2020/07/16 のログ
ご案内:「喫茶『エベレスト』」に園刃 華霧さんが現れました。
■園刃 華霧 >
「おゥ、親父!
この、新作の『マンゴー白桃白玉こしあんクリーム、はちみつを添えて』な!」
久しぶりに訪れた馴染みの店
だいたいいつも不思議と存在する新メニューのパスタを流れるように注文して席につく
「ァ―……」
そして、大きく息を吐いた
■園刃 華霧 >
「ったク……最近疲れルなー……
英治くんの言う通り、実はワーカホリックでもシてんのカね。」
そういえば確かに、最近あちこちを駆けずり回っていた気がする。
労働反対勢としては十分以上に働いているのではないか。
「ワーカホリックかー……
そーいヤ、りおちー土手っ腹に風穴開けタんだっけ?
ヒヒっ、なーニやってンだか」
同僚の顔を思い出して、へらりと笑う
本当に、なにをやっているんだか
「のぞみんとか、元気でやッテんのカねー。
あンな幼女働かセるとカ、外道ダろマジで……」
前にあった少女を思い出す。
なんかこう、あれはダメだろ。色々と。
「リンリンは……まア、元気でヤってンだろナ。
ほんと、活動的でまっじメだよナぁ……
ま、コンシンカイ、とかヤる辺りハちょっと柔らかメだけド。」
柔らかめ、といえば胸部もそんな感じだよな……
などと、余計な思考を差し挟む
貴子ちゃんに似てる感じだけど、その辺はちょっと違うな
■店長 > 「おらよ!注文の品だ!
とくと味わいやがれ……!
当然……三倍……だぜ?」
■園刃 華霧 >
とりとめもなく考えているところに、注文した品が来る。
まったく、いいタイミングだな
ちなみに、三倍、とは通常盛り(800g)の三倍、のことである
なお、店の勝手なサービスであり、値段には含まれていない
「サンキュ、親父。
悪ィ……ひょっトしたラ、忙しクて来れなくナるかモしれん」
目の前の置かれた山を見ながら、ぼつり、とこぼす
■店長 > 「ばーか、風紀ってのは忙しいもんだろ?
また暇になったら来いよ!」
■園刃 華霧 >
「……おゥ」
手短にそれだけ返し、フォークを手に取る
そして、無造作に山に突き入れる
「……」
強引に重いパスタを巻き取る
キャッサバ粉を混ぜ込んだ特注品だ
つるつるとした表面と、もちもちした食感と、
そして……腹持ちが最高にやばい一品だ
「……」
ずぞぞぞぞぞぞ、と乱暴にすする
「……やっべーな、相変わらズ」
感想を漏らした
パスタが重い
基本重量と、具の相乗効果だ
「やべーっちゃア……ゆっきートか、大概ダよナ。
ろクに話せテないケど、ありゃ絶対面白イだロ」
けけけけ、と笑う
二人して遊び倒したら楽しいかもしれない
「アー、そーいヤ、さらりんとカも居たナ。
噂バッかで実物に会えテなイんダよナー。
『おまえと会わせたら絶対ろくなことにならん』って言ワれちったシなー。
……会えナいまま、終わッチまうカもナぁ」
あー……なんか、それはちょっと勿体ない
でも、まあ、そんなもんだろう
■園刃 華霧 >
「……幌川のおっさんハ……まア、食えねェおっさんダよナ。
人のこト、さんザ変にからカいやがッテ……
その上、心配しテる風のわケしり顔みテーなのムカつくヨ、ほんと」
ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ
大量に盛られたパスタと、異常に絡みついた生クリームが啜られていく
異様に甘ったるい味が口の中に広がる
「レイチェルちゃんは……ヤ、ほんと丸クなっタよナ。
色々と……色々と……」
いっそ揉みしだいておけばよかっただろうか、あの丸み
ひょっとして、これアタシの人生最大の後悔ではないだろうか?
おしいことをした
ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ…………
■園刃 華霧 >
ガキッ
啜り込んだパスタの中にさくらんぼが混じっていた
口の中で数度転がして、正確な場所を探ろうとするがよくわからない
「やまもっちハ……なンなんダろな、あの暑苦しいノ。
アタシに喧嘩売りヤがって……
次はレーギってモンを教えテやるカね……ヒヒッ
『問いかける』ダっけ? なラ、お返シしないトな」
ゴキッッ
面倒になって種ごとさくらんぼを噛み砕いた
「で……貴子ちゃん。
貴子ちゃんは――」
ぱたり、とフォークを置いて
なんとはなしに外を眺める。
「外で、何シてんノかね……
はは、アタシは外のコトはサッパリだ。」
知識として聞いたことはあっても全く実感はない
落第街と学生街以上に、遠く遠く遠い世界
そこまで、手を伸ばすことは――……できるだろうか
■園刃 華霧 >
「……アー……」
とりとめもない思考を止めて、
再びフォークを取る
ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ……
気づけば、山盛りのパスタはだいぶ減ってきた。
しかしこの店、相変わらず客の入りが極端だな。
やたら多いかと思えば、閑古鳥のときもあるし……
マジで大丈夫か?
ちなみに、今はろくに客が居ない
きっとこの新作パスタのせいだな?
ゲテモノっぽく見えるかもだが喰ってみろよ、意外とうまいこともあるぞ
「に、シても……」
こっち側に回って、色々思うことも多い
世界は、やっぱ退屈だ
退屈が多すぎる
それに、めんどくさいことも
「やー……シてみるト……あかねちんは、マジでお疲れサん、ダな……
苦労がチッとわかルわァ……
マた女子トーク、しヨか……」
正直、女子トーク、とかガラじゃないし何処まで出来るか知らんけど
それくらいしてもいいだろう、ほんと
■園刃 華霧 >
「あと、ほんト……チョッと……
ヒヒ、あとわずか……
もう少し――」
そう、残すところ僅かの日々で、全てが終わる
博打の賽子が転がり、
出るはピンかロッポウか、はたまた……
「……親父、追加でかき氷ナ!
辛いの」
とりあえず、追加で注文をする
■園刃 華霧 >
「ン―……」
今から氷を取ってくるから待て、と言われた
取ってくる?
正気か?
どこから?
「マ。どーセ暇だかラ、いいヤ。」
時間だけは……いや、あんまりないか。
まあ、飯を待つ時間くらいはいいだろう。
あかねちんだって許してくれるさ。
そして、なんとはなしに携帯をいじる
かぎりん劇場のネタに集めた写真で、まだ使ってないやつがあった
「ァー……でモなー……流石に風紀本庁とか今、鬼門ダろ……
いっそ、よいっちー辺りにぶん投げテおこッカ。
ひひ、『なんで!?』って顔しソー」
画面に写っているのは、幼女と戯れる理央
そして、泣き顔の幼女と理央
見方によれば危険極まりない
「アイツ、真面目側の癖に、変にノリいいシなー。
意外と、後継いでクれるカモしれん」
ひひひ、と笑う
「……後、カー……
葉山っちとか、アイツ大丈夫かネ。
意外と抜けテそーだシ、変な女に掴まッテたりナ」
自分も十分変な女だが、それはぶん投げてちょっと考える
まあその前に、うっかり何かで捕まってる可能性もあるかもな
アタシの縄張り、とかいっちまってるけど悪かったなー
「そーいヤ、大将とカいたナ。
どーセあのムッツリ顔で変わンねー仕事シてンだろ―な、アイツ」
縄張り……ふと、思い出したのはいつものドブさらい
いつもの気安い落第街での出来事
「アぁ……そイや、エインお嬢様、とかモいたナ……
ま、あのお嬢なラ、どッカで元気シてルっしょ。
……意外とうっかりモしてソーだけド」
悪女っぽい割に変に義理堅い
あかねちんのオハナシアイの場でちょっと見たお嬢様
■店長 > 「おらよ!かき氷のチリソースだ!」
■園刃 華霧 >
「…………」
いやほんと、なんだろうねこのセンス
いや、アタシは大好きなんだけど
そんなコトを思いつつ、とりあえず激烈大盛りのかき氷(チリソース)に
スプーンを突っ込み……崩しながら頬張る
がりごり
頬張る
しゃりしゃり
ほおば……
「……あったマいて……」
かき氷頭痛、だっけ?
なんかそういうやつ
「……ァー……クソ」
頭痛、でなんか額割ったときのことを思い出す
「クソガキキッド、かー……
アイツ、アタシがおっ死ンだら、盛大に好き勝手言うンだろーナ―。
クソ、ムカつく」
自分だってそうする
ならアイツだってそうする
勝手にしろ、キザヤロー
「光にゃん、あンなのに引っかカらないデよー……
アタシは心配だ」
ついでに。
あのクソガキに関わってた少女を思い出す。
ああ、クソガキの思い出が流されて清々しい
■園刃 華霧 >
がりがり、しゃりしゃり
かき氷が減っていく
「……しっかし、さっき氷取りに行く、とかいっタ時、
マジで店開けテたよな、あの親父……
本気で大丈夫か、この店……?」
マニア人気はある、らしい
噂も結構広まっているらしく、ちらちらと店を覗くやつもいる
だがとりあえず、今は客がいない
「マ、いいケどさ…」
がりごり