2020/11/03 のログ
ご案内:「列車内」に白い少女さんが現れました。
■白い少女 >
女の子が、そこにいました。
がたん、ごとんと音がなって、ゆれるゆかに、すこしおっとっとしながら、女の子はちかくにあったいすに、すわります。
「―――――――」
ふぅ、としながらとびらをみると、そこにはすこしずつちかくにくる、たてものたちがありました。
女の子が、いろんな所にいって、いろんな人と会った、まちがありました。
■白い少女 >
がたん ごとん
がたん ごとん
■白い少女 >
がたん ごとん
「―――」
がたん ごとん
■白い少女 >
女の子は外のようすをながめて、ぽつ、ぽつとつぶやきます。
「あかるおねえさん、レニーおおかみさん、あやめくん」
その声は、まえとちがってしっかりと、言えています。
まえとちがって、ちゃんと、言えます。
「また、あいたいな」
女の子は、いろんなことをおもいだしながら、すごくすごく思ったことを、ぽつりといいました。
たくさんじゃないけれど、いっぱい、はなしてもらえたから。
もっと、はなしたいななんて。
そう思って。
■白い少女 >
いろんなことを、言えるようになりました。
いろんな人と、ともだちになりました。
つぎは、どんな人と会うのかな。
やさしい人だと、いいな。
女の子は、まちを、ながめました。
あの子のおかげでこれたまちを。
いつか、あの子に会えたらいいな。
そう、思って。
ご案内:「列車内」から白い少女さんが去りました。