2022/01/28 のログ
黛 薫 >  
「ん、じゃ今後ともよろしくっす。
 八坂……クン?さん?んん……ま、いっか」

黛薫、異性への免疫の低さも相まって男子を名前で
呼ぶ経験に乏しい。年下(に見える)ならくん付けで
良いのか、風紀委員なら一応敬意を払ってさん付け
するべきなのか。

「ココから堅磐寮まで押してってもらぅ度胸は
 あーしにはねーです。だから帰りはバスっすね」

多分、目の前の彼ならそれもトレーニングの
一環として受け入れてくれるのだろうけれど。
流石にそれはちょっと『視線』がつらい。

ともあれ堅磐寮行きのバスは遠からず来るだろう。
男子寮、女子寮と比べれば人は少ないが、寮から
通学する学生が多い都合上、バスの本数も多い。

帰り道、バスの中で黛薫は時々当たり障りのない
話題を振って会話を繋ぐ。しかし停留所で話した
時間と比して、露骨に口数が減るのが分かる。

学園帰りの乗客の『視覚』に囲まれるバス内は
黛薫にとって居心地の良い場所ではないけれど、
彼女はそれを口にしないまま帰宅する。

ご案内:「路面バス/停留所」から黛 薫さんが去りました。
ご案内:「路面バス/停留所」から八坂 良彦さんが去りました。