2020/10/13 のログ
ご案内:「常世学園付属総合病院 入院患者用個」に水無月 沙羅さんが現れました。
■水無月 沙羅 >
入院してそろそろ一週間は経つだろうか?
いい加減に白い天井に出来ている黒い点を数えるのも飽きてしまった。
そもそも身体自体は、いつもの調子とそう変わりない。
問題があるとされているのは主に精神的部分であり、入院というよりは拘束されているというべきだろうか。
しかし其れでも近々退院の許可が取れている。
いつまでもこうしているわけにも行かない。
風紀委員内での新しい配属先も決まり、自分を風紀委員内部に引き入れた人物達からの秘密裏な書類も手元にある。
要するに早く働けと言う催促でもあるわけだ。
家族も心配している事だろうし、早く顔を見たいなと思考が巡り、少しだけ苦笑する。。
風紀員に入る前の自分とは、まさに人間が変わったように感じる。
昔はここまで弱くはなかった。
自分は弱くなった。
人間になって、『水無月沙羅』は弱くなってしまった。
そんな自分に、果たしてあの場所に居場所はあるのだろうか。
自分を置いていった男の顔が過って、首を振る。
何も考えないようにと、頭から布団をかぶった。
ご案内:「常世学園付属総合病院 入院患者用個」から水無月 沙羅さんが去りました。