗せてもらう訳にもいかないしな…そんな長時間持たないだろうし。)
完全な怪異であれば、長時間の能力発動も耐えられたかもしれないが、生憎と出来損ないの欠陥品には無理な話だ。
吐息と共に一通り境内を歩き回れば、元の場所へと戻ってくる。こんな場所を訪れる者は居るのだろうか?
…仮に居たとしても、これだけあ荒れ果てた場所だ…頻繁に来る者は居ないようにも思えて。