2019/02/10 のログ
■美澄 蘭 > 「………そう…きっと、私も同じね」
はにかみがちの笑みを零す。
意図せず(そう、信じがたいことに「意図せず」である)「優等生」のラベルが貼られがちなこの少女にとっても、頼と一緒にいて動く感情はかけがえのないものだった。
「………。」
同様にして、彼の腕の中も、とてもどきどきしてある意味苦しいけれど、とても心地よくもある、失いたくない場所だった。
がばりと腕を広げられて、一瞬びくりとしたけれど、退きはしなかった。
…というか、びっくりが引いたところで、自分から、少しだけだけれど彼の方に身を寄せるように、体を傾けた。
■八百万頼 >
やーんもう蘭ちゃんホンマ甘えんぼなったなぁ。
それとも元からかなぁ???
(身を寄せてきたのならそのまま抱き着く。
ぎゅうと力を籠め、しかし苦しくないように加減はして。
抱きしめたまま、フラフラ左右に揺れる。)
■美澄 蘭 > 「…そばにいたい気持ちを示さないで、任せちゃう方がずるいっていうか、甘えてるかなって思ったんだけど…変?」
真顔で問うが、腕の中なので表情までは見えないかもしれない。
体の力を適度に抜いて、彼の体が揺れているのに何となく合わせる。
先ほどまで寒さですり合わせていたはずの手は、もう言うほどには冷たくない。
■八百万頼 >
んー。
蘭ちゃんから会いたいとか寂しいとか言われるのも、ボクだけが言うんもどっちもずるいとは思うけども。
(彼女の体温を感じながら、頭を撫でたり頭の上に顎を乗せたり。
ゆーらゆーら。)
でも、こうやって甘えてくれる蘭ちゃんは好きやで。
(自分はウソツキだけれど、これは嘘ではない。
彼女に対しては嘘を吐かないと決めたのだから。)
■美澄 蘭 > 「気持ちが一緒ならそう…でしょ?」
彼の体に頰を寄せたままそう応える。
少女としては背の高い蘭。頭の上に顎を乗せようとすると下でちょっと潰れたような声が聞こえたり聞こえなかったりしたかもしれない。
「………甘え…なのかしら、これは」
ぽそっと呟く。
彼のそばにいたい、彼と触れ合うのを、その体温を感じていたい。この欲求は、「甘え」なのだろうか。
…流石に、自分から口に出したりはしないけれど。
■八百万頼 >
だって、蘭ちゃんから会いたい言われたらボクも会いたなるからずるいし。
かと言ってボクが会いたい言うて蘭ちゃんはそうでもないのもずるい。
つまり蘭ちゃんが可愛いのがずるい。
(めちゃくちゃなことを言い出した。
ずるいずるいと言いながら、彼女のつむじのあたりを顎でぐりぐり。)
甘えるんと甘えとはちゃうと思うで。
甘えるのはいくらでもしてええと思うけど。
(ちょっとだけ身体を離し、彼女の顔を上から見下ろすように。
に、と笑ういつもの笑顔。)
■美澄 蘭 > 「!?
ちょ、ちょっと待って、その流れおかしくない…!?」
自分だって頼からの申し出は嬉しいに決まっているのに。
ただ、それを言葉にするまでは頭が回らず、ただつむじの辺りをぐりぐりされて「んきゅ」みたいな変な声が小さく溢れた。
「………ああ、そっか、積極的に「甘える」のは、そういう自分をオープンにするわけだから、ある意味「甘え」とは違うのね…」
血色の良くなった顔でぽーっと頼の笑顔を見つめ…もう一度、彼の胸元に視線を落とす。
ちょっとのぼせているかもしれない。いろんな意味で。
■八百万頼 >
いーやおかしない。
蘭ちゃんが可愛いから蘭ちゃんはずるい。
ずるいわーほんまずるいわー。
卑怯やわー。
(けらけら笑いながらずるいずるいと連呼。
そうやって慌てる様子もやっぱり可愛いなぁとかなんとか言いながら。)
せやから、もーっと甘えてもええんやで。
オトコノコはオンナノコに甘えられると嬉しいしな。
(そうしてやっと彼女から離れ、歩き出す。
身体は話しても手は握ったまま、お腹空いたなー、なんて言いながら。)
――あ、せや。
そう言えばボクんちこの辺なんやで。
よってく???
(なんてニヤニヤしながら言ってみたり。)
■美澄 蘭 > 「そ、それを言ったら!
頼さんだって頼もしくてカッコいいのずるいと思うの…!」
ムキになって言い返している。子どもっぽいが、経験の少なさとしてはそんなものだろう。
「………そう、なの………」
手を引かれて、まだ少しぼーっとした感じで歩いている。
…が、相手の自宅がこの辺りにあることを聞き…しかも、誘われてしまえば目をぱちくりと瞬かせ。
「…っ、………い、いいの…?」
驚きと、そこまでの親密さを示してくれたことの喜びが意識を呼び戻す。
…もっとも、警戒心が戻りきってこないあたり、色々危ういが。
■八百万頼 >
へへー、蘭ちゃんからそう言われると嬉しいなぁ。
(いつものニコニコ笑顔が割とだらしない感じになっている。
隠しきれていない照れが、若干耳に出ているけれど。)
せやでー。
――おやぁ、オトコノコのひとりぐらしの家にホンマに来てしもてええんかなぁ???
(前は危ないとかなんとか言ってたのになぁ、なんてからかいつつ、彼女がそれでも来たいと言うのなら喜んで案内しよう。
その場合どうせなら自宅――と言うか自室でクリスマスパーティみたいなことを、と言いながらケーキや料理なんかを買って帰るのかもしれない。)
ご案内:「クリスマスの異邦人街」から八百万頼さんが去りました。
■美澄 蘭 > カウンター失敗。いや、耳に照れが出ていなくもないのだけれど、現在の蘭にそんなところまで読み取れるわけがない。むぐぐとなった。
「………あっ。え、えーと………」
指摘されて、警戒すべきことを思い出すが…
「ら、頼さんのこと信じてるから!」
何か強引に押し通しにかかった。警戒心が抜けていたのはうっかりではないと言わんばかりに。
結局、頼が取り下げにかからなければ、何かおかしな流れになってしまうかもしれない。
まあ、クリスマスだし。
【続きはどうなることやら】
ご案内:「クリスマスの異邦人街」から美澄 蘭さんが去りました。