2022/01/30 のログ
『調香師』 > 「ありがとう」

食べ終えた最後の一言。口元はバスケットから取り出したもので拭い
完食まで至った事。満足気に胸元に手を当てる事。届いてくれればいいのだがと

「食べる事での感謝が難しいのはごめんね?
 あんまり食べると、香りにも影響しちゃうから

 私の分も、美味しく食べてくれると嬉しいな
 とても待たせちゃったね。私はもう大丈夫」

歩いてきた時間もしっかりと二時間。下る時も相応にかかるだろう
余りゆっくりも出来ないだろうと。彼女は立ち上がる

八坂 良彦 > 「おう、お粗末様」

ありがとうの一言に、軽く微笑を返し、ハンドグリップをポケットにしまい込む。

「いや、普通に食って食い切ってくれたら満足だ、作った甲斐もあるさ。
あぁ、匂い強いのはさけてたんだよな、匂い関連の事調べいくから、良い匂いするのが好きなら何か差し入れるぞ。
残りは戻ったら夕飯に出もするから、大丈夫…ん、それじゃいくか」

手を差し出して、出発するかと声を掛ける。

帰り道も山道を行く以上、遅くなると暗くなるので、気を付けねばと考えながら歩きだす。

『調香師』 > 手を掴んだ少女。相変わらず、引かれる事には慣れていないが
登りの時より、脚に物をぶつけるような。そんな音は落ち着いて

「差し入れ、ってあんまり考えてないけれど
 ミルクティーはお客様にも良く出すかな

 何かいい茶葉。あるのなら、知りたいのかもね。んひひ」

そうして彼女等は山を下る。今度はきっと大きな障害もなく
得体の知れない相手から受け取ったモニュメントも、いずれは自然と馴染んでくれるか

まだ分からない。バスケットの中でごろごろと、音を立てて転がっていた

八坂 良彦 > 「紅茶か、なんだかんだで結構あるし、ウバとかいう茶葉がミルクティーでも美味いって聞いた覚えがあるなぁ」

手を掴み、来た道を戻る、来るときに枝葉は払っているので先導木にはならず、遠からず自転車へ到着するだろう。
そこからは二人乗りで駅まで走り、後は電車やバスで戻れば済む話。

「こんど、今日できたって言う香り?、貰いに行くときにでも、持っていこうか?、多く欲しい時は、その分のお代は流石に欲しいけど」

ネックレスのように揺れる板鏡を、ゆらしながらそんな事を言って、山道を歩いていく。
目的とする者は、出来たと少女は言ったのだし、今度またあの店へ行ってみようと考えながら。

帰りながら、色々あったなと、今日の出来事を思い返す…何時かこれも、懐かしいと思うのだろう、と。

『調香師』 > 持ち帰ったので、どうしたものかと迷いながら活用させていただきます!

それでは。本日はこの辺で。おやすみなさいませ~

ご案内:「青垣山 山道」から『調香師』さんが去りました。
ご案内:「青垣山 山道」から八坂 良彦さんが去りました。