2023/01/06 のログ
ご案内:「ある冬の日」に希さんが現れました。
ご案内:「ある冬の日」に神樹椎苗さんが現れました。
■希 > 彼女は悩んでいた、しーなちゃんともっと仲良くなるには、と。
「う、うーん、んー?」
そこにめについた一つの本
『友達からランクアップ!一つ近づいて二つ進む方法』 作者は掠れて見えない
「これだ」
幼女は直情であった、読んだ
「しーいーなーちゃーん、デートしよー」
そして部屋の前で大声で言った
■神樹椎苗 >
「――しません」
部屋の扉を開けて、ちまっと目をキラキラさせてる妹分を確認。
さらっと一言言ってから、問答無用とばかりに扉を締めようとする。
■希 > 「待って待ってちょっと待って!?」
お目目をぐるぐるキラキラさせながら、脚をドアの隙間に入れて、部位強化、ぐいぐいと力強く
「ええと、その、初詣、行きたい、いこ?」
言葉は遠慮しているが、今回、いつも以上に押しが強い。
■神樹椎苗 >
「――はあ」
力比べをしたら勝てないので、早々に諦める。
さて、今日は何用なのかと思えば。
「初詣ですか」
少し考える。
――まあ渡すにはいい機会かもしれない。
「――わかりました。
でも、折角ならしゃんとしていきましょう」
そう言って、部屋の中へと招きいれるのだ。
■希 > 「やった」
ぐ、と拳を握る。
(ファーストブリットは衝撃的に、達成、と)
にこにこと笑いながら
「お邪魔しまーす」
しゃんと?と疑問符を浮かべながら元気よく靴を揃えて上がり込み
■神樹椎苗 >
「はいはい、お邪魔されます」
そう言いながら、部屋に通して。
クローゼットの中にある、白木の箱を引っ張り出す。
「――ほら、開けてみると良いです。
近々お前に渡そうと思っていたものです」
と、床に置かれたのは、平たく大きい。
中に入っているのは、椎苗がこの非合法ロリっ娘の為に用意した振袖だ。
■希 > 「ん?え、しーなちゃん?」
くきり、と首を傾げながら
箱を開き。
「え、と、え、たか、え?」
幼女でもわかる振袖は高い。
少し呆然としてピンク色の振袖を眺めながら
■神樹椎苗 >
「なにボケっとしてんですか。
ほら、着つけてやりますから、さっさと脱ぐんですよ」
そう言いながら、呆然とする妹分の頭をぺしぺしと叩いて促す。
そういう椎苗にも、部屋の奥に紫色の着物が用意されている。
本当は別の知人との初詣用に手入れをしていたのだが、そういうのは言わぬが華である。
■希 > 「あ、えあ、は、はい」
促されるままにぽいぽいと脱いでいく。
肌には薄い古傷、犬の噛み跡、火傷、処置してないから残った跡がまだ薄ら残り、でも、会った時よりは健康的に肉がつき、年頃の少女の身体で。
■神樹椎苗 >
「――ふむ。
少しは骨と皮以外も付きましたね。
良い事です」
ぽんぽん、と背中を叩きながら、肌着からなにから、順番に着つけていく。
帯を整えるところまで、きっちり手際よく進めれば、あっという間に初詣のドレスコードばっちりの幼女が出来上がりである。
「ん、やっぱり似合うじゃねえですか。
ほら、そっちの姿見で確認してみると良いです」
そう言いながら、椎苗は椎苗で、自分の着付けをして、紫色の振袖を纏う。
外見にしては、少々落ち着いた雰囲気の見た目に仕上がるだろう。
■希 > 「う、わぁ、綺麗、ありがと、しーなちゃん」
鏡を見て、ピンク色の振袖姿は完璧な初詣コーデで、ぴょんぴょん飛び跳ね、甘えるように抱きついたりすりすりする。
ちょっといつもより過剰に、スキンシップを取っている。
「えへへ、しーなちゃんも可愛い、似合ってる」
■神樹椎苗 >
「ああもう、その恰好でじゃれつくんじゃねーです。
まったく、着崩れたら面倒じゃねえですか」
いつもよりベタベタ甘えてくるのは、多分久しぶりだからだろうと勝手に結論づけつつ。
「はいはい、しいが可愛いのは当然です。
ほら、準備が出来たんですから、初詣に行きますよ」
そう促さないといつまでもここではしゃいでいそうなので、しっかりと白足袋も履かせて準備する。
■希 > 「えへへ」
これも本に載ってた、セカンドブリット、撃滅的にスキンシップしよう、である。
「うん、良いとこ、みつけたの、ないしょの秘密!」
にししと笑いながら、足袋を履かされ、おっとっとと転びそうになりながら。自然に手を伸ばして、手を繋ごうと。
■神樹椎苗 >
「ん、なんですか、内緒の場所?
普通に神社いくんじゃねーんですか」
一人で歩かせていたら転げそうなので、仕方なくしっかりと手をつなぐ。
そう、仕方なく。
「まあ、どこでもかまわねーですが。
とりあえず、寮を出たらタクシーに乗りましょう。
案内はちゃんとできますか?」
と、二人で部屋をでてしっかり戸締り。
すでにタクシーは寮の前に呼んであるのである。
■希 > 「え?普通の神社だとしーなちゃん疲れるでしょ?」
それに、しーなちゃんのカミサマが嫉妬しちゃうし、と囁いて。
「えと、大丈夫、ある、覚えてる」
準備が良いしーなちゃんに感心しながら、常世渋谷の中のとある場所を伝えて。
■神樹椎苗 >
「まあ、それは否定しませんが」
『言われてますよ』と自分の後方47度辺りに向けて言うと、困ったような気配が伝わってきた。
まあ、どのみち椎苗は、基本的に宗教が違うので、神社には行っても参詣はしないのだが。
「常世渋谷ですか?
また妙なところに」
手を繋いでタクシーに乗れば、運転手は微笑ましそうな様子で、場所を聞けば頷く。
小さな娘二人を乗せて、タクシーは走り出す。
■希 > 「えへへ」
彼女なりに、幼女なりに、気を遣ったのだ。
「そう、丑寅に三つの、角の先で、はい、そこです」
空き地に、ビルの隙間に、そこだけが切り離されて残っているように。
古き社が、残っていた。