2021/01/15 のログ
ご案内:「地区ごとの駅」に照月奏詩さんが現れました。
照月奏詩 >  
「もう少し遅くなると思ったんだがな」

 夕方の居住地区の駅、そこの待合室から外を眺めているのは一人の青年。
 外はあいにくの雨模様。冬の雨は身を切り裂くような温度となっている事だろう。
 雨だとは聞いていた。でも帰宅するまでは持つだろうという慢心から傘を持ってきてはいなかった。
 結果これである。

「無理やり帰ろうと思えば帰れるけどさ……」

 能力を使えばたしかに帰る事は可能だろう。傘の代わりになる。
 だがあまりに目立つし不審者過ぎる。自身の立場は二級学生。変に目立つのは避けたいわけで。
 ある程度雨が弱くなるまで帰る事は出来ないだろう。

照月奏詩 >  
 そうしてしばらく外を眺めていたが、少しだけ雨が弱まってきた。

「お、このくらいなら」

 走ればすぐに到着する。このくらいの雨ならば行けるだろう。
 よしと立ち上がると一気に外へと走り出していった。

ご案内:「地区ごとの駅」から照月奏詩さんが去りました。