2022/12/06 のログ
ご案内:「ベアのアジト」にモールディグベアさんが現れました。
ご案内:「ベアのアジト」からモールディグベアさんが去りました。
ご案内:「ベアのアジト」にモールディングベアさんが現れました。
ご案内:「ベアのアジト」に車椅子の浮浪者さんが現れました。
■モールディングベア > 「いっぱい集まった!」
両腕に布地をたくさん抱えて、のっしのっしとアジトに戻って来る。
腕の中にある、合法・非合法にかぎらず手に入れた新しい生地…。
その感覚に満足げに目を細めながら、アジトの大きなソファにえいやと腰かけ、
近くの棚に布地をえいえいと積み上げる。
「今日もいい仕事したなー。」
積み上げられた布地を眺めながらご満悦の表情でつぶやき、天井を仰ぐ。
第六縫製部との戦いに打ち勝ち、さらにお金で布地を買い集める…。
今日は大戦果だったのだ。ゆっくりと背もたれに体を預け、小さくうなずいた。
■車椅子の浮浪者 >
――違反部活、病原狩人。
その部長は、テロリストパラドックスと交戦して、死亡した。
その噂は、迅速ではないが、確実に広がっていた。
いまや、めぼしい部活連中には知られている事だろう。
とはいえ、それですぐに何かが変わるわけじゃない。
病原狩人がワンマンじゃない事は、取引先には知られている。
まあ、多少は仕事が減るかもしれないが、代理の部長が立って、頭が変わって、それだけだ。
恨みを買っている連中に対しても、意外と問題がない。
部員一人一人が鍛えられていて、多少喧嘩を売られても返り討ちに出来る。
主体となる戦力が健在だとわかれば、それ以上の手出しはしてこないだろう。
大したからくりがあるわけでもなく、そういう理由で、部長が死んだとしても、病原狩人という違反部活は、瓦解する事はなかった。
普段から指揮系統の整備と、部員の教育に勤しんでいた賜物だろう。
死んだ部長というやつは、随分と仲間に恵まれていたようだ。
――そんなお話しとは関係なく。
ボロ布を頭から被って、車椅子を転がしながら、ある知人のアジトまでえっちらおっちらやってきた。
丁度帰ってきた所らしい。
これは運がいいな。
「――嬢ちゃん、ちょいといいかい」
ドアを叩きながら、中へと声を掛けた。
■モールディングベア > おもむろに立ち上がり、生地の山に手を突っ込む。
ぬるい缶を取り出すとにっこりと笑った。
仕事のあとの一杯を決めようとしたところで、聞こえてきた声に立ち上がって扉を開く。
声の主は知り合いのおじいちゃんだ。
アジトの近くに暮らしており、自分が色々と施す代わりに、こうして時々何かを教えてくれるのだ。
「あ、おじいちゃん! どうしたの? はい、これあげるね。」
ドアを開いておじいちゃんに声をかける。
片手に持っていた缶をおじいちゃんのお膝に置いてから、はてと小首をかしげた。
「なにかよくないこと? いいこと? いいことのほうがいいな~…。」
チラッチラッ。 期待する視線を向けるが、そうしたところで良いことが在るとも限らない。
とりあえず相手の発言を待つ心積もりだった。
■車椅子の浮浪者 >
出て来た嬢ちゃんの反応に、喜んでいいのかどうか。
ありがたく温い缶を受け取りながら、周囲の気配を気にかけて。
それから声を出す。
「どちらかと言えば、わるい事かなあ。嬢ちゃんに匿ってやってほしい男が居てね」
なんて、それっぽく切り出してから、変声機をオフにして、少しだけボロ布を上げて顔を見せる。
「――なんてね、オレだよ」
どうやら変装はそれなりに上手くいっていたらしい。
いや、気づいた上でそういうフリをしてくれたのかもしれないが。
「ちぃと入れてくれないか?
少し――いや、こう、すごく、頼みたい事があるんだ」
申し訳なさそうに、片手を立ててお願いする。
■モールディングベア > 「ええー、悪いことー? 匿うって、だれを匿えばいいの?」
うーん、と首を捻って考える。 アジトだから人の出入りは少なくしたい。
さりとて困っている人を見捨てるわけにもいかない。
うんうんと唸った結果、大人しくうなずいた。
「おじいちゃんがそういうなら…あれー!?」
正体を現した相手に思わず目を丸くして叫ぶ。
頭の上に?マークをたくさん浮かべたまま、相手のお願いにうなずいた。
「うん。よくわかんないけどいいよ。 困ってるんでしょ? わたし、手伝うよ」
のんびりとした、しかししっかりとした意志を込めた口調で相手に告げる。
熊は執念深い。一度決めたら曲げたりしないのだ。
■車椅子の浮浪者 >
――あ、これ気づいてなかったやつか。
オレの変装スキルもまだまだイケるな。
「ああ、うん、大分困ってる。
うっかりすると死んじゃいそう――というか、もう思いっきり死にかけたもんでな」
とはいえ、なんとかちゃんと、両脚はくっついてる。
幽霊になったわけじゃない。
「じゃあ、すまん、邪魔させてもらうな」
嬢ちゃんの心強い言葉に甘えて、アジトの中に、車輪を転がした。
「――お、これはまた、一段と増えたな」
嬢ちゃんの趣味の戦利品たち。
オレもほんの少し手伝ったりもしたが、この前に来た時よりもストックが増えている気がする。
■モールディングベア > 「えー、そうなんだー? あんまりいいところじゃないけど、上がっていいよー。」
びっくり…しているのだが、のんびりした雰囲気のせいか本当に驚いていると思われるかは疑わしい。
ともかく、相手をお部屋に入れてあげてから、ちゃんと扉を締めて鍵をかけた。
「増えたよー。 いっぱい手に入れてきたり買ったりしたから。
欲しい服があったら作るよー。」
褒められてちょっと誇らしげな顔で答える。
生地の束を手に取ると相手に見せるように広げて見せた。
「これが別世界の絹を使った絹でー、炎に強いんだって。
無加工でそういう特性があるのはすごいよねー。
そんでこれが変容の神様に祝福を受けた布地でー、
これで作った服はその人を作り変えちゃうんだってー。 こわいねー。」
突如として始まった解説は、相手を元気づけようと頑張っている…。
その糸であることは伝わるかもしれない。ちょっと必死だし。
■車椅子の浮浪者 >
「いやあ、この街じゃ上等なほうだろ。
――ありがとうな、助かる」
部屋の中に入ってから、ボロ布を脱ぐ。
生き延びるために使った薬のお陰で、髪も随分伸びてロン毛になっちまったが。
一応、髭はちゃんと剃ってきました。
「へえ、面白いもんがあるもんだな。
その辺の知識は専門外だからな――」
一生懸命語る嬢ちゃんの姿に、少し懐かしい親しみを感じて嬉しくなる。
妹も研究の事を語るときはこんな感じなんだよな――優しい嬢ちゃんだよな。
「――ちょいちょい、嬢ちゃんこっちきな」
部屋のモノを踏んづけたり、ぶつけない様に車椅子を動かして、嬢ちゃんを手招きする。
自分から動いていってやれないのは、やっぱり不便だなあ。
■モールディングベア > 「そうかな~…。 まあいいならいいけど。 わたしも気にしてないし!」
休憩スポットとしてここを使うとしたのだから、多分その辺も問題ないのだろう。
雑然としたアジトでも上等と言われると、ちょっぴり嬉しかった。
自分の話を色々と聞いてくれた相手に呼び寄せられると、そのまま素直に近づく。
身長差がありすぎるから、屈んでから相手を見た。
「どうしたの? なにかする?」
うまく動けないのも大変だろう。 ちょっとだけ心配そうな色を含んだ声で答えて、
相手の横に付く形を撮った。
車いすだとお部屋を移動するのが大変そうだから、今度床を片付けないと。
そんな事を考えながら、のんびりと相手の言葉を待つ。
■車椅子の浮浪者 >
呼んだら、ちゃんと屈んで隣に来てくれる。
ああまったく、ほんとに。
「――ほんっとにいい娘だなあ、嬢ちゃんは」
そのまま、嬢ちゃんの頭を両手で抱き寄せた。
頭もたくさん撫でてしまおう。
言葉じゃ感謝が伝えきれん。
「いきなり来たのに、親切すぎるだろ。
オレがもう少し青臭かったら、嫁に欲しいくらいだぜ」
おじさん感激よ。
ちょっと知り合ったくらいの仲――いや、ヤることヤった仲ではあるんだがまあ。
それだからって、こう二つ返事で助けてくれるもんか?
本当にいい娘だ。
■モールディングベア > 「なになに~?」
呑気に相手の言葉を聞いていたところで、頭を抱き寄せられる。
思いっきり頭をなでてもらって、くすぐったいやら恥ずかしいやらで声を上げた。
「んひひっ、くすぐったいよぉ! ねえ~、なになに~?
困ってたから助けて上げただけだよー、気にしなくていいのにー。」
撫で回されて楽しげに声を弾ませたまま答える。服以外のことで褒められたのは
久しぶりだ。 ふにゃふにゃと相好を崩しながら、大人しくされるがままに成る。
「ご飯とか飲み物とかも準備しておくから、あとで買い物に行くね~。
それまではちゃんとここにいてねー。 いなくなったらダメだよ~?」
なでてもらいながら相手に告げる。 そう、ここは本来なら自分だけのアジトなのだ。
いくら自分がたくさん飲み食いするからといっても、二人分の食料はない。
■車椅子の浮浪者 >
「そういう所が、いい娘だっていってんの!
ちゃんとこの街で立派に生きてて、誰かを助ける事もできる。
ほんとに、嬢ちゃんはいい子だよ」
耳と耳の間を優しく撫でて、前髪をちょっと上げたら、おでこにお礼の接吻をしてあげよう。
しかし、しかしなぁ。
「――よく考えたら、オレ、こんな可愛くて優しい嬢ちゃんとヤることヤっちまったんだよなあ。
意外と枯れてなかったんだな、オレ」
しみじみ、あの時の事を思い出すと、なかなか元気だったね、オレ。
嬢ちゃんの能力のお陰か、まだまだ行けるぞって勢いだったしなあ。
かなり久しぶりに、純粋に楽しんだ気がする。
「――おお、そうか、悪いな。
金は、世話になる分はとりあえず用意してきたから、それで支度してくれ。
あとは、そうだな。
匿ってもらってる間は、しっかり、美味い飯食わせてやるからな?」
脚は動かないが、腕は動く。
オレの料理の腕を存分に振舞ってやろうじゃねえか。
■モールディングベア > 「えへへえ~めっちゃ褒められてる~!うれしい~!」
頭を撫で回されておでこに感謝のキスまで受けると、
でれでれと表情を緩ませる。粗手が満足するまで大人しく撫でられながら、
相手の言葉にうなずいた。
「あっ、そっか! ちっちゃくなったらお世話も楽だよ?
どうする? ちっちゃくする? ちっちゃくする?」
相手の発言にぽんと手を打ってから提案する。
また可愛くなってくれたら嬉しいし、しかも怪我をして動けないとアレば、
正しく”お人形みたいに”たくさんお世話して可愛がって上げることもできる。
にわかに鼻息が荒くなった。
「やったー! じゃあお料理いっぱい作ってもらうね!
それならいつまでもここにいていいよ!」
食生活に光をもたらす救世主の登場を拍手で迎え、
称えるのであった。 これでインスタント生活ともお別れである!
■車椅子の浮浪者 >
「だっはっは、もっと喜んでいいぞー!
おじさん、嬢ちゃんの嬉しそうな顔が好きだからなあ!」
助けてもらってるのはオレだって言うのに、感謝を伝えただけでこんなに喜んでもらえるのは、おじさんまで嬉しくなっちゃうね。
「ん、あ、そうか。
嬢ちゃんの能力、代謝を弄る奴だったな――そうか、そしたら回復も早くなるかもしれないな」
嬢ちゃんの着せ替えお人形になる分には全く、抵抗はない。
とはいえ――お世話されてるうちに元気になっちゃうかもしれないのが難点か。
――いや、あのね、体が若くなると、反応も素直になっちゃうんですよ。
「まあうん、普段はそれでいいかも、な?」
そうだね、今更だね。
身を隠すのにも丁度いいし――いいのか?
「料理はおう、期待してくれていいんだが。
なんつうか。
そのなあ、ちっちゃくされると、おじさん、この前みたいにうっかり元気になっちゃうかもしれないんだけど、いいのか?」
とりあえず意思確認は大事だ。
この前はうん、その、勢いでなだれ込んじゃったけどよ。
そうなりそう、って事がわかってるならあらかじめ確認しとくべき、だよな?
■モールディングベア > 「んひひ! 回復はどうかなあ~。やってみてうまくいったらいいよねえ。
しばらく可愛くなってすごそうね!」
怪我が早く治ると元気になる。そうすると二人とも嬉しい。
極めてシンプルな答えにたどり着いて、にこにこと笑いながらうなずいた。
「う~ん? 元気になっちゃうならいいんじゃない?
大丈夫だよ~、いっぱいいっぱいかわいいかわいいしてあげるからね!」
どんと胸を叩いて自信の程を示す。 肉体的には女の子にならないとはいえ、
相手を可愛がって女の子にする方法はたくさんあるのだ。
詳しい人を見れば、彼女の体の中の魔力が、異能の力が
静かに練り上げられていることに気づくかもしれない。
それほどまでに”滾っている”のだった。
■車椅子の浮浪者 >
「そうだなあ。
自爆して胸から下が吹っ飛んじゃったからねえ。
新しい体作ってくっつけたけど、まだこう、麻痺してる感じなんだよ」
だから、代謝が良くなれば、神経系の回復も早くなるかもしれない。
身体が小さくなれば、猶更だし、副次効果も狙えるかもしれない――んん?
そう考えると、嬢ちゃんの能力、医療的にもすごい可能性あるんじゃないか?
「あーうん、可愛くなって過ごすのはいいんだが――その、な。
嬢ちゃんも女の子なんだからほら、その、いいのか?
好きな人とかおらんのか?」
そういう憂慮をするなら、転がり込むなって話なんだけどよ?
おじさんとしては心配になっちゃうわけよ。
お嬢ちゃん好みの背格好になったところで、中身はおじさんなわけだしよ。
「だからほら、ちょっとクールダウンしようぜ?
しばらくは、いつでもできるわけだし、な?」
何度か能力を見たからよくわかる。
今にも炸裂しそうなほどに、嬢ちゃんの『気』が高まっているのが――!