2021/09/05 のログ
阿須賀 冬織 > 「……えーっと、その……。お好きに、どうぞ……?」

 ファスナーが開けば、諦めた様にそう呟く。顔は真っ赤だ。
身を捩ったりと抵抗はしていたが、好きな相手を傷つけたりだとかそういうことはしたくないのだ。
……これって男子がする発言なのだろうか?

「……抱き心地は保証しかねるけど。まあうん、動けねえし動かねえから……さ?」

 ガチガチに筋肉! ってことはないが、柔らかいかと聞かれたら流石に違うと思いそういう。
……考えていると恥ずかしさが更にこみ上げて来た。視線は既に彼女の方からそれて横を向いている。

白亜 愛 > 「ふへへへへ!おじゃまします!」

そう言うと計画通りに寝袋の中に潜り込み。
ファスナーは腰の上の方で引っかかったため、その状態で位置を整える。

「……んっ、はふぅ。へへへ……なんかこう、冬織さんって感じの抱き心地でいいんですよ……ふへへへ」

いい感じのポジションを見つけると、そのまま彼を抱きしめてご満悦の域を吐き出す。

阿須賀 冬織 > 「っ……」

 寝袋の中にもう一人入ってくる。
……流石に完全に中に入ることは出来なかったようだが心臓が高鳴るのを感じる。

「んー、まあ愛も愛って感じの抱き心地だしそうなの、か……?」

 そう言って、抱きしめ返す。うん、愛って感じだ。
……さっきとやってること自体は変らないはずだけど、それでも今の方が恥ずかしい。
というか、この体勢で朝まで寝るのか。……持つだろうか。

白亜 愛 > 「んっ……どきどきいってる……うへへへ」

そういう自分の鼓動も伝わってるだろうか。
硬いような柔らかいような、あったかさに包まれて。

「冬織さん……おやすみぃ……好きぃ……」

先ほどまで恥ずかしさで寝れないとか言っていたが、彼に抱き着いて安心したのか、力を抜いて微睡み始める。

阿須賀 冬織 > 「……そういう愛もどきどきいってるじゃん」

 こちらにも相手の鼓動が伝わってくる。
体温と、安心感に包まれて幸せだとは思う。……それはそうとして眠れるかは別問題だが。
……あとまあ、色々と気づかれたくないものもある。

「……マジでこのまま寝るのか。…………ん、お休み、愛。…俺も、好きだよ」

 少しすれば、どうやら彼女の方は本当に寝たようで、ちょっとした寝息なんかも感じるのかもしれない。

「……俺から言ったわけだし、寝袋に戻すわけにもいかねえよなあ。」

 どうしたものかと、起こさないようにそっと彼女の髪や、背中を撫でてみたりして。

「……ん、さすがに……俺も、眠くなってきたや……ふわぁ」

 しばらくそうしてドギマギしていたが、だからこそ余計に疲れたのか。
あくびを最後に意識がうっすらと。……少しすれば、寝息が聞こえ始めるのだろう。

ご案内:「テント」から白亜 愛さんが去りました。
ご案内:「テント」から阿須賀 冬織さんが去りました。