2022/09/19 のログ
ご案内:「青垣山」にマルレーネさんが現れました。
マルレーネ > さらさらと流れる川のせせらぎ。
秋の入り口に差し掛かりながらも、まだ日差しが強い中。

「………はー。」

素足を冷たい水に晒して、吐息を漏らす修道服の女。分厚い紺色の衣装は流石に冒険者時代とまではいかずとも、頑丈なそれ。
こんな分厚い衣装で夏の間過ごしたことは褒めてもらってもいいと思います。(自賛)

「………この辺りでしたっけ。崖が崩れそうなの。」

大きな岩に腰かけながら、足をぷらんぷらんと揺らして、流れる水に蹴りを入れる。
今日は雨で崩れた崖の調査である。なんで調査って、崩れ落ちた先にある土地が教会の所有だからである。
世の中金である。遠い目。

マルレーネ > 「あー、もう、面倒ですね……!」

よいしょ、っと修道服の端を持ち上げて川を渡っては、崖を見上げて。
また端を持ち上げて………3回目でイライラした様子で唇を尖らせる。
元々育ちが良い生まれではない。田舎娘はよいしょ、っと修道服の端を掴んで、んしょー、っと一気に全部脱ぎ捨てて。

ぴっちりとしたスパッツとシャツ一枚。まあ、こんな格好でも多分大丈夫でしょう。

マルレーネ > ぽい、と修道服を岩の上に折りたたみながら、ざっぶざぶ、と川の中を進む。
元々大自然を冒険するのは慣れたもの。

「………あー、なるほど、あそこが崩れてるんですね。」

なるほど、と崖を見上げる。さらさらと流れる水は綺麗なまま。
ふむ、と白シャツの上で腕を組んで。

「………まあ、あの程度なら問題ないとは思いますけど。
 写真撮っていけばいいですかね。」

ようやく使いこなせるようになったスマホで、崖をぱしゃり、と撮影して。

ご案内:「青垣山」に神樹椎苗さんが現れました。
神樹椎苗 >  
 姉と慕う修道女に会いに顔を出すと、その姉が丁度出かけていく所だった。
 そこに声を掛けず、こそこそと後をつけていったのは、純粋な好奇心。
 普段、姉はどんな無茶ぶりをされているのだろう。
 そんなわけで、ストーキングである。

「――ははぁ」

 ざぶざぶと音を立てて、姉のいる場所へと近づいていく。
 姉がそうしたように、今日の赤と黒の和ロリは脱ぎ捨て、包帯と下着だけの姿だ。
 姉より酷かった。

「ふむ、これを調べてこいって言われたわけなんですね、お姉ちゃんは」

 ふーむ、と姉の隣にしれっと並んで、崖を見上げるストーカーだった。
 

マルレーネ > 「いやー、調べるというか、手が出せるなら出して、出せなければしかるべきところに書類を出す、というお仕事なんですけどねなんでいるんです?」

役所への届け出代行が基本らしい。
場合によっては崖の保護工事まで任されている女。

「………ここは川の流れが速いから危ないですよ。」

よいしょ、とひょいと持ち上げる女。
力は強いのだった。

神樹椎苗 >  
 
「なるほど、可能なら安全を確保してこい、無理なら対処してもらえるようにしてこい、って仕事なわけですねお姉ちゃんを見かけたんでストーキングしました」

 しれっと答える。

「む、お姉ちゃんは力持ちですね。
 それにしても、どうするんです?
 あのままだと、多分、大雨でも振れば崩れ出しますよ。
 まあ、そこまで規模はデカくならねーでしょうけど」

 土砂崩れ、災害、その規模にはならないかもしれないが。
 立ち入り禁止な場所でもない以上、不用意に寄ってきた人間が怪我をする可能性もないとは言えないだろう。
 

マルレーネ > 「私はそれなりに危ないところも行くので、無理したらダメですよ。
 いいです? ついてくるならちゃんと先に言うこと。」

ね? としっかり伝えながら、川岸の岩の上にぽん、と少女を置く。

「………んー、川下に立札でも立てようかな、と思います。 あと、勝手に入らないように柵を立てて。
 その上で、役所に書類を出す感じですかね。

 流石に崖を保護する工事となると、私一人だと1週間じゃすまないですし。」

やれない、とは言わなかった。渋い顔で崖を見上げて。

神樹椎苗 >  
 
「え、いやです」

 即答した。

「むう、それだと少し時間が掛かっちまいますね。
 もしこれがさっさと片付いたら、お姉ちゃんにも少しは暇が出来ますか?」

 姉は意外とあれこれアルバイトをして、忙しそうにしている。
 遊びに行くと、わりと留守な事が多いのだ。
 

マルレーネ > 「いやじゃなく。
 ………いやまあ、確かに私が気配を掴めなかったのが悪いんですけど。

 ………私に見つかったら言うんですよ。」

唇を尖らせる金髪の女。確かに今日は気を抜いてふわふわしていたのは認める。
暑かったんだもん。

「………そう、ですね。これが終わったらなんとか。テスト勉強ありますけど………。
 まあ、なんとかなる、と思いますし。」

視線を少しだけ逸らしながら、川の中をじゃぷん、と歩いて。

神樹椎苗 >  
 
「ストーキングは得意なので大丈夫です。
 これからも見つからねーようにしますね」

 そうじゃない。
 抱き上げられたまま、姉に甘えるように頭をすりすりと。

「むむ、テストですか。
 よければしいが教えますよ、これでも成績優秀ですし」

 えっへん、と胸を張る。
 胸、ないけど。
 包帯に巻かれてるけど。

「しかしまあ、そういうことなら、しいがあの崖はなんとかしましょう。
 幸い、ここは山の中ですし、木々もありますしね」

 どうですか? と、姉を腕の中から見上げる。
 

マルレーネ > 「………ふ、ふふふ、冒険者としてそれなりに経験を積んだ私のことを甘く見ていますね……。」

ふふふ。いやまあ実際冒険しているときも、罠に気が付かない系だったけれども。
有り余るスタミナとタフネス、あとそれなりの冷静さで全部正面突破してきたんだけど。

「………少しだけ。数学だけいいですかね………。」

文字は少し綺麗になった、数字はダメだ。
計算は得意だが、空間図形が一切できない。

「…………えー、っと。 ……何かしらの能力を使うほどではないですよ。
 それをすると、分かりますか。

 ………そういうことができるならもっと頼もうって依頼が増えるんですよ。」

重みのある言葉。目のハイライトが消える女。

神樹椎苗 >  
 
「わりとがばがば探索系な冒険者の雰囲気してますが。
 大丈夫ですか?
 罠とかありそうでもとりあえず踏んでみるとか、怪しい草でもとりあえず煎じて見るとか、やってません?」

 いわゆる漢探知、漢鑑定。

「もちろん、数学なら特に得意分野ですし」

 空間も図形も大得意だ。
 伊達に収集分析を役割とする端末はやっていないのだ。

「――おねえちゃん。
 世が世なら、週七日勤務で社畜になってそうですね」

 遠い目になってしまう。

「えっと、ちょっと周りの木々を育てて、崖に根を張らせるだけですけど――やったらもっと仕事ふえそーですね」

 手を伸ばして、不憫な姉の頭を撫でてあげた。
 

マルレーネ > 「……なっ、何を。………。全く、ここ最近の私しか見ていないから言えるんですよ。
 昔はもうちょっとこう、ピリッとした感じだったんですよ?」

指を振って、不満そうに言い募る。
確かにぴりっとはしていた。………気合的な意味で。

「………やめときましょう。まあ、強い雨もしばらくは降らないですし。
 ……それより、タオルか何か持ってます?」

持っているなら、水浴びでもしたい気温と湿度。

神樹椎苗 >  
 
「ぴり、っと――?」

 きょとん、と純真無垢な瞳で見上げた。

「そうですね――はい、生活委員に要望書だしときました。
 立て板と柵は、しいも手伝いますよ」

 と、さらっと姉の仕事を奪いつつ。

「もちろん、タオルくらいありますよ。
 なので」

 「水遊びしましょう」と、無邪気に笑いかけた。
 

マルレーネ > ………。

仕事を奪われた、いやいや、ありがとうございます、ですが。

「………お礼は後で言いますね。
 ………まずは。 ていっ!!」

そりゃあ、っと右腕を振るえば、ざばぁっ、と水を大いにまきこんで思いっきりシャワーのように目の前の少女に浴びせて、ふふーん、っと。

姉の威厳を見せていく。主に筋力的なアレで。

神樹椎苗 >  
 
「お礼なんて――わぷっ!?」

 頭から川の水を被る。
 驚いて尻もちもついた。

「――やりましたね。
 こうなれば徹底抗戦です」

 むむ、と唸りながら、えい、えい、と小さく細い腕で水をはねさせる。
 ぴちゃぴちゃ。
 ちょっとはねて、姉の大きな胸に水がかかる。
 非力である。
 姉の威厳には勝てなかった。
 

マルレーネ > その後、調子に乗って全身ずぶ濡れになって、タオルでは足りなくなったのはまた別の話。

「………ひくちっ!!」

ご案内:「青垣山」から神樹椎苗さんが去りました。
ご案内:「青垣山」からマルレーネさんが去りました。