2021/11/23 のログ
ご案内:「石岡宝石店」にダスクスレイさんが現れました。
■ダスクスレイ >
壁を斬った。
ただそれだけ。
それだけで宝石店の壁は熱したナイフでバターを斬るが如く。
宝石の入ったケースを斬る。
ただそれだけ。
それだけで警報装置は私の出現を告げる開演ブザーを鳴り響かせる。
■ダスクスレイ >
騒がしくなる夜の街。
さぁ、ショータイムだ。
怪盗の夜が来る。
宝石の輝き。
それは現代においても褪せることなく。
適当に懐に納めておこう。
■警備員 >
アラームを聞いて警備員が駆けつける。
「そこのお前、何をしている!!」
「先輩、こいつ……あの、」
二人が言葉を言い終わるより、早く。
■ダスクスレイ >
銀閃が煌めいた。幾重にも、幾重にも。
「……くだらん」
警備員たちの服と得物を斬った。
「殺す価値もない」
唖然とする二人の横を悠々と通り過ぎて。
ああ、快感だ。
弱者を歯牙にもかけないのは。
なんと心地が良い。
■ダスクスレイ >
騒動を聞きつけて野次馬が集まってきている。
さぁ、お楽しみはここから。
宝石店の屋根に上がる。
「全ての凡庸なる者たちよ!」
野次馬に高らかに声を上げる。
「私こそは怪盗ダスクスレイ………」
「魂の解放者なり!!」
初期には捜査の撹乱のために色んな違反部活の名前を出した。
だが、今となってはどうでもいい。
私を捕まえられる者など。
この島には存在しないのだから。
■ダスクスレイ >
月夜の下で身を翻す。
「それでは諸君、また会おう!」
そう言って高笑い。
そして闇を掘るように屋根から屋根へと逃げていく。
途中、風紀と思われるドローンに追尾されていた。
だが、斬撃を飛ばして両断しておいた。
爽快だ。こんなに面白いことがあるか?
この悦を何度でも味わうために、私は。
ご案内:「石岡宝石店」からダスクスレイさんが去りました。