2019/04/30 のログ
ご案内:「交通機関」にジャムさんが現れました。
ジャム > みんな眠たい午後1時。
今日の授業が早々と終わって、放課後のバイトも無い異邦人は突然思い立った。

そうだ、今日は公共機関ってやつを乗り回して遊ぼう!

駅のホームで時間を確認して、行き先を確認して、間違えないように降りる――そういう事務的な使い方から離れて
いつもは歩いて通る場所を、電車の車窓から覗いてみよう。
電車でお散歩するのだ。
街ブラならぬ電ブラ。

「へー……!
へへっ、……いつも見てる景色だけど、なんか違って見えるよ。
……あ!あんなとこにケーキ屋さん!」

時間帯が通勤通学にも帰宅にもひっかからないため、列車内はがらんとしてる。
貸切状態に満足しながら、扉の脇に立って外の景色を眺め。目的地もどこへともなく、電車の旅を楽しんでいる。
時折駅に止まれば、入り込む外気の涼しさに獣耳揺らし。

ご案内:「交通機関」に佐藤重斗さんが現れました。
佐藤重斗 > 「いや…はい。今日の豆テストは散々でした…」

某日放課後、豆テストにノックアウトされた一般人は駅のホームで電車を待っていた。
前日に豆テストの発言があったにも関わらず、遊び惚けていたこの男は絶賛やけくそ中である。

「いつも使わない駅なんかに来てホントに俺なにしたいんだろ…?」

そんな独り言を呟いていると閑散とした電車が到着した。
一般人は何も考えずに今来た電車に乗り込んだ。

ジャム > やがて速度が緩めば、列車の床のほうでくぅぅーんと出力の下がる音がする。通勤の時は全く気にもしないそんな音に獣耳を立てて聞き入ったりして遊び。

やがて何があったのか、やけくそ気味な様子を見せる少年が入ってくるのを見た。
背中から何から黒いオーラ出てるよな相手にきょとんと睫毛を弾ませたら、尻尾をふりふり近づいていき。

「こんにちはーお兄さん!
ずいぶん浮かない顔だね。何かあったの?」

にこやかに笑みかけて手を上げ。
相手の身に何があったかと顔を覗き込んで小首かしげる。

佐藤重斗 > 「ファッ⁉」

ブツブツと独り言を呟きながら乗車すると猫耳の生えたロリッ子に話しかけられる。
独り言を言う様はさながら不審者そのものだったのに、話しかけて来るとはよっぽど勇気があるのか、ただの能天気か…

「えっと…。君は?」

ジャム > 全くもって何も考えずに声をかけてしまった。
きっとただの能天気なんだろう。
驚いたよな声があがっても気にすることもなく、にこにこ顔のまま。

「僕?
僕はジャムだよ。1年で、見ての通り異邦人!
お兄さんは?
ぶつぶつ言ってたけど、どうしたのさ。
お財布落とした?それとも、恋のお悩みー?」

軽く自己紹介すると、異邦人である事を示すように獣耳をふぁさふぁさはためかせて。
軽くプリーツスカートの両裾を掴んで身分を証してみせる。
相手の名前を求めつつ、先の様子の訳を知りたがり。

佐藤重斗 > 自身の胸ほどの高さで猫耳がフリフリしている…!
そんなオタク特有の感動を顔には出さず曖昧な笑顔で答える。

「俺?俺は佐藤重斗。2年生だから一応先輩にはなるのかな?」

取り敢えず自己紹介をした一般人。
出来ればこんな可愛い後輩の前で格好悪い所は見せたくない。しかし、目の前の猫娘は事情を聞くまで離してくれなそうだった。

「…あー。そのだな。
今日豆テストがあったんだが、散々でな…。
そのせいでヤケクソ気味に、いつもは使わない電車に乗ったんだよ。」

少し恥ずかし気に、しかし目は逸らさずに少女へ応える。

ジャム > 「わあ、じゃあ佐藤先輩って呼ぶ!
佐藤先輩!佐藤先輩!よろしくー!」

先輩ができたー!とばかりにだいぶ喜ぶ異邦人。
耳も尻尾もきらーん!と輝かせながら喜色も露わに先輩先輩と何度も繰り返し。ぺこりとお辞儀をした。
お辞儀後も尻尾がゆるゆるとご機嫌そに揺れていた。

「おぉー……。お疲れ様。
テストの結果悪いって落ち込むよねー。
でもでもきっと良い事もあるから、元気だして佐藤先輩ー」

理由を聞くと気の毒そうに眉尻下げて。
結果も何も変わらないけれどせめて元気が出れば良いとばかり、うんと背伸びして。なでなでと頭を撫でようと手を伸ばし。

佐藤重斗 > 「ん…。ありがとな。」

自分自身よりも一回りも小さい女の子に、満更でもない顔で頭を撫でられる男子学生。
見る人が見れば通報ものの光景が繰り広げられていた。

「そう言えば…そっちこそ何してんだ?
何処か行くつもりなのか?」

目の前で嬉しそうに頭を撫でているジャムをみて、ロリコンになりそうです…、などと戯言を考えながら問う。

ジャム > 「どういたしまして!
また落ち込んじゃったら僕に声かけてよ。
僕はいつでも元気だから、先輩に元気分けてあげる!」

満更でもない様子に自分も嬉しくなり、ぱたぱたと尻尾が揺れる。ひとしきり撫でて満足したら、薄い胸をとーんと叩いて声音を明るくし。

「うん!佐藤先輩のお部屋!
……なんてー。冗談だよ。
今日は授業が終わって、カフェでのバイトもないからさ。
のんびり電車の旅でもしようかなって。
僕の居た元の世界じゃ電車なんてなかったから、いつも乗っててもこの景色が新鮮なんだー」

さらっとウソついの冗句交え。
からから笑いつつ、自分が乗っている理由を告げて。
窓の外に流れていく風景を横目に。

佐藤重斗 > 「おーう。あんがとな。」

先程のお返しに頭を撫でてやる。
この元気な後輩に会えたのなら、豆テストが破滅した甲斐もあったな。
そのようなことを考える重斗。
偶には良いことを考えるものである。

「ふーーん。当てのない旅ね…。
ホントに何も予定がないなら、家にくるか?」

事案発生!


…と言う訳ではなく、この一般人。
ただこの奇妙な縁で出来た年下の友人と遊びたいだけだったりする。

ジャム > 「わー!
えへー。撫でられちゃったよ嬉しい!
頭撫でられるのすきー」

ぱあぁっと花綻ぶ笑顔。獣耳の長い毛先がふわーっと沸き立って喜ぶ。
気持ちよさそうに瞳伏せてくすくす肩震わせ。

「うむ!当てのない旅だ!
なんかそう言ってもらえるとかっこいいな。
このガタンゴトンの音も気に入ってるんだー。お祭りの時に叩く太鼓のリズムみたい。
――うん、行くー!」

ほんのりかっこいい響きをもらえると、無駄に胸を張って腰に両手を当てての旅人気取り。
お家に招待されたらふたつ返事で大きく頷く。
とりあえず人にはついていっちゃう思考である。

佐藤重斗 > 「了解。次の駅で降りようか。」

セリフだけ切り取ったら何処ぞの変態である。
しかし、周りには一人も人がおらずツッコむ者はいない。
…まあこの男、やらしい事など1ミリも考えていないのだが。

「…にしてもジャム後輩は可愛いな。
ほれ、飴をやろう。
イチゴにリンゴ、ブドウにメロン。なんでもあるぞ~。」

セリフだけ切りt(ry
一般人に悪気はない。断じて。



この様な他愛ない会話をして、次の駅で降りるのだった。

ジャム > 「はーい!
ちょうど佐藤先輩のお家の近くだったんだね。
先輩のお部屋どんな感じかなー。面白いものあるかなー」

元気よく手を上げると、うきうきそわそわ。
尻尾が楽しそうに空中で踊ってる。

「あは、可愛いなんてうれしいな!ありがと!
ジャムって呼んでくれたらいいよ。
――ふぁ!ほしいほしい!飴ください佐藤先輩!
ブドウがいい!ブドウ味がいいな!」

にーッ、と白い歯浮かすよな子供の笑顔で嬉しがると
敬称無しの気楽さを求め。
甘味にはめちゃめちゃ食いつく。瞳に星を瞬かせて。
ぴょんぴょん小さく跳ねながら両手を差し出すおねだりポーズ。

こんな風に騒がしく楽しそうに、一緒に駅へ降り立ち。

佐藤重斗 > 「よし、じゃあ行くか!」

そう言うと一般人は、後ろに可愛い猫耳後輩を連れて学生寮の方へ歩いていくのだった…。

ご案内:「交通機関」から佐藤重斗さんが去りました。
ご案内:「交通機関」からジャムさんが去りました。