2021/12/28 のログ
ジェレミア・メアリー >  
これがワガママだって言うのはわかっている。
それを受け止めてくれる彼女が好きだし
どうしようもない気持ちをどうにかしたい時もある。
そう、我ながら、男ながら"女々しい"のだ。
初めてできた恋人、と言うのもあるけど、彼女の依存は別ベクトルだ。

未だ薬物に依存し、役者(キッド)を演じる(ロール)。
外部と接触する為の弱い自分。
それをさらけ出せるのは此処だけ。彼女の前だけ。
だからある意味、"代わり"ではあるんだ。性質の悪い代わり。

「い、いや……、……こ、答えづらいなぁ」

嫌じゃないのは間違いない。
そもそも女の色気が嫌いな男がいようか?
此のグローバルな時代でも、そうそういないだろう。
特に自分の特別な相手ともあれば、尚の事。

鼻腔を擽るシャンプーの香り。
離れた今でもまだ残っている。
こういうのを覚えてしまう自分にちょっと嫌気が差してしまうけれど
どうにも落ち着いてしまう。彼女の匂いだ、と。

「(これじゃぁ、あんまり変わらないのかな……)」

なんて、気持ち悪さに自己嫌悪だ。
ふぅ、と溜息のような吐息が漏れるとキャップの隙間に映る料理の数々。
やはり彼女は自分の好みを良く抑えている。
美味しそうな暖かなコーンスープの香りに、実に憎々しいチキンの香り。

「ん、何かあったわけじゃないよ。何時も通りの仕事。
 少しだけ手がかかったけどね。ちゃんと無事に帰ってきたよ」

風紀の仕事は荒事が多い。
取り締まるだけで済む場合もあれば、危険地帯に自ら足を踏み入れる。
今回の場合は後者だ。ある意味よくある事だけど
あんまりケガを彼女に見せるような真似になったのは良くなかったかな。

ともあれ、今は忘れよう。
シャンメリーの入ったグラスを掲げ、チン、と互いに打ち付け合う。

『Happy holidays』

ジェレミア・メアリー > 【一時中断】
ご案内:「二人の部屋」からジェレミア・メアリーさんが去りました。
ご案内:「二人の部屋」から修世 光奈さんが去りました。