2019/03/05 のログ
ご案内:「常世島サイバースペース:ロビー」にツクヨミさんが現れました。
■ツクヨミ > 電子の光沢を伴った蛍光色の文字や数字が羅列し、様々な言語が飛び交うチャットスペース。
ここはそのロビーであり、数多くのアバターたちが今夜の話し相手を求めてひしめき合っている。
異邦人の姿をしたものやら流行りのアニメ・ゲーム・サブカルチャー系のアバターを纏ったもの、自作の凝りに凝ったアバターを見せびらかすもの。
そんななかでツクヨミは中央の幾何学的モニュメント下、ロビーのソファに体育座りでじっと人の流れを追っていた。
ツクヨミの所属する違反部活・違反組織はサイバースペースでも繁茂している。
カルトめいた自組織に人を呼び寄せるため、
例えば悩みを持つ学生をこういう所のチャットで拾ってそこからズルズルと引き込んだりもする。
とはいえ勧誘はそれ専門の二級学生や違反学生たちがやるわけで、ツクヨミはここでもお荷物だ。
週に何回か行うサイバースペース上での『集会』みたいなものに姿を出すだけで
特に何かを話したり異能を授けたりはしない。
ぱたぱたと足を振ってワンピースの裾が翻る。
■ツクヨミ > 『ねぇ今暇? そのアバターかわいいね、自作?どこかで売ってる?』
アニメっぽい美少女のアバターと派手な髪色の青年アバター、その他大勢がツクヨミに声をかけてくる。
まさか声をかけられると思っていなかったツクヨミはびっくりして立ち上がり素足のままでソファを駆けて
ふわっと無重力のように別のソファに飛び移る。
宙空で翻る白いワンピースのスカート、バレリーナのような動きでぴょんぴょんと椅子の背もたれを渡り歩く。
そうして遠くまで逃げてしまえば、他のアバターに紛れて消えてしまった。
ご案内:「常世島サイバースペース:ロビー」からツクヨミさんが去りました。