2020/07/09 のログ
ご案内:「落第街/廃ゲームセンター」にロベリアさんが現れました。
ご案内:「落第街/廃ゲームセンター」に持流 童男(イビルフォーム)さんが現れました。
持流 童男(イビルフォーム) > なんて、綺麗で、怖い姿なんだ・・!!

闇文字で言葉を書きつつ、

ていうか・・・お主、ロベリア殿であってるでござるか?別の人とかじゃないでござろうな・・・?

闇文字で驚愕しているのを伝えつつ

ロベリア >  
「ククク……驚くのもまぁ無理はない。
 だが我は正真正銘、いずれ魔界を統べる王として君臨する存在───
 大悪魔・ロベリアである!」

先刻までの子供じみた口調とは打って変わって、尊大かつ落ち着いた喋り方で答える。
あなたの出す闇文字も読めるようになっているようだ。

「否、これこそが我の真の姿よ。
 この世界で顕現するには"悪"のエナジーを要するのが難点だがな」

普段から小さな悪事を重ねているのには、そういう事情もあるらしい。

持流 童男(イビルフォーム) > 「なるほど・・・だから、悪事をしていたのでござるな」

闇文字を打ちつつ、ふと思った
このフォームの、悪意を打ったらロベリア殿どうなるのだろう。

「ロベリア殿。もしも、もしも某が今、お主に、悪意(思い)を打ったらお主どうなるでござるか・・?」

かすかに闇文字が震えている。正直少しだけ怖い。まぁ多分ロベリア殿のことでござるし、大丈夫だろうし断るでござろう。
と思いつつも質問した。

ロベリア >  
「その通り。なかなか理解が早いではないか」

変身前のテンションは維持しているのか、どこか上機嫌に笑う。
それから悪意を打つとどうなるか、と訊かれれば鼻を鳴らした。

「はんっ、貴様如き人間の悪意でどうにかなるような我ではないわ。
 そんなに気になると言うなら、どれ。ひとつ試してみるか?」

あなたの懸念もなんのその、挑発的な笑みを浮かべて言い放つ。

持流 童男(イビルフォーム) > 「おぉ!?さすがは大悪魔さんでござるな!」
闇文字を打ちつつ、関心しながらも

「ぬぅ・・。いや・・!でもうむむ・・!いや!やはりやめておくでござる!理由もなくオナゴを殴る趣味は某には無いでござるよ!」

と闇文字でいいつつも、戸惑いながらも質問しつつ。

「・・・・・・・」

「悪意」はただただ佇んでいる。

ロベリア >  
「なんだ、やらんのか?
 貴様はそんな姿になっても、臆病なところは変わらないのだな」

やや期待外れ、と言いたげな顔で溜息を吐いた。
それから、少し考えて───

「……つまり、理由があれば良いのだな?」

眼前に佇む『悪意』を見ながら、ニヤリと口角を吊り上げた。

持流 童男(イビルフォーム) > 「んむ?そうでござるな。」
闇文字を打ちつつも、
そしてそのニヤリと釣り上げた口角を見て

嫌な予感がして
「・・・・まさか、ロベリア殿」
闇文字をうつ

「悪意」はただただロベリアさんを見ている。まるで首輪がついた狂犬のようにロベリアさんをみつめている。
まるで「許可が出たら今すぐにでも悪意で噛み付く」という
「満ち溢れたような悪意を」全身からオーラをだしつつロベリアさんを赤目が見つめていた。

ロベリア >  
「なに、我も久々の限定解除でな。
 ちと肩慣らしをしておきたいと思っていたところなのだ」

この状態になると扱える魔力の量も、魔術の質も飛躍的に上昇する。
普段の姿では初級程度しか扱えないため、ひと暴れしたくなるというもので。

「だが……此処では些か狭すぎるな。場所を変えるとしよう」

あなたの答えを聞くまでもなく、その身から再び魔力を迸らせた。
すると、二人を中心に周囲の空間がぐにゃりと歪んでいく。
廃ゲームセンターだったはずの場所は、瞬く間に暗雲に覆われた荒地へと姿を変えた。

持流 童男(イビルフォーム) > 「こ・・・これは、転移でござるか・・!流石でござるな、ロベリア殿」

闇文字を打ちつつも、驚きつつ
これは「攻撃」ではないので「悪意」は「反応」せず佇んでいる。
どうやらやる気だが、肩慣らしならば、まぁ修行の一環で付き合おうと思った。

「肩慣らしならば、付き合おうでござろう。」

闇文字で文字を打ちつつ。

「悪意」がかすかに笑った気がした。「主」が攻撃の許可をした。
それならば、「攻撃」をしよう
「悪意」は、「嗤った」
オーラが、溢れ出し、暗雲に漆黒のオーラと荒野に「悪意」がかかる。

ロベリア >  
まぁこんなものか、と周囲の景色を確かめながらひとつ頷く。
驚くあなたの様子を見て、楽しそうに肩を揺らした。

「クク、転移魔術か。
 それも使えなくはないが、これはもっと単純なものだ」

詳細は語らぬまま、やる気を出したのを感じ取れば目を細め。

「そうこなくてはな! では行くぞ、闇に堕ちし"英雄"よ!」

目の前のそれが放つ『悪意』に呼応するように、こちらも魔力を迸らせる。
常人であれば足が竦んで動けなくなるほどの気迫を受けてなお、悪魔は楽しそうに嗤っていた。
あれは"こちら側"の力だ。ならば、それを恐れる必要がどこにある?
大きくなった背中の翼を広げ、暗雲の下に羽ばたいた。

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・・・」(某まだ墜ちてないのでござるが!?)
内心驚いて思いつつも、
悪意は『嗤った』
悪意が嗤う、暗雲に羽ばたいた、獲物に対して、大きく地を蹴り飛翔した。

そしてオーラを空中で固定して足場にしつつ、「悪意」を「拳に」まとわせて、的確に無駄なく抑えられていた「殺意」と「悪意」を獲物に対して、遠慮なく振り下ろそうとする。

「悪意」がロベリアさんを襲おうとする!

ロベリア >  
「ほう、ここまで跳んでくるか!」

大地を抉る勢いで跳躍したあなたを見て、感心したように口角を持ち上げた。
そうでなくては。一方的な戦いなど面白くもない。
だが、所詮は勢いだけの直線移動。彼女が取った行動は───

「迎え撃て! 【イーヴィルランス】ッ!」

敢えて回避行動を取らず、正面から迎撃するつもりだ!
あなたに向けて掲げた手から闇色のエネルギーが一直線に伸び、魔力の槍となって飛来する!
このまま行けば、拳と槍がぶつかり合うことになるだろう。

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・・」
その槍に対して悪意は、回避行動を取らずに拳を突き出し、内から溢れ上がる悪意がオーラになって拳に力を与える。

「悪意は止まらない」

魔力になった槍を拳で的確に無駄なく「殺意のある」動きで、打ちのめすが!
拳がかすかに傷づいている。

「・・・・・・・・」

だが拳が傷ついたのもをお構いなしに真正面からロベリアさんに対して「悪意」を「殺意ある動きで」ぶつけようとする!。
このままだと拳がロベリアさんに当たることになるかもしれない!

ロベリア >  
拳を打ち付けられた魔槍が砕け散る。
それを見て、わずかに目を見開いたあと───楽しそうに"笑った"。

「面白い……!」

間もなく傷付いた拳が到達しようとしており、次撃を詠唱する暇はない。
ならばと翼を翻し、横に飛んで回避しようとするだろう。

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・・・」
翼を翻し、横に飛んで回避された!
しかし、地に落ちると思ったが、無機質にオーラを、展開させて足場にしつつ。

「・・・・・」
かすかに悪意が嗤った気がした。

そして次の攻撃を仕掛けるためにオーラを蹴りつつ、ロベリアさんに向かい、「殺意」を乗せた蹴りを放とうとするだろう!

ロベリア >  
「はっ、器用な真似をする!」

空中で軌道を変える男の姿に驚きと感心の声を上げつつ、ならばと手をかざし。

「立ち塞げ! 【デモンズウォール】ッ!」

再び彼女から放たれた魔力が今度は正面に展開され、瞬時に壁を構築した。
成長した全身を覆い隠すほどの巨大な壁は、生半可な攻撃は通さない……!

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・・・」

幽鬼のようにその壁に蹴りを放つが止められる!!
しかし。その壁を足場にし、
ベルトに手をかける、地獄の底から響くような声で

「ドラクロ・・・・エンドテンペスト」
とベルトから機械音が流れ、足に「内から溢れ出た」悪意が密集しそして、まず壁を蹴った。蹴ったところの巨大な壁の一部が、「悪意」で朽ち果ててつつ、

空中でオーラを展開して、蹴りを放ち壁を壊しつつ、ロベリアさんを「悪意」が穿とうとする!
「密集した悪意」だ!当たると痛いかもしれない!

ロベリア > メキメキ……バゴォッ!!
魔力の壁は瞬く間に朽ち果て、蹴り砕かれた。
そのまま悪意を纏って突き進むあなたの行く先に───悪魔の姿は、ない。

【デモンズウォール】は単なる防御の為の魔術ではない。
壁を遮蔽物とすることで視線を切り、攻撃を受け止めている隙に離脱する。
そして、飛び退った先はあなたの頭上。
既に魔力を練り上げており、今まさに放たんとしているところだった。

「獲ったッ! 【デモニック・プレッシャー】ッ!」

放たれたのは強大な魔力の波動。それは重力となり、あなたを押し潰して地面に叩きつけようとする。
間もなく地面に直撃し、大量の土煙を巻き上げることだろう───!

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・・・・」

放たれた巨大な魔力の波動が重力となって地面に叩きつけられる!
大きな大量の土煙を巻き上げながら地面に激突する!!

地面に激突してダメージを負ったのか。地面からロベリアさんを見る

「・・・・・」
(いたた・・・)
しかし持流のあたりはいつにもまして暗い。悪意と殺意があたりを暗くする。。その悪意と殺意が混ざった目が諦めずにロベリアさんを見上げながらも射抜いて捉えていた!

ロベリア >  
「ハーッハッハッハ! どうだ、見たか我の力を!」

これが命の奪い合いなら、すかさず追撃を見舞うところだが。
あくまで肩慣らし。己の実力を誇示したかっただけなので、勝ち誇ったように高笑いしている。

「クク、良い目だ。戦意は未だ潰えていないようだな。
 ならば来い、次は貴様の技を見せてみろ!
 ……さっきは壁のせいで何も見えなかったからな!」

技の選択を誤ったかもしれない、と若干の後悔が混じった挑発だ。

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・・・」(流石、ロベリア殿でござるな)
内心、持流は笑いつつも、意識して「悪意」を持ちって制御しつつ

「・・・・・」(行くでござるよ!ロベリア殿!)
ベルトに手をかけ、そして、第一の技を放つ

「ドラクロ・・・・・エンド・テンペスト・ワン」
地獄の底から這い出るような音が流れ、そして、

全身から、悪意を、足に収束させ。そして、無駄のない動作で、空中に飛び上がり、ロベリアさんの元に、急降下していく。
「悪意は止まらない」

オーラを纏わせただけの攻撃だが、密集された悪意が足に凝縮されたおどろおどろしい炎のようなエフェクトのキックが、ロベリアさんを襲う!!

あたれば「悲鳴」「横暴」「不実」「堕落」「追従」「淫蕩」「背信」「反逆」「報復」の「悪意」がロベリアさんの感情を、流し込み包み込むかも知れない!

ロベリア > あなたが技の発動モーションに入るのを静かに見据える。
これほどまでに興味を惹かれる、あの"悪意"の塊が放つ技は如何ほどのものか。
そして、その本質を見極めるために。

「我より高く飛ぶとは不届き者め……だが良い、今は許そう。
 さぁ───来るがよい!」

全身に闇を纏い、炎のオーラを正面から受け止める。
直撃と共に九つの"悪意"が心に染み渡るように流れ込んできた。

「ぐっ、おぉお……! これは……ッ!!」

漆黒の炎が、悪意がロベリアを包み込む───!

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・・・」(やっべ!全力でやりすぎたでござる!!)

焦りながらも蹴りを放ちつつバク転の形を取りつつ、後ろに飛び退く

「悲鳴」がロベリアさんの精神を、震わしその悪意が流れ込んでいく
「横暴」がロベリアさんの精神を、横暴に奪っていきその風景が流れ込んでくる
「不実」がロベリアさんの精神を、誠意や情愛をかけさせる悪意が流れ込んでいく
「堕落」がロベリアさんの心を、堕落させようと「悪意」が流れ込んでいく
「追従」がロベリアさんの心を、追従させようと「悪意」が流れ込んでいく
「淫蕩」がロベリアさんの心を、淫らにしようと「悪意」が流れ込んでいく
「背信」がロベリアさんの心を、背信にしようと「悪意」がながれこんでくる
「反逆」がロベリアさんの心を、反逆させようと「悪意」がながれこんでいく
「報復」がロベリアさんの心を、報復させようと「悪意が流れ込んでくる

「大丈夫でござるか?!」
闇文字で手打ちしながらも、心配しつつもロベリアさんから目をはなさない

ロベリア > ドクン───ドクン───

「お……オォ……!」

わなわなと震える両手に視線を落とし、目を見開いたままだが闇文字など見えていないかのように。
唸り声のような、苦しげな声を漏らしていた。

どす黒い、邪悪な意思が、この一撃を受けた者を取り込まんとしてくる。
それは英雄を名乗る者が振るっていい力などではなく───

「ク……クククッ……そうか、この力……なんと甘美なことか……ッ」

彼女が大悪魔の直系でなければ、この"悪意"に呑み込まれ、自我を喪失していたかもしれない。
ましてや人の身で耐えられるようなものではないだろう。
喰らえばたちまち精神が、魂が砕け散るようなおぞましい力だ。

「貴様、こんなモノを携えて……本当に英雄を名乗るつもりか……?」

紫水晶(アメジスト)のような瞳が、ぎらりとあなたを見据える。
これは"呪い"だ。人の身で纏い続けていいものではない。
その覚悟はあるのか───と、言外に問うていた。

持流 童男(イビルフォーム) > その質問にしっかりと目線を合わせつつ

そしてイビルフォームがサムズアップして

「おう!、勿論でござるよ!某は、守れて胸を晴れる英雄になるでござるよ。この力を携えて!やれるだけやるって決めたのでござるから!だから英雄を名乗るでござるよ!」

今度は口から異形の口から、持流の口から、しっかりと覚悟はあるという答えを言い切った。

「それに、某が悪に堕ちると怖~い鬼殿が食べにくるでござるからな!」それにと言いながらも

「某が、悪に墜ちては面白くないでござろ?」
冗談めかしつつも快活に言い放った。

ロベリア >  
「………………」

胸を張れるような英雄になる。
このような力を扱う者とは思えない、夢物語のような言葉。
それは初めて出会った時から彼が口にしていた、紛れもない彼の夢。

「ふん……貴様が心まで悪に堕ちたなら、我が支配せし世に席を置いてやったものを。
 その選択、後悔するなよ───」

口惜しそうに、それでいて楽しそうに笑みを作って。
彼女を取り巻いていた闇の力と"悪意"が一挙に霧散していく。
同時にこの空間を形作っていた魔力も消え失せ、周囲は元の廃墟へと戻っていった。
あれだけの戦闘を繰り広げたというのに、荒れ具合はあなたがここへ来た時と何ら変わりない。

「むぅ……ここまでが限界か」

身に受けた悪意を御するのに力を使い過ぎたのだろう。
ロベリアの姿も、小さな子供の姿に戻っていた。

持流 童男(イビルフォーム) > 「うおおぉ・・っ戻ってきたでござるな~っと大丈夫でござるか」

こちらも変身を解除しつつも、ロベリアさんの身を心配しつつ
ニット笑って

「お主、そういえば家はあるでござるか?良ければ泊めてくでござるが。」
普通に友人に言葉をかけるようにいいつつ

「大丈夫でござる。某にそんなことをする度胸とかないでござるから。温かい布団と、温かい味噌汁と温かいご飯を作るでござるがどうするでござる?」

なんてことはないように言いつつ快活に

ロベリア >  
「はふぅ……ひさびさにはしゃぎすぎたぞ」

疲れ果てた様子で床にぺたりと座り込む。
そちらを見れば、特に後遺症などは認められないようで、一息。

「あのくらい、ワレにかかればゾウサもないわっ。
 もっと悪のエネルギーをためておけば、わが物にできたかもしれんのに……」

これでまた、しばらくは悪行を積む必要がありそうだ。

「ん、ワレの家? それならイホージンガイにあるぞ。
 でも疲れたな……キサマの家がここから近いなら、それでいい」

実を言うと彼女、浮浪者や二級学生というわけではない。
正規の生徒として登録されているからこそ、無断欠席という悪事が成り立つのである。
とはいえ、美味しいご飯にありつけるならあなたの誘いに乗るのも一興だ。

「そんなこと、ってなんのことだ?」

そして、変な事をされるかもしれないという考えがそもそもない。

持流 童男(イビルフォーム) > 「いや!!なんでも無い!!何でも無いでござるよ!!!!」

慌てて思い切り顔を横にブンブン振りながらも
話題を変えるように言いつつ。

「それじゃ帰るでござるか。」

と優しく子供に語りかけるように言いつつ背中に、おんぶしようとするぞ!

「今日は、いい出汁が出る魚がいたのでござるよ。きっとロベリア殿も気にいると思うでござるよ」
柔和な笑みを浮かべながらも

ロベリア >  
「? うむ」

挙動不審な態度に首を傾げつつ、背中を差し出されればよじ登る。
……背追われるのではなく、肩車の体勢に。どうやら気に入ったらしい。

「うまいメシは悪事をはたらく活力になるからな!
 たんと食わせるがよい!」

そのまま、上機嫌な様子で運ばれていくだろう───

ご案内:「落第街/廃ゲームセンター」から持流 童男(イビルフォーム)さんが去りました。
ご案内:「落第街/廃ゲームセンター」からロベリアさんが去りました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にフィフティーンさんが現れました。
フィフティーン > 怪異の少女が放った一撃により戦車は吹き飛ばされ
古い廃屋に突っ込みその勢いで建造物が倒壊した。
無数の瓦礫が上から戦車に覆いかぶさり、
大きい山を作った。

背後の大きな送電塔が不気味にこの場を見下ろす中、
瓦礫の山と一体の怪異が向かい合い、佇んでいた。

フィフティーン > 彼女が機械へ問いかけた。その言葉は瓦礫へと吸い込まれる。
しかし静寂は続く、遠方の違反組織同士の抗争の音が聞こえてくるほどに。
彼女は一歩一歩近づいてくる。そして瓦礫の中からシアン色の光を覗かせた。

<戦術CWレーザー照射。>

突如、重低音と空間に唸る甲高い音がこの場を支配する。
瓦礫から先程のパルスレーザーとは比較にならないパワーの
一本の太い蒼い光線が扇を描くように空へと駆けてゆく。
数えるのも億劫な程の無数のコンクリートの塊が
その光線によって一気にドロドロに溶けた真っ赤な液体となり
建造物があった土地に深紅の液溜まりを広がせる。
そして戦車は溶解したコンクリートの液を被り地面へと滴らせながら
彼女をまっすぐ捉えて言葉を放つ。

「成長出来るから、成長を目指すのです。
そこに理由が必要でしょうか?
自身が持つ性能を最大限に発揮する、
そこに生物と機械の区別が必要でしょうか?」

その彼女に返すのは無機質な言葉。
そこに難しい意味などは無い。
只々単純に成長したいという一途な欲求。
それは神経のように張り巡らせたニューロンによるものか
それともそう作られたからか。
ただ一つ言えるのはこの機械は究極的に純粋な探究者という事だけだ。

そして背中に持つ大きいレーザー砲台に再び光が灯りだす。

「特に強力な戦闘経験はより価値の高い学習となります、
ワタシはアナタの言う楽しいという言葉を理解できませんが。」

楽しいという概念は理解は出来ない。
しかし機械は感じていた、違和感を、
目の前の怪異から得られる経験に対してある感覚を。
人間的に換算するならばゾクゾクするといったものだ。
それは、楽しいという事か。理解は出来ないが実感している。
この機械は本質的に好奇心で突き動かされる化け物といってもいいかもしれない。

アーヴァリティ > 「へえ...いいね。
考え直すことにするよ」

生物と機械の区別など必要ないと。そう言ってのけたロボットに最大級の好奇心を向け、それと同時にその発想に驚きの表情を瞬きの間ほど見せれば、『ロボットの方が人間より面白いかもしれない』なんて考えて、挑戦的な笑みを浮かべ口元を狂ったように三日月に歪める。
まあ、そんなロボットは目の前のこいつと、1号だけかもしれないけど。

「...あれ食らったらやばいね」

先ほどまでのレーザーとは比べ物にならない威力のそれに極小さな声で呟きを漏らす。
あの威力では触手溶断どころか体も一撃で分断されかねない。
なんなら掠るだけでも危険な威力を持っていそうだ。
スラムの暗い空気に似合わない煌々と輝く液体を纏うロボットと、そのレーザー砲に最大の警戒を向けつつも他の警戒はする...がどうしてもレーザーへの警戒が非常に強くなる。
他への警戒が怠られる中、先に手を打つべく触手を八方にそれぞれ複数本展開してその場で跳躍する。
触手を骨組みとするテントの頂点でその右手を後ろへと引けばー

「なら精精経験して行ってよね!
授業料は高くつくよ!」

修復費というべきか。
後ろへと引いた右手を正面に打ち出し、空中を殴ると同時に発動するのは高威力の跳戟。
拳サイズの超高威力の打撃がロボットのレーザー砲目掛けて打ち出される。
そしてその場に留まりつつ同じ要領で左手...右手と。
攻撃されるまでレーザー砲を執拗に狙うだろうか。

...十数メートル上空では闇に紛れて明らかに低高度すぎる雷雲が生成され始めており。

ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
フィフティーン > 「アナタはどれだけ面白いですか?アーヴァリティ!」

彼女の名を呼ぶ合成音声は正に雄たけびを上げる様に、
今まで無機質に調子の変わらなかった声に色が灯る。
周囲の溶けたコンクリートは早くも気温によって固形化していき
液体から固体へと、赤色から灰色へと。

<敵の攻撃を検知>
<戦略CWレーザー照射>

長い背部の砲塔が一気に蒼く輝き
次の瞬間に、電子が気高く吠える。
大気を熱し、大気分子を崩し、プラズマの道を作りながら
一本の巨大なレーザーが怪異を蒸発させようと目論む。

但し、怪異は触手の要塞を築きその頂点から
間髪入れずに打撃を飛ばしてくる。
その打撃は次々と目に留まらぬ連射速度で
機体に当たり、その狙いはレーザー砲台へと。
そのエネルギーにアクチュエーターをフル稼働し
四つの足が地面を引きずりながら耐える。
メタマテリアルが打撃を弾くが衝撃は緩和できない、
主力級レーザーの照準がブレるが脚からモーター音を唸らせ
凄まじい熱量の光線を無理やり横方向へ薙ぎ払う。
レーザーの行く先にある建物、電柱、コンクリート壁などが溶断され、
光線に晒された部分はまるで最初から無かったように
赤色化して消滅する。

怪異と機械の戦闘が激化する中、雷鳴が轟き、
この戦場の上空を暗雲で埋め尽くしていく...

ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「違反部活/違反組織郡 free」にアーヴァリティさんが現れました。
アーヴァリティ > 「すごく面白いんじゃないかな!
君こそ面白いよ!凄く面白いロボットだ!」

本来感情など持つはずがないロボットの声に昂りがあるなんて。
それだけでも面白いのに。
こんなにも楽しい戦いを提供してくれるなら凄く楽しい。

さて問題がある。
このロボットの硬度を打ち破る手段がない。
じわじわと今のまま衝撃を与える手段でもいいが、それだと時間がかかるし何より『楽しくない』。
もっとこう、爽快にきめたいだろう?
アフロすら打ち破れない拳と魔術でこのロボットを破壊するのは無理だろうし、こっちの拳が潰れてしまいそうだ。
せめてこの拳が触手並みの硬さを持てばいいのだろうけど。

張り巡らせた触手は防御ではなく回避のためのもの。
高速で隣から迫る脅威に対して、触手の数本を急激に縮めればその勢いで体は地面の方向へと移動し、圧倒的熱量からの緊急回避を果たす。
レーザーが通った後が消滅してることと、落下してくる壁や電柱、超高温の液体をステップのように回避、触手で防御撤去しつつ、その右手と左手を波動でも放ちそうな形で構えて。

「これぐらいは耐えられるよね?」

当たり前だよね、とでも言いたげな雰囲気でその両手から放たれたのは超高密度の風の塊。
風速60m/sで迫る暴風の塊はロボットの前まで飛べばその脅威を開放して周囲を巻き込んで半径5m程の自然発生の何倍も強力な竜巻を発生させる。

そして、立て続けに右手を持ち上げればそれを静かに振り下ろしー

空を覆う暗雲から雷が竜巻の中へと降り注ぐ。
それも、立て続けに何度も何度も...