2021/11/23 のログ
ご案内:「石岡宝石店」にダスクスレイさんが現れました。
ダスクスレイ >  
壁を斬った。
ただそれだけ。

それだけで宝石店の壁は熱したナイフでバターを斬るが如く。

宝石の入ったケースを斬る。
ただそれだけ。

それだけで警報装置は私の出現を告げる開演ブザーを鳴り響かせる。

ダスクスレイ >  
騒がしくなる夜の街。
さぁ、ショータイムだ。
怪盗の夜が来る。

宝石の輝き。
それは現代においても褪せることなく。
適当に懐に納めておこう。

警備員 >  
アラームを聞いて警備員が駆けつける。

「そこのお前、何をしている!!」
「先輩、こいつ……あの、」

二人が言葉を言い終わるより、早く。

ダスクスレイ >  
銀閃が煌めいた。幾重にも、幾重にも。

「……くだらん」

警備員たちの服と得物を斬った。

「殺す価値もない」

唖然とする二人の横を悠々と通り過ぎて。
ああ、快感だ。
弱者を歯牙にもかけないのは。

なんと心地が良い。

ダスクスレイ >  
騒動を聞きつけて野次馬が集まってきている。
さぁ、お楽しみはここから。

宝石店の屋根に上がる。

「全ての凡庸なる者たちよ!」

野次馬に高らかに声を上げる。

「私こそは怪盗ダスクスレイ………」
「魂の解放者なり!!」

初期には捜査の撹乱のために色んな違反部活の名前を出した。
だが、今となってはどうでもいい。
私を捕まえられる者など。

この島には存在しないのだから。

ダスクスレイ >  
月夜の下で身を翻す。

「それでは諸君、また会おう!」

そう言って高笑い。
そして闇を掘るように屋根から屋根へと逃げていく。

途中、風紀と思われるドローンに追尾されていた。
だが、斬撃を飛ばして両断しておいた。

 
爽快だ。こんなに面白いことがあるか?
この悦を何度でも味わうために、私は。

ご案内:「石岡宝石店」からダスクスレイさんが去りました。