2020/09/14 のログ
ご案内:「常世渋谷『陽月ノ喫茶』」に日月 輝さんが現れました。
日月 輝 > ──叱られた。
当たり前のように風紀委員の人達に叱られた。
考えてみれば当たり前よね。
夜更けに違反部活とすったもんだを演じた末にこれらを無力化し行方不明者を救助した。
なんて、一般生徒がやっていい範疇を結構超えている。
実際は、風紀委員である縁者の力添えあってのことだったけれど、名前を出せば迷惑がかかろうもの。
明さんと口裏はきちりと合わせ"独自調査で勝手にやりました"で通している。

「ふ……さようならあたしの内申点。でもいいの、忸怩たるものなんて塵一つも無いのだから……」

バレているのかバレていないのか──は一先ずとし、厳重注意という名の叱られが発生し、今のところそれだけ。
与り知らないところで色々な……何かがあったのかもしれないし、無かったのかもしれない。
ただ"今のところそれだけ"なことと、叱られた後のあたしがこうして喫茶店で力尽きていることが事実。
だらしなく頬をカウンターの突っ伏しても咎める誰かは居ない。
カウンター内に彫像のようにある筋骨たくましい店員さん(店長さんらしい)は何も聞かない。

日月 輝 > 緩やかなBGMの流れる穏やかな店内。時が止まったような一時。
だから、そういえばと山本さんにメールをお送りしても返事は来ないのかもしれない。

「……忙しいのかしら」

返る言葉は無い。
けれど、注文した珈琲が静かに置かれたものだから、時間が止まっている訳ではない事を知る。

ご案内:「常世渋谷『陽月ノ喫茶』」から日月 輝さんが去りました。