2021/07/14 のログ
■ラヴェータ > 「そういえばそうだな...玄関で靴を脱ぐという文化を私は持ち合わせておらんかもしれん」
大真面目な表情でそういえばそうだったと顎に手を当ててわずかにうつむく。
影の中に靴を脱ぎ捨てる文化を持っている種族であり、こちら側でも困ったことがないため本当に気づいていなかったようで。
「ああ、そうだ。一応貴様の存在の話を聞く前から監視対象だったと思うぞ。
私は貴様の先輩というわけだな
まあ貴様の存在が隠されていたわけでもなければ、という話だが」
監視対象である以上どういう訳ありであってもおかしくない。
長いこと機密上の存在であった可能性はなくはない。
自分だって一般的に公開されてはいないのだ。
「まあ、そういうやつほど何かしていそうなものだがな
自覚はない訳か...」
監視対象である以上何か理由があるのは間違いない訳だが。
そういうものは自覚がない輩ほど物騒なものであることはこちらに来る前から知っている。
■比良坂 冥 >
「……特に隠されてはいないと思うけど、風紀委員には…?」
先輩。先輩らしい
であれば気を使うべきなのだろうか
まともな友人関係を築くことのなかった冥にはよくわからない
「──……本当に何もしてないんだけど。私の持ってる異能の力が危険だとか?」
小さく息を吐く
──どこまで本当かは怪しいものだが
「……で、ここに何か用なの?
多分、理央は今日は帰ってこないと思うけど……」
■ラヴェータ > 「さあな。異能にしろ体質にしろ、人格にしろ何かにらまれる理由はあるんだろうさ」
追及したところで芳しい答えは返ってこないだろうからこれ以上の追及はやめた。
「む、ということは風紀の本庁あたりにでも泊ってくるのか
仕事熱心な事だまったく」
二人には連絡網があるとでも仮定して。
どうせ仕事ばかりして戻れないような状態にでもあるのだろう、と思い小さくため息をこぼす。
「まあ仕事熱心なのはわかっているさ
だから適当に休息でも取らせてやろうかと思ったのだが...」
あいつはこれが好きなんだ、と。
そういいながら自身の尻尾を持ち上げ、緩く上下に揺らす。
ふさふさの毛並みが、その触り心地が視覚越しに伝わるだろうか。
■比良坂 冥 >
「……もしくは朝帰り?」
癖なのか、首を傾げながらそう言葉を返して
「……」
じっとり
休息を取らせてやりたい、という言葉に再びじとりとした視線を向けて
「……休みの日は」
「……私が専有するからダメ」
目の前で揺らされるふさふさの毛並みの尻尾
彼が好きだという言葉に、あからさまに不機嫌そうな雰囲気を醸す
■ラヴェータ > 「...どっちの方がマシなのかいまいちわからんな」
答えはどっちも到底良いとは言えない。
「休日に出会ってはおらんから構わんが...」
基本的に突発的に表れて現場や職場でひと時を同じくする程度しか二人の時間はない。
今日のように彼の住処に現れることもしばしばあるが、それもしばしばであり、長時間占有するようなことはほとんどない。
だから別に少女の主張に自身が不満に思うことはないのだが...
「理央の時間を専有...か
...ううむ」
いまいち彼の意思に確信も確認も取れていない以上軽率に口を出せない。
しかし、何とも言えない気持ちになる。
それと、先ほどのセフレの間柄であるという発言もそうだが、いまいち少女が健全な少女には見えない。
危険な存在にも見えな...いこともないが、やはりそうは思えないために唸っており。
■比良坂 冥 >
「………」
唸るような狐の少女
何を考えているのか窺い知ることは出来ない、が
「……邪魔、しないならそれでいいから」
すっと瞼を閉じるとそう言い放つ
邪魔になるようであれば、どうだというのだろうか──
すっと立ち上がり、ペットの蛇を肩に乗せたまま
「……ご飯、食べてく?」
勝手知ったるといったように戸棚近くにかけてあったエプロンを手にとる
どのみち自分も夕飯を作らなければならない、ついでということか
現在はそれほど、悪印象までは持っていないようだ
■ラヴェータ > 「...邪魔、か
ああ、邪魔になるようなことはわざわざせんさ」
一度顔を上げ、少女の方を向いて真面目にそう告げた。
一般的なものに限った話ではあるが。
一般的な邪魔とは?というところでもあるが何かしようとしているところを遮ったり、理央にこの少女が危険だと告げるようなこと、はわざわざしない。
それで充分...でなければその時また考えなければならないだろうが。
「ほう、せっかくだしいただいていこう。
頼む」
まだ夕飯はとっていない。
ならばついでにいただいても罰は当たらないし損もないだろう。
何よりせっかく作ってくれるというのだ、断る方が失礼というものだ。
「何をつくるのだ?」
それに...話の流れを変えたい。
あまり、理央と自身の関係についてーこれといって大したものはないかもしれないがー話さないほうが自分にとっても、少女にとっても理央にとっても良い、そう思えたのだ。
これ以上その手の話を続けるのは、いつ地雷を踏み抜くか...想定できない。
そんな心情を隠しつつ、少女には少し高圧的で偉そうではあるが日常会話ぐらいのノリで問いかけた。
■比良坂 冥 >
地雷。その表現は非常に的確だろう
どこに何が埋まっているのか、それを踏み抜くとどうなってしまうのか
冥という少女の持つ雰囲気には、そういったものを感じさせる『危うさ』があった
「……簡単なものしか、出来ないけど」
エプロンを身に着けた冥は勝手知ったる、といった感じでキッチンに立つ
「……んー…パスタにでもする…?」
安い、早い、そこそこ美味しい
人数分も作りやすい
そんな提案をしつつ、調理へと取りかかっていた
奇妙な出会いをした二人
神代理央という少年を取り巻く環境、というある意味で同じ家の住人である
少女の周辺に在るであろう無数の地雷を避け続けながら果たして交流を続けてゆけるのかどうか
──それはまた別のお話として語られる時が来るだろう。少なくとも今日は…共に夕食を囲むことになるのだった
■ラヴェータ > 「パスタか、いいじゃないか
歓楽街あたりをめぐっているとなかなかそういうものは食えんでな...」
ゲテモノばかり食べているのは内緒である。
少女の提案にはノリ気に反応、パスタに異論はないようだ。
どんなパスタが出来上がるのだろうか、と隠し切れない期待にあふれながら完成を待つのだろう。
その後二人で食卓を囲むわけだが、この日はこれ以上の何かそういった会話が交わされることはなかった。
少なくとも少女の作るパスタは美味しかったようで狐の少女は美味しそうに食べていた。
二人の少女の間柄がこのままであば良いのだが...
この先どうなるかは、今はまだ誰にもわからない。
ご案内:「神代理央の部屋」から比良坂 冥さんが去りました。
ご案内:「神代理央の部屋」からラヴェータさんが去りました。