2020/10/07 のログ
ご案内:「レオの自室」にレオさんが現れました。
ご案内:「レオの自室」に神樹椎苗さんが現れました。
■神樹椎苗 >
もうすっかり通い慣れた青年の家で、こてん、と転がる子猫を眺める。
新しい環境で緊張してたのか大人しかったと思えば、突然あちこち駆けまわり。
疲れたのか、用意した猫用のベッドはすっかり無視し、青年のベッドを占領している。
「――すっかり元気ですね」
子猫の隣で寝転がりながら、頬を緩ませて指先で子猫の腹に触れてみる。
子猫は起きない。
お腹はふわふわしていた。
「んふー」
安心しているのか、すっかり熟睡している。
そんな白い毛玉がなんとも愛らしくて、ついついにやけてしまう。
「――にゃんにゃん」
子猫と一緒にベッドの上で丸くなって、寝ている子猫を眺める。
それだけで、とても楽しい時間だった。
■レオ >
「…にゃん?」
リハビリがてら一通りの鍛錬を終えて帰ったら、鍵をかけた筈なのに部屋の扉が開いていた。
ゆっくり開けて中を覗いてみたら、いつも通りというかなんというか、この部屋の半同居人のようになっている少女が子猫―――マシュマロと遊んでいる。
すっかり子猫に構って、楽しそうにしていたのでつい間に入らずに様子を眺めてしまって。
ちょっと少女の声に釣られて、声が漏れてしまった。
「あ」
■神樹椎苗 >
「――ん」
声が漏れ聞こえれば、青年の方を見て。
「にゃん」
ちょっと考えてから、真顔で左手を顔の横で丸くしてみる。
何回か、左手を招くように動かしてみてから。
「ちょっと、てれくせーですね」
少しだけ恥ずかしそうにしてはにかんだ。
■レオ >
にゃん、とこっちの方に返されると、すこしドキッとして。
「あはは…あー…」
あぁ、くそっ、可愛いな……
こういう年相応の所を見ると普段の子供らしくない甲斐甲斐しさとギャップでくらっとしてしまう。
少し直視するのが恥ずかしくて、目を逸らしてしまった。
「すみません、部屋を開けてる間マシュマロの相手してもらってたみたいで。
ちょっと、体動かしてました。」
まぁ…足の痛みはまだあるけど。
昨日から既に、普段の鍛錬と同じメニューは再開した。
この位は修行時代に慣らされたからそんなに気にならないし、鍛錬で体慣らしてた方がじっとしてるより大分落ち着くから。
少しはにかんで「汗かいてるのでシャワー浴びてきますね?」と言い風呂場へと向かった。
ギプスは取れたのでもう一人でシャワーを浴びられる。
彼女に洗ってもらうのはかなり気恥ずかしいし、色々危ないから、一人で体を洗えるようになったのが一番ホッとした部分だ。
■神樹椎苗 >
目を逸らしたのを見ると、不思議そうな顔して。
「おかえりなさいにゃー?
あまり無理するんじゃねーですよ」
こてん、と転がってベッドの上から青年に手を振る。
「んー、お背中流しますかにゃー」
左手を、くいくいっと動かして。
■レオ >
「いやっ、大丈夫です!
もう一人で入れますし、ささっと入って直ぐ戻りますので…!」
そう言って逃げるようにお風呂場に駆けだした。
恥ずかしいのと意識しそうになるので、ほんとに色々まずいので。
そそくさに向かって、シャワーだけさっと入って、体を拭いてすぐに出てくる。
少し体が温まってるので、Tシャツとスウェットの身軽な部屋着に着替えて。
髪の毛はタオルで軽く拭いただけで、まだちょっと湿っているが。
「お待たせしました…」
■神樹椎苗 >
「そうですか?
いってらっしゃい」
手を振り見送って、またのんびり子猫を見て時間を過ごす。
ぴすぴすと小さな鼻息が聞こえるのも、愛らしい。
眠っているだけなのに、見ていて飽きないのが不思議だった。
「お前は、かわいいですねー」
腹から顎の下を指先でくすぐると、もぞもぞと動く。
それでも起きないのに、指先を抱えるように前足につかまった。
そんなふうにじゃれていたら、すぐに青年が戻ってきて。
「んー、ゆっくり入ってきてよかったんですよ」
出てきた青年の姿を見ると、左手で手招きをして。
「お前もきますか?
かわいいですよ」
青年をベッドに呼びながら、子猫に表情を緩めている。
■レオ >
「待たせるのも悪いかなって……
じゃあ、横にお邪魔しますね」
そう言って、その足でベッドの横に座る。
ちいさい子猫と、それを構う小さい女の子。
なんだか自分が間に入るのはよくないものなんじゃないか、なんて思ったりもしてしまう、そんな空間の横にちょこんと座り。
気持ちよさそうに寝ている白猫と、それを楽しそうに見ている彼女を眺めた。
「そうですね、かわいいですね……
なんだか、生きてる…って感じがします。
ほんの2週間前は、もっと小さかったのに…
少し経っただけで、一回りも大きくなって。
ちょっとずつだけど、歩けるようにもなってきてるし……
動物を育てるって…すごいですね。」
生きるのが、凄い…と思った。
こんなにも変わるものなのか、と。
日に日に大きくなって、成長して……変わってく。
赤ん坊から、子供になって……多分半年もしたら、大人と変わらない姿になるちいさい命が、生きてるという事を…こんなにも体現していて。
「……」
その度に、少しだけ…想う事がある。
生きてるこの子猫は、死体から…生まれた。
兄弟も、死んで。一匹だけ。
沢山の命を殺してきた自分の手で、親の腹から取り出されて。
……あれでよかったんだろうか。
少しだけ…眠っている子猫を見る表情が、沈む。