2021/10/26 のログ
ご案内:「玄武湖畔」に幣美奈穂さんが現れました。
■幣美奈穂 >
玄武湖一泊二日の修学旅行、二日目です。
東玄武湖の民宿に泊まった美奈穂、やっぱり朝は早起き、がばっ。
同じ部屋に眠る死体――違いました、女子大生のお姉様がた。
ひのふーの・・お一人足りないようです。
別のお部屋でお休みしたのでしょう、と。気にせず水場でお顔を洗い、嗽と歯磨きです。
すっきりしますと、お部屋に帰ってお着換え。いつもの巫女服。
そして背負いリュックを持ってお外に。
昨夜のBBQとキャンプファイヤー、そしてリンボーダンスがあった場所です。
流石にまだ日が昇る前というので、暗いですが。
どなたもいないのです。あと、きちんと片付けてないので汚いです。ダメな大人たちです。
昨夜は遅いので、リンバー(リンボーダンスする人)の赤黒刺青の角々さんがやってきて、
送り返した穢れがある空間歪みは簡単に閉じただけ。
あまり良くない感じがするので、しっかり閉じて綺麗にするのです。
準備として、いつものお出かけ神事セットをご用意します。
お清めの塩として、クリスタルに封じた岩塩をこちょんと置きます。
今回は完璧に整えてしまいますので、御幣も用います。
空間の横に固定するための結界を作って貼っておきます。
自然にしてますが、他から見れば、空中に浮いている御幣です。
持ち歩いています三番叟鈴付き懐刀や折り畳み榊竹扇も用意しまして、朝日が出るのを待ちます。
星や月を使うのもありですが、折角ですので日の出と湖を利用するのです。
――昨日、遅かったので、お風呂入ってから寝たかったのです。20時はもう十分夜です。
■幣美奈穂 >
東側にある場所ですので、背の方から日が射す気配を感じ始めた、そんな時間です。
座してゆるりと頭を下げ、するりと立ち上がって更に頭を下げます。
僅かでも山稜から日が出た瞬間に、しゃんっ、しゃんっ、しゃんっ、と鈴を鳴らしながらゆっくりと舞い始め。
それは昇りきるまで行われます。
最後に短い祝詞をあげ、榊を振りますと。
キンッ――と、普通の方には聞こえないはずなのに、普通の方にも聞こえた気がする音。
空間の歪みが閉じられ、そして整えられたのです。
そうなっているのを美奈穂はじっとみて確認。実際は見えているというより感じているのですが、
綺麗に直っているのを確認できたのでにっこりです。
使った神事道具を元の様に片付けます。
――その頃、儀式的に繋げていた向こう側は大変です。
昨夜、先兵を送り出した大勢のダークな暗黒な堕ちたパワーを用いた儀式で開いたゲートが、
よれよれになり倒れ伏すように意識を失った先兵が帰ってきたと同時に、開かなくなったのです。
先兵の赤黒刺青の角が禿げた頭部に十本ほどあるマスターな使い手、酒くさ!?
両刀の精神剣の代わりに酒瓶びん持っていたのです。
やられたのか、どうなったか状況が判らないまま開かなくなったゲート。
それが約10時間後に急に閉じ始めたのです。
人為的にゲートを開くのは大変、前回も繋がった先が閉じたので、今回も念のためにと用意していた儀式員で
ゲートをなんとか維持しようとしたのですが、そんな努力もむなしく、しゅぱっと綺麗に消えたのです。
前回と同じです。
前回同様、既にゲートひらく歪みは綺麗に消失しているので、新たな歪みの種を広い世界で探さないといけないでしょう。
なぜこうなるか分析をすると共に、侵略の入り口となるその歪みの種を探すために、大きなお船を動かすのです。
さて、そんな歪みの向こうにあった世界の大変さなんて知らない美奈穂、美味しい空気に湖を眺めながら大きくのびー。
■幣美奈穂 >
今日の予定は、ここから連絡船で西玄武湖に行きまして、奇岩など自然観察だそうです。
さすが、子供たちには人気がない渋いプランの修学旅行。
親御さんたちは勧めるかもしれませんが、それよりキャンプの方がいいでしょう。
そして観光トロッコに乗って、湖の南になる玄武湖畔でお昼ご飯、昨日とは別のレストランだそうです。
そこで2時間ほどの自由時間のあと、バスと電車で学園に帰るというものです。
いちにーさんしーと身体を動かしていますと。
なんかマネしているらしい、少し太った白いにゃんこさんが後ろ足で立って前足で掻く仕草が後ろに。
なんか脚が太く全体的にころりとした感じ、よく見れば、白い毛並には、うっすら葉の縁がたに灰色の模様が入ってます。
どなた?、と首を後ろに向けて傾げさせれば。
そのにゃんこさんも、なぁに?と首を傾げさせまして――その場でころり。
慌てて立ち上がろうとしますが、とてとて美奈穂が近づいてきたので、寝そべって見上げてきます。
立派な大きさのにゃんこさんですが、どうも子供っぽいのです。
しゃがんでお目めをぱちぱちとして顔を合わせあいまして――。
「えいっ!。
こしょこしょこしょ~♪
わしゃわしゃわしゃ~♪」
美奈穂、その大きな白にゃんこさんのお腹をわしゃわしゃします。
喉を鳴らしながらお腹を向けるにゃんこさん。
日が昇ってまだ朝が早く、早起きらしいお爺様が杖をついて散歩とやってきます。
昨夜のリンボーダンスで優勝したお爺様です。
「おはようございます」
とにゃんこさん撫でながら。にゃんこさんもお爺様を見て喉をぐるると鳴らしてご挨拶。
わしゃわしゃしながら少しお話を。
なんでも、前はどこぞの職員さんだったらしいです。大先輩です。
退職して、妻も子もおらず趣味にしていたリンボーダンスで世界を荒らしまわり、
リンボーダンスで世界を少しでも平和に・・と思っていたのですが、
何度も世界大会で挑戦し、上には上がいるというので挫折しかけた70代半ば。
そう、異能がない部門ではベスト8まで進んだのが最後。
うんうん、セカンドライフというやつですね!
ふわふわしてにゃんこさんのお腹気持ちいですね!
お爺様とお話しながら、だいたい8割はにゃんこさんに向けられている美奈穂脳です。
■幣美奈穂 >
・・今年になって出会ったエルフと、目が合った瞬間に運命を感じ。
そのまま役所に届けたそうです。初婚だそうで。
実はラブラブ新婚さん――おめでとうございます。
あとで判る事ですが、このお爺様。
一般教養で一緒のクラスになる仲良しお友達・エリちゃんのお姉様の旦那様だそうです。
縁とはびっくりするものです。
それはさておき、このにゃんこさん。
紅葉を見に来ているお爺様、何度かここにきているようです。
あっちに親御さんが着てますよ、と山裾の方を見れば、
え?、あれにゃんこさん?、おっきくないですか?
とびっくりする、やっぱり白い毛並みのにゃんこさん。
成猫でも大きいにゃんこさんと見えた足元の子。
実はまだ子供だそうです。
だから脚がふといのですねー、両前足を軽く握って振ります。
そして抱っこして、お母さんにゃんこさんのところへ。
あっ、ママだっ!、という感じでするりと降り、大きなにゃんこさんの所へ。
頭をごつごつぶつける子供、その頭を大きな前足で転がしてべろべろ舐めます。
可愛いですね~。
澄んだ瞳でこちらを見てから、ぐるるっと鳴いて、歩き出すお母さんにゃんこさん。
それを追いかけては、こっちを振り向き。また追いかけてはこっちを見る子供。
またです~、と手を振るのでした。
■幣美奈穂 >
コテージに戻るというお爺様も見送りまして、荷物を持って宿に戻ります。
宿の方も起きておりまして、そこでおっきなにゃんこさんの子供と遊んだことを言いますと、ちょっとびっくり。
最近、山に来た雪豹親子だそうです。
警戒心は強いですが、人に害する様子もなく。
届を出したら調査する方がきたのですが、やはりどこかから転移してきたのでは?、とのこと。
どうするかはまだ判断中だそうです。
朝食は遅い時間側にずらしてもらって、先にお風呂!
じつは子にゃんこさん?の毛がたくさんついたから。
ふーっとお風呂に入って帰ってきますと、朝食に出ている方は少ないようです。
どうも大学生さんたちは二日酔いが多いようで。
お腹ペコペコな美奈穂は、自分ではめったにしない目玉焼きとベーコン、ちょっと感激しながらご飯あむあむ。
パンかご飯は選べたのですが、やっぱり朝はご飯です!
目玉焼きの半熟な黄身に醤油をたらりと垂らして美味しく頂きます。もんぎゅもんぎゅっ。
目玉焼きにはソースか、醤油か、塩コショウか。ケチャップ派もおります。
過激派までは発展してませんが、論争は絶えないデリケートな話題です。
朝食を食べまして、荷物はとっくに片付いておりますので、出発まで自由時間。
お部屋の女子大生さんに「朝ですわ、起きてくださいまし」と揺らして起こして、
美奈穂は桟橋周辺、釣りをしておられる方もおります。
連絡船が来る前に点呼!
――男子大学生3名が二日酔いで起き上がれないとのこと、昨日遅くまでお酒を飲んでいたそうです。
自力で予定の場所までくればよし、と見放されるのが、近場修学旅行のいいところかもしれません。
■幣美奈穂 >
連絡観光船に乗りまして、西玄武湖。
緑が多くなだらかな東側に比べますと、切り立った岩や崖が多いそうです。
湖でも少し中央寄りですが十分に安全な弧を描く航路だそうです。
湖を見ていますと、薄い青から濃い青にどんどんなります。
お魚さんが泳いでいるのもよく見えます。
幾人かグロッキー気味、お魚さんに口から餌をあげるのは見ないふりをしてあげるのです。
あっ、今、下にとってもおおきなお魚さんが!
首が長い感じでしたが、このお船よりも大きかったと思います。
あ~、もう見えませんわね。
船内アナウンスで流れる案内などの音声を聞きながら、少し冷たい風を浴び。
北側を見たり、南側を見たりします。
あっ、おっきい鳥!
ひゅるっと飛んでくる大きな鳥が見えます。
アナウンスで、あれは日頃はもっと北にいる野良プテラノドンだそうです。
見れるのは珍しいとのこと。
くるりと旋回して、湖い突撃!
そのお口に、大きなお魚さんの尻尾が!
アリゲーターガーだそうです。
ガー目ガー科の細長いアリゲーターガーなお魚です。
後で調べたら、長いので、あれ、喉にググっと入っていたのでしょう。
そんな思いがけないイベントがありながら、岸壁が多い西玄武湖の桟橋に到着です。
こっちは岩が多いせいか、結構揺れます。
船員さんの手を借りまして、ちょっと浮いて桟橋着地です。
■幣美奈穂 >
地層も見える岸壁、ここでは地球物理学の説明。
過去から色々謎がある常世島、だけど地層は色々と教えてくれると。
地学の先生が目を輝かせていいます。
他に見られないような発見も少なくなく、まだ猿でしかなかった人類の祖先の時代なのに、
それより古い地層で人型の骨が見つかったりもするそうです。
ほむほむ。
秘密の宝箱な岸壁なのですね!
色々説明を聞きましてから、トロッコ電車に乗り、奇岩などを見ながら玄武湖畔に戻ります。
一周してきたわけです。
ここで、お昼。
昨日はマリモ料理でしたが、今日はシジミにウナギ、和食です。
うまうまです。
自由時間は、またどこか美術館とか行きたいところですけど。
美奈穂にはちょっと遠いようです。
ですので、集合場所であるウッドデッキから遠く離れないところを見ます。
あっ、ガラス工芸品のお店とかあります!
きらきらして綺麗ですねー。オルゴールとかあります。
ねじ巻きなのを1個、買っていきます。これは自分んち土産。
おうちにゃんこさんには、鮎の形をしたお菓子。
委員会と部活には湖畔のレアチーズケーキにします。
チーズケーキは、出発前に取りに来ますので、お取り置きです。
■幣美奈穂 >
ここでも釣りている人がいるウッドデッキ。
ベリーベリーのソフトクリームを買って、それを座りながら見てぺろぺろ。
すると、湖畔に遠くから飛んでくる濃いピンク色の鳥――。
フラミンゴさんたちです。
浅いところに並びまして、翼を広げてから閉じてお辞儀。
何が始まるのでしょう?
音楽が流れる共に、くるくると綺麗に踊りだします。
ちょうど、フラミンゴダンスチームのダンス時間のようです。
お~・・揃って綺麗です。
ポールルームダンスの名手、浅い水深の湖岸近くで、水を綺麗に跳ねさせながらです。
天気がよく風も少ない日しかやってくれないので、運が良かったみたいです。
ぱちぱちぱち~。
お魚さんを1尾買って、放り投げます。
だいぶ手前に落ちかけたのですが、素早くフラミンゴさんキャッチ!
お魚臭くなった手を洗い、そしてチーズケーキも受け取りに行き。
一泊弐日の修学旅行・玄武湖編、帰る時間です。
集合時間10分前には集合場所に、人数が微妙に減ってますが、皆で学園まで帰るのでした。
ご案内:「玄武湖畔」から幣美奈穂さんが去りました。