2020/07/18 のログ
ご案内:「商店街」に葉山翔一さんが現れました。
ご案内:「商店街」にラヴェータさんが現れました。
葉山翔一 > 試験中と言うのは早く学園も終わり商売をするにはうってつけ。
限定のお菓子やぬいぐるみ、またはカンニングの必需品などを商店街の片隅で売っては客を見送り。

「毎度あり、またよろしくな」

今もそれなりに買ってくれた客を見送ってはトランクを閉じる。
今の時期は風紀の見回りも多いがそれはのらりくらりと避け。
次の客か待つ間の暇を潰せる何かがないかと周囲を見回して。

ラヴェータ > 商店街と言えど、僅かな暗闇は存在する。
店と店との間。ゴミ箱の影。積まれた商品。
そう言った僅かな暗闇、言い換えれば影にその狐は潜む。

葉山の正面にある影。先程からずっと葉山を見つめるその狐。
如何に暇であったとしても、手を出すには遠く、行き合う人々に阻まれ、そして不気味なその狐。
白い狐であるために少し注目すればよく見えるだろうが、物陰に居る為に、通行人からはあまり見えていない様だ。

葉山翔一 > 「……ん?」

視線を巡らせているとふと何かが視線に入る。
何かいたのかと何度か視線を向ければ白い何かに気が付き、よくよく見ればそれは狐。

「こんな所に狐?珍しいな」

迷い込んだのかと目を向け、少々手を出すには遠い位置。
それならばと出向くことにし、行き合う人の切れたタイミングで狐に向けて近づいていく。

ラヴェータ > (なぜこの島にはこうも学生らしく無い者ばかりいるのか。甚だ疑問だな
もっと自分について考えるとか、そういう考えはないのか)

こちらへと歩み寄る葉山に対して、そんなことを考えている白い狐。
特に何もしようとはせずに、葉山の顔だけを眺め続け、その首だけが角度を上げて行く。

先程から見ていたが、こいつは商売事をしている様だ。
こんな時間からこんなところで一人座り込んで商いをする。
今は学生共は試験期間と聞いているのだが。
そんな時にまで商いとは、確かに商いには持ってこいの時期かもしれないが、だからと言って...
理央だけではないのだな、なんて思いつつ。尻尾を左右に揺らして葉山の到達を待つ。
何、よっぽど変なことをされない限りされるがままになってやろうか。

葉山翔一 > 青垣山や転移荒野の方には足を運ぶことは殆どないせいもあるがこの島に狐がいると初めて知れば驚きはある。
それと同時に触れ得てみたいと思うのは可愛い物が好きな身としては当然の事。
近づいていけば逃げる訳でもなく首がこちらを見るように上がるのが見えれば視線と笑みも浮かび。

「逃げないのか?人懐っこいか度胸が据わってるのかどっちだろうな」

野生動物は普通人が近づけば逃げるものだが、この白い狐は逃げない。
それだけ人になれているのか、それとも神経は太いのかは判らないが自分には都合がいい。
丁度客足も切れているので狐の観察をするのも悪くないと尻尾を揺らしている狐の元にたどり着けばしゃがみ込み。

「近くで見ると可愛いなお前。噛むなよ」

遠目でも可愛かったが近ければ余計に可愛く見え。
噛むなよと言いながら手を伸ばして頭に触れ、撫でていこうとする。

ラヴェータ > (こいつも例外ではなかったか。どいつもこいつも狐好きばかりだな)

こちらが逃げないと判断したからか笑みを浮かべる葉山にまあそうだろうな、と。
基本的に狐の姿でいれば大抵のやつは寄ってくるし、逃げないとわかれば触るなりじっくり眺めるなりスケッチするなり。
人それぞれではあるが私を堪能して行く。
そして楽しそうにした後...人型に戻ってやる、とまあなんとも性格の悪いこと。
自覚はあるが楽しいのだから仕方がない。
...怪異だとか化けているだとか、この島ならありふれた話だろうに。
なぜそう思わないのか。

噛むなよ、と言われれば小さく鳴き声をあげて。
撫でようとする手には何もせず、大人しく撫でられながらその目を伏せて。撫でられるがままに左右に揺れる。

葉山翔一 > この島にそれなりに居、根城にしている場所が場所なのだが自称吸血種や機械化改造をした知り合いは出来はしたが怪異というモノには遭遇した事は幸か不幸かなく。
見つけてしまった白い狐も迷い込んだ狐だと普通に信じ。
犬や猫ならば兎も角狐を見たり触れたりできるチャンスは早々なく。

「なんていうか…賢いな、お前。誰かに飼われている訳でもなさそうだけどな」

小さく鳴いた時は噛んで来るかと警戒もしたがそれもなく。
大人しく撫でさせてくれることに毛を梳き撫でるように優しく触れ。

「なんていうか癒されるな。本当に」

いい手触りだとつい気を抜いて撫で続けて。

ラヴェータ > (こうされているときは気分がいいな。チヤホヤされるというのは無条件で楽しい)

撫でられるがままに。撫でる相手が望む反応を見せてやる。
私の撫でられ歴を舐めてはいけない。
何十年も百年も撫でられる続けていれば相手が望む反応は自ずと分かってくるものだ。

最初は僅かに警戒を見せていた学生ももう警戒している様子はなく。
 ならばこちらも無警戒に丸まってやろう、と座った状態から寝転がって丸くなってやる。
全身を撫でやすい。

葉山翔一 > 「小動物は良いな、本当に癒される」

最近はキナ臭い空気もあり気が抜けない日々。
その中で見つけた白い狐はまさに癒しと言える存在。
特に危険もない商店街だからこそ周囲も、そして狐にも警戒せずに撫で
る事も出来。

そして座った状態から丸くなれば警戒していないと感じ。
より撫でやすくなった全身を毛並みに沿って撫でて。

「本当に手触りもいいな。狐、何か食べるか?」

その毛並みにすっかりと魅了され、何か食べるかと気が付けば声をかけていて。

ラヴェータ > (ほう、こいつ随分と和んでいるな。どれ、もう少しだけこのまま居てやるか)

獣の姿から人間の姿になった時の反応は人それぞれだ。
驚く者もいれば、惚ける者もいる。怒る者もいれば泣くものも、気絶した者だっていたし、一例だけだが告白されたこともある。
こいつはどんな反応を見せるだろうか、なんて思いながら、何か食うかと言われれば頭を起こして葉山を見ながら小さく鳴いてみせる。
小さく口を開けて見せて。
よほど変なものでもなければそのまま口にするだろう。

葉山翔一 > 「やばいな……お持ち帰りしたくなるな」

掴まえようとすれば流石に逃げるだろうが連れて帰りたいと思ってしまうほどの癒し力。
もし今目の前で人間の姿になられれば現実と認めれずに固まるのだがそんな心配はなく。
顔つきはすっかりと休日の公園で鳩に餌をやっているサラリーマンのようになり。

「お、食べるか。なら……」

小さく鳴き口を開ける姿に上着のポケットから魚肉ソーセージを取り出し封を切り。
食べろ食べろと口元に運んでく。

ラヴェータ > (ソーセージか。悪くないな)

口元に差し出されたソーセージに控えめにかぶり付く狐。
美味い美味いとソーセージを咀嚼し、少しずつ消費して行く。
その間尻尾は楽しげにで左右に揺れており、喜んでいる様に見えるだろうか。
そして、ソーセージを食べられるだけ食べ終えればまた小さく一声鳴いて。

「美味かったぞ、売人。」

狐がその口元をニヤリと歪めて白い煙に包まれる。
そして煙が晴れる頃にそこに立っているのは...

「私がただの狐ではないとは思わなかったのか?売人
お持ち帰りしたいとか言っていたが私を持ち帰りたいか?」

ねえ今どんな気持ち?とでも言いたげな調子で。
煽る様な馬鹿にする様な。そして何より楽しそうに、どういう反応を見せるかと興味津々の様子の性悪狐。

葉山翔一 > 狐の控えめに食べる姿もまた可愛い。
カメラがあれば動画に記録をしたかったと悔やむがどうにもならず。
ならばと少しずつ食べていく姿、尻尾を左右に揺らして喜んでいる姿をしっかりと記憶に収めようと見詰め。

「………は…ぁ?」

ソーセージもだいぶ減り、一声鳴いたと思えば人の声と狐の口元が歪む。
そうして急に白い煙に包まれたと思えばそこには……。

「……化け狐……か?あの可愛い狐が……え?
まあ……悪さしないで狐姿で癒してくれるなら……持ち帰りたくはあるな」

あれだけ癒し系存在だった狐が人の姿になってしまうと固まってしまい。
自分の頬を思い切り抓り上げればはっきりとした痛みに夢ではなく。
ショックを受けた顔をしてはいるが…あの姿で癒しになるなら連れてかえるのもと…半ば呆然としつつ口にして。

ラヴェータ > 「ハハハ 私の監査役と同じことを言うのだな貴様は
なんだ?この耳と尻尾では不十分か?」

なんて偉そうに、上から目線の軍服狐。

驚きすぎて抓った頬を赤くする葉山に対して腰を折って詰め寄りながら。
監査役って誰だって話なわけだが。
人の姿でも尾と耳はあると言うのにどうにもそれに触りたがる輩は少ない。
別に特別触って欲しいと言うわけではないのだが、別におなじではないのか?となる。

「私は化け狐ではないぞ売人。なに、ただの異邦人だ。
だがそこいらの狐とは位が違う、らしいぞ」

別に本人はそんな生物としてのくらいは気にしないのだが。
化け狐ではないと訂正しつつ葉山の反応にくつくつと笑っており。

葉山翔一 > 「監査役?って事は風紀か公安に目を付けられてるって感じか。
いや、十分すぎだけどな……ただな」

癒され過ぎて厳格でも見たのかと思ったが現実、それどころか詰め寄られ。
ただ監査役と聞けば風紀か公安が関係しているのだけはわかり。
今の姿でも触れたいとは思うが見た目的に通報されそうで我慢状態。
我慢はしているが触れたいと手はウズウズしていたりして。

「俺からすると大して変わらないんだが……。
位と言われてもな?」

違いがさっぱり分からないというのが感想。
騙された事にようやく理解が回り癒しがと肩を落として残念がって。

ラヴェータ > 「私にもわからんな。同族が神格化されたみたいな話題はよく聞いたがな」

せいぜいそれくらいしか知らない。正直位なんぞどうでもいい。
ただ、化け狐ではないと言いたかっただけだ。

「にしても貴様、その風紀やら公安が絡んで来そうな相手に随分とうずうずしてるじゃないか
ほれ、触ってみるか?」

ここは物陰。怪しさは増すがよく見えないだろうし大丈夫だろう。
揶揄う気100%の狐がその尾を手繰り寄せ前の方へと持ってきて。
ほれほれ、と揺らして。
上げて落とされてまた上げる気である。

葉山翔一 > 「本人に判らないのは俺も流石にだぞ?」

神格化と聞くと話が大きすぎて実感が持てず、多大世界の狐は凄いのだなと。
そうすると目の前の軍服狐もいつかは神に?と上ら下に見て。

「それは関わりたくない連中だしな。
お前な……流石に意地が悪くないか?」

もし通りならが普通に怪しく通報されてしまうが物陰なのでセーフ。
どう見ても揶揄う気が満々という様子に断ろうとするが尻尾の誘惑には勝てず。
揺らされる尻尾に手を伸ばしては触れていく訳で。