2020/09/07 のログ
ご案内:「列車内」に白い少女さんが現れました。
白い少女 >          がたん ごとん

                   がたん ごとん

白い少女 > 列車の中に、一人の少女。
真っ白な服に、真っ白な髪の、ちいさい少女
列車の長椅子に座って、窓を眺めている。

列車は街へと進む。
列車の駆動音と、窓を叩く風の音だけが、車内に響く。

白い少女 > がたん ごとん

       「―――」

             がたん ごとん

窓を見て、少女は口を小さくぱくぱくと、何かを呟くかのように開いた。
その声は、誰にも聞こえない。

誰に向けるものでも、ないのか
それともここにいない、誰かに向けた声なのか

声は聞こえない。
ただ、列車の進む音がこだまするだけ。

白い少女 > いつの間にか、白い少女は消えていた。
そこにいた筈の少女は、最初からいないかのように、いなくなっていた。

あるいは、本当に最初からいなかったのかもしれない。
どちらにせよ、それを見た人はいないのだから
どちらも、同じ事なのかも、しれない。

ご案内:「列車内」から白い少女さんが去りました。