2020/11/03 のログ
ご案内:「列車内」に白い少女さんが現れました。
白い少女 >  
女の子が、そこにいました。
がたん、ごとんと音がなって、ゆれるゆかに、すこしおっとっとしながら、女の子はちかくにあったいすに、すわります。

「―――――――」

ふぅ、としながらとびらをみると、そこにはすこしずつちかくにくる、たてものたちがありました。
女の子が、いろんな所にいって、いろんな人と会った、まちがありました。

白い少女 >  
 

         がたん ごとん

                   がたん ごとん

白い少女 >  
がたん ごとん

       「―――」

             がたん ごとん

白い少女 >  
女の子は外のようすをながめて、ぽつ、ぽつとつぶやきます。

「あかるおねえさん、レニーおおかみさん、あやめくん」

その声は、まえとちがってしっかりと、言えています。
まえとちがって、ちゃんと、言えます。

「また、あいたいな」

女の子は、いろんなことをおもいだしながら、すごくすごく思ったことを、ぽつりといいました。

たくさんじゃないけれど、いっぱい、はなしてもらえたから。
もっと、はなしたいななんて。
そう思って。

白い少女 >  
いろんなことを、言えるようになりました。
いろんな人と、ともだちになりました。
 
つぎは、どんな人と会うのかな。
やさしい人だと、いいな。

女の子は、まちを、ながめました。
あの子のおかげでこれたまちを。

いつか、あの子に会えたらいいな。
そう、思って。

ご案内:「列車内」から白い少女さんが去りました。