2020/09/10 のログ
■レイチェル >
「おいっ!?」
ゾンビに驚きはしなかった。
しなかった、が。
突然掴んできた凛霞の方に寧ろびっくりする。
もしかして凛霞、ホラーとかダメなタイプなのか。
入り口でこれとなると……大丈夫なのか、色々と。
レイチェルはそんな心配をしながら、歩を進めることとした。
「……あー、そーだな。
暗いもんな、一緒に歩こう」
そう口にしつつ、レイチェルはしっかり手を繋ぐのだった。
さて、廊下を進んでいけば、ドアの下から血が流れてきたり、
突然天井から大きな顔が飛び出してきたり、
結構な数のびっくりポイントが襲いかかってくるのだった。
そうして、その先に。暗い地下室へ進む階段が見えている。
その先はかなり暗く、何が飛び出てくるのか、わからない。
何だかギチギチと、切れ味の悪い刃物を研いでいるような音もする。
■伊都波 凛霞 >
「あ゛ー!!」
「わ゛ー!!」
「ひやあああ」
びっくりポイント毎に割とガチめの悲鳴をあげる凛霞
普段から怪異とかを見慣れている筈の少女が、割とこういうものが苦手なのは意外だろう、が…
「き、気をつけていきますよ、気をつけて…
ほら、絶対なんか、絶対でてきますから、絶対…!!!」
毎回最大級の警戒をしているはずなのにかならずびっくりポイントで驚いている
これだけリアクションする客ならば、脅かす方も本望だろう
二人の手を握る手はがっちりと、握りしめて、離さない
■園刃 華霧 >
「ェ、えー」
やだ、驚きポイントごとのやつはそんなこわくもなかったんだけど……
ひたすらにリンリンが怖い。
これ、腕折られたりシないよな……?
「り、リンリン。だいじょうぶ、落ち着こうな?
アタシもチェルモいるからな?」
思わずなだめながら歩く。
さて、なんか色々起こりそうな階段が見えてきたぞ……
もう、不安しか無いんだが……別の意味で。
意を決して歩みをすすめる。
ぎゃあぎゃあと、何かがなく声。
カサカサと何かがうごめくような音……
……うん、これまずくない?
■レイチェル >
「……り、凛霞?」
びっくりポイントごとに凄まじい勢いで悲鳴をあげる凛霞。
何だかすごく、意外だ。取り乱すにしても、ここまで大きく
揺れている彼女を見たことはない。
「そうそう、華霧もオレも居るからさ。大丈夫だ」
華霧の声に合わせながら、何とか凛霞を宥めて、
大丈夫大丈夫と小さく声をかけたりしつつ、歩を進めていく。
「……う。ま、まぁ行ってみるか」
ちょっと耳に入った嫌な音。
正直かなり嫌な気がしたが、その先へと入っていく。
そしてそこに居たのは……
血塗れの台に横たわる男。その男の前で、刃物を研いでいる
ぶくぶくと太ったエプロン姿の男。
勿論そのエプロンは、血に塗れていて。
男は、薄明るい照明を反射して煌めく包丁を持って、こちらへ
狂ったような笑い声をあげながら走り出してくる!
――B級映画かよ。こんなんじゃビビらねーっつの。
「なんだ、思ったより……」
ふふん、と空いた手を自らの腰にやって、むふー、と
余裕の笑みを見せるレイチェルであった。
が。
カサカサ。
カサカサカサ。
部屋中の穴から、隙間から、小さな虫が這い出してくる。
這い出した虫は、三人の方へと向かってきて……
■レイチェル >
「いやあああああああああああああああ!?!?!?!?」
■レイチェル >
直後、凄まじい悲鳴があがったのだった。
思わず、凛霞に懸命に抱きつきながら走り出すレイチェル!
■伊都波 凛霞 >
二人のおかげで、なんとか耐えた
いや悲鳴はあげてたけど…
怖いものは物の数ではないが、びっくりさせにくるのはダメ
しかもこういうアトラクションは、この道のプロが仕組んでいる
こう、人間の感性の隙に漬け込んだ驚かせかたをしてくる……
「うう…手、絶対離しちゃダメですからね、絶対はな……」
突然、レイチェルがものすごい悲鳴をあげる、と同時に
ぷすー…
窒素ガスかな?きっとそう、首筋を撫でるように噴射されたそれが
「ふぁあああ!!!?」
もだもだ、抱きつかれながら走るものだから当然スピードも出ないしなんだかのろのろ
目を白黒させながら、心臓もばっくんばっくん、やや青ざめた顔で…必死
二人の手はがっちりを掴んで離さないまま、もつれるような足取りで先に向かっていっている
これには仕掛け人もにっこり
■園刃 華霧 >
「ァ」
あ 虫
でちゃった
あー……
上がる悲鳴
……うん、そうだよね
「ェ、ぁ……ちょ、ォ、ん……!?」
リンリンは手を離さない。
チェルは爆走しようとしている。
もうなにかメタメタな力が掛かって、引きずられる
いや、スピード自体は出てないんだけれど、
ペースが無茶苦茶だからやっぱり引きずられる。
「ァー…………っっ」
ずるずるずるずる
「おチつ、けぇぇ……」
引きずられながら上げる声が虚しく響く
■レイチェル >
「やだやだ、何で虫ーー!? 虫なのーーー!?」
視界がぐるぐると回っている。
右も左も上も下もわからないような状況で、光を目指す。
何とかかんとか暗い地下室から外の世界へ……出た!
「……はぁ……はぁ……」
荒い息を吐きながら、ぐるぐるとした目も収まってきた。
そして聞こえてきた華霧の声に、ハッと我に返るレイチェル。
見やれば、凛霞も華霧もボロボロだった。
「か、華霧!? ご、ごごごめんっ! ごめんなっ!!!」
反射的に抱きついて逃げている内に、大変なことになっていた。
館の出口を前にして、あわわと慌てるレイチェル。
■伊都波 凛霞 >
「…な」
「なかなか…、よ、よくできて、ました、ね……」
平静を装おうとしてまったく装えていない
普段なら二人の様子を気遣えるはずの凛霞がまったくそんな余裕がない
「でも一番びっくりしたのレイチェルさんの声だった……」
ぜえぜえ
呼吸がまだ落ち着かない
■園刃 華霧 >
わかったことがある。
此処は、危ない。
とりあえず、この二人を揃えてきてはいけない
面白いのは確かだけど、危険だ
メ…ッセージ……で…す…
これが…せい…いっぱい…です
「ァ―……だい、じょ、ぶ……
チェルに、リンリン、はー……?」
心配されれば、むしろ二人の方を心配する。
まさか、こんなことになってしまうなんて……
■レイチェル >
「む、虫だけはどうしてもな……」
まだ震えている肩を何とか深呼吸で落ち着けながら、レイチェルは
凛霞と華霧に向けて笑顔を見せる。
まだまだ強張った笑顔であったが。
「すげぇ……どっきり体験をさせて貰えたぜ……」
どくどくと高鳴る鼓動を感じつつ、ゆっくりと外へ出ていく。
外の空気を全身に受ける。こんなにも風が心地よいことが、
これまでに何度あっただろうか。
「と、とりあえず……ちょっと腰を落ち着けて……
飯でも食いに行くか? それとも、観覧車にでも乗ろうか」
何だか凄い光景を見た後ではあるが、とにかく腰を落ち着けたかった
のだった。見れば、もうすぐ昼だった。
■伊都波 凛霞 >
「ご、ごめんね二人とも…」
ようやく落ち着いて、外に出ればやや申し訳なさそうな顔
手をつないでもらえてれば大丈夫かなー、なんて思っていたらまさかこんなことになるなんて
はぁー、とため息
お化け屋敷が苦手なんて情けない
でも、虫が苦手だというレイチェルを見れば、それもお互い様だったかな、なんて
「そ、そうですね」
施設の大時計を見れば、もうすぐお昼時だ
はやめにいったほうが混まずに済みそうだろうか
「ちょっと休憩しましょうか」
にこりと笑って、ようやくいつもの調子
■園刃 華霧 >
虫が苦手という親友。
「うン……しって、ル……」
まだちょっと息も絶え絶えだけれど、目は笑ってる。
いや、これも楽しいといえば楽しいんだ。
流石に、疲れたけど
「リンリン、コういウの、苦手、なンだな……」
しみじみと口にする。
「ァ―、うん。
ノンビリ、しよ」
■レイチェル >
「いやほんと、凛霞の意外な一面も知れたぜ……」
完璧超人と呼ばれる彼女だが、驚かしてくるお化けは怖いらしい。
後輩であり、友達である彼女のことを一つ深く知れて嬉しかった。
「だよなー……」
華霧には既に知られている弱点だ。
昔、虫型の悪魔と対峙した際にすっかりトラウマを刻まれて
しまっているのだ。
こればっかりは、時が経ってもなかなか克服できずにいる。
「じゃあ、それで決定。ゆったりコースと行くか」
マップを開けば、近くに食べ放題のバイキングを楽しめる
店があるらしい。その名も『フードキングダム』。
凄いインパクトのある名前である。
「ここ行こうか、和食も洋食も色々あるんだってさ」
■伊都波 凛霞 >
「やー…お恥ずかしい…。
こう、脅かされるってわかってると緊張しちゃって…」
苦笑する
苦手、ではあるもの、嫌いというわけではなさそうで…
「レイチェルさんも虫が苦手だったんですね…」
本庁地下がムカデだらけだったの、ゾッとしただろうなーと思いつつ
もしかしたら知らないのかもしれない、だったら言わないほうが良さそうだ
「ふーどきんぐだむ…す、すごい名前…」
否応なく期待してしまうような…
■園刃 華霧 >
ごはん処の話になった。
ほほう
「ふーどきんぐだむ……いいな!」
思わず、目が輝く。
ちょっと元気がでてきたぞ?
洋食、和食、中華……おお、色々ありそうだ……
■レイチェル >
フードキングダムの店構えは、凄まじかった。
巨大な寿司やハンバーグ、炒飯が木製の看板の横に所狭しと
飾られている。よく見れば、巨大なハンバーグの上にマスコット
であるディスティニーマウスが寝そべっていた。
「……いや、ほんとすごそーだな」
店内に入れば、待たずに入れるようだった。
店員に案内されて、席に移動する間に、
様々な種類の料理が並んでいるのを見ることができた。
本当に、何でもありそうだ。
席にまで到着。レイチェルは腰を落ち着ける。
そうして店員が運んできた水を手に取ると、渇いた喉に流し込む。
「華霧、凛霞。料理を取ってきてくれよ。
オレはこっちで荷物、見とくからさ。後で取りに行く」
■伊都波 凛霞 >
「わー…ごはん食べるところも凄い…」
思わず店内を見回して、感嘆してしまうくらい
まさに夢の国、非現実的な感覚を味わうことができる
席に座れば先にと促されて
「それじゃ適当に摘めそうなものとかも見てきますね」
色とりどりの料理が並ぶ幻想的な光景に飛び込んでゆく
こんなにあったら、何を選ぶかも悩んでしまう
■園刃 華霧 >
「バイキング、かぁ……」
思えば出禁になった店もあって、最近こういう系のところに来たことがなかった。
それが解禁されるなんて夢のようだ。
それにしても外観もヤバいけど、中もヤバいな……
なんかキラキラしてる感じがある
「ん、じゃあ行ってくる」
手をフリフリして、食品スペースへ
皿を無造作にとって……
「お、サラダ。まズはやっぱ葉っぱダよナー」
ひょいひょいとサラダを盛り付けていく。
ポテトサラダ、なんて寄り道はしない・
まずは葉っぱだけ
■レイチェル >
――いい店があって、良かった良かった。
遠目に二人を見ながら、レイチェルはそんなことを思っていた。
お化け屋敷では悪夢を見たが、フードキングダムはそういった
ことを忘れさせてくれるほどに魅力的な店に思えた。
自身もわくわくしているし、二人も明るい表情で向かって
くれたものだから、レイチェルは心底嬉しかった。
「さて、二人はどんな皿を持ってくるんだか」
背もたれに深く身体を預けながら、料理を選ぶ彼女たちを
見守るレイチェル。
■伊都波 凛霞 >
鼻歌まじりに、お皿に料理を盛り付けていく
いかにも凛霞らしい…といえばそう見えるような
サラダ、お肉料理、パスタ、デザート…
バランスの良い盛り付け方
見た目も綺麗に整えて、上機嫌で席へと戻ってくる
量は…少女にしては結構盛ったほうか
こんな時くらいカロリーを気にせずどーんと食べたいものだ
「おまたせしました、レイチェルさんもどうぞー」
バイキングって性格出ますよね、なんて笑って
それぞれの食事がどうなるのか、楽しみだ
■園刃 華霧 >
バランスは大事だ。とても大事だ。
ゆえに、サラダ、お肉、メイン、パスタ、ご飯、スープ、デザート……
それぞれを"山盛り"用意する
定番な感もあるローストビーフ。これは切り分けてたから新しいし、ものもいい。
ちょっと変わったところで生春巻き。
みんな大好き唐揚げ。
etcetc…
スープといいつつ、カレーをもったり
味噌スープは……まあいいか
ようやっと
両手いっぱい、というか……どうやって持っているのかわからない奇跡のバランスで
とんでもなく色々持ってくる
■レイチェル >
「へぇ……」
凛霞の皿は、なるほどバランスが良い。
優等生である彼女らしい選択といえよう。
対し、華霧の皿。
こちらもバランスは良い。バランスはとても良いのだが、
何分量が凄い。
流石華霧だな、と内心でいつもの称賛を贈るレイチェル。
「じゃ、オレも取ってくるよ」
そう言って、レイチェルも皿を持って料理を取りに行く。
サラダ、唐揚げ、ポテト、ふっくらパンにスープ、デザートのプリン。
野菜を多めにして、全体的にバランス良く仕上げる。
目を引くのは麻婆豆腐を入れた皿である。
ぐつぐつと煮えた赤の海から漂う香りが食欲をそそる。
「それじゃいただきまーす、と」
全員の皿が揃ったら、そう口にして箸をつけようと……
その前に、スマホを取り出して自分を含めた三人をパシャリ。
これは、大切な記録だ。
「いやー、やっと落ち着いた。
午前中だけでもいろいろあって楽しかったな」
■伊都波 凛霞 >
いただきまーす、の前に写真をパシャリ
もっともこちらはバイキングの写真だ
せっかく綺麗に盛り付けたんだし、崩れる前にね
…とか思ってたらもっとすごいの盛り付けてきたかぎりん
こっちも撮っちゃおう
「半日程度じゃまわり切れそうにないですよね、さすがディスティニーランド」
来るのははじめてだったけど、ここまでの規模だとは思わなかった
「ふふ、すっごく楽しい。
こうやって仲間の皆で遊びに来るの、心待ちだったんですよ」
仲間、というのは風紀で知り合った友人達だ
それなりに忙しい業務の中、なかなか機会がないのは仕方がない
ポーチから絶叫マシーンの買った写真を取り出して、ふふっと笑う
これは大変貴重な写真だ
■園刃 華霧 >
「ん、写真? ンじゃ、アタシも」
三人でぱしゃり。
ご飯もぱしゃり。
うんうん、良い記録だ。
「んじゃ、いったダきまース」
イッセーの、でもしゃあ
「……ン。そッカ。
そウいえば……」
リンリンと留置所で話した話を思い出す。
そっか、なるほどな。
「こレから、一杯、もっと遊びに行こーナ。」
にしし、とわらう
■レイチェル >
皆で一斉にご飯を食べ始める。
どれもこれも、かなり美味しい。
ここに来る為に、ディスティニーランドに来てもいいかもしれないと
思えるほどだ。
それにしても、見れば見るほど華霧の皿は凄い。
最初にこの大食いを見た時は呆れと驚きが勝っていたものだが、
今ではもう、すごいな、という言葉しか出てこなくなっている。
いつかクッキーだけじゃなくて、自分の料理も食べてほしいな、
などとちょっと脳裏に浮かべて、ふるふると首を横に振った。
今日は三人で遊びに来ている。
全力で『親友』との日常を楽しむと決めたのだ。
凛霞の方へと視線を移す。
凛霞は料理の写真を撮っている。SNSにアップするのだろうか。
よく見れば本当に、丁寧な盛り付けをしている。
やはり彼女らしいな、と内心で、常日頃の彼女に対する評価と
照らし合わせていたのだった。
ここのところは、完璧超人らしいところだ。
ポーチから取り出した絶叫マシンの写真については、
うえー、と口にして振り払うように空中で手を振るレイチェル
であったが。
「ああ、オレもすっげー楽しいよ。
また色んな所に遊びに行くの、楽しみにしてるぜ」
そう口にして、へへっと笑うのだった。
そうして満足行くまで、食事を終えて。
「じゃあ次は~……ファンシー観覧車、乗りに行くか!?
ここから近いみたいだし!」
何でも妖精をモチーフにした観覧車なんだとか。
食後のゆったりとした時を過ごすには、
きっといい場所だと思った。
ぐっと握りしめた拳をテーブルの中央へ出して、レイチェルは
元気に笑う。
■伊都波 凛霞 >
味は当然のように絶品…
それでいて、やはり皆で食べる食事は最高で、
舌鼓を打ちながら、あれが美味しいこれが美味しいと談笑に興じる
一度来ただけではとてもじゃないが全てを味わうことができない
自らの写真に反応を示すレイチェルに悪戯な笑みを浮かべてみたり
食べ始めてもやっぱりすごい華霧のお皿に苦笑してみたり……
「観覧車!ふふ、いいですね。のんびりできそう~」
でもかぎりんはあの量をもう食べ終わったのかな?と視線を送りつつ、
突き出された拳には応えるように、コツンとその小さな拳を合わせた。いえーい
■園刃 華霧 >
「ン―……これハ、ウまい……」
もっしゃもっしゃもっしゃ。
ひたすら食べ続ける。
割とペースは早い。
一口も意外と多い。
途中おかわりにいったりしたけれど、
出禁食らったりシないよね……
「ふぅ……」
食べ終わってみれば、だいぶ満足だった。
「観覧車?
あの、なんか、回るやつ?」
そんな雑な認識でいた。
面白いのかわからないけれど、まあ
せっかくだし、いくか。
手を伸ばして、コツっと拳を合わせた。
■レイチェル >
そうして、すっかり食事に満足した三人は観覧車へと向かう。
妖精をモチーフにしているだけあって、
本当に可憐なデザインだった。
乗り込めば3人だけの空間が、少しずつ空へ登っていく。
見下ろせば、ディスティニーランド全体を眺めることができた。
豆粒みたいな人が、沢山歩いている。
視点が変わるだけで、随分と感覚も違うものだと、改めて思う。
「華霧、凛霞。
ほんと、二人と来ることができて良かったぜ」
そう呟く。感謝の言葉だ。
本当に、嬉しい。そして、楽しい。
こんなに素敵な休日を過ごしたのは、いつぶりだろうか。
もしかしたら初めて、かもしれない。
「大好きだぜ、二人とも」
そうしてちょっと視線を逸らして窓の外を見ながら、
レイチェルは穏やかに微笑むのだった。
「こんな穏やかな日々が、いつまでも続いてくれたら。
いや、違うな。
オレ達みんなで、作って……守っていかなきゃな」
――それが、オレ達の仕事なんだ。
眼下に広がる大きな世界を見下ろして、
レイチェルは、決意を胸に抱くのだった。
■伊都波 凛霞 >
観覧車が登ってゆけば、少しずつ少しずつ、
地表が遠ざかり…遠くまで、景色が開けてゆく
わー、と童心に戻ったようにそれを楽しみ、景色を動画に撮ったりなんかして…
のんびり、ゆっくりとまわるそれの中で、一頻り愉しめば後はのんびり
そう広くない空間を3人で専有し、言葉を交わす
「私も二人が、風紀の仲間や皆が大好き」
レイチェルの言葉に応えるようにして、自身はまっすぐに、その言葉を投げかける
「ふふ。そうですね。いつまでも続くように…」
風紀委員である自分達の決意を握りしめるように、言葉を噛みしめる
ほんの昨日、本庁で交した言葉を思い出しながら…凛霞もまた、こんな時間が続けばいいなと
続けていけるように頑張ろうと、改めて思うのだった
■園刃 華霧 >
「ァ―……時計塔とはマた違うナがめダなー……」
ほえーっと地上を眺める。
人が豆粒みたいにみえる。
あれか。これは人間がゴミのようだってやつか?
「ン? あぁ……」
大好きだと言われて
「アタシも二人共大好きさ」
にしし、と笑う。
「そーダな。"みんな"で"なかよく"守っていこう。
お互い、無理シすぎないよう二。ずっと、ナ」
本当に。
この瞬間だけがずっと繋げばいいと思う。
まあ、そうはいかないから
実際のところは持ちつ持たれつ、
うまい具合にやっていくんだろうな。
ご案内:「常世ディスティニーランド」からレイチェルさんが去りました。
ご案内:「常世ディスティニーランド」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「常世ディスティニーランド」から園刃 華霧さんが去りました。