2019/04/20 のログ
ご案内:「通学路」からアリスさんが去りました。
■神代理央 > 「個人的には、他人の趣味に口出しするのは如何なものかと思うが…。まあ、そういう輩もいるのだろう。取り敢えず、下校途中に買い物をするなら見られても困らぬ入れ物を持ってくることだな」
小さな溜息と共に彼女の言葉に頷く。
そういった意味では、仕事が趣味となりつつある己は、趣味で評価が上がるので楽な限り。流石に偶にはのんびりする休日も欲しいとは思うが。
「トロフィー…?何だか良く分からぬが、拘置所……もとい、生徒指導室は何時でもお前を歓迎している。今なら、放課後特別尋問コース付きだ」
因みに、校舎内での尋問――というか補導生徒への聞き取り――は兎も角、本部で行われる犯罪者への尋問は割と過激なもの。所謂くっころ。
とはいえ、それを口に出すのを差し控える程度には、此方も空気を読むスキルが身についていた。
「……別に礼を言われる様な事はしていない。寧ろ、急に壁に押し付けた事は謝罪しよう。驚かせてすまなかったな」
実はこの時、彼女の言葉の意味を微妙に理解していない。
それは些細な行き違い。即ち、壁ドンという文化を知らぬが故。彼女の言葉に首を傾げつつ、謝罪の言葉を口にして。
「……ゲームに嵌まりすぎて月曜寝坊しないようにな。遅刻を繰り返すと、指導対象だぞ?」
と、クスクスと笑みを零しながら答えつつ、彼女と共に帰路につく。乙女ゲームやら、互いの近況やら、様々な話題に花を咲かせながらの家路になるのだろう。
――その道中で壁ドンの単語を知り、帰宅してからその意味を知り、頭を抱える事になったのは彼女には言えない秘密である。
ご案内:「通学路」から神代理央さんが去りました。