2022/02/17 のログ
東山 正治 >  
『太市グリコ』
旧日本領域の妖怪であり、学園の斡旋で常世学園に入学。
その後、依頼者の森中に恋をし、媚毒により
森中に振り向いてもらおうとした。
しかし、この媚毒は人間には興奮効果どころか
微量ながら毒物反応を起こしてしまい、相性最悪だった。
カフェでのバイトも、森中に一服盛る為だったらしい。

何にせよ、当人に殺意が無かったためグリコは今
数日間の"補習"を終えて学園生活に復帰している。
森中との仲は事件の後、それなりに良好なようだ。


─────────────……。


「ふわぁ……」

ノートパソコンのモニターを見ながら、東山はあくびを漏らした。
何とも終わってみればしょうもない事件だった。
こういったちょっとした"手違い"はこの学園じゃよくある事だ。
恋話だから周りは笑い話で済ませているようだが、一歩間違えば殺人事件だ。

「ちゃんと豚箱いれときゃいいのに」

ぽつりともらした本音は、職員室の騒音に消えていく。
不意に、懐からなる着信音で携帯を拾い上げた。

「もしもし?ああ、逆瀬ちゃん。相変わらず寝ぼけてんなァ。
 通話中に寝るなよ?それより何、また事件──────」

こうして、何気ない日常のトラブルは幕を閉じた。

東山 正治 >  
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CASE File No.1

殺意/アイの一杯

CASE END
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