2020/09/29 のログ
ご案内:「Free1」に綿津見くらげさんが現れました。
ご案内:「Free1」に火光雷鳥さんが現れました。
綿津見くらげ > 水の触手に放り投げられ、地を転がる雷鳥。

「ふむ。
 結構やれるな。
 私。」
まだ使い慣れていない能力だが、
良好なパワー、攻守共に高い汎用性に、満足気に頷く。

しかし、勝負はまだ始まったばかり。
雷鳥も次の一手を打とうとしている。

水の触手を再び自分の周囲へと纏わせ、守りの態勢へ。

火光雷鳥 > 放り投げられ、地面に叩き付けられた衝撃でやや足元と視界がフラついている――頭でも軽く打ったのだろうか。

(くっそ…気合入れてみたものの、このままじゃやっぱ不利だな…どうすりゃいいんだ)

能力の扱いは明らかにくらげの方が上手だ。こっちは基礎的な制御で精一杯だというのに。
先ほど、発火の一点集中により水を蒸発させたが、集中が必要で狙って何度もこなせるものではない。

「――やるだけやってみるしかねぇ…。」

次の一手?――そんなものはない。だが何とかやるしかない。赤い瞳が薄っすらと輝き始める。

ズキズキと先ほどから頭が痛い…そこまで強く打っただろうか?と、少々心配になるが…。
ふと、頭の『奥』から何かが流れ出してくるような…そんな不思議で気持ち悪い感覚。

「…………」

すっ、と右手をくらげに向けて突き出しその手をグッ、と握り締めて拳の形へ変えた…瞬間。
発火――どころか不意に彼女の眼前の空間に『爆発』を発生させ、くらげの身を吹き飛ばさんと。

綿津見くらげ > 「……ほぅ?」
雷鳥の眼が赤く輝く。
何か、強い力を彼から感じる様な気がする。

「……来な。」
何かが先ほどまでとは違う。
だが、私のこの能力を破れるものか。

水膜を身の回りに展開し、受けて立つ構え。
自分の能力に、少し酔っている所もあった。
だが、自分の能力なら、雷鳥の火を防ぎきれる自信があった。

「………!?」
しかし、次の瞬間。
轟く爆音と共に、まばゆい閃光が眼前に弾ける。
それは火などと言うモノを超え、
高熱と衝撃を伴う爆発であった。

水の盾がくらげを守る……が。
そもそもバケツ1杯程度の水。
さらには、先の攻防でその大半を焼失していた。

爆風は水の守りを蒸散させ、くらげへと直撃!
爆炎に包まれ、その姿は見えず……

火光雷鳥 > 頭の『奥』から何かドロドロした得体のしれないものが流れ出して来るような感覚。

(キモチワルイ…ズキズキスルシフワフワスル…)

先ほどまで、頭を軽く打ったとはいえ明瞭だった思考がまとまらない。
今、少年が引き起こしたのは発火どころではなく…爆破だ。何処か夢見心地で意識してやっているのかも分からない。
爆破の衝撃はこちらにも及び、そのまますっ転んでしまうが…無言でゾンビのようにノロノロと身を起こす。

「…………」

ぐっと握り締めた右手の拳をゆっくりと開く…爆風の向こう、彼女の水の守りを突破したが…。
その、赤い瞳は瞳孔が開いており、ゆらゆらと瞳の中に陽炎のように炎が渦巻いている。
掲げていた右手を下ろせば、今度は左手を掲げる。動作は緩慢だが、彼女がまだ仕掛けてくるなら即座に対処する…そんな意思表示。

綿津見くらげ > 「…………。」
爆風が晴れると、少女は無事にそこにいた。
水の盾は全て蒸発し消え去ったが、最低限の守りは果たした様だ。

ただ、髪は所々散り散りで、煤まみれ。
なにより、衣服の大半が吹っ飛ばされてあられもない恰好に!

「………?」
しかしそんな事よりも、雷鳥の様子がおかしい。
先ほどの能力の反動か?
緩慢な動きに虚ろな瞳、正気を保っている様には見えない。

「……雷鳥?
 どうした。
 大丈夫か。」
雷鳥の元にふわふわと近寄り、声をかけてみるが……

火光雷鳥 > 爆風がやがて晴れて彼女の様子が露になる。…幸いというべきなのかどうか、ともあれ無事のようだ。
流石に至近距離の不意打ちの爆発は彼女の水の守りを吹き飛ばしたようで、それでもまだ決定打には至らない。

「…………」

トドメを刺すべきだろう。まだ勝負はついていない…やらないとやられる。
先ほどから頭がズキズキしてフワフワしてキモチ悪い。まるで人形のようにぎこちない動きで左手を近寄ってきたくらげに向けて。

「………」

その左手が、こちらの様子を心配して近寄ってきたくらげへと無造作に向けられる。
その瞬間、先程よりも更に強烈な爆破を――

「………んぁ?………って、うぉぉぉぉい!?」

不意に眠りから覚めるように、その目が正気へと戻るように意志を取り戻す。
が、既に発動寸前の爆発はどうにもならない。だが、少年からすれば意味が分からない事態だ。

咄嗟に、左手をくらげから逸らすように左へと向けて…次の瞬間、左側の空間でまた爆発を引き起こしてしまう。

正気に戻ったせいか、それとも出力操作を見誤ったのか、左腕に火傷を負いながらも、くらげへの至近距離の爆破だけは回避して。

火光雷鳥 > 「何これ!?爆発!?つぅか痛い!?むしろ腕が何かめっちゃ熱い!?」
綿津見くらげ > 「雷鳥。
 どうした。
 お前の勝ちだ、目を醒ませ。」
不穏な様子の雷鳥に声をかけながら近寄る。
もはや纏う水も無く、身の危険を防ぐ術も無いまま。


「……!」
再度、雷鳥から発せられる強力な「力」の気配。
一瞬の静寂の後、強烈な爆風が巻き起こる。

……その瞬間、雷鳥が咄嗟に爆風の向きを変え、
くらげの身を護る様に手で庇った。

くらげは高熱に晒される事は無かった様だが、
直撃ではないとは言え爆風を身に受け、地面へと倒れて転がった。

「………う……む……。」
軽い脳震盪を起こしたのだろう、
気を失って動かない。

火光雷鳥 > (何だコレ、どーいう事!?何で爆発なんか起こしてるの俺!?そんな事今まで出来た事ねーのに!?
と、いうか何でくらげはそんなきわどい格好になってんの!?眼福だよどうもありがとう!!
ただ、羞恥心が無いのは青少年代表(仮)としてどうかと思うんだけど、それはそれでありだと思います!!
あと、何か俺の腕が火傷起こしてるっぽいんだけど、これ後で冷やさないと地獄の苦しみじゃねーかな!?)

混乱している。何か意識が曖昧になったと思えば、気が付いたらくらげを『爆破』しようとしていたのだから無理もない。
咄嗟に左手を逸らして爆破の焦点をズラせたのは不幸中の幸い、なんだろうか?

ちなみに、爆風に関しては普通にモロに受けてくらげと一緒に派手にまた転ぶ事になったが。

「痛つつ……はっ!?おい、くらげ!?無事か!?」

頭を抑えながら身を起こせば、はっ!?と慌ててくらげの方へと近寄ろう。
……気を失っているが、呼吸などはしているようだ。…よかったぁ。

「………えーと」

それはそれとして、だ。…くらげの衣服の状態は青少年には刺激が強すぎる事態になっていた。どうすりゃいいの?

1:眼福してから襲う
2:拝んでから襲う
3:青春リビドーを爆発させる
4:俺にそんな度胸は無い

(まぁ4だな……いや、それどころじゃねーよ!!)

慌てて制服の上着をダッシュで取りに行けば、そのままくらげへと被せるようにして。

「おい、くらげ…しっかりしろ!おーーい!」

綿津見くらげ > 「…………む……。
 ………あと5分。」
雷鳥に声をかけられ、古典的な寝言を漏らした。
……こりゃ心配するだけ損だ。

「…………。
 ……おはよう。」
少しもすれば、目を醒まして起き上がる。

「………。
 無事、みたいだな。
 お前。」
目の前には、元の様子に戻った雷鳥。
その姿に、ひとまず安心。

「大丈夫か。
 頭痛くないか。
 何があったか覚えてるか。」
もしかしたら頭を打ったのが原因かも。
強い頭痛や、記憶に障害などが出ているとまずい。
雷鳥を気遣って色々と訊いてくる。
……半裸で。

火光雷鳥 > 「寝てんのかよ!!!」

思わず即座にツッコミを入れてしまう。何この寝言!?心配した俺の気持ちを返して!?
ともあれ、マイペースに目を覚ましたくらげに、ほっとするなら何やらで気が緩んだのかその場に座り込んで。

「…くらげは無事じゃないみたいだけどな……衣服が」

指先でちょいちょいと今の彼女の姿を指差して。一応、先ほど少年の制服の上着を羽織らせたので、まぁ何とかちょっぴりマシにはなっているかもしれないが。

「…いや、無事に見える?左腕がめっちゃ熱いし痛いんだけど…。と、いうかなんだよあの爆発…死ぬかと思ったぞ」

その言葉からして、少年自身は完全に意識がハッキリしていなかったようだ。
自分が具体的にどうやって爆破を引き起こしたのかも曖昧で記憶に無い。
ただ、くらげからの指摘に頭?と、首を傾げ…ズキンッ!と、思い出したかのように頭痛が襲う。

「痛っつ…何だ、すげー頭痛がすんだけど……あと、くらげは取り敢えず自分の格好の心配しろな?」

と、こめかみ辺りを右手で押さえつつもそこは指摘しておく。ついでに言えば少年の左腕も地味に火傷が酷い。

綿津見くらげ > 「服以外は無事。」
全身煤塗れだが、目立った怪我は無い。
服は無事では無かったが。

「……おぉ。」
確かに、腕が無事では無い。
広範囲に熱傷を追っている様子、すぐに手当てをしなければ。
水で冷却できればいいのだろうが、
自分の能力では水を操る事は出来ても生み出す事は出来ない。

「どうした。
 やっぱり頭痛いのか。」
やはり、何か頭の打ちどころが悪かったのだろうか。
脳出血でもしていると良くない。
やはり早急に手当てが必要だろう。

「行こう。
 医者に。
 早く。」
雷鳥の服の端を引っ張り、医者へ連れて行こうと。
……半裸で。

火光雷鳥 > 「そうか、そりゃ良かった―――いや、良くねぇな」

眼福なのは認めよう、自分だって年頃男子だ。女の子の半裸姿とかひゃっほおおぅ!!と、言いたくはなる。
だが、そこはグッと抑える事にする。まだ慌てる時間じゃあない…既に慌てまくってる気がするが。

先ほど、正気に戻った瞬間に爆破を無理矢理逸らした反動なのか、操作不能で腕に余波として火傷を負った様子。
とはいえ、爆破の記憶が丸々抜け落ちているようなものなので、少年からすれば気が付いたら火傷してました!みたいな感じである。

「あーー…いや、だいじょーぶ。ズキズキすっけど、動けないほどやべーって訳じゃねーし。
…おっかしいな…俺は頭痛持ちとかじゃねー筈なんだけどなぁ」

首を傾げつつも、まだ頭痛はズキズキと続いている。くらげの言葉に苦笑を浮かべて。

「いや、頭痛はまぁ収まるだろ直ぐに。問題はむしろ火傷の方で…いや、その前にくらげは服を着ろ!!」

引張られつつも思わず突っ込みを。勿論火傷の治療をして貰いたいので医者には行くが。
流石に、半裸姿でくらげを同行させたり外に出す訳にもいかないだろう。

綿津見くらげ > 「治療は必要だ。
 どちらにせよ。
 火傷も。」
急いで医者に行くぞ、と
雷鳥の服を引っ張る。

「………。
 分かった。
 着替えでくる。
 から、お前は医者へ行くのだ。」
あまり羞恥心を見せないものの、
流石に半裸のまま外へ出るわけにもいかないと気付いた様子。
幸い、教室に体操着があったはず。

「先に行っていろ。
 私は着替えてくる。」
そのまま教室へ行こうと……
半裸のまま校内を堂々とうろつくのも、大分まずい……!

火光雷鳥 > 「いや、そりゃ流石にこのまま放置はしねーって。むしろさっさと医者に行きたいくらいだけどさ」

重度の火傷、という程には至らないが所々に水ぶくれみたいなのが出来ていてヒリヒリするし痛いし熱いしで泣きそう。
喚いたりしたいのは、頑張って耐えてるののもかなりある。

「ああ、だから医者にはこの後すぐに行くって。このまま放置とか悪化するだけだからな」

くらげも取り敢えず着替えてくるようだし、なら取り敢えず医者に向かうのを優先しよう。
そのまま歩き――出そうとしてはっ!?と気付いた。いかん、半裸で校内うろつかせたらやばいだろ!!

「待った待った待った!半裸で校内をうろついたら不審者どころか新手の痴女じゃねーか!!
取り敢えず、着替えある場所までは付き添いすっから!なるべく人目がつかないよーに!!」

自分がくらげをおそらく爆発で吹っ飛ばしたせいなのもあるし、今の彼女の格好への責任は感じている。
むしろ、衣服を弁償しろ、と言われないだけ全然マシなのかもしれない。

「と、いう訳でまずはくらげの着替え!それから医者な。ほら、さっさと行こうぜ」

そう言ってくらげの体を周囲から隠すようにして歩き出そうと。青少年的には間近に半裸美少女とかドキドキ鼻血ものだが、今はそれは我慢である。

綿津見くらげ > 「………?
 医者に早く行け。
 お前は。」
一緒に付き添うという雷鳥に、首を傾げるくらげ。
ナチュラル痴女か、こいつは。

「まぁいい。
 なら、急ぐぞ。」
とは言え教室に行く程度ならそんなに時間もかからないし……
と、雷鳥の引率の元教室へ向かう事へ。

……半裸の女子を引き連れて口内をうろつく男子学生。
これもまた、誰かに見られると非常にまずい絵面だ。

火光雷鳥 > 「…あのな?そんなボロボロの半裸姿で校内をうろついてさ?他の生徒や教師に見られたら気まずいだろ。
だったら、さっさと人目につかないように着替えたほうが安全ってもんだろ」

くらげの事だから、どうせマイペースに浮遊とかでふわふわ行きそうだから見つかる予感しかしない。
流石に数少ない友人が痴女扱いされるのは悲しいのでそれは避けておきたい。

まぁ、冷静に考えたら半裸の美少女を連れて校内をうろつく自分こそ社会的な意味で見られたらまずいのだが。

「それはこっちの台詞なんだけどな!?まぁ、さっさと行こうぜ」

と、いう訳で無事な右手で彼女の手を引くようにしてさっさとくらげの教室に向かうとしよう。

幸い、バレはしなかっただろうが――体操着姿でうろつくのも、それはそれでどうよ!?と、後で頭を抱えたとか何とか。

「――あ、ちなみに賭けは俺の勝ちになるのかこれ?」

医者に向かう途中、体操着姿のくらげにそんな事を尋ねていたかもしれない。

綿津見くらげ > 「一理あるな。」
むしろ一理しか無いのか。

ともあれ雷鳥に引きつられ、
人目を避けて教室へと向かう。
半裸で。

なんとか誰にも見つからず、
着替えも完了。

改めて、一緒に医者へと向かう。

「うむ。
 私にはもう打つ手が無い。
 水が切れた時点で。
 故に、勝ちだ。
 お前の。」
素直に負けを認めるくらげ。
……つまりは、何でも言う事を聞かなければならない。

火光雷鳥 > 「…くらげは、もうちょっと自分の事をちゃんと見ようぜ?」

いや、俺が偉そうに言えた事じゃないけどさ…と、思わず苦笑いを零しながら。
何というか、マイペースなのはくらげらしいけど、同時に危なっかしい気がする。
とはいえ、折角の数少ない友人なので、あまり口うるさく言いたくはないけども。
しかし、まさか半裸美少女と校内お忍びミッションをする事になるとは思わなかったのである。

「――確か、負けた方が勝った方のいう事を何か一つ聞くんだっけ?まぁ、直ぐには浮かばないから今度思いついたらメールするわ。それか次に会った時にでも考えとく」

今は取り敢えずこの火傷をさっさと治療しなければ。そういう訳で何とか無事に医者の元へと向かうのであった。

(何でも、かぁ……エロい事を思い浮かべてしまったけど、年頃だからしょうがないよな!?)

と、脳内言い訳しつつも、あとで自己嫌悪していたのは余談であろう。

綿津見くらげ > 「………?」
自分の事をよく見ろ、と言われても
ピンと来ていない様で首を傾げる。

「いいだろう。
 何でもドンと来い。」
気前よく言い放つくらげ。
この調子だと本当に何でもやりそうだ。

「それはともかく。
 治療が先だ。
 ……頭は大丈夫か?」
やはり、気になるのは戦闘の最中見せた、不穏な様子。
あれはやはり、能力の反動による一時的なものか?
何にせよ、医者で良く診て貰った方が良い。

そして二人、病院へと向かっていったのであった。

ご案内:「Free1」から綿津見くらげさんが去りました。
ご案内:「Free1」から火光雷鳥さんが去りました。