2021/12/15 のログ
ご案内:「交通機関・バス内」にハインケルさんが現れました。
ハインケル > 「わ、今日はきれーなお月さまが出てる」

ねえねえ運転手さん、なんて
ほとんど貸し切り状態のバスの中
運転席の真後ろから、運転手に話しかけている金髪の女の子

月が出ているだけで何がそんなに嬉しいのか
そんなことを人の良い運転手が思ったかどうかは知らないが、
そうですね、とありきたりな答えを返してくれる

女の子はそれに満足するように微笑んで
あーんっ、と包装を剥がした棒付きキャンディーを口へと含む

「こっちの方に戻ってくるの、久しぶり。みんな元気にしてるかな?」

ハインケル > 久しぶりに友達とでも会うのかい?
と、気の良い運転手さんは独り言に応えてくれた

それにぱっと花咲くような笑顔を見せる女の子は愉しげに話し始める

「んっとねー、お友達?とはちょっと違うんだけど。
 あ、私はお友達だと思ってるんだけどね?
 ちょっと変わった子なんかもいてー」

舐めていたキャンディを片手にぺらぺらと話す女の子
とりとめもない話に、運転手さんはちゃんと相槌を打ってくれる
学友の話か何かだと思ってくれているみたいだった

「元気。元気かなあ。
 元気にしてるといいな」

はむ、と再びキャンディを加えて、窓を眺める
自分の赤い瞳が映る、その向こう側は少しずつ街の灯りが増えてゆく

ご案内:「交通機関・バス内」に黛 薫さんが現れました。
黛 薫 >  
幾つも経由するバスの停留所。
貸切状態のバスから察せるように客は少ない。
時間帯の問題か、それとも路線の問題だろうか。

当然乗り降りする客も少なく、どの停留所でも
停車時間は短かった。しかしとあるバス停での
停車は妙に時間がかかっていた。

何かに気付いたように運転手が乗降口に向かう。

足音からしても乗客が多いようには思えない。
理由が分かったのは、その停留所唯一の乗客が
姿を表してから。

「あ、はぃ。すみません。ありがとです……」

目深に被ったパーカーのフードで顔を隠した
その乗客は車椅子に乗っていた。運転手に手を
貸してもらいつつ、ようやく乗車出来た彼女は
疲れた様子で額の汗を拭った。

ハインケル > 「んー?」

なんだか停車がながいぞ、と
乗降口に目を向けると…なーるほど
運転手さんが席を立って、同時に自分もよいしょっと席を立って

「はーい、掴まれるー?だいじょぶー?」

へらっとした笑顔で、運転手さんのお手伝い

そう、貸切状態だからあんまり気にしてなかったけど、
運転手さんの後の席…乗降口近くの席は大体身体が不自由な人を優先するシートだった
こっちにどーぞ、っと、疲れた様子の少女に促して

「大変そうだねー。どこで降りるの?」

馴れ馴れしく、自分は手すりに捕まって立ったまま少女へと声をかけていた

黛 薫 >  
「えぁ、どーも……?」

ほぼ貸切状態のバス、どうしてわざわざ席を譲って
くれたのだろうかと訝しむのも束の間。優先座席の
ピクトグラムを見つけて得心する。

逆にその表示を見るまで優先座席に気付かなかった
事実は、彼女があまりバスを利用しないか、身体が
不自由になって間もないことを推察させる。

「えっと、あーしは……堅磐寮まで。
 その、さっきは手伝ってくれてありがとでした」

質問に答えたのち、半端になっていた礼を言い直す。
律儀な性格が伺えるが、パーカーの下で揺れる瞳は
どこか不安定そうにも見える。

ハインケル > お礼を言ってくれた少女にはにこーっと人懐っこい笑みで返す
ちゃんとお礼が言える、とってもいい子
フードの影になってよく見えないけどきっとかわいい子だと直感が語る

「堅磐寮?学生寮じゃないんだー、珍しいねえ」

乗降に苦労していたり、優先座席に少しして気づいてくれた様子だったり
もしかしたらまだ車椅子に慣れていないのかな…
あんまり深い事情につっこむのも、初対面だし失礼かな…
雰囲気的にも、あんまりお話とか得意じゃない感じかな…

と、ハインケルは遠慮するタイプではなかった

「ねえ足どうしたの?車椅子、まだあんまり慣れてない?
 堅磐寮近くの停留所ついたら、お手伝いしてあげるね!」

まったく無遠慮にぺらぺらと、お構いなしに喋り立てていた

黛 薫 >  
「えぁ、えと……あーし、あんま人の多いトコ、
 得意じゃなくて。堅磐寮のが、人少なぃって
 学園の人が……用立てて、くれて」

初対面ながら結構踏み入ってくる相手に不快感を
覚えた様子はない。しかし距離感か、或いは会話
そのものに不慣れな様子で戸惑いは伺える。

出会って間もなくながら、言動や所作の端々に
垣間見える律儀さ。馴れ馴れしく振る舞う相手を
雑に扱わないお陰で良くも悪くも打てば響く反応。

「足……といぅか、身体全体?あ、全く動かなぃ
 とかではねーです、はぃ。ちょっと色々あって
 不自由するよーになっちまぃましたけぉ……」

本来初対面の相手と交わすような話題ではないが、
聞く方も聞く方なら話す方も話す方。持ち上げた
手の動きは糸に吊られた人形のように不自然だ。
よく見ると車椅子も電動で、指先だけで操作が
可能なレバー式。

性格や所作を除けば、他に印象的なのは匂いか。
透き通った南国の海底の砂の色を思わせる香り、
そこに混じるひとひらの花弁の匂い。

もし魔力や精気といった『カタチのないモノ』を
糧に出来るのなら──それに加え、美酒か甘露を
思わせるご馳走の匂いも。

ハインケル > 戸惑いを感じるものの、ちゃんと応えてくれる少女
人の多いところが得意じゃない、という彼女になるほどーとうんうん頷いて

「そっかー確かに女子寮とかいっぱいだもんね。
 じゃあ良かったね!この時間はバスもガラガラだし!」

そんな中で馴れ馴れしく知らない人が話しかけてきたら同じような…
などとこの女の子は考えていないようだ
しかしにこにこ話すにも限度があった
なぜならそんな暫定可愛い少女から語られた言葉があまりにも重かったからだ

「へ…全身っ!?
 うわ、ほんとだ手もなんだか…。
 色々って、何が色々あったらこんなふーになっちゃうの」

急に、本気で心配しているような表情を見せる
感情の発露が極端というか、傍から見て大変わかりやすい
そして……

「そういえばお名前、聞いてもいーい?
 あ、アタシ学園では魔法を専攻しててさあ。まぁ夜間ばっかりなんだけど!
 …もしかしたら魔法の授業とか、受けてるかなーって」

彼女の近く寄ってから、一際鋭い嗅覚に訴える不思議な香り
それに混じって香る芳醇な魔力の"匂い"
それを感じての質問だった、が

「あ゛、なんか質問攻めみたいになってる!!ごめんねー♪」

悪びれなく笑ってつけ加えていた
言いにくいことは言わなくてもいいよー、と

黛 薫 >  
良く言えば快活、悪く言えば馴れ馴れしい。
そんな彼女はただ自分の感情に素直なだけだった。
聞かれた内容に答えただけとはいえ浅慮だったと
反省するように、口元がバツの悪そうな形を作る。

「あー、ぅー……いぁ、あーたなら分かる、かな。
 魔法関連の専攻って、あーしも……いぁ、まだ
 授業に参加出来てるとかじゃなくて、希望段階
 です、はぃ。一応。

 それで、まぁ……このカラダも、それ絡みで。
 あーし、魔術の才能がからっきしだったから。
 適性を得るために無茶したら、こうなって」

反省したばかりなのに、話す内容はどんどん重く
なっているような気がして。説明の声もだんだん
萎んでいく。

「いぁ、質問攻め?とかは……悪意がなぃって
 分かってるんで、へーきです。あーしの名前、
 『黛 薫(まゆずみ かおる)』って言ぃます。
 あーたも、名前教ぇてもらってイィです?」

名乗るのに顔を隠しっぱなしなのも失礼なので、
躊躇いつつもフードを取る。顔立ちこそ整って
いるものの、やや不健康そうで化粧っ気もない。

染めた髪やピアスを考慮すると学園デビューか
何かに託けてイメチェンしたが放ったらかし、
みたいな印象。さて、暫定可愛い少女の評価は
覆らずに済むだろうか?

ハインケル > 少女の重い語り口、バスのエンジンや走行音もある中で聞き零さないように
(本人にとって)真剣な表情でその言葉を聞く姿勢…
馴れ馴れしく、間延びした口調はどこか軽薄、
ただそれは本人してみれば十分真面目なつもり

「そっかー、それは災難だったねー。
 一時的なものならいいけど…イヤ良くはないけど…。
 がんばろーとしてそれでダメになっちゃったら、ショックだよね」

ごそごそと服のポケットを漁る
出てきたものは、カラフルな包み紙に包まれたキャンディ
どこででも見るような市販のものだった

「あたしハインケル。
 よろしく黛ちゃん♪お近づきに、コレあげるー」

はい、と手渡そうとしてそういえば身体不自由なんだったと思い当たって
食べる?と包み紙をくるくるさせながら問いかける

うん、希望段階ってことは後々一緒に授業受けることもあるかもしれないし
夜間ばっかりだから、合わないかも知れないけど、ねんのため
そんな、お近づきの印

少し躊躇する様子を見せつつも、名前を告げるのにフードを取って見せてくれた少女
雰囲気にそぐわない…というより少しチグハグさを感じる少女の外見は、ハインケルの眼には個性的に映った
思わずまじまじと見つめてしまってから、にんまり

「おおー、そうじゃないかって思ってたけど、やっぱカワイイね♪」

「食べちゃいたい♪」

言ったらおどおどさせちゃうかな?と思ったので言わないでおこうと思ったけど口が滑った

黛 薫 >  
「ハインケル。……こちらこそ、宜しくです」

渡された飴玉は不自由なりに受け取ってみるも、
包み紙に大苦戦。細かな動きには難があるようで
しばらく不器用な指先で包み紙と格闘している。

「う、ぁ、あーしは……カワイィってんなら、
 あーたの方がそれっぽぃと……思ぃますけぉ。

 髪だってキレーだし。人の魅力って、見た目
 だけじゃねーから……困ってるのに気付いて
 ぱっと助けに来てくれたトコとか、あーたは
 あーしなんかよか魅力的だと思ぅ」

折角露わになった顔はまたフードの中に逆戻り。
気分を害したとかではなく可愛いと言われたのが
余程恥ずかしかった見える。フードの隙間から
覗く頬の赤さがそれを良く示している。

言い始めた時点で大分恥ずかしいことを口走って
しまったと気付いたようだが、理由まで言わずに
言葉を切るとお世辞っぽくなってしまうので、
半ばやけっぱちで言い切った。

「……たべ、食……んん……それは、種族的に
 肉食系とか?そーゆー、受け取り方……で
 イィんすよ、ね?その、ソッチ系の趣味の
 お人では、なぃ?」

ハインケル > 包み紙に苦戦する様子にやっぱり剥がしてあげたほうが良かったかな、と思いつつ
そこで助けを求めず挑戦するのはなんだかこの子の強さを垣間見ている気がした

そして、カワイイと褒めたら恥ずかしがって隠れちゃった
そういう仕草は「、女の子の可愛さの総合得点がよりあがるんだけど

「んっふふ、アタシがカワイクたって、黛チャンがカワイクないってことにはならないよ?
 不要な序列なんかつける意味ナイってー」

あ、赤くなってるー、とくすくす笑う

手伝ったのだって、優先座席にいて一番近かったし、他に人もいなかったし
別に常に人助けしちゃおうなんて善人思考回路をしていたわけでもない
魅力的に見えたのなら、それはたまたま…でもきっとそのたまたまが大事なので
たまたまお互いがカワイク見えたなら、それで良いのだ

「ん?あ、口に出ちゃった♪
 ソッチがドッチかわかんないけど、多分ソッチかなー
 ……んふふ、まーさすがに初対面の相手には何もしないって♡」

てへぺろ☆と可愛らしく舌を出して見せる
少ないとはいえ一応人目もある、ちゃんとそれくらいは弁えている…のだろうか

黛 薫 >  
剥がすというより破くような形になったものの、
どうにか飴の包み紙を剥がし終えた。びろびろに
伸びたビニル製の包み紙をポケットに押し込むと
棒付きの飴を咥える。

……のだが、会話中に飴を舐めていて良いのか?
しかし一度口に入れた物を出すのはもっとマズい
気がしないでもない。

口に入れた飴の棒に触れたり、一旦出そうとして
思い直したり。引っ込み思案とさえ思える慎重な
語り口に反して、神経質な仕草は非常に雄弁だ。

「んん゛……なんつーか、ホント多様性の島よな。
 あ、いぁ。それが悪ぃとかじゃねーですよ?
 ってーか、あーしも大分シツレイな聞き返し方
 しちまったかも。その点は、ごめんなさぃ」

追撃をかわすためか、可愛さ関連の話題は意図的に
流しつつ。しかし逃げた先の話題もこの時間だから
許されるような話。くいと指先でフードを押し下げ、
どんどん赤くなる顔を隠そうと無駄な抵抗を試みる。

ハインケル > なんとか飴ちゃんを口に放り込むことが出来た黛チャン
その後も飴の棒に触れたりなんだりする様子を見て、あっこれは、と思い至り
自分ももう1つ飴を取り出して、口に咥えて見せる

「んふー、多様性?なのかなー?
 カワイイ子見るとついつい、ね♪
 気にしない気にしなーい」

飴を頬張ったまま、あるいはちゅぴっと口から取り出して手に持って、平気でお喋り
暗に『飴舐めながらでも気にしなくてもいいよ』と匂わせて

「せっかく知り合ったし一緒に授業、出れるといーね♡」

へらへらと笑いながらそんな言葉を向けた
そのためには身体が治らないと、なのだろうが
少なくともハインケルと名乗ったこの女の子はそれが治ると信じているようだった
考えなし、というよりもどこまでもポジティブなだけなのかもしれない

黛 薫 >  
飴を舐めながらでも全く気に病む様子を見せない
貴女の姿に安心したのか、それとも気にするだけ
無駄だと悟ったのか……性格的には恐らく前者か。

貴女の気遣いを気遣いと受け取ったかは不明だが、
黛薫は飴を舐めつつ会話を続けることにしたようだ。

「っても、あーしはまだ希望段階って話で。
 その、ちゃんと登校出来るかどうかとか、
 試してる段階で……今も、その帰りで。

 だから……うん、もし一緒に授業受けられたら
 あーしも嬉しぃ、けぉ。そのときは、宜しく?
 ……で、イィのかな」

声音から伺える緊張は、登校への気負いだろうか。
性格故に真剣に考えすぎているとも受け取れるが、
それ以上に怖がっているような雰囲気が感じられた。

「……あ、堅磐寮……次の停留所、だから。
 あーし、次降りる。……何か、ありがとな。
 おんなじ道に進もうとしてる相手と話す機会、
 あんま無くて。初めて、いぁ別に初めてでは
 ないのかな。でも、こーやって話せたのが
 ハインケルで、良かったと思ぅ」

ハインケル > 目の前の少女の声色から伝わるもの
それを感じ取って、少しだけ。ほーんの少しだけ
ハインケルの言葉のトーンが大人しくなる

「やったー。嬉しい、って言ってくれた。
 ね、ね。そこに"嬉しい"があるなら、きっと大丈夫。
 治るし、受けられるようになるって♪」

行き先に友達が待ってるなら、怖くないよ、と

元気づける形だけの言葉でなく
あまりにもシンプルに『そうなったほうが自分も楽しいから』という空気を全開に出しながら…
見る人が見れば余りにも表裏がなく、バカの類を疑いそうな程


「おっと、もう停留所かー。
 へへー、そう言ってくれるとアタシも鼻が高いよー♪どういたしまして!
 よしっと、それじゃ降りる手伝いしちゃおーっと」

ハインケルとしても同じ道を歩くかもしれない女の子(しかもカワイイ!)との出会いは喜ばしいこと
るんるん気分で降車のお手伝い、浮ついてて手元が少し危なかったりしたけどきっとなんとか上手くお手伝い出来たことでしょう
運転手さんも手伝ってくれただろうし!

「ふふ、じゃあまたね、黛チャン!」

また、と当たり前のように手を振った
次に会えるのは学校か、はたまた別のところか
どちらにしても今日よりももっと親密にお話できたらいいな、と思いながら

黛 薫 >  
「ん。そーやって明るくしててもらぇると……
 ちょっと安心する……励みになる、のかな?」

きっと、黛薫は何に付けても考えすぎる性質。
その点裏表無く笑える貴女とは対照的とも言える。

でも『"嬉しい"があるなら、きっと大丈夫』。
笑顔と共に贈られた言葉は核心を突いていた。
考え過ぎて不安そうだった彼女も、貴女との
出会いを通じて『良かった』と思えたのだし。

「うん、それじゃあ……また」

黛薫は手を振り返し、バスが去るまで見送っていた。

ご案内:「交通機関・バス内」から黛 薫さんが去りました。
ハインケル > 失敗から来る不安
未知への不安
これからの不安これまでの不安

いろんなものが感じ取れる少女だった

「タイヘンだよねー、人ってさ」

空いた優先席へと腰を降ろして、飴ちゃんを口へと再びぱくり

それは見下した目線の類でもなく、素直な気持ち
楽しいことだけ考えて生きていける人はそんなにいないのだ、ということ
自分の言葉が少しでもあの子の励みになったなら、次はもっとカワイイ表情とかを見れるかもしれない
それは自分にとって、大きく"得"である
だったら、それで良いのだ

ハインケル > すっかり日の暮れた街路を窓から眺めていると、運転手さんが不思議そうな声をあげる

『降りないのかい?』と

学生街を既に通り過ぎて不思議に思ったのだろう
このまま進む先は少なくとも普通の生徒が『帰る場所』ではないのだから

「あ、あたし歓楽街で降りるからー」

にこりと笑みを浮かべながらそう応える
遊びに行くという雰囲気でもなかった女の子のその答えにも、運転手さんは不思議に思わず"そうかい"と納得してくれた

実際の目的地は違うのだけど

「(~♪ まあ最寄りっちゃ最寄りになるからね~」

ハインケル > やがて目的地に停車すれば、身のこなしも軽くぽんっと席から降り立って

「ほいじゃ、ここで降りるねー♪ありがと、運転手さん」

独り言に付き合ってくれたり相槌してくれたり
優しい運転手さんだった
なのでキャンディを渡してあげると、最初は渋っていたが結局は受け取ってくれた

夜の歓楽街に降り立ち、
吹き込んでくる寒風に少しだけ見を縮めて

「さあーて…」

浮足立つような、軽い足取りで少女ハインケルの向かう先
それはネオン輝く歓楽街ではなく、より闇深い、落第街へ

「久しぶりの塒に帰りますか♡」

ふんふんと鼻歌と共に、表通りの先へと消えていくのだった

ご案内:「交通機関・バス内」からハインケルさんが去りました。