2022/11/03 のログ
ご案内:「青垣山 廃神社」にオダ・エルネストさんが現れました。
オダ・エルネスト >  
倒壊した鳥居。荒れ果てた境内。
夕暮れ頃というのもあり、人影一つないように思えるこの場所に足音一つ。
 
先程までそこには誰もいなかった気がする。そういう『暗示』がこの男に先程かかっていた。
 
「暗示迷彩、解除。
 アイドルじゃないんだが、ファンが多いのは困る」
 
最近、風紀委員で何度かご飯の世話になって
確実に自分の狂信者があの組織の中にはいると確信しているこの男、オダ・エルネスト。
自分への監視の目が増えて来たのもあって正直やや不自由を感じてつい、連中の「目」から逃げてきた。
 
寒くなってきたので長袖のジャケット一つ羽織って境内の中央とも言える場所で
やや斜め上に顔を上げて目を閉じて満更でもない笑みを浮かべて軽く息を吐く。

オダ・エルネスト >  
「好かれるのは嬉しいが、質問攻めや軽く頭の中を見られるの、は……あ?」
 
ヤレヤレ、と笑いながら夕暮れの廃神社の中でこの場所の神聖の廃れを見つけた。
指先ほどのサイズのそれは、火薬を詰めて鉛を飛ばす――薬莢。
 
「少し前の時の物か……」
 
憶測で語るのは、オダにとって鑑識や調査といった系統の技能が専門外なのが大きい。
よく見れば、地雷のような爆発物が破裂した痕なども目につく。
個人間の殺し合いがあったにしては、規模がデカい。
しかし、爆発が起きている方向や銃痕らしきものがあるのは一方だ。
 
「マフィアの抗争を考えれば、奇襲成功して対立ファミリーの親は死んだって感じだな」
 
規模はそんな感じに思える。
神社の賽銭箱とかある方向に勝った組織が並んで一掃……
逃げ道に地雷を仕掛けてて確実に『殺す』という意志を感じるので、
これはそんなに昔ではない時に、大きな抗争があったに違いない。
 
「考えられるのは、港や空港の利権問題とか未開拓地区の勢力の抗争とか……」
 
コレが過去に個人による個人へのものだと思えないのは、
銃火器や爆発物に頼るということは、異能力や魔術の腕前は
 
「素人同士の争いに違いないのは確かだろう」
 
と調査レベル0は特に悩まず想定してしまうからである。

オダ・エルネスト >  
「廃棄された神社とは言え、昔は神様を祀っていた神聖な場所のはずだ。
 それがそういう場になっているのは、悲しい話だな」
 
昔は、お国柄……と言う訳ではないが太平洋の安全確保やら所属していた魔術協会の支部周辺の安全確保に邪神とは戦っていたが。
 
「人とともに生きた神が居た場所には敬意を示すよ」
 
目を閉じて軽く頭を下げる。
 
「今は昔の賑わいなく静かなこの場所が私の助けになる。
 不在の今は、失礼する」
 
極東の作法など知りはしないので、一度言葉にすることこそ大切にしたい。