2020/08/09 のログ
■柊 真白 >
「真面目だから、ちゃんと反応してくれて面白い」
ちゃぷ、とお湯を手でかき混ぜながら。
それも彼の良いところだ。
「でも、あんまりからかい過ぎないでね」
そう言ってふっと口角を上げて見せ、
「与一くんは、私のだから」
しっかりと釘を刺す。
■月夜見 真琴 >
「そう言われると、からかい倒してみたくなる」
誇らしい伴侶の笑みを見て。
鷹揚なまま、猪口を上にかかげてゆらゆら。
「どちらも」
酒精を帯びた息を吐き出した。結構回ってきたな。
「睦まじいといえば、華霧。 おまえにそういった浮ついた話は?」
水をむけてみよう。
■園刃 華霧 >
「ひひひ、心配しナいしない。
とりゃシないし、やりすギないって!」
あーもーかわいいなー、こういう反応!
楽しくて仕方ない。
「……うン? アタシ?
いヤ、別に?
幌川パイセンやら、エイジくんやらにネタにされタけど。
やー、アタシとか、ないって!」
浮ついた話、と聞かれて。
ナイナイ!と手を振って、けたけたと笑って答える。
■柊 真白 > 「ん、なら、いい」
取りはしないと言う言葉にうなずいて。
もう一人の方は――まぁ、きっと大丈夫だろう。
「あなたは美人でかわいいからモテそうなのに」
きっと彼女を好きな人はいるだろうに。
そうしてざば、と湯船から立ち上がり、
「――そろそろ、行く。沙羅に誘われたし、ちょっと宴会場?に顔だけ出してみる」
そう言って湯船から出て、すたすたとその場を後にするだろう。
ご案内:「温泉旅館・女湯」から柊 真白さんが去りました。
■月夜見 真琴 >
「英治の話には反応が良かったからな。
もしかしたら――と思ったが、あてが外れたか」
唇を尖らせながら、ふーん、と鼻を鳴らして。
「おまえのようなやつは」
華霧を見て。
「恋人のまえではどのようなかおをするのか――とか。
とても、興味がそそられる。
真白の場合は、まあ、与一のほうが良いかおをしそうだ」
実に愉快。
「ああ、湯冷めには気をつけて――。 宴会、だそうだぞ?」
■園刃 華霧 >
「いってラ! いや、よいっちーによロしくな!」
けたけたと笑う。
「あー……エイジ?
んー、さっきもいっタけど。ありゃ悪いヤツじゃナいけドな。
ありカ、なシか、みたイな話でいヤ……
ま、あリに入れてやってモ、だケど。
それ以前だかンなあ……」
背負った"未来"が重すぎて、そもそも恋愛とか以前だろう、あいつ。
「恋人の、前……ねえ、想像つかンな。
つっきー先輩は? なんかないの、そーゆーの」
■月夜見 真琴 >
「太平楽の笑顔の裏に、得てして影は蟠るもの。
男女の関係、などと誂うつもりはないが、
おまえと英治は、すこしとはいわず仲が良いようだな」
語っている姿を優しげにみつめた。
猪口を傾けて、僅かな酒精を煙らせる。
「あれと揉めた、という者がいたよ。
あのなりで、恐らくは激しい気性と、なにか傷があるのだろう。
恋人の顔でないなら、英治が落ち込んでいるときに、
おまえの笑顔を見せてやってほしい」
つまらない話をしたな、と切り替えた。
徳利には、あと一杯くらい――自分に水が向けられると。
「やつがれの」
少し考え込むように、目を伏せると。
腕を伸ばす。
■月夜見 真琴 >
その肩に腕を垂らすように乗せ、首に細腕を回す。
顔を近づける。
なにかをいおうと、唇をひらく。
ことん。
■月夜見 真琴 > 「おや」
湯に揺られた桶の上で、徳利が倒れていた。
中身が溢れて、もう飲めない。
「あがろうか。そのことは、後ででも話せる」
そう微笑み、立ち上がった。
ふらふらしている。酒とのぼせのせいだ。
こいつは、宴会場に、行きたがっていないのだ。
■園刃 華霧 >
「まー……ちットばかシ、いざコざあって
アタシもエイジとはドギツイ喧嘩シたかラね……
ま、アイツなりの誠意ってノは分かってルから、
あとでナカナオリ、しタけどサ。」
思い出して、ちょっと自分の恥が蘇る。
うーん、これ、いつまでやらにゃいかんのだろうな……
「なンでアタシが……たぁ、思うけど……
笑顔ってカ、笑いなラしょっちゅう見せてるケどなー」
まあ大体が誂ったり、冗談だったりの笑いだけれど
「で……ン……?」
先輩は、とうながせば……
なんだか、近づいてくる
こちらに近づいて
寄せてきて
近くまで
近……
■園刃 華霧 >
ことん
■園刃 華霧 >
其の音で、我に返った。
「ぁ……うん……あとで、いいよ、ね」
なんだったのか、今のは。
とにかく……いまは、風呂をあがる、か……
■月夜見 真琴 >
「宴席は好きだがいやしかし、あまり気が進まんなあ。
――拳銃はやはり、気軽すぎる。
おまえもそうはおもわないか、華霧?」
ころころと笑い、桶をもって立ち上がると。
少し軸が左右に揺れたふわふわした足取りで、
脱衣所のほうへと戻っていった。
しばらく扇風機に当たって「あー…」って言っていたと思う。
ご案内:「温泉旅館・女湯」から月夜見 真琴さんが去りました。
■園刃 華霧 >
拳銃……?
なんのことだろう。
ああ、キッドのクソガキが居るし、それか?
よくわからない。
なんだか、ぼんやりする
……のぼせたかな
「ゥー……」
頭を振りながら、湯船を出て……脱衣場へ向った。
ご案内:「温泉旅館・女湯」から園刃 華霧さんが去りました。
ご案内:「温泉旅館・女湯」にレイチェルさんが現れました。
■レイチェル > 皆が去った後の浴場に、人影が一つあった。
湯に浸かるのは金髪に長耳、人外の美を湛えた女だ。
その白い肌は、研ぎ澄まされた曇りなき刃の如く、眩い輝きを見せている。
ただ、鋭いだけではない。その身体には、溢れ出る色香があった。
柔らかく豊艶な色すらも全身に湛えた、その長耳の女。
一糸纏わぬその女が湯浴みをする姿は、幻想的な幽の香すら漂わせている。
そして、そのような少女の口からは、ぽつりと言葉が紡がれる。
「あ~、やっぱ、でっっけぇ風呂はいいなぁ~……」
何とも俗っぽい言葉であった。そして、どこまでもストレートであった。
レイチェルは大きな欠伸を一つすると、一人広い湯の中で、ゆったりとその身体を
休めていた。どうしても片付けておかなければいけない書類仕事が残っていた為、
少々遅れての到着となったが、それでこのように浴場が独占できるのだから、
少し頑張って働いた甲斐があるというものである。
「さて、宴会場だったな……あいつら騒ぎすぎて迷惑かけてねぇだろうな……」
既に連絡は入っていた為、場所は問題なく把握している。
湯から上がれば、レイチェルは浴衣の準備をして宴会場へと向かっていく。
ご案内:「温泉旅館・女湯」からレイチェルさんが去りました。
ご案内:「温泉旅館・女湯」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
「はー……なんであんな感じになるかなー……」
やれやれ、と浴衣をするりと落として、身軽になる
温泉には誰の気配もない
タオルで身を隠すことはせず、脱衣所から温泉へと出て…
旅館関係者や他のお客さんに頭を下げて、とりあえずコトなきを得たけれど
気分展開にもう一度温泉にでも入ろう、と
ご案内:「温泉旅館・女湯」にメア・ソレイシャスさんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
さっきはまだ日が落ちたばかりで薄暗かったけれど、今は月が出ていた
なかなかに綺麗だ
建物からは、宴会場のオレンジの光が落ちている
「……ふふっ」
さっきのことを思い出して、ちょっと笑ってしまう
みんなしてもみくちゃにしてくるものだから、その時は大変だったけど
こういう経験、この学園に入ってからなかったなぁ、なんて
■メア・ソレイシャス > 「失礼致します」
すぅ、と。和服が水で濡れないよう紐で纏めた姿のメアが扉を開いて、お辞儀する。
「この度は…あら」
さっき、宴会場で仕切っていた…それで、謝罪に回っていた。
「ご協力のほどありがとうございます。助かりました」
再度頭を下げる。
■伊都波 凛霞 >
見る人が見れば…
というよりも羨ない人がいるのか?
と思える程に整い、実った肢体
曝け出すそれが、汚れていることは自分が何よりも知っている
もちろん逆鯖読みなんかのこともあるけど…それ以上に
この身体を人前に見知った誰かの前に晒すことにはやや抵抗があった
それを彼女達は、見事に打ち砕いてくれた
感謝、すべきなのだろう
湯船の縁へと腰掛けて、掛け湯をしていると声をかけられて…そちらへと視線を送る
「あ…こちらこそ、さっきはすいませんでした。お騒がせしてしまって」
■メア・ソレイシャス > 「せめて武器の所持は禁則にしておくべきでしたね、幹事さん?」
言葉を崩して。きっとこの人は苦労人だ。
だからこそ、多分知ってる。
「あの剣呑な雰囲気の原因はなんです?おもちゃの銃も、演技と言ったあの方も、恐らくはそれを隠そうとしたんでしょうけど」
あの場に居た、『カタギ』でない人間の殆どが、殺意、或いは警戒の感情を見せた。只事ではない。
旅館の安全の為にも、『誰をマークするべきか』は知っておかねばならない。
■伊都波 凛霞 >
「いやぁ、まさかこんな場所に武器持ってくるような人がいると思ってなくて…」
一般常識の差異、そこまでは考えていなかった
ある意味では風紀委員としての日常からは隔絶された、のんびりした空間
みんなそう考えてくれていると、思っていたから
「いえ、ただの一発芸ですよ───なんてこと言っても、疑われているようですし」
すらりとした脚から伸びる、綺麗な爪先からゆっくりと、お湯へと沈めて
とぷんと、肩まで浸かって息を吐く
「そして大変申し訳ないのですが機密に触れることなのでお答えできません。
旅館や他のお客様の迷惑になることは金輪際ありませんから、それでご勘弁願えませんか?」
■メア・ソレイシャス > 「………ふぅむ」
彼女が言っていることも分かる。私が探ろうとしていることは風紀の誰かの『手の内』を探るようなことだ。
とはいえ、危険を内にはらんだまま放置するわけにも、いかない。
そして、頭の中で勘定し、懐から髪とペンを取り出して、書き出す。
『監督費用、寝ずの番あわせて2名配置、3万円也』
「これを飲んでいただければ」
■伊都波 凛霞 >
「それは私の一存では出来かねます」
そもそも幹事でもないし、と
「もういいですか?
私もただこの素晴らしい温泉旅館で羽根を伸ばしにきただけ、なんですよ」
そう、他のお客さん達と同じように
ぱしゃ、とお湯の跳ねる音を立てながら両手を頭上で組んで、背を伸ばす
夜風が濡れた肌、温泉で火照る身体に心地よい
■メア・ソレイシャス > 「…かしこまりました。大変失礼いたしました」
紙を下げ、立ち上がる。
「ごゆるりとお楽しみください」
そう言って、お辞儀をし、扉をゆっくり閉めた。
ご案内:「温泉旅館・女湯」からメア・ソレイシャスさんが去りました。
■伊都波 凛霞 >
「ふー…」
夜も更けてきたからか、立ち昇る湯気が濃く感じる
ゆったりとした時間
宴会場では、遅れてきた人達も合流した頃だろうか
やっぱり要監視対象の人を交えて、いくら監督役がいるとはいっても問題だったんじゃないだろうか
どうしても気が緩むし、風紀委員であることを忘れて良い旅行のはずなのだから
■伊都波 凛霞 >
色んなことを知れた
神代くんと沙羅ちゃん
仲が良さそうで、何よりだ
与一くんと真白ちゃん
びっくりしたけど、彼らも上手くやっていけるといいな
自分も…───
自分は
「………」
ふぅ、と溜息を吐く
■伊都波 凛霞 >
本当は、こういう時間だけを過ごしたい
風紀委員を続けると決めたけど、こういう想いは、あまり変わらなかった
「…──のぼせるまえに、あーがろっと」
ご案内:「温泉旅館・女湯」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「プール」に葉山翔一さんが現れました。
ご案内:「プール」に劉 月玲さんが現れました。
■葉山翔一 > 二級から正規の学生変わった最初の夏。
暑すぎる陽気の中、いつものように気まぐれな思い付きでプールに誘い遊びにとくる。
海ではなくプールを選んだ理由はこちらの方が人が少ないと考えたから。
「ある意味正解だったな」
予想通りに海よりは人の少ないプール内を見回し。
男の着替えは早く済むものと先に中で待つことにして。
念の為のパラソルと浮き輪、そして小さなクーラーボックスを肩にかけて持ち人を待って。
■劉 月玲 > 10分ほどすれば、女性更衣室からぱたぱたと走って寄ってくる影。
プールサイドは走ってはいけません。
「おまたせー!
えへへ、どうどう?似合ってるー?」
そして彼の前でブレーキをかけて、水着を披露。
ピンクのビキニだが、若干子供っぽい、フリルが多量についている。
■葉山翔一 > 待つのは何気に慣れてるので何処でどう遊ぶかと考え時間を潰し。
何度目かの女性更衣室の方へと目を向けると駆けてくる小柄な人影が見えて思わず苦笑し。
「大使いて待ってないから大丈夫だよ。
ん、そうだな……良く似合ってるぞ」
目の前で止まり披露される水着姿を上から下と何度も見詰め。
フリルが多めだがそれはそれで少女に良く似合い、ビキニは背伸びしすぎじゃないかとは言わずに褒めて。
「早く見せたかったのは判るんだけどな、走ると危ないぞ?」
睨んでるぞ、とライフセイバーを視線で指して一応の注意。
それを言えば少女に浮き輪をかけて早速遊ぶかと。
■劉 月玲 > 「へっへへー、ありがと~。
ちゃんと今日の日のために買ってきたんだから~」
買ってきた水着が、魅せるために買った本人に褒められればうれしそうな顔。
なので、注意されてもなんてことなさそうな顔で
「走ってもこけることはないもの。
羽があるからすぐに浮けるし~」
そういって、背中の羽を見せつつパタパタ動かす。
「わっぷ。んふふ、浮き輪ありがと。
どうする?どこいく?流れるプールとか行く?」
■葉山翔一 > 「そうなのか?それは嬉しいもんだよ。
本当によく似合ってるよ」
それを聞けば意外そうに驚くが直ぐに笑みを浮かべ。
ありがとうな、と言うように少女の頭を撫でていき。
「いや、コケるもあるんだが…ぶつかったら危ないだろ?」
背中の羽で大丈夫という少女にそっちじゃないと今度は軽く突っ込みを入れて。
ついでとばかりに動かされる羽を軽く摘まもうとして。
「深いプールもあるから念のためにな。
そうだな……泳ぐよりも流れるプールでのんびりする方がいいか」
最初は軽く泳ぐつもりであったがそれも悪くないと考え。
そうしようと頷くと流れるプールに向かおうとするが…手をつなぐか?と差し出して。
■劉 月玲 > 頭を撫でられ、んふふ、と笑いながら子猫のように喉を鳴らす。
なんかゴロゴロいってる。
「ぶつか~……ん~……。
……ぶつからなかったからセーフ!」
セーフ判定。
つままれた羽はバタバタとさらに強く動いて逃げようとしつつ。
「そーそー、最初はのんびりしよ?
その後、波が出るプールにいって泳ぎましょ!」
出された手には、体を寄せて抱き着く。
当ててんのよ(当てるモノはない)
■葉山翔一 > 「なんか猫みたいだぞ」
撫でれば本当に聞こえるゴロゴロという喉の鳴る音。
元々猫っぽいがそうすれば本当に猫みたいだと見てしまい。
「セーフじゃない。海にしなくてよかったって思ったぞ…」
万が一があったらどうすると呆れてしまい。
ここまで動くのかと強く動く羽からぱっと手を離し。
「最初は……?不穏な響きだな…。
そうくるか!まあ、それはそれでも面白そうだしいいか」
差し出された手に抱き着かれるとじゃれられているような感覚。
当たっているとは思わずにそのままの格好で流れるプールに向かっていく訳で。
■劉 月玲 > 「猫っぽい女の子はお嫌い?」
下から見上げながら訪ねる。
特技、猫なで声、らしい。
「翔一は別に泳げないとかそういうわけじゃないよね?
私は足がつかないこととかの方が多いけど」
ぺとぺと歩きながら訪ねる。
■葉山翔一 > 「嫌いじゃないが今はやめてくれると助かるんだが?」
今の格好でそれがやばいと見上げる少女の額を突き。
社会的に死ぬかもしれないから勘弁しろと。
「普通になら泳げるな。
流石に海で遠くに見えるブイまでとか言われたら無理だが…。
そう言うシャオリンも泳げるよな?」
浮き輪を用意しておいて今更にそんな事を確認し。
そんな話をしていれば流れるプールにと到着をして。
「ああ、あれだもしおぼれても助けるから安心していいぞ」
そこは安心しろと言い切っておく。
■劉 月玲 > 「えぇ~」
ぷえん、と小突かれて小さな悲鳴。
なんでダメ、と言われたかはよくわかっていない。
「うん、泳げなくはないよ。
でも早くないから競争とかは出来ないけど~」
流れるプールに付けば、軽く手足の筋肉をほぐす。
とりあえずそこだけやっておけば動ける。吊らなければ、動ける。
「溺れないように浮き輪もあるしね!
あ、でも。溺れた方が人工呼吸って名分でキスできるから、翔一は溺れてくれた方がよかったりする?」
くすくすとからかうようにいいつつ。
■葉山翔一 > 「それをやるなら帰りにしてくれ」
小さな悲鳴を上げる少女に帰りならと。
それならばきっちりと服を着こんでいるので被害はないので。
「なんだ、俺と同じだな。
ますますプールを選んでよかったよ」
お互いに競争をするような感じではなく純粋に水遊びが楽しめそうだと安堵。
ゆったりと楽しむなら運動は良いかとそのままで。
「それを付けてて溺れたら問題だな…。
…して欲しいなら溺れなくても嫌って程してやるぞ?」
揶揄うような言葉に意地悪い笑みを浮かべて返し。
少女を軽く押してプールの中に落とそうとし、落ちれば後を追いかけてプールに入っていく。
■劉 月玲 > 「やれっていわれるとやりたくならなーい」
残念ながら気まぐれなので、やってほしい時にはやってあげない。
自分のやりたいときだけにやるのだ。
「プールの施設、面白いのたくさんあるもんね!
あとでウォータースライダーもいこ?」
ちょっと歩けば、巨大なスライダーもあるようで。
「そーいうスケベな目的でのキスはいりませーん」
べー、と舌を出しながらプールにぽちゃん、と落ちる。
ぷるぷると顔を振って、顔に付いた水は払いつつ。
■葉山翔一 > 「本当に猫みたいだな…」
やりたい時にやる、本当に気まぐれな猫だなと笑ってしまい。
何にせよ今でないならいつでも受けて立つという姿勢。
「波だったり流れたり色々とな、俺の知ってるプールと言えばこう…ただでかく広いだしな。
アレか……お手柔らかに頼むな?」
巨大なスライダーに目を向ければ本当に少しだけ口持ちが引きつって。
「なら溺れた方がなんて言うなって。本当に溺れたらどうする気だ」
プールに落とせば自分も入り浮き輪を掴み。
水を払っている姿を一目見てプールの流れに自分と浮き輪装備の少女を乗せていく。
早くはない緩やかな流れに身を任せるようにして、こう言うのも悪くないなと呟いて。
■劉 月玲 > 「でも、なんでいまやっちゃいけないの?」
いまやっちゃいけない、と言われたらやりたくなるのが猫――シャオリン。
「あれ、翔一こういうところ来たことないんだ?
スライダーもやったことない感じ?」
もしかして怖がってる~?なんてちょっと煽ってみよう。
「ぷぇ~、今日は楽しい日なのでお説教はいらなーい。
溺れたら溺れた時考えるもーん」
浮き輪を掴んでいる彼の頬をむいむいとひっぱろう。
こっちは浮き輪があるから何も気にせず泳ぐのを妨害できるぜ。
■葉山翔一 > 「そりゃ色々と困るからな?」
頼むから聞くなという顔をするが…それがかえって興味を引かれるとは思わず。
「俺は元アレだろ?来る余裕がなかっただけだよ。
いや、早いのは良い……高いのが苦手なんだ」
怖がってる訳ではないが苦手は苦手。
変に強がるよりもさっさと自白するほうが楽だと考えて。
「俺も説教はしたくないって。よし、ならここからは楽しむぞ。
そん時は人工呼吸だからな…って、やめ……!」
その時はその時でいいかと考えるのをやめ。
浮き輪を押しているので頬を引っ張られる事に抵抗できず。
頬を引っ張られては水を被ってむせ、それでも浮き輪は押していく。
■劉 月玲 > 「ふぅん……じゃあ今日は勘弁してあげるけど。
今度別のところでやってあげるね」
良くわからないが、今日は許してやろう。
次会ったらやるかもしれないけれど。
「へぇー、意外。
高いところダメなんだ!
……今度、空につれてってあげよっか?」
多分、背中から抱きしめて飛べば、一緒に飛べるだろう。
空へと飛ばしてやろうか。
「んふふ、翔一が溺れちゃ意味ないね。
ほらほら、もっと浮き輪押して、速度早めて―!」
頬を引っ張るのはやめて、代わりにどんどん浮き輪を押すように指示。
流れる速度がはやくなーる!
■葉山翔一 > 「今日は勘弁してくれな。
他の場所なら幾らでもしてくれていい」
今でないならそれで良いと漸く安堵の息を吐き。
次は次だと考えて。
「誰にでも苦手はあるだろ?俺にはそれは高い場所ってだけだ。
いや、マジでやめてくれ。そんなことしたら一晩中啼かせるからな」
羽で飛べると言っていたの本当に出来るだろう。
だからこそ本当にやめてくれとかなり必死な声で頼みこむ。
「俺が溺れたらシャオリンじゃ引き上げられないだろ…。
はいよ、仰せのままにお嬢様」
頬を引っ張られるのが止まると一応のお礼。
そして希望のままにと流れのはやい場所に押し、更にそれを押して加速していく。
■劉 月玲 > 「うわ、セクハラだー。
そんなことしたらこっちこそ、ずっと空に飛んでやるからー!」
わりと必死そうな声は届いているが、それはそれでいじめる。
楽しいから!
「そのときはー……他の人に?
人工呼吸も、他のおじさんに!」
自分がやるとは言わない。
彼が溺れたらみずしらずのおっさんが人工呼吸をするだろう。
■葉山翔一 > 「それをやらなけりゃ俺もやらないっての!」
自分と共に空を飛ばなければやる事はない話し。
しかし飛んだ時には本当に覚悟しろとわりと必死。
それだけ苦手という事であって。
「やめろ……悪夢を見るだろうが……」
この悪魔めと睨むように見つめ、ちょっとしたお仕置きと一番流れの早い場所に少女ごと浮き輪を放流する。
■劉 月玲 > 「ふふん、翔一は高いところが苦手って覚えたもん。
今度何かされたときはそういう対処とるからね!」
べー、と舌を出して挑発しつつ。
「髭の生えた濃いおじさんにぶちゅ~っと……あぁ~!」
そこまでいって、放流され、遠くへ流れていく。
たまにカーブ地点でぽいん、と浮き輪が弾みつつ、犬かきで必死に流れに逆らってる。
■葉山翔一 > 「もしやって見ろ、泣いて謝るまで鳴かせてやるからな」
その時はきっちり報復してやると言い返し。
よく考えれば自分の方がやばいかと内心汗を流し。
「俺に恐ろし事を想像させたお仕置きだ。しばらくそうしてろ」
遠くへ流れていけばその後を追いかけるように泳いでいき。
カーブで弾み、必死に犬かきで逆らっている近くまで泳いでいけば楽しそうにみつめて。
■劉 月玲 > 犬かきを必死にしながら恨めしそうに葉山をみる。
「はーやーくー、こっちきてー!」
だんだん流れに逆らえず、泳いでいるのに流されて行くシャオリン。
ぴちぴちちゃぷちゃぷ。
■葉山翔一 > 必死に犬かきをする少女を後少し泳げば捕まえる所まで泳げばその慌てる様子を見ては笑い。
「ならもう趣味の悪い事と人の弱点を狙うのはやめような?」
泳いでいるのに流されていく少女を追うように流れに乗れば一気に浮き輪まで泳ぎ掴まえ。
そのまま流れが緩やかな場所まで引っ張れば、頭を撫でていく。
■劉 月玲 > 「はぁ~い、気を付けまぁす」
浮き輪を捕まえられてふぅ、と一息。
このまま永遠に流され続けるのかと思ったところだった。
「でも、それはそれとしてスライダーはいくんだよね?」
それはそれとして。
■葉山翔一 > 「よろしい。シャオリンも苦手な事と嫌な事でずっと弄られるのも嫌だろ」
反省した様子になら良いと息を吐いて笑いプールサイドに向けて浮き輪を押していき。
流石にずっと放置をするつもりはなく、助けるのも遅いか早いかの違い。
それに何より遊びに来たのであって虐めに来たのではないのだからと。
「……一番上は勘弁してくれるよな?」
スライダーに行くのは異論はない。
ただ一番上だけは勘弁してくれと告げ、先に流れるプールから上がり。
行くか、と告げて少女を引き上げる為に手を伸ばして。
■劉 月玲 > 「……一番上のスライダー行ってくれたら、一個だけ言う事聞いて上げてもいいよ?」
同じく流れるプールから上がり、片手に浮き輪を持ち、彼の手にしがみつきながらそんなことを言ってみる。
どうせなら一番上で流されたいじゃないか。
■葉山翔一 > 「流石に……割に合わないんだが……?
一個下じゃ駄目か?」
その条件は非常に魅力的ではあるが交換条件は流石に分が悪すぎる。
手にしがみ付く少女を見下ろしスライダーに向かいながらの交渉。
そしてスライダーの下に到着し、階段を上がっていき最上部が近づくにつれて笑みが固まっていく。
■劉 月玲 > 「ほらほら、ここまで来たら覚悟決めよう!
大丈夫大丈夫、もし速度つけすぎてスライダーからコースアウトして落ちても、私が一緒だから!」
そういいながら、ぐいぐい最上部のスライダーへ連れて行こうとする。
どれだけ怯えてくれるのかが大変待ち遠しいらしい。
■葉山翔一 > 「こいつは……よし、行ってやる。
その代わりに今日は帰れると思うなよ……」
コースアウトするほど危険なものは流石にないだろうと少女の言葉に目を細め。
ただその言葉のお陰で本当に少しではあるが恐怖が和らぎ。
押されるままに最上部へと連れていかれる途中に少女の言う、言う事を告げ。
やがて最上部に上がり切ってしまえば視線は遠くを見るようにして決して下は見ないようにしていて。
■劉 月玲 > 「えー、私おうちかえるもーん。
ちゃんと帰るもーん。
あー、ほらほら高い高い!
すごいよ、下の人がゴマみたいになってるほらほら!」
ケラケラわらいながら腕を引っ張り下を見せようとする。
いまのうちに弱っている彼を見て遊ぼうとする魂胆だ。
こいつは悪魔。
■葉山翔一 > 「接待に帰らせないからな。ここまで上がったんだ、約束は守ってもらうぞ。
冗談はやめろ!本当に高いのは駄目なんだよ!!」
楽しそうに笑いながら腕を引っ張る少女を見れずに抵抗。
こいつはと思いはするが今の状態ではお仕置きも出来ない。
しかし一発ぐらいはと思い視線を下げたのが運の尽き。
胡麻のように小さい人の姿、今の高さを確認してしまい固まってしまう。
■劉 月玲 > あ、ほんとにダメなんだ、とちゃんと理解したのはこの瞬間。
石のように固まった彼をクスクス笑いつつ、階段を数段先に昇り、目線を合わせて顔をぐいっと自分に向けさせる。
「はーい、これで私しかみえませーん。
石化から復活できるー?」
顔を近づけ、目と鼻しか見えない状況を作り出す。
■葉山翔一 > 見なければどうにかなっていたが一度見てしまえば思考が固まり。
進むも戻るも出来なくなってしまい、少女が笑っている声は聞こえるが何かを言う余裕もない。
「――っ…!お、お前な……だから苦手だって言っただろうが…」
何時少女が階段を上ったのか気が付かないままに目の前。
目と鼻しか見えないほどに視界が埋まれば多少は硬直から解け。
お前はと……恨み言を言おうとするが言葉にならずで。
■劉 月玲 > 「ごめんごめん、そんなにだめなんだねー。
ほら、じゃあ私だけ見てればいいじゃん。
だから早く早く」
そういいながら先行して階段を上り、彼の手を引く。
流石にここまでだとは思ってなかったので、あとは出来るだけからかわず、スライダーの待機場所まで連れて行こうとする。
■葉山翔一 > 「ここまでじゃないなら笑い飛ばしてるっての…。
本当に後で覚えとけよな……だから引っ張るな…!」
先ほどまでは先行していたが今が少女に手を引かれて階段を上がっていく。
引っ張られる間、視線は少女の頭に向けられて他は見ないようにして。
やがてスライダーの待機場所に連れていかれてしまえば他に利用者は居なく。
あれよあれよというままに二人でスライダーの傍に案内されて行ってしまう。
■劉 月玲 > 「よいしょっと。
はい、じゃあ翔一も座って。
ちゃんと抱きしめててくれないと、私一人で先に流れちゃうからね?」
つまり彼がシャオリンを抱える形で滑る、ということになるらしい。
先にスライダーの発射場所に座り、待機している。
■葉山翔一 > 「はいよっと……言っとくが下は見ないからな?
それだけは先に言っとくからな、あと殴るなよ」
係員には兄妹と思われたのか一緒にと連れていかれ。
先に発射位置に座っている少女を抱きしめて共に滑るという事らしい。
少しいいのかと考えはするが…よく考えれば問題はないと下を見ないようにして少女の後ろに座り腕を回して強く抱きしめ。
「お、おわあああああああ!!!」
抱きしめた瞬間、背中を押され、覚悟をする前に勢いよくスライダーに落とされていく。
■劉 月玲 > 「きゃー♪」
重力に従い、斜めに流れていく感覚。
右に曲がったり左に曲がったりと大変な状況を楽しそうに笑いつつ。
「すごいすごい、楽しいねー!」
後ろを振り返って聞いてみる。
■葉山翔一 > 「ぬあああああああ」
重力に従うままにスライダーを一気に流されて駆け抜けていく。
風を切る音に右に左にと曲がり滑る落ちていく感覚は悪くはないが問題はやはり高さ。
「もう少し低ければなーー!!!」
振り返る少女を見返し、大声で返事をし。
落ちれば高さも低くなり余裕も出始め、滑ること自体は楽しく顔には笑みが浮かんでいて。
■劉 月玲 > きゃっきゃと笑いながらスライダーを流れていき
最後にはスライダーからプールへ、吐き出されるかのようにゴールする。
「ふあー!
楽しかった!
ねぇ、もう一回いこもう一回!!!」
ぷるぷると顔の水滴を振るいながら、もう一回行こう、といいつつ。
■葉山翔一 > スライダーの終わりが見えてくる事には楽しいと思えつられて笑い。
そうしてプールへと着水すれば少々咽はしたが楽しいかったと笑う事が出来たのだが…。
「………おい、本気か?
俺はもうあそこまで登るのは嫌なんだが…?」
楽しかったのは否定しない、だがもう一度上がれと言われれば笑みは引きつり。
勘弁しろと言うように少女を見てしまって。
■劉 月玲 > 「むー……まぁさっきみたいに翔一がビビりまくって固まっちゃうのも迷惑だしやめとこっか。
ぷるぷる震えちゃうもんねー」
クスクスなんども笑いながらプールをちゃぷちゃぷおよいで、プールをあがろうとする。
■葉山翔一 > 「………お前なぁ……」
ビビッて固まったのは否定できないが震えてはいない。
あと苦手は揶揄うなと肩を震わせて…。
「苦手で揶揄うなと言っただろ」
少女の後を泳いでプールサイドに付くと上がり切るというタイミングでお尻を叩いていく。
■劉 月玲 > 「みゃんっ!」
ぺちん、といい音が鳴る。
合わせてつい声を出す。
「変態っ!
変態だ変態!
そんなことするならお空につれてっちゃうからね!」
■葉山翔一 > 叩けくと結構いい音が鳴る、そして上がった声が猫っぽい。
それだけで高所に連れていかれた恨みも忘れることが出来たのだが…。
「誰が変態だ!
苦手な場所に二度も連れて行こうって悪魔に言われたくなはいぞ。
それにだ、さっきの願いで今日はお持ち帰りだ、覚悟しとけ」
売り言葉に買い言葉と、ただでは散らないと宣言をして。