2020/08/06 のログ
キッド >  
「……フッ。」

鼻で笑ってやった。
クソガキらしく、何時もなら笑い飛ばして終わり
……だけど、今回ばかりは薬の効き目も余り良くないらしい。

「考えておくよ、"先輩"。」

なんて、返してやった。
再び煙草を口へと戻した。
味気の無い煙が口に充満する。

「まぁ、『退屈』はしないだろうな?」

少なくとも、自分みたいな人間でも退屈はしない。
少しくらい義理通しておけば、存外好き勝手動けるし
"居心地も悪くない"。

指先で空をスライドすれば、鉄格子の扉が開いた。
全く、勝手に開けて牢屋入って、バレたら始末書ものだな。

「ああ……それと……」

キャップを目深にかぶって、咳払い。

「次来るとき、せめてちょっとは服整えとけ。
 寝起きなのはわかるけど、なんだ。その……」

「"目のやり場に困る"。」

仮にも16歳。そりゃ困るよ。
衣服が崩れたままだとそりゃね。
そのままそそくさと外に出れば、扉は締まり、電子ロックで固く閉ざされた。
再び二人は外と中で分かたれる。

「……それじゃぁ、期待せずに『待ってる』ぜ?」

振り替える事無く、去る直後

「光奈とのデートに、俺も時間を使いたいからな?」

なんて、最後にタチの悪いジョーク一つだけ残して去ってやった。

ご案内:「風紀委員会留置所」からキッドさんが去りました。
園刃 華霧 >  
「……」

ははーん? という顔。
なるほど、アレが根っこならこうもなるか。

「なニ、気になったン?そりゃ、悪かったネ。
 じゃあネ、"次"は"気をつける"サ」

にたり、と笑って見送った。

「……ンー……」

そして、最後に残された言葉。

「ぶっ飛ばすツもり、だっタけど……ンー……
 アレ、だトなあ……ン―」

ちょっと頭を悩ませて、頭をかく。

「……ッテー……」

その拍子に。
ズキリ、と頬が傷んだ。
気が緩んだらしい。

「マジで、やりヤがったナ、アイツ……ったく……
 しょうガないナ……」

口に溜まった血を飲み込んで……結局横になった。

ご案内:「風紀委員会留置所」から園刃 華霧さんが去りました。
ご案内:「とある擦り切れた人間の過去」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「某は、ここまで擦り切れちまったでござる」

と言いつつも過去を思い出そうとするが両親の顔はどうしても思い浮かばない

唯一思い浮かんだのが妹がいたということとが思い出せた。

「・・・・元気にやってるといいんでござるけどなぁ」

そう過去を思い浮かべる(思い出す)

持流 童男 > 病院で生まれた、大きな赤ん坊だったらしい。

そこで、某は、生まれて二人の両親と、妹がいた・・今は擦り切れて何も顔が思い浮かばないんでござるけど。。

至って一般的な家庭で慎ましく生きてきたでござる。妹には蔑まされたけど。

妹に蔑まれて、両親に笑われてたでござるが。それでも慎ましく生きてたでござる。

両親は妹をしっかりと、愛してたでござる。某は、いじめられ、いびられて、ネグレクト受けてたでござる

その後は、体に今も傷としてあるでござる。辛かったし、いつか復讐してやろうって思ってたでござる。

持流 童男 > だけど、日曜の朝に特撮を見てたら、憧れのヒーローがいたでござる。テレビを見れる、自由はなぜかあったらしくて、

誰かに優しくできて、誰かを守れて、誰かの手を取り合える。そんなヒーローが

両親と妹にいじめられ、いびられてた、けど、それでもあんなヒーローになろうと、そう思ったでござる

ここで憧れを持った

持流 童男 > 中学生のときに、ライトノベルを買って、読んでてあんなかっこいい眩しいヒーロー担ってやるってのも思い出してたでござるなぁ。

だけど妹に、自作のライトノベルを学校で晒されて、結局はいじめられたでござるけど。これは某が悪い

だって誰の目につくところに置いてたのでござるから。許せなかったし辛かったでござるけど。それからその3年間は、

教師の人たちに助けを求めて、家族にも助けを求めたでござるが、求めるごとにいじめがエスカレートしたでござるなぁ

だけど、彼らにも彼らの事情が会って、だから、これは悪意を見抜けなかった某が悪い。・・だけど、救いを求めてたのに救われないのって辛いでござるなぁ

ここで人間不審になったが、それでも、人を信じようとした。

持流 童男 > それで、高校生のときに、オタクになって、萌文化を堪能する頃には、妹は、海外留学に行ったでござる。

両親から、ネットをすすめられたでござる。このときからでござるなぁ某が現実の女の子が怖くなったのを

学校に行って見た目と、色んな事をされていじめられてたでござる。まぁこれはいいんでござる。慣れたでござるから。

でも、告白されたと思ったら1ヶ月付き合って罰ゲームだったは結構来たでござるなぁ

・・でも、楽しかったでござる。だから・・彼女は悪くない。騙された某が悪い。某は、この見た目だったから不釣り合いだったんでござる。

持流 童男 > でもそんなに自分を追い詰めてたせいか、心がどんどん壊れていって、苦しくなって、辛くなって誰にも離せないまま、頼れないまま

逃げてきたまま、テレビを見たら、オシがいたでござる。そこから立ち直れたでござる。

ここで、自分自身の身の程をしろうとした。輝ける者たちを守りたいと思った。

持流 童男 > 「・・・・でも・・それでも、頑張らないと、某は、誰も守れないのでござる。この世界ではもらいっぱなしだったでござるからなぁ。」

そうホッとしつつも言いつつ

「・・・誰かの手を取り合って自分の意見を持てるヒーローにならないと、また弱くてダサくてカッコワルイ自分に戻ってしまうでござる・・!」

震えだす。

持流 童男 > 「捨てられたくない、見放されたくない・・・」


そう言いつつも思い出すのをやめてパトロールに出かけていく。

持流 童男 > 持流は、とんでもないお人好しだった、しかし、周りの環境がここまで彼を擦り切らせた。

だが、それでも彼は人を信じ、人を助けようとしてしまうだろう。
嫌われる勇気を持たないと行けないのは、理解っているのだろうが。

持流 童男 >  蛇           足
持流 童男 > ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー妹は兄が好きだった、しかし、素直になれない気持ちがエスカレートした、その結果、3年後に帰ってくる頃には
兄がいないのに気づき、発狂し、失踪。家族は、自然消滅した。

ご案内:「とある擦り切れた人間の過去」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「歓楽街のアパートの一室」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「・・・さて!今日はロベリア殿が来る予定でござるから!奮って料理しなければ!」

言いつつも思い出した顔を、切り替えつつも、料理を作っていく。
今日は味噌汁と、おにぎり、梅干しを振る舞うでござる!
ちょっと味見

「うーんこの味噌汁・・・美味しいと思うでござる!」
そう言いつつも口の中で美味しく食べていく・・味は少しだけまだ、分かる。

「ロベリア殿の美味しいって笑顔を見るのが、結構すきなんでござるよなぁ」

美味しそうな匂いが窓の外に漂ってくるだろう

ご案内:「歓楽街のアパートの一室」にロベリアさんが現れました。
ロベリア >  
意気揚々と味噌汁を煮込むあなたの部屋に近付く影がひとつ……
ドアノブが数回がちゃがちゃされた後、ドンドンドン! ドアが叩かれる。

「おい、モテル! きてやったぞ!」

やがて、玄関越しに女の子の声が聞こえてくるだろう。
招かれざる客───ではなく、招かれたロベリアだ。

持流 童男 > 「おおー!来てくれたでござるか!ロベリア殿!」

そう言いつつもドアを開けて招き入れる。招いたロベリア殿だ

「いやー!!お主を招いてたでござるから!奮発して味噌汁と、おにぎりと、梅干しを作っておいたでござるから。いっぱい食べて、ゆっくりしていくでござるよ!」

笑いながらも、ロベリアさんに対してそう快活に言い放つだろう。

ロベリア >  
「キサマが呼んだからきてやったのだ。カンシャするがいい」

ドアの先に待っていたのはドヤ顔。そのまま我が物顔でアパートの敷居を跨ぐ。
廊下まで漂っていた味噌汁の匂いにも気付いており、視線はキッチンに向けていた。

「……フンパツしてそれなのか?
 キサマ、ふだんどんな食セイカツをしているのだ……
 まぁいい。ワレが喰らいつくしてやろうっ」

外から来たのに手も洗わない。なんて悪党だ!

持流 童男 > 「ははは、いやぁ、最近は・・・ちゃんと食べてるでござるよ」

そう笑うが一瞬だけその笑いに違和感があるのに気づくかも知れない

「本当に、元気をもらえる、でござるなロベリア殿は、って、手をあらってくれでござるー!」

切ないように笑いつつも、その表情を一瞬で戻して隠す。
ロベリア殿に、心配されないように。

「いっぱい食べて、早く大きくなるでござるよ。全部食らいつくてくれでござる、ロベリア殿。」
「某、お主の美味しいって時が、結構好きでござるから」

そう柔和に笑う。せっかくの料理だ、この子には笑顔で居てほしい。擦り切れても、そう思ってしまう。
某ごときのことで、曇らせたくない。

ロベリア >  
ちら、と黒白目の瞳で一瞥するが、何も言わずに視線を戻し。
仕方なく手を洗った後、料理が並べられたちゃぶ台の前にドカッと腰を下ろした。

「ふんっ、悪魔に手料理をふるまうとは物好きもいたものだな。
 キサマに言われなくともすぐに大きくなってやるわ!」

そう言って両手におにぎりを持ち、はぐはぐと食し始めた。
片手が空けば茶碗を手に取り、味噌汁を啜る。

持流 童男 > 「おう・・どんどん食べてくれでござるよ。くらい尽くす勢いで。」

そう、柔和にロベリアさんに対して笑いつつも、その食いっぷりを見つつ。こちらもちゃぶ台の対面に座りつつ、おかわりをしたら、よそう準備をする。

コップを用意して、お茶を用意して、ロベリアさんのコップの中にお茶を入れる。

「ーーーあぁやっぱりお主の食いっぷり好きでござるよ。」

そうすり減ってない部分で言いつつも。

「あまり、一気に食べると、喉に詰まるのでゆっくり食べるでござるよ」

そうロベリアさんに心配そうにいいつつ、親が子を見るような目でロベリアさんを見る。

ロベリア >  
「このくらい、どうってこと…………?」

味噌汁を口にした辺りで一瞬、眉がぴくりと跳ねた。
少し塩気が強いように感じる……もっとも、味噌汁は食べ慣れないので誤差かもしれないが。
対面を見れば、お茶やおかわりの用意をするばかりの持流がいる。

「……なんだその目は。それより、キサマは食べんのか?」

持流 童男 > 「・・・あ、ぁあ!すまないでござるな!見てるだけで腹一杯になるでござるよ・・!」

といいつつも、少しだけ何かを隠そうとしているのが、分かるかも知れない。

「あぁ、でも某も、腹が減ってきたでござる!」
そういいつつも、ご飯を食べつつも、味噌汁を啜る

「うーん!やっぱり、薄いでござるな!もうちょっと味付けをすればよかったでござる」
そう美味しそうにいった。

ロベリア >  
「ばかモノ、これ以上濃くしたらノドが枯れ果ててしまうわっ!」

お茶のおかわりを注いでもらった湯呑みをひったくるように取って、ごくごく。
……お茶とは渋いものだと思っていたが、よく考えたらこれも少し渋すぎる気がする。
これを平気な顔で食べ、なお薄いと言い放ったあなたを半目で睨み付けた。

「キサマ、舌がいかれているのではなかろうな?」

本人からすれば単なる悪態なのだが───

持流 童男 > 「は・・・はっはは、そんなわけ無いでござろう」

そう言いつつも、少しだけ動揺する。
味が分からなくなってきてるのだ、ここ最近、パトロールに出て、何回か怪我をして、守れないものもあった、そのたびに自分をすり減らせてきている。そのせいかも知れないが。

「そ、そうでござるよな!濃い!濃いいでござる!全くでござるな!喉が枯れ果てるでござる!いやー某としたことが!」

そう気を取り直して、ロベリアさんに心配をかけないように、冗談めかして、笑う。その笑いに一瞬だけ違和感があるかも知れない。

ロベリア >  
嫌味のつもりで言ったのに、想定外に動揺された。
誤魔化すように笑う仕草が公園でのやり取りを思い起こさせる。
まったく、こいつはまた……と心の中で盛大な溜息を吐いた。

「ムリに笑っているのがバレバレだぞ、モテル。
 ……何かあったのだな?」

食事の手が止まる。
はぐらかすなんて許さないとでも言うように、鋭い眼光があなたを射抜いた。

持流 童男 > 「・・・ははは、バレたでござるか、ロベリア殿」

そう笑いつつも、正直に言う。
その眼光に、ロベリアさんに笑いかけて。
この子にならいってもいいか。それにはぐらかしたら怒られそうだ。

「ーーーーー公園でちょっと知り合いにあって、その時も、指摘されたでござることなのでござるが。」

「某、すり減り過ぎて、自分も自分の意見もなくなってきちまってるんでござる。味覚もおかしくなってきてるんでござるよ。」

哀しく笑いながらも、味噌汁を見ながらも
ロベリアさんにそういった。

「ーーー実際、濃い味が薄い味くらいにしか感じなくなってて、味付きのゴムまり食べてる感じになってるんでござるよ。これくらい味が濃くないと」

そうロベリアさんを見つつ、空虚に笑った

ロベリア >  
「……まさか本当に舌がいかれていたとはな」

さしものロベリアも、このカミングアウトには神妙な顔をせざるを得なかった。
きっと前に公園で話した時も、そのずっと前から───
彼の心はすり減り続けていたのだろう。そして、限界が近付いてきている。
あるいは、とっくに限界を超えてしまっているのかもしれない。

「いつから……いや、そうか。
 それもキサマが"英雄"を目指しつづけた結果というわけだ」

彼が英雄に憧れるだけの、ただの人間だということをロベリアは知っている。
……過去13回。諦めるなと叱咤するには遅かったようだ。

「それほどまでにキサマの中で、英雄というものが重荷になっていたのか」

持流 童男 > 「ーーーあぁ、某は、それでも、すり減ってでも、辛くても苦しくてもなんとかやってきたんでござるが、ちょっと限界になってきたでござるな。」

そうロベリアさんに神妙に言いつつも笑いかけながらも
笑顔を忘れない。
腹の中を明かす。

「---英雄になろうとして、たくさん傷ついたでござるし、怖かったでござる、忘れられたくなくて、一緒にいたいってときも会ったでござる。だけど、それも捨ててなんとかしてたでござる。」

「でも自分もわからなくなって自分の意見がなくなったのは8回目の世界でござったな。」

そうかすかに空虚にロベリアさんに笑いかける。

「ーーー英雄にならないとって思ってて頑張ってたら、そうしてたらこう成り果ててたでござる。某、結構一生懸命だったんでござるよ」

そうロベリアさんに正直いった

ロベリア >  
「………………」

持流の独白を黙って聞いている。
どれだけ必死で、どれだけ苦しかったのか。
それに対して言いたい事はあるが、うまく言い表す言葉が出てこない。
考えた結果、あの手を使う事にした。

「……モテル。ハシでもスプーンでもいい、ひとつワレによこせ」

そう言うとロベリアは、残っていたおにぎりを一つ掴むと───
味噌汁の入った茶碗にぶち込んだ!

持流 童男 > 「ーーおお、良いでござるよ」

そう言いつつも、スプーンをロベリアさんに渡す

「ーーうおおお!?!?なにしてるんでござる!?」

味噌汁の入った茶碗にぶち込まれたおにぎりを見つめつつも
仰天している

「ーーすっごいびっくりしたんでござるが!?」

驚いた様子でそうロベリアさんに言った。

ロベリア >  
「だまって少し待っていろっ」

手渡されたスプーンを掌で握り込み、味噌汁に浸ったおにぎりをぐさぐさと解していく。
丹精込めたおにぎりが、あっという間に雑炊のようになってしまった。
そして、それをスプーンで一気にかっ食らう。
行儀なんて捨ててきたと言わんばかりの乱暴な食べっぷり。
───そう、これらは間違いなく"悪いこと"だ。

「んぐんぐ……ごくんっ。
 ふぅ、うまかった。塩味がへって丁度よかったぞ」

茶碗が空になったところで、首から提げていたスタンプカードをちゃぶ台に叩き付ける。
公園でロベリアが自慢げに見せた、悪事を重ねるごとに捺印されるスタンプ。
その一枚が、今の"悪事"によって埋まりきった。

「これでよしっ!
 いくぞ───『大悪魔・限定解除(ディアボロス・オーバーロード)』ッ!!」

台紙ごとロベリアの身体が光り輝き、その場で急成長していく。
一瞬の内に少女の姿は大人の女性へと変貌を遂げた。
髪が伸び、身に纏うものもセーラー服から漆黒のドレスへと変わっている。

持流 童男 > ロベリアさんの体が光り輝いたのを見つつも

「(なに!?なんでここでディアボロス・オーバーロードを!?)」
と思いつつも

「ーーそ・・それはよかったでござる。腹いっぱいならよかったでござるよ」
そう、本心から言った。

「ーーははやっぱり綺麗でござるなぁ、その姿。だけどこんなことで、その力を使って本当に良いのでござるか?ロベリア殿」

くすりと笑いつつも、ここで使って良いのか心配になる。

ロベリア >  
「こっちの方が考え事には向いているのでな。
 それだけ我も真剣に話してやるということだ。覚悟しておけ」

淡々と返し、畳張りの床の上で仁王立ち。
普段は見上げる体格差だが、あなたが座っていることもあって今はこちらの方が高い。

「以前"それがどうした"と言ってやった件についてだが……
 どうやら貴様は我が思ういた以上に拗らせておったようだな」

向けられた視線は、憐憫。
かつて自分の好敵手たりうる存在に向けた歓喜の眼差しとは対極である。
今のロベリアにはもう、彼が英雄には見えていない。

「そうまでして英雄になりたかったのか?」

持流 童男 > 「ーーーあぁ、そうまでして英雄になりたかったでござるよ」

そう言いつらつら話していく
憐憫を向けられても、その目線をしっかりと見つつもロベリアさんに対して向けつつ

「ーーー某の、何もかもを無くしてでも、守りたい物があって、そのためなら喜んで差し出してきたでござる」

そう落ち込んだ顔つきで、言う。

「ーーーだけど、13回の世界で、それをやってきて。差し出せれるものがないんでござる。」
神妙な顔つきでロベリアさんに言いつつも

「ーーー失望してくれでござる、嫌いになってくれでござる。ロベリア殿、こんな情けないただの英雄になりたがっていた人間を。」

そう、初めてロベリアさんから目を離そうとするが、ロベリアさんのから目が離れない。

持流 童男 > いつものことだから・・大丈夫

きっと、ロベリアさんも嫌いになってくれる

ロベリア >  
「何もかも、か。
 それで貴様自身すら失くしてしまったのでは世話もないな」

やれやれ、と溜息。
何を嫌われたがっているのかは知らないが、この男は一つ思い違いをしている。
そのことを指摘してやるために、わざわざこの形態を取ったのだ。
ガツンと言ってやらずに終わらせるなどできようか。

「いつからかは知らんが、貴様……目的と手段を履き違えているぞ」

まっすぐに持流の目を見据えて、そう言い放った。

持流 童男 > 「ーーー目的と・・・手段・・を履き違えている・・?」

そう言いつつも思わず質問してしまう

震えるなぜかわからないが、震えてしまう

「・・・どういうことか・・・説明をしてもらってもいいでござるか・・・ロベリア殿」

震える声で、震えながらもロベリアさんに語りかける。

ロベリア >  
「前に言ったな。貴様は『守るべき者』を守るために英雄になった……なりたかったと」

もっと早くに誰かが言ってやるべきだったんだろう。
しかし、これから告げようとしていることは、下手をすれば彼のアイデンティティすら壊してしまいかねない事実。
───ならば、その役目は"悪"である自分にこそ相応しい。

「だが今はどうだ。英雄らしく振る舞うこと、それを第一に考えている。
 誰かを守ることよりも、英雄であることに固執しているのだ、貴様は」

持流 童男 > 「あ・・・・・・・」

そうポツリと、つぶやく。

持流 童男 > あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
ロベリア >  
「なぜ今までそのことに気付かなかった……愚か者め」

持流 童男 > 「最低だ・・!!!最低だ某・・?!!!誰かを守ることよりも・・・!!!英雄であろうとしてるこの事に気づかなかった・・!!!」

うずくまる。

「恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!!!!!!!!」

なんで気づかなかった・!!なんでロベリアさんにこんな事を言わせてるんだ・・!!!

涙が濁流の様に出てくる、本心から

「なんで・・・こんな辛い役目を・・!!ロベリアさんにしてるんでござるか・・!!!!!!」

本気で悔いるように

持流 童男 > 「クソ・・・野郎だ・・・それがしはッ・・・!!!!」
ロベリア >  
「だぁ、煩い! 女々しく喚くな、男だろう!」

蹲って震える図体だけはでかい男を軽く蹴飛ばして一喝。
そこで躓いてもらうためにわざわざこんな事を言ったわけではない。

「我はただ己の見たままを言ったまで。辛くもなんともないわ。
 それより問題は貴様だ持流。この姿にも時間制限がある故な、悔やむのは後にしてもらうぞ」

頭髪をむんずと掴んで強引に顔を上げさせた。

持流 童男 > 「ぐぅ!?」

と言いつつもロベリアさんに強引に顔を上げさせられて

ロベリアさんと目が合う。

ロベリア >  
「我の目的は魔界を統べること。コツコツ悪事を積んでいるのも全てその為だ」

今度は顎を掴んでちゃぶ台の方を向かせる。
そして、限定解除のコストとして白紙になったスタンプカードを指差した。

「分かるか? あれを埋めることが目的ではないのだ。
 だから、貴様如きに一枚使う程度であれば苦にもならん」

ぱっと手を離す。あなたが畳にキスをすることになろうがお構いなしだ。

「だが貴様は、英雄的行動というスタンプを貯めることに躍起になっておったのだ。
 貴様のその"善行の押し付け"を望んだ者がこれまでに居たか?」

あなたがこれまで経験してきた空回りをロベリアは知らない。
しかし、容易に想像できた。彼が"善行の押し付け"をして回る様を。

「それは違うだろう。そんなものは英雄ではない。
 まして、貴様が本当にしたかった事でもないはずだ」

持流 童男 > 「ーーあぁ・・・・・そうでござる。善行の押し付けを・・望んだものはいなかったでござるよ」

そうよく考えてみれば、いつだって良いことをしようとしてから回っていた、良いことをしようとして、押し付けて回っていた
それは・・・から回るはずだ。

「ーーーそうでござる。・・某のしたかったことは・・」
そう言いつつも、少しだけ目に光が宿る

「ーーーピンチのときに現れて、助けを求められたら差し出せれるヒーローになりたかったでござる。・・決して、押しつけをしたかったわけじゃないんでござるよ。そんなもの英雄ではない。・・だけど・・なんか理解ったでござる。」

はっとさせられる
「・・・ーーそうか、某は、英雄になりたいがために無理して英雄になろうとしてたんでござるね。ロベリア殿。英雄になろうとして目が曇ってたのでござるね。曇ってたのは某自身でござったのか。」

畳とキスをしつつもロベリアさんに、しっかりと見つつ
そう言い切った。

ロベリア >  
「ふん、悪魔に諭される時点で貴様はまだまだ未熟も良いところだ。
 いずれ我が覇道の前に立ちはだかる英雄がそんな体たらくでは張り合いがない。
 せいぜい初心に帰って進むべき道を正すのだな」

腕組み仁王立ちであなたを見下ろしながら鼻を鳴らす。
ロングスカートなので床にへばりついても何も見えないぞ!

「だが心せよ。貴様の本来の目的は英雄になることではない。
 英雄であるために必要以上に己を殺しても意味はないぞ」

味を感じなくなるほど無理をしてきたということ。
もう一度、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で「愚か者め」と呟いた。