2022/01/30 のログ
笹貫流石 > ちなみに、もしその事実を少年が聞いたら流石に唖然としたかもしれないが。
御互いの事情は先程のやり取りで深追いはしない、という暗黙の了解じみた空気もあり。
ともあれ、彼女がトラウマというほど大したものでもない、という言葉に合わせる事に。

「そーなんすかねぇ?俺はそっち方面サッパリだから、仮に手元にあっても正しい使い方どころか動作方法も分からなそうだけど…。」

記憶を辿りつつ。機械は人並みに扱えるが、あくまで人並みでしかない。
古代の遺物やそれに類する機械系を扱えるほどの知識や技能は流石に無い。

「んー…ちょっと直ぐには思い出せないっすけど、思い出してもし手元に来たら清水の姉さんに見せるっすよ。
多分、姉さんに見て貰った方が話は早いだろうし。」

と、笑って肩を竦める。流石に数年前の事なので記憶から直ぐに探り当てるのは難しいようで。

清水千里 > 実際のところ彼女にとっては”それ”は体験した紛れもない事実だが、
そういわれたところで普通の人間は困ってしまうだろう、ということもまた理解していた。
なにせ人類文明の生まれるはるか以前の話なのだ。

「ええ、ぜひ。私はたいてい常世博物館に籠っていますから、
なにか御用があればそちらにいらしてください、歓迎しますよ」

図書館に籠って魔術やアーティファクトの研究をするのも悪くはないが、
魔術は知的好奇心の強いイス人の社会でもウケが悪い。
それに何より、図書館の暗がりに引きこもることはこの身体の健康にとってもよくないだろう。
少しは外に出て、フィールドワークをすべきだろうなと考えた。

笹貫流石 > 異世界人を始め、様々な種族が集うこの島の特性もあって、少年も仮に彼女が人でないとしても驚きはしない。
ただ、人類文明より遥か昔の事を仮に持ち出されても、そもそも現実感が無い。
あくまで少年は人間でしかないのだから、それも無理も無いと言えばそれまでだが。

「常世博物館――成程ー了解っす。まー、そういうのに強い人と知り合えたのは良かったっすよ。」

世辞ではなく、実際に”雑事”の過程でそういうモノと接する機会もゼロではないかもしれない。
だったら、アドバイザーとして彼女の助力を必要とする時もあるかもしれない。

と、まぁ打算も込みだが、そういう方面に明るい上級生と知り合えたのは良い事だ。
彼女の考えを他所に、紙コップの残りを飲み干してから軽く伸びをして。

「よっし、もう良い時間だし俺はそろそろ寮に戻るっすよ。
清水の姉さんはどーします?まだ会場残ります?」

と、近くのゴミ箱に紙コップを捨てつつそちらへと顔を向けて尋ねようか。

清水千里 > 「ええ、私もそろそろ帰ることにします」

なんにせよ――興味深い問題事を持ち込んでくれそうな後輩と知り合えたのは良いことだ。

「また会いましょうね、笹貫さん」

そう笑って、彼が去るなら、その背中を見届けるだろう。

笹貫流石 > 彼としては問題事を持ち寄るつもりは無いのだが――アーティファクトは色々と複雑だ。
少年にそのつもりが無くても、持ち寄ったブツがとんでもないモノという可能性もゼロではない。

そして、まさか先輩からそういう期待をされているとは勿論気付いていない。
彼としては、本当にただ珍しかったり用途不明のアーティファクトを見て貰うかー、くらいのノリで。

「あいさー、そん時はよろしくって事で!じゃーなー、清水の姉さん!」

と、微笑と共に見送る姿勢の彼女に軽く右手をヒラヒラと振れば。
いい暇潰しになった事に満足しつつ少年は一足先に会場を後にするのであった。

ご案内:「【イベント】常世大ホール 新年会会場1」から清水千里さんが去りました。
ご案内:「【イベント】常世大ホール 新年会会場1」から笹貫流石さんが去りました。