2020/08/19 のログ
ご案内：「『白き月に見る夢』」にレイチェルさんが現れました。
■レイチェル >
白い病室。
無機質な機械音。
無数に繋がれたチューブが、少女の身体と機械を繋いでいる。
少女は未だ覚醒せず、寝台の上で沈黙を保っている。
寝台の横に備え付けられている机の上には、見舞いの品――
面会に来た者が残していった物だ――が、幾つか置かれている
見舞いの花の横に、白い身体を横たえて。
真っ白な月の光が、彼女を照らしている――。
■レイチェル >
―――。
――。
―。
白く凍てつく月と朽ちた廃墟を背に、冷え切った空気を裂いて黒の大型バイクが走る。
乗っているのは筋骨隆々の精悍な老人と、
金髪長耳の幼い少女。双方共に黒の眼帯をつけている。
「あーあ、今日こそプラズマライフルを持たせてくれるって思ってたのにな……」
その見た目は７、８歳といったところか。
幼い少女は不満を隠さずにそう口にして、
バイク横に掛けられた巨大なライフルを見やる。
それは、悪魔狩りを稼業とする目の前の老人の得物だった。
「馬鹿犬。お前にこんな代物持たせられるかよ。
奴らにビビリまくったお前がどういう行動に出るか。
オレの背中に大穴ぶち開けるのがオチだ」
対して、老人は。
口元の煙草を地面に吐き捨てながら肩を竦めれば、
荒々しい風に白い髪と髭を流しながら、口の片端を吊り上げる。
「……う～……そんなことないのに」
がば、と小さな腕を老人の逞しい首に回して、金髪は不機嫌な犬のように
唸るのだった。
■レイチェル >
「しっかし……いくら何でもひっつき過ぎだぜ、チェルっころ」
老人は、しっしと。大きくごつごつとしたその手で、白くて小さな長耳の少女を
払うように動かせば、その額をぺちっとはたく。うぎゃあ、と。
頭を小さな両手で押さえてバイクから落ちかける幼い少女だったが、
そんな少女の首を、老人はむんずと掴んで引き戻す。
「いっ！？ いいじゃない別に、だって私……じゃなかった、オレ、好きだから師匠とずっと一緒に居たい…………だぜ？」
そして少女はといえば、チェルっころじゃない、と呟きながら。むぅ、と。
全く威圧感のない怒りの表情で老人の背中を睨みつけるのであった。
とってつけたような口調。そこに込められたまっすぐな、そして幼稚な憧憬。
そして、背に感じるあまりにも不服そうな視線。
それら全てを受けて、思わず吹き出した老人――『師匠』は、月に向けて、大きく口を開けて無遠慮に笑う。
「好きって言葉を軽々しく使うんじゃねーよ。そういう言葉は本当に特別な相手に取っておくべきだ。
オレみたいな老いぼれじゃなくてな」
大笑いは、やがて自嘲気味な笑いへと変わっていた。そして彼の視線は、何も映していない筈の白い月を見る。
まるでそこに、愛しい誰かが居るのだとでもいうように。
「本当に……特別な、相手？」
よく分かっていないようで、『チェルっころ』と呼ばれた小さな児女は、うーん、と小さく口にして、月を見上げる。
真っ白な月は、静かに輝くのみでそこに何も映してはいなかった。
月光を受けて、宝石のような瞳を輝かせる『チェルっころ』は、小首を傾げるのみ。
■レイチェル >
「まぁ、なんだ。格好つけて言やぁ、互いに特別な居場所になれる相手ってやつだな」
老人が一瞬見せていた少しばかり影のある色は、既に消えていた。
そうして『師匠』は『チェルっころ』に語る。
「……よくわかんないよ、師匠～。もうちょっと分かりやすく説明してほしいな～……」
「ま、ガキのお前にゃ難しい話かもな。って、切り捨てちまうのは簡単なんだがよ、それで引き下がるお前じゃねぇな。
そうだな……言ってしまえば、明日もその明日も――『一緒に未来を生きたい』 って、
そう思える奴のことか。何があってもそいつを助けてやりてぇって思えるような相手……
そういう奴のことさ。オレからすりゃな」
「へー、未来を生きたい……よくわかんないけど、ずっと一緒にいたい、守りたい人のことかな……？
『師匠』にも、そーゆー人……居たの？ ……かよ？」
年齢を感じさせぬ、頼れる背中にくっついている『チェルっころ』は、
頬を通して背中の温かみを感じながら、目だけを彼の方へきょろりと向けてそう尋ねるのだった。
暫くの間、エンジン音とタイヤが石を弾き飛ばす音だけが、吹き荒ぶ夜風の中に響き渡った。
■レイチェル >
「……ま、そんなところだ。そうだな、オレにも昔は居た。愛した女が、たしかに居たぜ。
全てを投げ捨ててでも、一緒に居てぇ……そんな馬鹿な考え持っちまうくらいに、大切な女がな。
オレが生涯で唯一愛した、好きと言えた奴さ。好きなもんは……
人生の中で好きなもんはいっぱいある。オレは金も、酒も、銃も好きだ。
だがな、あの女だけは、特別だ。『そういう』好きだった。」
「……『そういう』好きかぁ。私にはよく分かんないなぁ。
ほんと、難しいんだね……魔術学なんかよりずっと。
……それにしても、さっきの話だけど。
『オレからすりゃ』って、どういうこと？ みんなの『好き』は同じじゃないの？
みんな同じように結婚してるのに？ みんな同じように仲良くしてるのに？」
老人の影は鳴りを潜め、明るい声色が紡がれていく。
対して少女は納得がいっていないようで、
今にも頭から煙を出しそうなくらいに考え込んでいるのであった。
「そりゃそうだ。オレが愛した奴が、オレからすりゃそういう奴だったってだけで……
『好き』の在り方は人それぞれだからな。
しかしまぁ、同じように……ね、お前にはまだそう見えるか。
皆、同じように見えてるだけで、その中身は全然違うもんさ。
一人ひとり、人生が違えば考え方も違う。なら『好き』だって人それぞれだ。
まぁ……お前はお前の『そういう』好きをいつか理解するし、見つけられるだろうよ」
その前に死ななけりゃな、と。『チェルっころ』からすれば笑えない冗談を飛ばして、『師匠』は再び大笑いする。
■レイチェル >
「そ、そんな簡単に死なないもん！ 悪魔だって、いくらでもやっつけるよ！
わ……オレはもう、『アマリア』じゃなくて、『レイチェル』なんだから！
でも、うん……まだ私にはよくわからないけど……
ずっと一緒に居たい人が『好き』っていうなら、私も同じかなっ！
やっぱりわた……オレ、師匠とずっと一緒に居たいから師匠、大好きだよ……だぜ～！」
『師匠』は笑う。こいつが本当の『愛』を理解するのは当分先だな、などと。
心の内に芽生えた僅かな親心に自分でも驚きながら、片手で自らの髭を撫でるのだった。
「……はいはい、ありがとよ。……ったく、変なこと教えるんじゃなかった。
さて、帰って飯にするぜ。今日の食事はお前が当番だな。シチューで頼むぜ」
「……クッキーじゃだめ？」
「バカ犬。却下だ」
二人を乗せたバイクは、目的地を前に速度を上げていく――。
―。
――。
―――。
レイチェルは未だ目覚めず、沈黙を保っている。
月光の向こうに、夢見る彼女は何を見たのか。
それは、誰にも分からない。
ご案内：「『白き月に見る夢』」からレイチェルさんが去りました。
ご案内：「スラム 廃ビルの屋上」に龍宮 鋼さんが現れました。
■龍宮 鋼 >
「――ったく、相変わらず派手にケンカしやがるなァ」
廃ビルの屋上、その端っこに立って眼下で繰り広げられる派手な争いを見下ろす。
鉄火の支配者と落第街のバケモノのケンカ。
周りの建物を巻き込んで、ド派手にやらかしている。
羨ましくなるくらいに。
「あーァ、出遅れちまったなァ」
詰まらなさそうに煙草の煙を吐き出して。
他人のケンカに首を突っ込むほど野暮な真似は出来ない。
出来るのは指を咥えて見ていることだけだ。
■龍宮 鋼 >
「しっかしまぁどいつもこいつも……万国デタラメ人間吃驚ショーかよ」
煙を吐き出し、愚痴る。
ビルをぶっ倒したり瓦礫の山をパンチで吹き飛ばしたりアニメに出てくるようなビームを連発する丸い変なのだったり。
人間離れしたやつらばっかりだ。
「あの手の異能は面倒なんだよなァ。壊しても壊しても次々出てきやがる」
だから自分でも同じように対処するだろう。
つまり、砲弾の雨を突っ切っての強行突破。
ああいう輩は本体を叩くのが一番だ。
「しっかしホントめちゃくちゃしやがる」
あっさり風紀委員に肉薄して見せた筋肉の具現化のような男。
前回は殆ど一撃でぶちのめされたが、龍の力を使えば――いや、どうだろうか。
自分が制御出来るギリギリの力を引き出したとて、アレには――
■龍宮 鋼 >
「チ」
思考が弱気になっている。
そんなことを気にするのであれば、制御できる範囲を増やすべきだ。
「――っと、潮時だな」
聞こえてくる風紀のサイレン。
見付かって面倒なことになる前にさっさと立ち去った方がよさそうだ。
煙草を投げ捨て、屋上からどこかへと跳び去った。
ご案内：「スラム 廃ビルの屋上」から龍宮 鋼さんが去りました。
ご案内：「夏の日の思い出」に希さんが現れました。
■希 > 朝早く、今日も白い帽子に白いワンピースを着て、手には色々袋と虫籠、待ち合わせをしている。
ご案内：「夏の日の思い出」に神樹椎苗さんが現れました。
■神樹椎苗 >
早朝から、娘に朝食と弁当を用意して、約束の場所に向かう。
待ち合わせ場所に行ってみれば、何やらフル装備の少女。
一体何を捕まえにいくつくりなのかと言う風体。
「――まあ、思った通りの装備ですね」
なんとなく、そんな感じはしていた。
なお、椎苗の装備は、ネコマニャンポシェットにネコマニャンリュック。
リュックの中には、ネコマニャンのお弁当箱と小さなバスケットに、お弁当とサンドイッチ。
冷却護符付きの保冷バッグに飲み物も詰め込んでいる。
荷物を詰め込まれリュックのネコマニャンがちょっと変形しているのが、ほんの少し不憫だった。
「ちょっと待たせましたか。
もっと早く来ればよかったですね」
楽しみなのか、うきうきとした様子が見て取れる少女に声を掛ける。
■希 > 「色々行くって言うから、用意した！」
楽しみにしていた、という笑顔で、実は眠れないかも、と思っていたが9時には寝てしまって元気いっぱいの幼女が
「しーなちゃんもたのしみ？」
にへへ、と笑いながら
■神樹椎苗 >
「色々行きたいって言い出したのはお前の方です」
椎苗は行っていい場所とダメな場所を決めただけだった。
そしてどこから行くかもノープランである。
なぜなら、きっと少女はプランを作ってもプラン通りには動かないだろうからだ。
「はいはい、楽しみでした。
それで、どこから行くつもりですか」
と、ポシェットから折りたたんだ地図を取り出して、少女に渡す。
少女の方にも、事前に行ってもいい場所を記した地図を渡してある。
まさか忘れたという事はないだろう。
■希 > 「いったことないばしょとかあるもん」
幼女は勢いで行くので、たしかに後で制御したほうが楽である。
「えーと、てんいこうや？」
いっちゃダメである。
■神樹椎苗 >
「真っ先に、ダメって言った場所に行こうとすんじゃねーです」
呆れたようにへにゃりとしたツッコミ。
かるーく、左手でぺしん。
「はい、行っていい場所の中から決めなおしです」
ちゃんと見なさいというように、ぐいぐいと地図を少女の顔に押し付ける。
■希 > 「あいたたた、いったことないから」
幼女がてへ、と言いながら
「あうあうあう、神社、から？」
■神樹椎苗 >
「神社、常世神社ですか。
なら最初はこの駅で降りて、神社を見てから浜辺の方に向かっていきますか。
夏休みですし、途中にバスも動いてるでしょう」
地図に赤ペンで、降りる駅に〇をつけて、そこから神社を経由して浜辺の方までの道をチェックした。
「それじゃ、早速向かいましょう。
お前があっちもこっちも行きたいって言うから、さっさと動かないと時間が足りねーのです」
そう言って、少女より一足先に居住区の駅へと向かう。
■希 > 「あ、待って待って、行くから、しーなちゃんー」
慌てて後ろからついていく幼女
「今日は楽しくあそぼ？」
手を、差し出して
■神樹椎苗 >
「遊ぶんじゃなくて、自由研究の課題をやるのですよ」
差し出された手は、仕方ないという様子で繋いでやって。
はてさて、一先ず常世神社へ向かうのだった。
■希 > 「夏祭り！してるって聞いた」
同級生やらに聞いたのであろう事を聞きかじりに
「おまつり、はじめてなんだー」
■神樹椎苗 >
「ああ、そう言えばやってるらしいですね。
まあこんな朝早くからはやってないでしょうけど」
それでもまあ、屋台や見世物小屋が並ぶ風景は見れるだろう。
予想通り、神社に着くと人はほとんどおらず、屋台も精々準備中のところがあるかないかという様子。
それでも人がいない祭りの会場を見る機会はそれほどない。
夏祭りの雰囲気くらいは感じられるだろう。
■希 > 「ワクワクするね」
雰囲気だけでテンションが上がる、そして懐から取り出したのは、今時珍しい使い捨てカメラだ
「しーなちゃん、撮ってー」
わきゃわきゃと神社内を歩き回り
■神樹椎苗 >
「あー、はいはい。
撮ってやりますから、あんまり動き回るんじゃねーですよ」
カメラを受け取って、屋台の間をちょこちょこと動き回る少女にフォーカスする。
はしゃいで楽しそうな様子に苦笑しつつ、適度にシャッターを押して。
「そんなに楽しいなら、今度はちゃんと店がやってる時間に来るといいですよ」
歩き回る少女に着いて歩いていく。
さて、早速目的を忘れていないか心配になってきた椎苗である。
■希 > 「たのしいね、しーなちゃん」
あっだめだ、すでに脱線している。
「そうだねー、しーなちゃん、またこよ」
てくてくと、椎苗ちゃんも撮りながら
■神樹椎苗 >
「ああ、しいが一緒に行くのは前提なんですか」
なんとなく予想はしていた。
きっと最初から勘定に入っているんだろうなと。
「行くなら浴衣くらい用意しねーとですね」
浴衣に虫よけに、ああ、時間によっては日焼け止めも欲しい――。
「そう言えばお前、日焼け止めは塗ってきましたか」
向けられるカメラを左手でけん制するように避けながら。
すでに強くなりだしてきた日差しを気に掛ける。
■希 > 「行かないの？りんご飴にチョコバナナ？とかあるよ？」
甘いものによわいのは認識しており、釣るように
「浴衣？」
着たことはないのでくきり、と
「むー、しーなちゃんもとろ？」
それでも2、3枚撮って
「一応してきた、ソフィアせんせがしてけって」
■神樹椎苗 >
「行きますよ、行かないって言っても連れ出されそうですからね。
浴衣は薄い着物みたいなもんです。
あの黒猫教師にでも聞いてみるといいです」
そう諦め半分に、夏祭り行きに了解した。
後々強引に引っ張り出されるくらいなら、最初からそのつもりでいた方がよほど気楽である。
――けして、綿あめとかなんだとか、お菓子に惹かれたわけじゃない。
写真に関しては適度に避けつつ、何枚かは諦めて撮られつつ。
日焼け止めをしてきたと聞けば、ちゃんと保護者が保護者してるなと頷き。
「ん、えらいですね。
塗って来なかったら後で痛い思いしますからね」
そう言いながら、さてさて、と周りを眺めて。
「それで、ここでは何を見つけるつもりですか。
ちゃんと自由研究しないと、いつまでたっても終わらねーですよ」
と、そろそろ良いだろうと本来の目的を思い出させておく。
■希 > 「わーい、やったー」
無邪気に喜びながら
「暑いから気を付けたほーがいいって」
キョロキョロ周りを見回し。
さて、何を見つける？
「何かいるかなあ」
1、ざんねん 2、虫、3、木の実、4、謎のアイテム、5、変わった石 6、セミの抜け殻 [1d6→2=2]
■希 > 「わあ、トコヨオニヤンマだー」
体長30cmほどもあるでかいトンボだ、それなりに珍しいらしい、なお、常世島のものは特別に大きい（ねこと学ぶ常世島の虫、より
■神樹椎苗 >
「――うわあ」
トコヨオニヤンマ。
体長30㎝ほどの巨大なヤンマであり、鮮やかな青と黒の縞模様が特徴。
当然肉食の食性であり、虫どころか人にも噛みつくことがある。
噛まれれば当然、かなり痛い――というかサイズ的に肉がちぎれますねこれは。
――引用:ねこと学ぶ常世島の虫
「うっわ」
二回目。
「それ、捕まえるなとは言いませんが、齧られたらだいぶ痛い怪我しますよ」
その大きさにドン引きである。
■希 > 「でっかいねえ」
ぱしゃり、と撮って遠巻きに見ている。
怖くはないが大きさに引き気味になりながら
「ちょっと飼えないから捕まえないねー」
苦笑いしながら
■神樹椎苗 >
「写真で妥協するのは賢い選択です。
まあ、飼えたとしても止めますけどね」
さすがに危ない。
あのえげつなく大きな顎なら、少女の指の一本くらい噛み千切られそうだ。
「さ、それじゃあ刺激しないように離れますよ」
言いながら、そろそろとトコヨオニヤンマから距離を離していく。
■希 > 「襲われちゃうもんね」
ゆっくりゆっくり下がりながら
多少危機管理がついたらしい
「ふー、と」
ゆっくり離れて
「海の方、いく？」
提案をしてみて
■神樹椎苗 >
「はあ――」
無事に離れて早速今日一回目のため息。
一発目からなかなか危ない遭遇だった。
「そうですね、海に行きましょう。
さっきバス停で時刻表見ましたけど――今から向かえばちょうどよさそうですね」
そう言いながら、踵を返してバスへ向かおう。
■希 > 「うーみー！」
二回目であるが、まあバーベキューの時とは違うだろう、と後ろからついていき
■神樹椎苗 >
「はいはい、海に行きますよ」
そして二人でバスに乗り、浜辺へ。
いくらシーズンとは言えど、まだまだ朝早い。
そこそこ人の姿は見かけるが、混雑しているほどではない。
これなら二人で歩き回っても邪魔にはならないだろう。
「あー、潮風がべたつくのです」
湿度+潮風＝不快感
椎苗があまり海を好かない理由の一つだった。
■希 > 「うーみー」
一時期は嫌いで寄り付きもしなかったが、常世島に慣れたからか、少しテンションは高めである。
「むー、しおくさいね」
苦笑い
■神樹椎苗 >
「まあ潮っぽくなかったら海じゃねーですからね。
さて、と」
周りをちょっと見て、少し向こうにある岩陰を見つける。
「あの岩陰の方だったら、人も少ないし何か見つかるかもしれねーですね」
人が多数行き来しているところには、少女的に面白いモノも少ないだろうと。
■希 > 「たしかにー」
岩陰を探す
1、ナマコ、2、貝殻、3、カニ、4、サカナ、5、しーなちゃんも探す（二回振る 6、誰か [1d6→4=4]
■希 > 「しーなちゃん、お魚！」
波の流れで岩場に流されていたのだろう。
1、美味しいやつ 2、キモいやつ、3、毒々しいやつ、4、しーなちゃんも見つける（二回振る）5、なんか怪しいやつ 6、サメ [1d6→3=3]
■希 > 「わ、何かなこれ」
トゲの生えたサカナである、恐らく鮮やかな色から毒がありそうだ、トコヨトゲアリトゲカサゴだろうか。
■神樹椎苗 >
「はいそこでストップ触るんじゃねーですよ」
見つけた魚に近づこうとした少女の手をひっつかんで止める。
「見るからにやべーもんに近づくんじゃねーですよ」
そして、改めてやばい色の魚を確認。
トコヨトゲアリトゲカサゴ。
体長は最大で1ｍを超える、カサゴ目に属する魚類である。
夜の間に活発に活動する魚で、日中は棲み処に潜んでいる。
常世島近海では比較的よく釣れる、釣りのターゲットにされやすい魚である。
その特徴は体の至る所にある、鮮やかな赤色系のトゲであり、強力な毒を持っている。
刺さると場合によっては心臓発作を起こす場合もあるので、素早い応急処置が必要。
毒があるのはトゲだけなので、食用にもされる。
刺身や唐揚げで食べるのが非常においしい。
――引用：ねこと学ぶ常世島の魚
「うわあ」
1ｍ越えのでかい魚体が打ちあがっている。
トゲがやたら主張していておっかない。
「毒があるから、絶対に触るんじゃねーですよ」
触るなら分厚い、漁に使うようなゴム製の手袋が必要だ。
当然椎苗も近づかない。
こんな朝から毒でショック死とか、苦しい死に方はしたくない。
■希 > 「わわっ」
慌てて手を引っ込めて
「取り敢えず、えと」
またもや触らずパシャリ
「なんか危ないのばっかりだぬー」
あうーと
■神樹椎苗 >
「お前、日ごろの行いでも悪いんじゃねーですか。
ちゃんと寝る前に歯磨きしてますか」
素行不良のレベルが低い。
きっと夜中にお菓子を食べたりとかも咎められる。
「まあでも、そうですね。
確かに常世島の生態系としては、ちゃんと研究になりそうです」
遭遇する生き物はおっかないが、その分レポートにするネタには事欠かないだろう。
■希 > 「ちゃ、ちゃんと磨いたもん、むー」
お風呂上がりに炭酸飲んだからかなあと呟いて
「自由研究だもんね、しーなちゃんも探してみたら？」
自分が探すとヤバイものが出るんでは？と
■神樹椎苗 >
「しいがですか。
お前ほどくじ運みたいなのは良くねーですけどね」
と、魚を大きく避けつつ、岩陰を探索
1：ナマコ 2：貝殻 3：カニ 4：サカナ 5：ゴミ 6；何も見なかった事に [1d6→4=4]
■神樹椎苗 > 1：美味しいやつ 2：キモいやつ 3：毒々しいやつ 4：レアなやつ 5：とびきり怪しいやつ 6：サメ [1d6→5=5]