2020/06/19 のログ
ご案内:「愛と想いのアトリエ」にデザイア・ハートさんが現れました。
デザイア・ハート > 「さてと…と、天気がアレだけどやるなら今のうち、かな。」

アトリエの玄関口で軽く身だしなみを整え、青い髪を梳きながら、魔女の少年がその手を扉に掛ける。
今日はたまたまに時間に余裕があり、そのお客もこの雨で来る様子もないために、約束していた事の一つをやってしまおうと考え、まずは隣に顔を出そうと考えたのだ。

ご案内:「愛と想いのアトリエ」にエルピスさんが現れました。
エルピス > 雨が降る落第街。
何時も聞こえる筈の喧騒は雨音に取って代わられ、どことなく外から切り離されたような錯覚すら覚える。

そんな中、デザイアに連れられるように中へ入る少年が一人。
長い髪に幼い顔。少女のような出で立ちではあるが、声や振る舞いからは少年らしさを感じ取れる。

それでも、少女と見まごうもの様な風貌だ。────右腕の"2つある"義腕を除けば。

デザイア・ハート > 「およ?」

手に掛けた扉がひとりでに開き、そして現れた”義腕の隣人”の姿に、魔女の少年は思わず瞳を丸めてどこか抜けた声を出す。

「もしかしてそっちから来てくれた感じかい?」

されどもそれも一瞬、すぐにふわりとした微笑を向けて、隣人の入店を歓迎する。

「とりあえず奥に入りなよ。濡れちゃうだろうし。」

エルピス >   
「うん。こんな雨だから暇だったしね。
 お隣さんだし……」
 
 外へと視線を向ける。
 相も変わらず雨が降り注ぐ。

「ん、ありがと。お邪魔するね。」

 中へと入って周囲を見渡す。
 よくよく考えてみると、デザインのアトリエをよく見た事はあんまりなかった。

デザイア・ハート > その言葉にくつくつと笑いを返し、一先ずくるりと案内するように身を店内へと歩ませる。

「なるほどなるほど、考える事はおんなじだ。
まま、とりあえず案内するよ。ひとまず客席の方に。」

そうしてちょいちょっと小さな手招きをして店の少し奥…様々なちょっと怪しい物品に囲まれた店内の中でも、少しだけ広々として椅子が置かれている空間…まで歩んでいく。

エルピス >  
(機械は少なめ、かな?)
 
ぱっと見ではよく分からない怪しげな物品が多い。
そうでない商品……覚えがあるのは卸して貰った商品が大変だ。

手癖の様に視察しつつ、促されるままに客席へ座る。

デザイア・ハート > 「さて…と。
直ぐやっちゃってもいいけど、とりあえず紅茶でも飲むかい?」

客席へと座ったのを見れば向き直り、近くによってそんな事を問いかける。
くるくるとなにやら遊ばせてる右手には既にティーカップがあった。

エルピス >  
「うん。……ぁ、ミルクもあると嬉しいな。」

 折角なのでミルクも要求しつつ、
 くるくる回るティーカップを見る。
 どうやって淹れるのかな、などとも考えつつ。

「……それにしても、本当にすごい雨だよね。
 外に人っ子一人見えないかも。」

デザイア・ハート >  
「おっけおっけ、ほいどーぞ♪」

するりとどこか派手な動きとは対象的に、静かにティーカップがテーブルの上に置かれる。その中を見つめていれば、どういうわけかいつのまにやら、そこには紅茶が入っていて、その隣に添えるようにミルクポットが置かれていた。

「だねー、ここまで激しい雨はこっちに来てからははじめてかもだ。
エルピスは雨は嫌いかな?」

エルピス >   
「んー……嫌いでもないけれど、好きでもないかも。
 上手く言葉に出来ないや。」

 "いただきます"。と付け加えてからミルクを入れて紅茶を啜る。
 暖かさが身体に染みたのか、ほっと一息。

「それで、えっと……」

 もじもじ。
 採寸のことを切り出したそうにデザイアを見つめた。

デザイア・ハート >  
「そっか、複雑な感じ、と。
ボクは好きだよ、なんとなく落ち着くから。」

とりとめのない会話を交わしながらも、もじもじとしだした少年の姿を見れば思わず口角が少し上がり。

「そうだねぇ~、本題は採寸だもの、落ち着いたなら早速するかい?」

エルピス > 「うん。……えっと、宜しくお願いします。」

 そわそわ。ちらちら。

 紅茶を飲み干して立ち上がり、ぺこりと頭を下げる。
 そのままデザイアに促されるのを待つ。

デザイア・ハート >  
「は~い♪よろしくされました、と。」

魔女の少年はそわそわとしている少年に近づけば、その手を取ってエルピスを立ち上がらせようとする。

「じゃ、とりあえず上着、ぬごっか♪」

エルピス >  
「……うん。」

 上機嫌な声で脱衣を要求するデザイアにほんのり押される。
 
 "……ここで脱いでいいのかな。"
 少し戸惑いながらも左腕から袖を外し、そのまま機械の右腕を滑らせて上着を脱ぐ。
 学ラン風の上着を脱げば、客席に畳んで置いた。
 

デザイア・ハート >  
「ふんふん……こうしてみると体格もいいなぁ…。」

なにやらうんうんと頷きながら、魔女の少年の手の中には採寸用のメジャー。

「とりあえず下着の上からの採寸でやるね~♪」

そのままエルピスの背後に回り、まずは胸囲を測定しようと手を回してメジャーを伸ばす。当然それには距離を詰める必要があるわけで…。

エルピス >  
何だかんだで身体つきはしっかりしている。それでもやわらかい事には違いない。

……義腕義足の接合部も兼ねているのか、所々の感触に金属っぽい固さも混じっているが。

「んっ……」

インナーは着ているが下着は付けていない。
当然、男の子でだからである。

デザイア・ハート >  
「ふむふむ……胸囲はこのくらいでー、おなか周りは…。」

背後から手を回し、半ば密着するような形で胸、お腹…と手の位置が降りて行く。
どこか金属めいた堅い感触には、ほぅっと少しだけ息を呑む。

「いやはや、こうしてみるとちゃんと男の子だよねぇ。」

エルピス >  くすぐったくなるが少し我慢。
 小さな吐息が漏れる。
 
 胸囲はなくもないが、胸は小さい。
 この辺りも男の子……と言った具合だ。

「いちおう、男の子だからね……。」

デザイア・ハート >  
「それであれだけかわいんだから、ちゃんと服も整えればもっと栄えるよ~。」

どこか男心を擽るその反応にほんの少しだけ声色が潤う。

「ふんふん、とりあえず上は終わり~。」

さりとて一先ずは普段どおり、メジャーを一旦手の中に戻して身体を離す。

エルピス >  
「もう……デザイアったら……」

 潤う声色に恥じらいの色を示す。
 身体を離されると、身体を預けていた分だけちょっとだけ揺れる。

「うん。ありがとう。……後は……」

 上は、と言うことは────。
 

デザイア・ハート >  
「んふふ~♪架け替えなしの本音だよー。」

からからと笑いながら測った長さをメモに記して…。

「じゃ、お次は――下だね。」

当然、下も計る事になる。

エルピス >   
「……。」

外を見る。
ひとまず誰もいないことを確認する。

デザイアと自分の下半身を交互に見た後──

「──ぬ、脱ぐね。」

ホットジーンズだけでも脱ごう。
そっとジーンズに手を掛け、慎重に脱いでいく。

……下着一枚のエルピスが出来上がる。
トランクスではなく、伸縮性のあるボクサーパンツだ。
付け根まで伸びた義足部分に対応する意味合いが強そうだ。

「ええと……お手柔らかに、ね……?」

デザイア・ハート >  
「うんうん、躊躇せずに脱いで脱いで♪」

男同士なんだから別に恥ずかしがるような事もないでしょ?
…なんて呟きながら、下着一枚になった少年へと近づき、メジャーをまわす。

「ちょっと動かないでね~。
……ふむ、折角だし下着も用意しちゃおうかなぁ。」

エルピス > 「でも……」

 恥じらいもあるが、一番の負い目は"義肢"なのだろう。
 肉と鋼の接合部をそれとなく庇って隠すように半歩下がる。

 とは言え、メジャーを回されることには変わりがない。
 ……脚は義足部分だけやや太めであること、また、多少の熱があることが見て取れる。

「したぎ……」

 義腕ほど露骨ではないが、下着を選ぶ時には参考にすべき材料かもしれない。

デザイア・ハート >  
「隠さなくてもいいよ、ボクは気にしないし。」

ごくごく自然に、魔女の少年は隠すように半歩動いた少年の足元の長さを計りながらそんな言葉を投げかける。

「(これならズボンよりもスカートかな?
……しかしこれ、どういう義足なんだろ。)」

義足部分の太さから、適した衣装を考えつつ…多少の熱があることに、微かな興味が向いていた。

「重要だよー?何時みられてもいいもの履いておくのって、大事だし。」

エルピス >   
「……わかった。」

 観念した素振りで頷き、なすがままにさせる。
 太腿付近に余裕を持たせたり誤魔化したりするのならばスカートの方が適しそうだ。

 本人がどう思うかはまた別の話だが、きっと着てくれるだろう。
 
「みられ……っ!」

 "いつみられてもいい"なる概念はエルピスにはなかった。
 耳まで真っ赤になって俯いてしまう。

 こころなしか、義腕義足まで熱が強くなったような?

デザイア・ハート >  
「ありがと♪」

ウィンクと共に華やかな笑みを返しておく。
色々考えた末、彼の中ではスカートになるのは確定してしまった。

「あはは、”そういう”機会はなかったのかい?
……と、おや?」

体勢的に見上げながらも、からかう様な言葉を掛けて。
それが丁度義足部分を計っている最中であったからだろう、その熱の高まりに、ほんの少し首をかしげる。

エルピス >  
「むう……」

 からかわれれば頬を膨らませる。
 行き場のない感情の表現だ。

「知らない訳では、ないけれど……」

 体温かテンションに連動しているような熱の帯び具合だ。
 常人ならばその位で終わる違和感だろう。
 
 が、魔女として想いを読むこと長けたデザイアならば。

 感情と魔力をエネルギーに変換する炉がエルピスに仕込まれていて、
 その炉の影響で熱を帯びている所まで理解が出来る。

 良く言えば『人の想い』を力にする。
 悪く言えば『人の想い』を燃料にする。

 ……"暴走したらとんでもないこと"になる類の動力だ。
 その辺の人間が付けていいものではない。
 

デザイア・ハート >  
「あはは、そーやってかわいいとこあるんだから、中までかわいくしちゃおうって事さ。」

頬を膨らませるエルピスの表情に笑みを返しつつ、彼の身体に、義足、義腕…それらをどこか舐めまわすように視線を向けて、その感情や魔力の流れを観測する。

「……ふぅん?」

そうして、それらが少々特殊な感情や想いを基点としたシステムによるものだと分かれば、なるほど…と、どこか共感めいた、そんな想いを内心で抱いた。

「とりあえず、下もおーわり、っと。」

エルピス >  
 何だかんだで採寸が終わる。
 下着一枚のエルピスが解放される。

「おむこにいけない……。
 ……じゃなくて、ありがとね。」

 気を取り直して礼を述べる。
 何だかんだで自分の服の為の採寸であることは理解している。
 なので、素直に礼を述べた。

デザイア・ハート >  
「あはは♪いざとなったらボクがもらってあげる…なんてね?」

からかうような冗談を交わしながら、その礼を素直に受け取る。
一先ず採寸したサイズをメモしながら、メジャーを仕舞って…。

「あ、服着るの手伝うねー?」

そうして追加された言葉と共に、たたまれていた服を手に取った。

エルピス >  
「えっ、えっ、えっ」

 三度驚く合間に服を着せられていく。
 多少手間取るかもしれないが、それでも採寸を済ませた直後ならば多少の勝手は分かるだろう。

 驚いている間にお着換えは終わる。

「……心臓が止まるかと思ったよ、もう。」

デザイア・ハート >  
「ほいほい~っと♪
ちゃんとアフターケアまでばっちししないとねー。」

あれよこれよと言う間に、ばっちり体格を理解した上での着替えはあっさりと終わってしまう。それはどこか、他人の着替えをするのに慣れた手付きであった。

「ひとまずこれで採寸は終わり。
あとは仕立て終わるのを楽しみに待っててもらえばOKさ。」

エルピス >  
「……うん。ありがとう。」
 
 気を取り直せば頭を下げ、改めて礼を述べる。
 改めて外を見て、夜も更けはじめたと察せば……

「わかった。楽しみにさせてもらうよ。
 ……それじゃあ、僕はそろそろ戻ろうかな。
 また会おうね、デザイア。」

デザイア・ハート >  
「どういたしまして。
とびっきりの服を仕立ててあげるよー。」

にかっと飛びきりの笑みで、サムズアップを向ける。

「…もう外も真っ暗だし、気をつけて帰ってね。
隣だけど~♪」

ご案内:「愛と想いのアトリエ」からエルピスさんが去りました。
ご案内:「愛と想いのアトリエ」からデザイア・ハートさんが去りました。