2020/06/08 のログ
ご案内:「愛と想いのアトリエ」にデザイア・ハートさんが現れました。
ご案内:「愛と想いのアトリエ」にエリク・スタンさんが現れました。
デザイア・ハート > 「よいしょ…と!ここだよ~♪」

トテトテと手を引いて、小柄な少女らしき魔女は魔法工房の戸を開き人を招いた。

エリク・スタン > 「うわぁ、久しぶりに見るな。こういう景色。」

少女の可愛らしい手を掴んだまま、アトリエ迄案内してもらう。
竈?らしきものや、机の上のよくわからない材料、鼻に届く薬の匂い。
魔女のアトリエに久しぶりにやってきては、声が弾んでしまう。

「あ、そうだ。 俺あんま金持ってないんだけど。
その愛と想いってのは幾らくらいするんだ?」

産まれてこの方、貧乏とお友達。
思わず財布の中身を気にかけてしまう。

デザイア・ハート > 「そっちの世界だとよく見かける感じだったのかな?
まあ、ここじゃあそうそうこう言うのは見かけないだろうしね~。」

帰ってくればチラシをささっと机の上に置いてしまい、手を引いたままぱたぱたと店内の客席…やわらかなソファーのある場所まで連れて行き、「どうぞ」と腰掛けるように案内する。

「ん?ああそうだったんだ?
ん~、お金以外でもお支払いはできるから、それ次第かな~?」

顎に手を充て、考える素振りを見せながら、こてりと首を傾げつつ答える。どうやらこのお店には、現金払い以外の支払い方法があるらしかった。

エリク・スタン > 「この辺のはよくわからんのばっかだからな。
魔法はほとんど使えないのに不思議な道具だらけだよ。」

少年は家電などのことを言っているのだが、果たして通じるだろうか?
案内されるままに腰掛けると、ふっかふかだったので思わず手で撫でる。

「あ~、じゃあそっちで支払うことになるかな?
まあ、そもそも愛と想いって何?って感じだけどな。」

店の様子をきょろきょろと落ち着きなく見渡す。
やっぱり、そのフレーズに関する情報は拾えそうにない。

デザイア・ハート > 「あはは……この辺りのはまあ、ちょぉっと信用できないの多いからねぇ。」

精一杯のオブラートに包んだ言葉を苦笑とともに返す。
少女?のいう”このアタリ”はきっと周囲の落第街の怪しい薬などの事であり、つまりはまさかそれが家電をさしているなどとは、まったく気が付いては居なかった。
そう思い当たらぬ程度には、少女?も根っからの地球育ちの現代人なのだ。

「ふふ、じゃあお買い上げするときはそっちで♪
そうだねぇ…じゃたとえばこういうの、とかはどうかな?」

目の前の魔女が言う、愛と想いが何で在るのか、そのヒントらしきものはおそらくは店内を見渡しただけでは分からないだろう。
だからだろうか、青く透き通った髪を靡かせた魔女は、そっとふっかふかの、やけに手触りもよいそのソファーの隣に、密着しそう…と言うよりもするほどに腰掛けてこようとするだろう。

エリク・スタン > 「だってよ、よくわかんねえ穴に紐みたいなコードってのを差すと
光ったり冷たい風が出てきたりするんだぜ?」

興奮気味にこっちで見たことを口にする。
少女が現代を生きる地球人ならば、この話で何を言わんとしているかわかるかもしれない。

「そうだな、後でもいいけどどんな薬を売ってるか教えてもらってもいいか?
…ん? 随分と近いけど。 何すんだ?」

見た目同世代位の女の子がピットリと傍に寄ってくる。
他にも座る場所は幾らでもありそうなのだが。
少年は体温が高くなり、心臓の鼓動も早くなっていることに気付くも。
まるで石のように固まってしまう。

デザイア・ハート > 「うんうん、よくわかんない穴に……うん???」

そこまで聞いて、目の前の相手が何をさして『よくわからないもの』と言っていたのかをようやく察して、流石に微かな苦笑を浮かべる。

「あ、あー…うん。
確かに初めてだと、コードさして明かりが付いたりするのはびっくりだよね。うんうん、ボクも子供のころはそうだった…気がする~。」

あはは…と笑いを返して、とりあえず同意したような形へと収めておく。

「もちろん♪お薬も色々あるからね、取り扱ってるのは教えてあげる♪
んっん~♪愛と想いの体験コース?」

くくっと、にんまり。
からかう様な笑顔を向けた少女…?の姿が隣にある。
年齢相応の少し高めの体温を感じさせながら、相手が緊張で固まっているのを察しながらも、さらに見上げるように顔が近くによる。

エリク・スタン > 「だよな~。」

なんだか分かって貰えたのでほっとするが。
子供の頃って単語が気になった。
ひょっとして恥ずかし事言っている?
…少年はこの話をすることを控えることに誓った。

「体験コースって…なんだか……。」

え? え? これ、俺が想像してるのでいいのか?
少年の顔にはそんな文言が書いてあるだろう。
少女の笑みは歓楽街やアウトロー組織に出入りしている女性がしていた。
こっから先は、見てきた経験だと…少年が触れたことのない世界に突入するような気がするのだが。

万が一勘違いをしていたら大変恥ずかしいので、視線は泳いでしまう。

デザイア・ハート > 「まま、そういうのは使ってたりするうちになれるもんさ。」

きっと目の前のおにーさんはまだ此方の日が浅いのだろう。
仕方ない仕方ない、と納得をする。
文化の違いとはそういうものだ。

「ふふっ♪エリクさんはここ、はじめてだからねー。
だから”まだ”体験コース。
いきなり、ってやっちゃうと引いちゃうかも、でしょ?」

やけにあざといウィンクとともに、息を感じられるほどにその顔が近づき、そこで止められる。泳ぐ視線を追うように、その手が頬を撫でるように添えられる。

エリク・スタン > 「仕事道具だからな。
そのうち慣れるか。」

どうやら、こっちの世界では皆使えて当然らしい。
今も最低限は使えているので、こんなもんだろうと気楽に考えて。

「おぉ!? 段階を踏むのか?
なんだ? また来て良いのか?」

あざといウインク? 少年からしたら心臓を射貫く様なウインクだ。
吐息が合わさる程に近づき、頬に手が触れるといよいよ身体が動かなくなる。
そして、ジーンズの中では一部分が何故か痛くなってきていたりする。
少年の口から言うことは無いだろうが。

デザイア・ハート > 「まーね♪
何度も来てくれる方がボクも嬉しいし♪」

その言葉とともに、一気に顔が近づいて…
手を添えて居ない方の頬に、何か柔らかな感触を感じさせて、その顔が離れていく。

「…と、体験だから一先ずここまーで。
”これ”にお代はいらないよ、体験コースだしね。」

そうして魔女はどこか艶かしい口調と表情でちらりと一瞬視線を下に向けて…微笑んだ。

エリク・スタン > 「え、それ本当に言ってるのか?
俺こっちで遊び相手ほとんどいないからまた来るぞ?
この辺りに住んでるし。」

聞く人が聞けば悲しくなるようなことを平然と宣う少年。
自らはそれが悲しいと言う感情はない様で。

…頬に何かが触れた。 なんだか柔らかい? 少年は全身が泡立っていた。

「あ~~~、そういう奴か~~~。」

これと似た様なのをどっかで見た気がする。
アウトロー組織が客をカモにする時によくやる手口だ。
…と、分かっていても止められなかった。

「体験コースから先って今から支払えばいけるのか?」

デザイア・ハート > 「もちろん本気だよ?
常連さんにはいつでも飢えてるし、あはっ、しかもご近所さんとなれば尚の事嬉しいな♪」

どこか悲しいものを感じる言葉であったが、それも魔女にとっては好都合。心底嬉しそうに笑みを浮かべて……。

「ふふふ、ここまでやったら気が付いちゃったカナ?」

そうして実際、これは”そういう”手口なのだろう。
目の前の魔女はそれを悪びれもせず肯定する。

「へぇ…?
それって、そういう事、でいいのかい?」

エリク・スタン > 「ほんとかよ? そんなに可愛いのに?」

少年であっても、少し首を傾げる程。
仮にこれがそういうリップサービスだと知った所で悪感情を抱くことは無いが。

「あぁ~、まあな。 兄貴分たちがそういうやり方をしてるからな。」

あまり感心しない手口だと思いつつ、それに分かって引っかかっているので何も言えない。

「まあな。 デザイアは可愛いからな。」

デザイア・ハート > 「ホントホント。
ここはライバルも多いし、一応は裏メニューだし?」

それは偽らざる事実であり、魔女はそれを隠すつもりもなかった。
私欲も裏も、もちろん多分に在ったが。

「なぁるほどね、そっちには精通してるってことか。
ふふふ、ありがと♪
でもいいのかな?こう見えてもボク、オ・ト・コだけど?」

さりとて、目の前の魔女は誠実であった。
確りと爆弾発言のような真実を、あっさりと笑顔で告白する。

エリク・スタン > 「裏メニューなのにいきなり俺に教えてくれたのか?」

いいのか?と同時に、大丈夫か?と言った心配の目で見つめる。
自由奔放すぎるだけに、流石の少年でも不安になってくる。

「精通って言うか…結局こっちの人間だからなあ。
…男? そんな格好してるのに?」

瞳をパチパチと動かし、許可も得ていないのに思わず胸を触ることだろう。

「デザイアがどういうつもりか知らないけど、俺に入れるとかはナシだぞ?」

頭の理解が追い付かないが、とりあえず言うべきことは言うとしよう。
そして、この姿のデザイアが相手ならば、少年はなんら問題はなかった。

デザイア・ハート > 「興味を持った人には教える事にしてるんだよ。
愛とか想いとか…興味を持つ人はだいたい飢えてるし、ね?」

そんな心配を他所に、目の前の魔女はのんきなもので、されどもどこか熱っぽい声色だった。

「あはは、そっち側の人相手なら、ボクも気が楽だ。
ん?そーだよ?かわいいでしょう?」

ひらひらとした服をちょっと持ち上げて、臆面もなくそう言って。
胸に触れれば、そこはまさに平らなものだった。

「やんっ♪いきなり触るなんて悪い人だー♪
でもそうだねぇ、積極的なのはボク好きだよ。
……ふふ、望まれればそういうのもするけれど、やっぱり”そっち”がいいよね、おにーさんは♪」

エリク・スタン > 「あ~、俺やっぱり餓えてるのかな?」

なんだか心中を覗かれたような気がしないでもないが。
それ以前に自分がそう言った物を求めていることに気が付いてしまう。
熱っぽい吐息もドキドキさせてくる。

「うん、やっぱり可愛いな。
てか、柔らかいな。」

あまり人の身体、それも胸に触れたことが無く。
凹凸をあまり感じさせなかったが、柔らかい感触は触れて心地よかった。
言っても、すぐに手を離すが。

「いや、あまりに信じられなくてよ。
あ~、やっぱり俺は出来れば"そっち"の方がいいかな。
積極的に…何からすればいいんだ?」

胸に触れる時は堂々としていたが、いざとなると眉尻が下がる。
ろくな経験がないことはここに来るまでに分かっているだろうか。

ご案内:「愛と想いのアトリエ」からデザイア・ハートさんが去りました。
ご案内:「愛と想いのアトリエ」からエリク・スタンさんが去りました。