2020/08/10 のログ
ご案内:「海」にスーツの男さんが現れました。
■スーツの男 > 船が海を進む。
小さかった時計塔がどんどん存在感を増してくる。
「いやあ!なんだか久しぶりに来た気がするね!常世島!実際は全然そんなことないんだけど!
…あれがあれかな?新しく出来たっていうデパート!なるほど!!随分大きいなあ!」
スーツ姿の男は首元のボタンを二つ閉め、緩めていたネクタイを締めなおす。
まだまだ船は港につかないというのに男はストレッチをし始める。
■スーツの男 > 「いやあ!これ絶対転移魔術で送っていってもらった方がよかったな!!
『久しぶりだから旅する過程も楽しんでいきたいんだ。』じゃあないぜ3日前の僕!」
船の上ではやはりやることがない。
狭い甲板の上で全力でストレッチを決めれば一緒に乗ってきた少年が訝し気な視線を送って来ていて…。
そして男と目が、あってしまう。
「やや!ややや!!その荷物、その恰好!!さては君、新入生だな?」
目と目があったらバトルが始まる。
そんな勢いで距離を詰め少年が口を開く前にしゃべり続ける。
「あれだろう?夏休み明けに入学する子だろう?
分かるぜそういうの!とてもよくわかる!」
うん、うんと一人感慨深げにうなづいて。
ご案内:「海」からスーツの男さんが去りました。
ご案内:「海」にスーツの男さんが現れました。
■スーツの男 > 「このタイミングでこの僕と出会えたのはとても幸運だ!
具体的に言えばゲーム開始時にチュートリアルキャラに会えたぐらいの幸運さ!
…いや、それは全く幸運でも何でもないな!だけどまあ似たようなものだね!」
男のトークはガトリング。
マシンガンよりも激しい、多分銃口一個じゃない勢い。
「何でも分からないことがあれば、僕に…いや、絶対今の僕より詳しい人がいるだろうなあ。
困った事があったら何でも僕に相談するといいよ!
なあに!本当に何でもいいぜ!友人関係から出店の手伝い、猫探すのも超得意だ!」
こんな自信満々マン初めて見たとでもいう風に口を広げたままの少年に…
「あっこれ僕の名刺ね。
これが僕の電話番号とメールアドレスだから多分いつでもつながると思う!」
■スーツの男 > 有限会社 ゲートコネクト 常世学園支部 真乃真
■スーツの男 > ピシッと綺麗なお辞儀、ビジネスマナーの教本にでも乗りそうな姿勢で名刺を手渡…。
受け取らなかったのでポケットにねじ込むと
「いつでも頼ってくれよな!!少年!!」
男は無駄にかっこいいポーズをとってそのまま離れていく。
終始ぽかんとしていた少年はねじ込まれた名刺をだして見つめながらこれから生活への不安を強めるのだった。
ご案内:「海」からスーツの男さんが去りました。