2022/12/25 のログ
ご案内:「学生通りのとあるお部屋」に光奈さんが現れました。
ご案内:「学生通りのとあるお部屋」に神樹椎苗さんが現れました。
光奈 > 「~♪」

うきうきでいつもは二人専用のお部屋を飾り付けて、お友達…しいちゃんを待つ光奈
プレゼントも用意し、料理も…いつもよりは少ないけれどチキンとお菓子とアルコール抜きのしゅわしゅわシャンパン
コスプレ?衣装はしいちゃんが用意してくれるってことだったけど一応ミニスカサンタは用意しておいた

部屋に誰かを招き入れるのは初めてだけれど、彼の部屋には入るべからずの紙を張り付けておいた
彼がもし帰ってくれば参加するのもありだけれど、どうかな、と思いつつ

「まーだかな~」

場所は端末で教えておいたから迷うことは無いはずだけれど
ちらちらと連絡が無いか見ながら、待っている
インターホンでも鳴れば、すぐにばたばたと扉を開けるだろう

神樹椎苗 >  
 
「――ここがあの男のハウスですか」

 とりあえず言ってみたかった台詞を呟いてみる、身長123cm。
 神樹椎苗である。

「ああ、荷物はここまででいいですよ。
 ――悪いですね、丁寧に下ろしてもらって」

 ここまで載せてきてもらったタクシーの運転手に礼を言って見送る。
 タクシーのトランクから下ろしてもらったスーツケースは、やたらと大きい。

 最近は、めっきり体力が落ちてしまって、歩いて出かけるのも難しいくらいだった。
 が。
 楽しいイベントがあるとなれば話が別である。
 早速、インターホンを鬼連打するとしよう。
 

光奈 > そう。まぎれもなくあの男のハウスである
といっても今日は不在なのだけれど

インターホンが連打されると、部屋の中で困った顔になって

「もー、わーかってるって~、いくいく、すぐいくよー!」

ドアフォンが付いてはいるのだが、そんなことをしなくても誰が来たかはわかる
すぐに部屋から廊下へ出て、扉を開ければ

「いらっしゃい、しぃちゃん!どーぞ、入って入ってー」

わ、荷物いっぱい!なんて喜べば率先してスーツケースを持とうとしていく
最近買い物なんかも多くなってるので力は着いてきてる方だから大丈夫だろう

「あんなに連打しなくてもいいのにー。楽しみにしてくれてたの?」

くすくす笑いながら、メリークリスマスと書かれたミニケーキとチキンなどなどがテーブルに置かれたリビングへ案内しよう
ソファもあるのでそこに沈み込むもよし、ふわふわのカーペットが引かれた床に座るのも良しだ

神樹椎苗 >  
 家の中から、トタトタと軽やかな足音。
 扉が開けば、女子らしい部屋着の女の子の姿が現れて、ほとんど無意識に表情が緩んだ。

「ええ、来ました。
 お邪魔します――ああ、助かります」

 躊躇なく荷物を手に取ってくれる彼女に、自然とお礼の言葉が出る。
 荷物を持ってもらえば、彼女についていくように、家の中へとお邪魔するだろう。
 くすくす笑う彼女には、ぷい、と顔をそむけるが。

「それは、まあ。
 探偵もどきとイベントを楽しめるとなったら、楽しみにならないでも、ねーですし?」

 なんてほとんど素直に正直に言いつつ。
 もし子猫のように尻尾があれば、緩く大きく、ご機嫌を顕すように左右に揺れていただろう。

「――おー、歓迎されていますね。
 むふー。
 これはゴキゲンにもなるってもんです」

 部屋の準備を見ると、ふんふん、と鼻歌を歌いながらソファに座って。
 ――そのままごろん、寝転がってしまうのだった。
 

光奈 > 「もー、素直じゃないな~。私も楽しみにしてたよ、しぃちゃん」

あはは、と笑ってから先導開始
リビングに入ればスーツケースを邪魔にならない所を置いて、ふぅ、と一息
いきなりシャンパンもあれかなー、と紅茶でも用意しよう…としたところで

「わ、遠慮なしー。いいよ。いっぱいくつろいでね」

いきなり猫のようにソファに寝転ぶ姿を見てまた笑いがこみ上げる
こういう遠慮しないというか、心を許してくれているような仕草がかわいく思える友人
変に緊張されるよりもよっぽど楽しくなりそうだ

ささ、と出したいからインスタントではあるけれど紅茶を用意してから
自分もソファの空いたところに座って、テーブルに紅茶のカップを2つ置く

「そういえば、あんなに持ってきてくれたの?あれ、衣装だよね…?」

頭側に座ったから友人の頭に手を伸ばしつつ
部屋の隅に鎮座するスーツケースを見ながらなでなでしようと

神樹椎苗 >  
 
「ふふん、とーぜんです。
 お前の家ならしいの家も同然ですから、遠慮のエの字も用意してません」

 などと、へんにょりとソファに溶けつつ、ドヤァという表情で言い放つ。
 相変わらず、理不尽なところは変わりないようである。

「――ん、ああ、そうですよ。
 探偵もどきが男とお楽しみできそうな、神樹椎苗スペシャルチョイスのコスチュームを詰め込んできました」

 のそのそと、とってものんびりした動きで起き上がりつつ。
 紅茶を頂いて、ほっと一息。

「とはいえ、すでに性の六時間はお楽しみになった後でしょうが。
 ああそれと、それ、開けて良いですよ。
 お土産がありますから」

 本当は自分で開けて手渡ししたい所だが。
 正直なところ、立ち上がって移動するだけで、今の椎苗にはちょっと大変だったりするのである。
 とはいえ、それをわざわざ教えたりはしないのだが。

「お前と、お前の夫と二人で使うと良いです」

 なんて、字面的には親切で可愛い事を言っているが。

 スーツケースを開けた一番上に入っているのは、男女兼用のえっぐい強力な精力剤1ダースである。
 幼女にこんなものをケースで発注されたドラッグストアの店員は、おそらくすさまじく珍妙な顔になっていた事だろう。
 

光奈 > 「いいけどねー♪、大丈夫?疲れちゃった?
いやあの、べつに…可愛ければそれでいいし…お楽しみとかは全然考えてなかったんだけど…。」

あんなの運んできたんだし、とスーツケースの方を見て
別に時間はあるから、しばらく休んでても全然いいよ、なんて笑いかける
ただ、そんな心配も相変わらず直球なセクハラ発言にうっ、と詰まり

「ちょ、ちょ…。もー…なに?お土産って、えーっと……こうして…」

お土産…プレゼントとは違うのかな?と思いつつ
スーツケースを一度ゆっくり倒して留め具を外して中を見ると…

「~~~~、い、いや、前も言ったけど、こんなの使ったら死んじゃうから……!!」

色んな意味で
慣れるまでも非常に大変だったのに…と思いつつ
明らかにえげつない効果を及ぼす精力剤を見て、ばん!!とスーツケースを閉じる
そのままソファに座る姿を振り返って紅い顔で反論
ネット通販だったとしても配達員が困惑しそうだし、直接あのお店で買ったのなら店員さんの心中は察しきれない

「……ま、まあ、帰りの荷物重たくするのもあれだし、しいちゃんが持ってても変な目で見られるだろうし…
一応、そう、一応貰っておくけど…使わないからね!」

などと言いながらもう一度スーツケースを開けてばば、とダース単位の精力剤を取り出して見えないところに置いておく

「まったくもう…。ってスルーしてたけど、ま、まだ夫じゃないから!なかなか、切り出せてない、し…」

精力剤のインパクトがすごすぎて危うく聞き逃すところだったが
しっかりとツッコミを入れておく

神樹椎苗 >  
 
「大丈夫です、死ぬほどお楽しみできますが、まあ精々、翌日動けなくなるくらいですよ」

 と、にやにやとセクハラ連発して楽しそうに笑いつつ。
 言い訳しつつもしっかり受け取ってくれる彼女をとっても生ぬるい視線で見守った。

「ふむー、しかしまだ婚約未満でしたか。
 まあ急いても良い事はありませんし、一緒に暮らしながら、お互いの好いところも悪いところもよく知ってからで遅くありませんか」

 同棲は、意外と簡単じゃない。
 冷たい事を言えば、完全な他人同士が一緒に暮らすのだ。
 椎苗の経験から言っても、楽しいのは最初の内。
 だんだんと、どこかにズレを感じてくる事は避けられない。
 まあ、そのズレをどれだけ許し合えるか。
 それこそが、所謂、愛を試されているって所なのだろうけれど。

「それはそうと、折角ですし、まずはシャンパンで乾杯でもしましょう。
 こういうのは、スタートをしっかりするのが肝心ですし」

 と、最もらしい事を言っているが、視線はケーキにしか向かっていない、。
 つまり堂々と早くケーキを食わせろと要求するのであった。
 

光奈 > 「いや、それが問題なんだって…!
いつもでも体ぷるっぷるになっちゃうのに…」

うぅ、と小声でつぶやきつつ。一応はそれらを貰ったものの、扱いに困りそうだ
よっぽど彼を元気づけたい時などだろうか…

「う、うん。まだ、そのー…私の親にも全然言ってないしさ。もうちょっと後でいいかなー…って…」

存命の両親に、実はまだ言い出せていない
二人とも異能持ちではないし、性格や気質も普通だ
だからいきなりあのような顔面偏差値最高点の実は可愛い彼氏がいると知ったらどうなるかわからない
そのため、やんわりと伝えようとはしているのだけど中々機会が無い

そんなことを考えて居たら、すっかりパーティのことが一時頭から抜けていた
これじゃいけない!と気持ちを切り替えると…そこにはケーキに釘付けの友人の姿
シャンパンを見てはいるが、やっぱり甘いものには勝てない様子にまた笑いが漏れる

「あはは、うん。まずは乾杯しよ。メリークリスマース♪…はい、ケーキどーぞ」

お客さん用のグラスにしゅわしゅわするだけのシャンパンを注いで、軽く乾杯しようと
軽く済ませれば、用意しておいたお皿にささ、とケーキを切り分ける
スタンダードなショートケーキで、イチゴが2つ乗っているものだ。甘さもくどすぎず、する、と幸せになれる逸品
もちろん、バイト先で買ってきたお気に入りの品である

神樹椎苗 >  
 
「――なるほど、普段からなかなか激しいみてーですね」

 流石思春期の男女。
 お盛んでいい事だなあ、と微笑ましくなる思春期未満の幼女であった。

「ゆっくりやるといいですよ。
 ただ、うっかり『デキ』ちゃう前にはするように、とだけお節介は言っておきますね」

 仲が良いのは椎苗としても好ましい。
 とはいえ、『うっかり』や『アクシデント』がない訳じゃないのだ。
 その後に諸々、となれば幸先よくとはいかないかもしれないだろう。

 なんてお節介もほどほどに。
 用意されたシャンパンで乾杯。

「メリークリスマス。ええ、ケーキどうも」

 早速切り分けてもらったケーキを、すました顔をしているモノの、待ちきれないとフォークを刺し入れる。
 一口食べれば、すっかり表情が緩んで幸せそうになる辺り。
 一時期よりも随分と感情表現が豊かになったかもしれない。

「むう、これ、どこのケーキですか?
 この島全体がそうですが、その中でもレベルが高いと言わざるをえねーです」

 むむむ、と眉根を寄せる。
 自分が作ったケーキよりもおいしい。
 となると、最近お菓子作りもままならない身としては、非常にありがたい所だ。
 

光奈 > 「…私はもう慣れたけど、誰にでも言ってるわけじゃない…よね?そういうこと…。まあ、気をつけてるけどさ
うん、できるだけ早めには、報告するつもり」

ドラッグストアで精力剤を買い込んでいるからもう手遅れかもしれない
それはそれとして、そういうことになったら…普通の両親だからこそ反発が強まるかもしれない
というちょっと重い話は置いて置いて。アルコール抜きドリンクで乾杯だ

「そーいえばしいちゃんも変わってきたよね。
やっぱりしいちゃんも…この前言ってた男の人の影響?」

確か、ロリコンがどうとかで悩んでたよねーとか呟きつつ
ケーキをおいしそうに食べる友人につられてぱく、と一口
うん、おいしい

「ラ・ソレイユっていうお店!私、そこでバイトしてるから、スイーツ欲しいなーって時は買ってるんだ~
これ以外にもね、ビターなチョコケーキとか…すこーし前は凄く濃厚なモンブランとかもあったよ」

はくはく、とケーキを口に入れつつバイト先の紹介
そのせいで一時期ちょっとお腹がぷに、としていたが今は頑張って元に戻したところだ

神樹椎苗 >  
 
「――一応、相手は選んでます、よ?」

 つぅーっと逸れていく視線。
 予想通り、手遅れなのかもしれない。

「んー、どうでしょうね。
 あのロリコンの影響もあるでしょうが、あいつとは傷のなめ合いに近かったですし。
 多分、一番は――」

 と、言いかけて一旦やめる。
 言いたくない、と言うわけではなさそうだが、どことなく照れ臭そうな雰囲気があるだろう。
 しかし、お店の名前を聞くと、眉根がまたきゅっと寄っていくのだ。

「――むう、やはりあそこですか。
 ずっと行きたいとは思っていたのですが。
 自分で作るのも難しくなってきましたし、一度注文してみますか」

 椎苗が食べる菓子の量は半端じゃないのである。
 なので、普通に言って買おうとすれば、ショーケースを空っぽにしかねないのだった。
 

光奈 > 手遅れだったかー…と思いつつもそれはそれでしかたない
それがこの友人の性質なのだし、別に私にとっては迷惑でもない
彼女なりに、色々気遣ってくれてるんだろうな、って

チキンなどもあるけれど、甘党も見越してお菓子もたくさん用意している
クッキーなどの食べやすいものが主で、マシュマロやグミなどもそれなりに
けれどそれ以上に気になるのは、照れくさそうな顔を見せる友人だ

ケーキもそこそこに、ずるずると寄っていて抱き着こうとして

「えー…!何かあったのー?
注文もいいけど、そっちも聞かせてよ~」

もちろんお店が繁盛するのは嬉しいけれど…今この場においては友人の表情の方が気になる
思いっきりぎゅーしようとしながら、目をきらきらさせて、その表情の意味を聞いてみて

神樹椎苗 >  
 
「むえ。
 それは、まあ、色々ありましたが」

 ぎゅう、っと抱かれて、腕の中にすっぽり収まる。
 ちょっとお行儀悪く、フォークを咥えたままもごもご。

「――その。
 お前みたいに、親しくなれたやつが増えたから、だと思います。
 前みたいに、無暗に死にたい、とも思わなくなりましたし」

 なんて話すのは、どうにも照れ臭い。
 色の薄い肌が、ほんのり赤く染まってしまうくらいには。

「それに――」

 今は亡き、『友人』と交わした失われた言葉と記憶。
 『君の世界を愛してあげて』
 ほんの少し残った微かな記憶――。

「――んっ、それより、着せ替え遊びはしねーんですか?
 しっかり、きわど――可愛い衣装を用意してきましたよ」

 ちょっとだけ誤魔化すように。
 ほんの少し、目が潤みそうだったから。

 椎苗チョイスは、ひどくセクシャルか、ふわっふわなロリータか、極端なところが玉に瑕だらけなのだった。
 

光奈 > 「~~~~……、そう、なんだ。そうなんだぁ……」

発された言葉には、として
次には更に力を強めてぎゅーーーっと抱き着く
わだかまりとして、彼女の死については心の中にあったから
無暗に死にたいと思わなくなった、という言葉だけでも嬉しい
つい、ぐす、と鼻を啜ってから体を離して、にっこり笑顔を見せる

「ふふーん。いくらきわどいのでも大丈夫だよ。しいちゃんも着てくれるならね
あ、そうだ。写真撮ったりしたら遅くなっちゃうかもだから…、ちょっと待ってて!

―――…はい、先にこれ。食べ物はあんまりかなーって。新作らしいよ~」

せわしなくばたばたと隣接した部屋に入った後
若干オーバーサイズで、部屋着に使えそうなシャツを持ってくる
胸部分にでかでかと万歳しているネコマニャンが描かれたキャラTだ。先日デパートで見つけてきたモノである
紙袋に入ったそれを見せてから、はい、と手渡して

「ゆるーいやつだから色々使えると思う~。私からのクリスマスプレゼント!
ささ、何から着る~?」

ハロウィンの時のように、特に女子二人なら恥ずかしがることもない
セレクトは友人に任せよう

神樹椎苗 >  
 
「――もう、まったく」

 ほんとうにいい娘だと心から思う。
 彼女にならいずれ、あの『友人』の話をしてみてもいい――いや、いずれはしたいと思わされる。
 だからきっと――また、彼女が一歩大人になった時に。

「ほほう、言いましたね。
 マイクロビキニでも着せてやろ――んえ」

 抱きつかれて支えられていた体が、ころんと、支えを失ってまたソファに転がる。
 彼女が何をするのかと、横向きになった視界で眺めていたら。

「――むむっ!
 さすがです探偵もどき!
 お前はよくわかっていますね、褒めてやりましょう」

 なに様だろうというとっても高い視点からお礼を言うあたりが椎苗である。
 いや、もちろん、とても感謝の気持ちで嬉しくていっぱいなのだが。

「むふー。
 いいものをもらいました」

 貰った紙袋を抱えてとても満足げに。
 ゆるゆるに表情がにやけているが、すでにもう気にならない。

「――と、そうです。
 撮影と言えば」

 ポケットの中から、丸い球体を取り出すと、それはブゥンと音を鳴らして浮かび上がる。

「ドローンカメラです。
 これで、着替え中も着替えた後も、360度自在に自動で撮影してくれますよ」

 実際とっても便利なアイテム。
 なお、最新アイテムなので、お値段はお目目がぽろりしそうなほどですが。

「ふーむ。
 そうですね、まずはこのプレゼントのお礼に、しいの方が着せ替えられてやりましょう。
 さあさあ、存分にしいを脱がすがいいです」

 紙袋を置いて、のっそりと起き上がると、堂々と脱がしに来い宣言をするのだった。
 

光奈 > どうやらプレゼントは喜んでくれたようだ
相変わらずの尊大な口調も、友人の小さな体ではやっぱりほほえましくなってしまう
表情が緩んでいるから、嫌な気持ちは全く湧かず
選んできてよかったなー、とくすくす笑って
きっといい感じに使ってくれるだろう

さて、お待ちかねの着せ替えタイムだけれど…なんだか高性能そうなのが出てきた

「…わ、わぁ…着替え中も?しかも自動で?」

いくらかかったのかはもう聞くまい。
この前の肉といい、友人が楽しいならそれでいいのだ
そして、この可愛い友人を好きに着せ替えれるとなれば逆に悩ましい

「わかった!じゃあ選ぶねー…ええっとー…」

部屋の中は暖かくしているとはいえ、服が決まる前に脱がすのは流石に躊躇われるから
スーツケースに寄って行って中身を確認し…うーん、と唸る
甘いのが似合いそうな友人だけど、逆にちょっとセクシュアルなものもいい…としばらく考えて取り出したるは

やっぱり最初は王道だよね、と…スカートがワイヤーによってふわ、と膨らみ、随所にフリルが多量についた甘ロリ衣装
階段なんかを上ると下着が見えそうなくらいのふわふわ感
クリスマスらしく、胸元のリボンは赤の大きなもの
まるで友人自体がプレゼントのような、その衣装を手に取って

「よーし。じゃあおきがえしよーねー」

何故か猫なで声になりながら、よいしょ、よいしょ、と服を脱がせ
特に何もなければそのままめちゃ甘白ロリ衣装を着せていこう

神樹椎苗 >  
 
「ええ、飛ばしておくだけで、勝手に被写体の周りを飛んで、動画も写真も撮ってくれます。
 なかなか便利なものが売ってるもんですよね」

 こういう利便性のある道具はとても好みだったりするのだ。
 ハイスペックとか、最新モデルとか、先端技術とか、そういうのが意外と好きなのである。

 しかして、選ばれたのは、椎苗の普段着以上にフリルが増量された甘ロリ。
 なるほど、様子見としては良いところをチョイスしたかもしれない。

「なんでネコナデ声なんですか。
 はい、どーぞどーぞ」

 と、無抵抗に、脱がされて行き――そして判明するのである。
 この幼女。
 下着を付けていないのである。
 包帯やパッチで露出面積は少ないが。
 上も下も、着けていなかったのである。
 

光奈 > 「えへへー、なんとなく~。しいちゃんかわいいからね」

早速ドローンは飛ばしてもらって、しっかり着替える様も録画してもらおう
最近コスプレをする機会が多いからか、破れてしまいそうな甘ロリ衣装でも手が止まることは無かった
けれど…

「……しいちゃん。…あ、あれ?ハロウィンの時は…えっと」

由々しき事態だ。いくら幼女体型とはいえ可愛らしい姿の少女がノー下着とは。
体を覆う絆創膏や包帯が逆にちょっとえろてぃっくに思う
思い出せないが、前からこうだったっけ、などと思いながら

「ん!いっか。…今度、下着も買いに行こ!かわいいの見繕ってあげるよ~」

このままではいけない。
ちゃんと生きていく…という目標が立ったなら、しっかりその辺も覚えないと、と思いつつ
しっかり甘ロリを着せて、ドローンにぱしゃぱしゃと写真を撮ってもらう
ポーズとって~とか言って…疲れているだろうから、軽く首を動かすだけのポーズなどを撮ってもらおう

神樹椎苗 >  
 
「ん、ああ」

 戸惑う彼女の理由に気づいて、なにを言うかと思えば。

「そういう気分だったので」

 気分で着たり着なかったりするものではない――!

「ああでも、いいですね。
 しいも新しいものオーダーしようかと思ってた所ですし」

 服飾は下着からなにまで、凝るのが趣味である。
 まあ、下着の趣味は大分オゲレツと言われてしまう見た目にそぐわないなにかなのだが。

「――ふふん、しいほどの美少女なら、なんでも着こなしてしまいますからね」

 なんて言いつつ。
 さて、彼女はどうも椎苗の体力が落ちている事に気づいているみたいで。
 ちょっと遠慮をしているように見える。
 となれば、ちょいちょい、と手招きをして、彼女に向けて両手を広げてみせよう。

「探偵もどき――今日は、しいがクリスマスプレゼントです」

 と、とびっきり甘い、甘えるような表情で微笑んで言ってみよう。
 

光奈 > 「~~~~…!はぁ、もう…しいちゃんとお付き合いする男の子はやきもきして大変だねー」

ここまでの交通手段が気になった
お金があり余ってるなら電車などは使わないだろうけれど
タクシーという密室でノー下着というのもなかなかアレな状況だなあ、と
気付かれていないなら、いいのだけど

先ほどから、寝転んだりちょっとしたこともこちらに頼んできたり
そういう態度の面もあるし、単純に…自分がまだわかっていない何かがあるかもしれないという心配もあった
だから少し遠慮気味に…とは言ってもこの友人の場合そういう小さなポーズでも十分可愛いから満足していたのだけど
急に言われた殺し文句にうっ、と息が詰まる
自分で着せたとはいえ、滅茶苦茶かわいいので破壊力は抜群だ

「も~~、そういうこと言って~!!かーわーいーいー!
でも、そーいうことはカレシさんに言ってあげて~~」

とは言いつつすごくうれしくて…きゃーー、と抱き着いてすりすり頬すり
遂には自分でも端末を取り出して、カシャシャシャシャ、と写真を撮っていく
20枚を優に超えるほど様々なポーズをリクエスト
膝に手を置いたり、猫みたいなポーズで半目を向けて貰ったり
写真集として売れるよーー!とか興奮しながら。

神樹椎苗 >  
 
「やきもきするなら、さっさと思う存分手を出してほしいもんです」

 性欲つよつよな幼女だった。

 さて、自分の仕掛けた必殺技は効果が抜群だったようで。
 抱き着いて頬ずりされたら、くすぐったくて声を上げて笑ってしまう。

「ふふっ、こーいうのは、言うと効くやつに言うのがいーんです。
 お前だから特別ですよ?」

 なんて、また心をくすぐるような事を言ってのける。

 こうしてあれこれポーズをとって、完璧な被写体っぷりを披露しつつ。
 宣言通り、さらにはあれやこれやと、着替えさせられ。
 ドローンのメモリも彼女の端末もたっぷり潤ったころに、流石に疲れたのか。
 ソファの上で数度船を漕いだと思ったら、ずるずると倒れてしまう。
 すぅすぅ、と小さく健やかな寝息が聞こえるので、特に危ない事はないのがすぐわかるだろう。

 以前ならこんな突然眠ってしまう事はなかったと言うのはすぐ気づかれてしまうだろう。
 けれど、それでも今日が楽しみで遊びに来たのは、一緒になってはしゃいでいたのを思い返せば一目瞭然。

 まるではしゃぎ疲れて眠ってしまう子供のように、大好きな『探偵もどき』の前で、無防備な寝顔を晒す事だろう。
 

光奈 > 「あ、あはは…、ま、まあお相手さんにも色々あるだろーし、ね」

手を出してほしいと言うようじょに苦笑いは見せるが
その後はもう興奮しきりだ
着せ替えたり着せ替えられたり、高性能ドローンがもう無理!となるまで騒ぎは続く

そうして、見た目通りに疲れてこてん、と寝てしまえば
寝息が安定しているかを一応確認した後…のんびりとその寝姿を見つめて

「楽しみにしてくれてたんだなぁ…」

本当は、体が悪くなっているんじゃないか、とか考えてしまうけれど
今は明るい方向に考えていく

しっかり寝ている間に後片付けをして…目が覚めたら、タクシーを呼んで見送ろう

また大事な友人と遊べたらいいな、なんて思いながら…聖なる夜は明けていった。

ご案内:「学生通りのとあるお部屋」から光奈さんが去りました。
ご案内:「学生通りのとあるお部屋」から神樹椎苗さんが去りました。