2021/07/13 のログ
ご案内:「神代理央の部屋」にラヴェータさんが現れました。
ラヴェータ > 「ああ、やはりここは空調が効いていていいな、快適だ」

部屋の隅の影より現れた少女を感知し暗転していた部屋の明かりがつく。
耳の先がいつもよりとがっていない程度で疲れとは無縁そうな少女が大変な仕事を終えたかのような態度でソファに派手に横たわる。
他人の部屋で到底やるべきことではないことを主不在の中平然とやってのけれた。

「今日は理央は不在か。どうせ今日も風紀だろうな
ご苦労なことだ」

などと、呆れたように言い放ち短くため息を吐いた。
そういえば以前、監視対象が増えた、と少年より聞かされていたが、未だに会ったことがない。
どのような輩なのだろうか、と目を閉じて想像を膨らませる。

ご案内:「神代理央の部屋」に比良坂 冥さんが現れました。
比良坂 冥 >  
──学校帰り、未だ降り続く雨の中を安傘を差して帰宅する

少女は雨が嫌いではなかった
じっとりとした、陰鬱な気持ちになることもなく
なったとしてもそれはどこか心の落ち着く雰囲気であるからだ

「……───」

傘を畳み、合鍵を手にドアへと近寄り…そこで足を止めた

普段とは違う、何かの気配を鋭敏に感じ取ったのだ
部屋の主である理央が自分よりも早く帰ってくるとは思えない
そして彼は今日は休みでもないはず
そしてドアノブに触れると、ちゃんと鍵もかかっている

少女の昏い眼が細まり、その手に握られた合鍵がスッと鍵穴に差し込まれ、カチリと回る

開いた玄関には、自分と彼の私用の靴しかなかった
では、奥の部屋から感じる気配は誰のものだろうか──

ラヴェータ > 「ん?理央か?
...いやこれは理央じゃないな?」

部屋の外にいる気配が扉と鍵に触れる気配を感じ取った。
鍵が開き、気配を殺すわけでもなくなんでもなく内部へと足を踏み入れる気配は盗人のような感じはしない。
しかし...この足音は理央じゃない。
もしかするとだが、噂をすれば、という奴だろうか。
仰向けの姿勢のまま、誰かが入ってくるであろう方向へと顔を向けた。
誰かが室内へと視線を向ければ、ちょうど視線があうだろう。

比良坂 冥 >  
「……」

室内スリッパに履き替え、歩みを進める
警戒…という警戒はする様子もなく
いざ部屋へと踏み込んで見れば……

ソファの上に寝そべる、見知らぬ少女
さすがの冥の怪訝なカオになってしまう

「……誰」

じっとりとした視線を向けたまま、そう問いかけた

ラヴェータ > 「私こそ貴様は誰かと聞きたいのだが」

視線の先には、見知らぬ少女。
あちら目線も同じようなものなのだろうが...
誰かと問われればこちらも問い返す。
あちらが好感があるとは到底思えない視線を向けてくるのに対してこちらは興味の視線を向ける。
敵意があるようには現状感じなければ、凶器を手にしている様子もない。

「もしかするとだが、貴様が理央の言っていた新しい監視対象、というやつか?」

質問に質問で返すのは無粋か、と思ったままに尋ねてみる。
もしそうなら、面白い話が出来るかもしれない。

なんて、こちらから警戒する様子はない。

比良坂 冥 >  
「……」

答えは帰ってこない
むしろお前は誰だと聞かれる始末
此処で生活をはじめて随分経つがこんな少女を見たことはない
つまりは冥にとって、勝手に上がり込んで寛いでいるこの相手は……

「……不審者。不法侵入?…通報に限る」

制服のポケットからスマホを取り出していた

ラヴェータ > 「いや待て、私は不法侵入ではないぞ
ちゃんと理央から許可はもらっている」

スマホを取り出し通報などと口走る少女を焦った様子で片手を掲げて制す。
不審者として追い出されるのは不本意である。

「私の名前はラヴェータ、怪しいものではない。
理央とは...そうだな、友人だ。ちゃんと許可はある」

これで信じてもらえるといいのだが、と期待しつつ。
ひとまずそんなところだ、と締めくくる。
あとは神頼みである、見知らぬ少女がとりあえず信じてくれることを。

比良坂 冥 >  
「……」

す…とスマホを持つ手を降ろす冥
じっとりとした昏い視線は変わらない

「……じゃあ、最初からそう答えて。私は冥、理央の…──」

「……なんだろ。友達…?監視対象…?」

小さく小首を傾げながら答えつつ、うーん、と

「……じゃあ、今はまだセフレで」

少女の言葉を信じたのか、ぺこりと小さく頭を下げて挨拶をした

ちょうどその時、隠れていたのか、ソファの影からするすると小さな蛇が這い出し、冥の足下へと寄ってゆく
冥は屈むと手を差し伸べ、蛇は巻き付くようにして冥の腕へと登っていた

「……春からずっと此処で理央と暮らしてる。…これはペット」
 

ラヴェータ > 「何を言うか、私からすれば貴様の方が不審者だったのだから仕方がないだろう」

ひとまずスマホを取り下げる少女の姿にこちらも制した手を下げる。
短く息をこぼし、改めて少女の姿を上から下へと眺めつつ、少女の物言いにあらがう。

「セフレ...?...それは、あれだよな
私の聞き間違いでなければセックスフレンドというやつ...で間違いないよな?」

聞き間違いか?、と思いつつも解釈や認識の違いかもしれない、と考える。
そこにはどこか信じたくないような心情が含まれており、上半身を起こして体をひねって少女の方を向きながら真面目な表情で尋ねる。

比良坂 冥 >  
「……鍵ナシで部屋に入り込んでるほうが不審じゃない?」

自身の持っている合鍵を手に見せ、再び首を傾げた

「? …他にセフレがあるの?」

──とりあえず冥が少女の言い分を信じたのは、敵意らしきものを感じなかったからだろう
冥は人一倍、そういった悪感情に敏感らしかった

スクールバッグを降ろし、ペットの蛇を肩周りに落ち着かせると、
ソファの前のローテーブル近くにすっと腰を降ろした
とりあえずお話をしてみる構えらしい

ラヴェータ > 「鍵を締めていただけかもしれんだろう
この島は物騒だしな、下手に部屋の鍵を締めないでいるわけにもいかんだろう?」

実際は鍵なんて使っていないのだが。

「...そうか。いや、私はそこいらの知識以外ほぼないからな
もしかすると盛大な勘違いをしているのかもしれんと思ってな...」

一度ソファから体を起こして座り直し、少女の方に向き直る。
思案顔で唸る。
やはり勘違いであって欲しかったのだが、現実は無情なようで。

「...そうだな
先ほど監視対象とも言っていたが...貴様も監視対象なのか?」

とりあえず気になるところから尋ねてみようと、
セフれの衝撃が強すぎたが、そちらもなかなかに気になるところである。
目の前の少女は未だに狐の少女の余裕の笑みを見ていない。

比良坂 冥 >  
「……玄関に靴もなかった。誤魔化す理由には、苦しい」

淡々と言葉を返す
危険な相手ではなさそうだが、不審といえばやはり不審である

「……『も』ってことはあなたも?
 ……理央くん、ああ見えて放っておけない人だね」

「……そう、私も監視対象。…別に悪いことはシてないんだけどね──」

とりあえずお客さんじゃないならお茶とか出さなくていいか…なんて怠惰なことを考えていた