2021/07/27 のログ
ご案内:「常世学園付属総合病院 VIP個室」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
入院生活二日目。
目立った外傷が無かった事もあって、現在は筋肉や内蔵の治療がメイン。
巻かれた包帯も随分と数が減った。見た目だけなら、もう健康体と言えなくは無いのだが…。
「いたたたた…。き、筋肉痛っていうのは、こういうことを言うのかな…」
身体を動かすと痛い。シンプルに痛い。
それでも初日痛み止めが切れた時に比べれば随分とマシではあるのだが。
まあ、あれだけ大暴れしたのだから暫く落第街には大人しくしておいて欲しい所。
丁度、夏休みの歓楽街健全化運動も始まった時節。
同僚達になるべく危険な目にあって欲しくない、とは正直な思いである。
「…関係各所への連絡も遅くなってしまったし…怪我に慣れ過ぎる、というのも考え物だな…」
初日はそれどころではなかった、という事もあるが。
漸く風紀委員会や学園に怪我と入院の報告が出来たところ。
自宅にも朝一番で留守電を入れておいたが…同居人の少女は、気付いただろうか。
「…まあ、今は大人しく療養しておくしかないかな」
ご案内:「常世学園付属総合病院 VIP個室」にシャンティさんが現れました。
■シャンティ > 「……ふふ」
女は笑う。なぜなら、とても愉快だからだ。なぜなら、懲りずに病院送りになる愉快な知人がいるからだ。愉快なサプライズをいただいたのであれば、そう。こちらもたまにはサプライズ……というのも、悪くないかもしれない。
「さ、て、とぉ……」
場所はわかっている。たとえ厳重な規制がかかっていたとしても、女には難なく見通せる。だから、そこまで至った。
「……じゃ、あ……ふふ。ノック、ノック、ぅ……」
こんこん、と……慎ましく控えめな音が響いた
■神代理央 >
室内に響くノックの音。
独りで入院するには些か広すぎる病室には、そのノックの音は妙に大きく聞こえた気がした。
サイドテーブルに置かれていた痛み止めの錠剤を水で流し込んでから、電動式のベッドを起こす。
患者衣ではあるが、此れで取り敢えず来訪者を迎える体裁は整っただろうか。
「どうぞ。鍵はかけていないよ」
少しばかり扉から遠いベッドの上から、声を投げかける。
入院の連絡も碌に回っていない中、訪れたのは一体誰かと首を傾げながら――
■シャンティ > 『「――」中の少年は、そう言葉を返す。ベッドは扉から遠く、その声もまた小さく響く。彼は言葉を返しながらも、首を傾げた』
小さく、小さく謳うような声が漏れる。
音もなく扉が開く。顔を出したのは褐色肌と流れるような銀髪が特徴的な女。
「あ、は……こぉん……にち、はぁ……」
くすくすと、いつもの笑みを浮かべる。
「ごき、げん……いか、が……かし、らぁ……? ふふ」
手にはなにがしかの包みを持って、女は滑るように室内に入り込んできた。